[森友学園を巡る経緯 (東京新聞 2019年4月24日)↑]
日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/麻生も財務省も検察も同罪】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202003210000102.html)。
《★だが、森友学園事件は公務員に文書を改ざんさせ国会で虚偽答弁するなど、誰のために何をまげて何を守ったかという問いに全く答えなかった事件だ。…★17年2月17日、「私や妻が関係していたということになれば、私は間違いなく総理大臣も国会議員も辞める」と国会で豪語し、その直後の24日に財務省理財局長・佐川宣寿(当時)が「交渉記録は破棄した」と言い出したところから国を挙げての隠蔽(いんぺい)が始まったといえる。麻生にも財務省内にも場合によっては検察内部にも首相夫妻を助けるためにさまざまな改ざんをした「自分たちはこの件の犠牲者だ」という思いがあるのだろう。だが、要求を拒否せず関与した時点で同罪だ。犠牲者でも被害者でもない》。
金平茂紀さん「森友事件に絡んで自殺した近畿財務局の職員の悲痛な遺書…衝撃が広がっています。ところが政府は「再調査しない」と冷ややかな反応です。人の命を何だと思っているのでしょうか。これらの人々が人の命を守るためのコロナウイルス対策に携わっているのが、私たちの国の現実です」(『報道特集』2019年3月21日)。リテラによると、財務省本省の官僚に向けて、《共産党の宮本徹衆院議員が「不誠実だよ! いまの、虚偽答弁だってあきらかになっていることについてさ。その虚偽答弁にしがみついて、なに説明してるんですか! 恥ずかしくないですか!」と声を荒げた》。
アベ様も《麻生も財務省も検察》も冷酷非道。「自分たちはこの件の犠牲者だ」気取りの《財務省の“改ざん指示”幹部官僚たち》、《森友問題で刑事告発されていた佐川宣寿前理財局長ら38人を全員不起訴にした》検察の《“官邸の番犬”と呼ばれる黒川弘務》氏や《安倍政権また忖度に“ご褒美” 森友不起訴の特捜部長が栄転》した山本真千子氏らの腐敗の極み。
『●《改ざんを命じられたときも相当抵抗…。やっているのは犯罪。
自分の信念や理に反して悔しかっただろう》』
『●《近畿財務局元職員の妻が…佐川宣寿氏と国を相手に…大阪地裁に提訴》
…《前代未聞の改ざんなのに、最高責任者の麻生太郎財務相》は?』
『●近畿財務局元職員のご遺族が提訴…《刑事罰どころか出世していた
財務省の“改ざん指示”幹部官僚たち》や行政府の長、財務相の冷酷非道』
『●パワハラにより森友公文書改ざんという犯罪を強要…真の犯罪者
《なんとも無責任な態度》な行政府の長や財務相、財務省幹部官僚達』
「2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日」をキッカケに、《文書に「安倍昭恵首相夫人」》とあったが故に、ウルトラ差別主義者の麻生太郎財務相の下、公文書の改ざんが近畿財務局元職員に強要された。様々な〝種〟を撒きまくる「私人」のアベ昭恵様が〝タマ〟を込め、アベ様の啖呵が〝トリガー〟となり、〝マフィアのボス〟な財務相の下で《刑事罰どころか出世していた財務省の“改ざん指示”幹部官僚たち》が忖度して、無理やり改ざんさせた。
パワハラにより森友公文書改ざんという犯罪を強要したのだ。一方、真の犯罪者達は…《なんとも無責任な態度》な行政府の長や財務相、財務省幹部官僚達…。《信じられないような言動を繰り広げているのが、告発を突きつけられた「当事者」たちだ》。倫理観の欠片もない行政府の長と財務相らの冷酷非道。
特に、ウルトラ差別主義者な財務相。《この男は改ざんがおこなわれた際の財務省のトップだ。公文書改ざんという国家的犯罪が引き起こし、ひとりの命を奪ったというのに、安倍首相は辞任せず続投させた。それ自体が異常だったのだが、挙げ句、この態度……。ようするに、反省がまるでないだけではなく、自分たちが何をしでかしたかという罪の意識さえ持っていないのだ》!! 《赤木さんと遺族への冒涜、“2度目の殺人行為”に等しいもの》。
そして、検察の堕落。《政治的独立性を保持すべき検察の捜査結果に、官邸が法務省を通じて介入していた》、《この官邸─黒川というラインが大阪地検特捜部の捜査に介入していた》。なぜアベ様らは、黒川弘務・東京高検検事長の定年延長(再延長・再々延長可)に拘っているのか? 非常に期待されていた大阪地検の山本真千子元特捜部長がアノザマ…。(リテラ)《にもかかわらず、大阪地検特捜部がこの改ざんを立件できなかったのは、もちろん、官邸から圧力がかっていたためだ。いま、“官邸の番犬”と呼ばれる黒川弘務・東京高検検事長の違法な定年延長が問題になっているが、当時法務省事務次官だったこの黒川氏が官邸の意を受けて捜査ストップに動き、山本真千子・大阪地検特捜部長(当時)と裏取引をおこなったという情報も流れていた》。
『●アベ様政権は大阪地検特捜部長を函館地検検事正に昇進させ、
「森友問題の幕引きを一気に図る魂胆」』
『●《安倍政権にはどうしても、官邸に近い黒川氏を検察トップに据えたい
訳がある…検察が政権に私物化されれば、「首相の犯罪」は…》』
『●アベ様により法治主義国家でなくなってしまう日…《与党の議員は
自分たちが独裁政治の中のユーゲントであることに気付いていない…》』
日刊ゲンダイの記事【森友問題で自殺職員が名指し 財務官僚「全員栄転」の仰天】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/270795)によると、《特に火がつきそうなのは、赤木さんが名指しで批判した財務官僚が、シレッと「栄転」を果たしていることだ。赤木さんが「刑事罰、懲戒処分を受けるべき者」と記したのは、佐川宣寿元国税庁長官(62)以下、財務省本省所属だった6官僚。いずれも、2017年2月以降、赤木さんが所属していた近畿財務局に改ざんを指示した人物だが、6人中5人の栄転が確認できた。さらに当初、改ざんを拒否していた近財内部に対し「全責任を負う」と言ってゴーサインを出したとされる美並義人近財局長(59)には、東京国税局長と“花道”ポストが用意された。全員、公文書改ざん問題を受け18年6月に懲戒処分されたにもかかわらず、出世街道を爆走しているのだから驚くしかない(別表)。…さらに不自然なのは、全員が本省を離れ、改ざん当初の所属先とはほぼ関係のない部署に移っていること。理財局総務課長だった中村稔氏(53)に至っては駐英公使と、財務省とは全く無関係なポストに就いた。国会招致逃れのため、経産省から在イタリア大使館の1等書記官となった元昭恵夫人付職員の谷査恵子氏のケースが思い浮かぶ。「内閣人事局」を通じて省庁の幹部人事を握る安倍官邸が、再び招致逃れのため、“キーマン”を本省から切り離した可能性も考えられる》。
まったく、デタラメである。恥を知るべきだ。この記事中の表【財務省「栄転6官僚」】(https://c799eb2b0cad47596bf7b1e050e83426.cdnext.stream.ne.jp/img/article/000/270/795/667496fb4e620998699c2d0a6f80088b20200323120329666.jpg)の内容は以下の通り。(1)は「改ざん開始時(2017年2月)の役職」、(2)は「栄転後の役職」。
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佐川宣寿氏
(1)理財局長
(2)国税庁長官(18年3月に退職)
中尾睦氏
(1)理財局次長
(2)横浜税関長(19年7月就任)
中村稔氏
(1)理財局総務課長
(2)駐英公使(19年8月就任)
冨安泰一郎氏
(1)国有財産企画課長
(2)内閣官房内閣参事官兼情報通信総合戦力室参事官(19年7月就任)
田村嘉啓氏
(1)理財局国有財産業務課国有財産審理室長
(2)福岡財務支局理財部長(17年7月就任)
美並義人氏
(1)近畿財務局長
(2)東京国税局長(19年7月就任)
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東京新聞の記事【<新型コロナ>首相会見なし 「森友」追及避ける思惑か】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/202003/CK2020032102000151.html)によると、《自粛や休校要請を巡っては、休業を余儀なくされた人たちへの補償など政府対応が後手に回ったことへの批判が続出。首相は二月二十九日の記者会見で「十分な説明がなかった」と認めており、政府高官は当初、三月十九日の専門家会議の見解を受けて「首相が会見することになると思う」との見通しを示していた。だが「森友」問題で、決裁文書の改ざんを強要されて自殺した財務省近畿財務局の男性職員の妻が国などを提訴し、安倍政権の責任が再び問われる事態に発展。政権幹部は「記者会見だと、コロナと関係ないことも聞かれる。対策本部会合で語ればいい」と、記者会見なしの背景に「森友」問題があることを示唆した》。
頭、おかしいのでは? アベ様もウルトラ差別主義者の財務相もマトモな記者会見を開き、国会でも答え、責任を果たすべき。いますぐ、時間無制限・更問い可で総理会見を開くべきだ。
『●新聞労連・南彰中央執行委員長による声明【オープンな
首相記者会見を求める】…「質問をする機会はすべての取材者に…」』
『●記者会が仕切り役を取り戻し、《総理会見では更問い(追加質問)が
できないので、結局、総理の言いっ放しになってしまう》ことの改善を』
「阿部岳さんらが《「おかしいでしょう!」「これが記者会見と
呼べますか」などと怒号が飛ぶ事態》《「まだあります!」》
…とてもよかった。改善の一歩。でも、アベ様が、緊急事態宣言という
凶器を振り回し、報道統制でもされたら…もっと問うてほしかった。
アベ様の回答に、さらに問う機会が欲しい。《重ねて聞く
「更問(さらと)い」もなく、丁々発止とほど遠い》《総理会見では
更問い(追加質問)ができないので、結局、総理の言いっ放しになって
しまう》。こんな当たり前のこともできない、アベ様や最低の官房長官の
会見って、いったい何? 《だからこそいま必要なのは、今回、
記者たちが会見延長に追い込んだように、この対応が他国と比べて
いかに酷いものなのか、国民を馬鹿にしきった態度なのだということを、
メディアが伝えて正させることなのだ》」
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【https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202003210000102.html】
コラム
政界地獄耳
2020年3月21日9時28分
麻生も財務省も検察も同罪
★首相・安倍晋三が「完全な形」で行うと言い張る東京オリンピック(五輪)・パラリンピックも事態が変わったり、世界の動向や判断が変われば、簡単に「新しい判断」とか「異次元の」とかいって前言撤回を繰り返す。簡単にしのげると思っているだろう。今までもそうやって急場をしのいできた。無論、その手法で事態を切り抜け長期政権を担ってきたのだから功を奏した部分もあったのだろう。
★だが、森友学園事件は公務員に文書を改ざんさせ国会で虚偽答弁するなど、誰のために何をまげて何を守ったかという問いに全く答えなかった事件だ。近畿財務局で尻ぬぐいをさせられた善良な公務員の手記が公表された翌19日、国会では公文書管理をつかさどる規制改革・地方創生相・北村誠吾が会見で「さらなる調査の必要が現時点であるかということについては、私はそのようには考えていない。副総理兼財務相・麻生太郎も給与の返納などをなされたと承知している」と答えた。
★野党は、財務省が18年6月に公表した調査報告書と手記の内容が異なるとして再調査を求めたが、同省は「(双方の内容に)大きな齟齬(そご)はない」として拒否した。参院財政金融委員会で答弁に立った麻生は「役人にすべての責任を負わせるわけにはいかない」と答え、参院総務委員会で答弁に立った首相は「財務省で事実を徹底的に調査し明らかにした。検察当局による捜査も行われた」と説明した。
★17年2月17日、「私や妻が関係していたということになれば、私は間違いなく総理大臣も国会議員も辞める」と国会で豪語し、その直後の24日に財務省理財局長・佐川宣寿(当時)が「交渉記録は破棄した」と言い出したところから国を挙げての隠蔽(いんぺい)が始まったといえる。麻生にも財務省内にも場合によっては検察内部にも首相夫妻を助けるためにさまざまな改ざんをした「自分たちはこの件の犠牲者だ」という思いがあるのだろう。だが、要求を拒否せず関与した時点で同罪だ。犠牲者でも被害者でもない。(K)※敬称略
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[※ 《#ケチって火炎瓶》「選挙妨害を暴力団に発注」した方は、素直に挙手願います!(東京新聞2018年8月27日)↑]
日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/強引な幕引きもできない官邸の混乱】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201911150000116.html)。
《首相・安倍晋三は自身が主催する「桜を見る会」について「官房長官が説明した通り私の判断で中止することになった」とドヤ顔で語ったが、首相が私物化していることが争点になっているものを自分で中止にするといったところで、それは国民が決めることではないかと日本中で突っ込みが入ったのではないか》。
「1/4」の自公お維支持者や「2/4」の眠り猫な皆さん、もう分かったでしょ!? モリカケや公文書隠蔽、アベ様取り巻き連中の数々の不正…今回の《公金による買収》も有耶無耶に…といった、何時もの同じ結末でいいのですか?
『●アベ様お得意の《政治の私物化》の極致…《「桜を見る会」…
公的イベントを支援者接待と政治資金集めに利用》』
『●「桜を見る会」税金接待…《稲田氏や萩生田氏、世耕氏といった
安倍首相の側近議員たちも…招待し、もてなしていた》』
『●「桜を見る会」税金による支持者接待および「前夜祭」
政治資金パーティー…公職選挙法違反および政治資金規正法違反』
「《公職選挙法違反にあたる可能性…政治資金規正法違反疑惑》…
晋和会では当然きちんと処理されてるんですよね? それとも、
安晋会の方で処理してるんですか?」
『●「中止」で幕引き、火消しを図る気、満々…アベ様は
《ひいては集票が期待できる》ので「桜を見る会」と前夜祭を利活用』
《本音のコラム 「桜も赤くなる」 斎藤美奈子…後援会員や支持者への
感謝と慰労を示すことができ、ひいては集票が期待できる。
招待客の名誉欲や自尊心をくすぐり、ひいては集票が期待できる。
芸能人らとの記念撮影はPRになり、ひいては集票が期待できる。
税金の無駄遣い? いや公金による買収でしょ》
『●《ひいては集票が期待できる》の3乗で《公金による買収》
…《幕引きは許されない。疑惑解明の始まりにすぎない》』
東京新聞の笑える記事【桜を見る会 事務所ツアー 首相、際立つ地元優遇】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201911/CK2019111502000279.html)によると、《会には各界で功績、功労があった人だけでなく、首相の支援者が招かれており、招待基準の不透明さや人数肥大化が問題視されている。参加者の一人は「特にすることはなく、芸能人を探して楽しんだ」と振り返った。…前日、都内で開かれた首相後援会「前夜祭」の様子も分かってきた。参加した男性によると、費用は五千円でホテル名での領収証を受け取った。複数の丸いテーブルを十人ほどで囲む立食形式で、卓上に瓶ビールが五本ほど。食事はカツオのカルパッチョや焼き魚、巻きずしなどだった。野党は代金が安過ぎるとし、差額分を首相側が補填(ほてん)した可能性に焦点を当てるが、男性は「会場はぎゅうぎゅうで五千円は高い。ぼったくりかと思った」とこぼした》。
《ぼったくり》って言われてるし。《会場はぎゅうぎゅう》…過剰に人数をチョロマカシタんじゃないの? なんで「ホテル名での領収証」なんだろう…不思議だ。見積もり上の人数分の白紙領収書をホテルが準備するの??
東京新聞の記事【首相「事務所はきちんと対応」 懇親会費で反論】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201911/CK2019111502000278.html)によると、《「事務所はきちんと対応している」と反論…「国会から求められれば説明を果たすのは当然だ」…菅義偉官房長官は記者会見で「ホテルに柔軟に対応いただける。通常、(参加者が)百人来れば百人分を立食で用意することはないのではないか」と話し、問題ないとの認識をあらためて示した》。
ホテルから見積もりを取っているはずで、参加者何人で準備したんでしょうねぇ? 過剰に人数をチョロマカシタんじゃないの? 5割とか? それでも差額は出るわなぁ、どう考えても…。収支報告書にどうして記載しないで済むんでしょうかねぇ、不思議?
【大竹まこと ゴールデンラジオ! 2019年11月15日】(https://www.youtube.com/watch?v=vnX-skDR-z0)。
滅茶苦茶面白いので、是非、聞いてみて下さい!! 紳士交遊録は毎週金曜日恒例の金子勝さん。室井佑月さん「あの贈収賄で検察・警察が動かないってことになると、一体何が贈収賄なの?」、金子さん「安倍さん関連は検察も警察も一切動かないって国」、「まるで犯罪者集団。泥棒だらけ」、アベ様の《私の判断で中止》によって「来年は泥棒しませ~ん」。「この国は、泥棒(風なヒト。みたいな人)に投票する国」。
余談ですが、大竹メインディッシュには斎藤貴男さん登場。もちろん、「消費税のカラクリ」。消費税…《自分よりも弱い立場の取引先に負担を回し、そうされた者はさらに弱い取引先に……最も弱い者が破滅する》。アベ様のニッポンはそんな社会を目指しています。
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【https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201911150000116.html】
コラム
政界地獄耳
2019年11月15日9時34分
強引な幕引きもできない官邸の混乱
★安倍内閣の危機管理法がそのまま適用された「桜を見る会」の開催中止。「新しい判断」「異次元」で事態の収拾を図ろうとする「なかったことにする」論法はさすがに通じない。13日夜、首相・安倍晋三は自身が主催する「桜を見る会」について「官房長官が説明した通り私の判断で中止することになった」とドヤ顔で語ったが、首相が私物化していることが争点になっているものを自分で中止にするといったところで、それは国民が決めることではないかと日本中で突っ込みが入ったのではないか。
★ましてその前日には公明党代表・山口那津男が「民主党もやっていた」と間抜けな収拾策で攻勢を強める野党の出ばなをくじこうとしたり、自民党幹事長・二階俊博が「何が問題があるのか」と記者を詰問するなど、時代錯誤の政治家の対応策が火に油を注いだが、首相の中止発表は彼らの助け舟も間抜けに聞こえるほど、官邸のちぐはぐ対応と焦りを感じる。二階はその扱いに憤ったのか、自身が進める「国土強靱化税制の整備・創設を支援する議員懇話会」の会合に欠席者が多いことに憤慨。「こんなことで自民党は選挙をやれるか。近いうちの選挙をやろうという時に、もうちょっと気合かけなきゃダメじゃないか」と八つ当たりした。
★ただ、この「桜を見る会」での私物化疑惑は安倍内閣の性格をよく表している。お友達を招いて選民意識を持たせ、長期政権ですべて首相の意のままに独裁的に歴代内閣が踏襲するルールを勝手に解釈し、役人は書類破棄と火消しに走るが情報がまん延していてその場しのぎだとわかってしまう。身の丈発言での英語試験中止判断や、2人の閣僚の更迭とそっくりだ。明らかに森友・加計学園疑惑とは違い、1年前の政権なら強引に幕引きもできたろうが、今の官邸の混乱と統率力では野党と国民の疑念を払拭(ふっしょく)する力がない。議事録を改ざんしたり、資料を破棄して調査を妨げるどころか、桜を見る会は公開情報と参加者のブログで事足りた。政権のほころびは権力者たちの慢心としか言いようがない。(K)※敬称略
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東京新聞の東條仁史記者の記事【核禁止条約に日本不参加 被爆者代表「被爆国政府の言葉ではない」】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201703/CK2017032802000230.html)。
《日本政府が核兵器禁止条約制定交渉への不参加を表明したことに対し、被爆者代表として交渉会合に参加した日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の藤森俊希・事務局次長は「とても賛同できない」と強い口調で不満を表明》。
「核兵器なき世界」さへ目指さないアベ様の言う「核なき世界」が如何にいい加減かが分かろうというもの…「憲法上は原子爆弾だって問題ではないですからね、憲法上は。小型であればですね」というアベ様の思想は何も変わっていないのでは?
『●オバマ氏の広島訪問さえも単なる選挙対策…
…自民党は「口だけ」、選挙で同じ過ちを繰り返してはいけない』
「「核なき世界」どころか、「核兵器のない世界」ですらアベ様の
「息吐く様に嘘つく」、アベ様のウソ吐きだったようです」
《日本政府、つまり安倍首相の考えは、
“核の保有や核兵器の使用は認められるべき”なのだ。
…安倍首相は官房副長官時代の2002年に、早稲田大学で
開かれた田原総一朗氏との対話のなかで
「憲法上は原子爆弾だって問題ではないですからね、憲法上は。
小型であればですね」と語っている」》
要するに、アベ様らは「核」を御所望…世界に向けて、恥さらししている訳です。
東京新聞の記事【日本、核禁止交渉に不参加 軍縮大使「各国の分断深める」】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201703/CK2017032802000237.html)、《交渉に核兵器保有国が参加しないことから「国際社会の分断を一層深め、核兵器のない世界を遠ざける」と不参加の理由を語った。唯一の被爆国である日本が、核兵器を禁じる史上初めての条約制定交渉に加わらないことに、被爆者らの批判が強まるのは必至だ》。
『●「唯一の被爆国」で原発人災も起こしたニッポンが
「原発は『プルトニウムをつくる装置』」を理解できず…』
『●肥田舜太郎さん「せめて未来の子どもたちのために、
放射能の心配のない日本を残していけるよう…努力」を』
東京新聞の記事【「自分の国に裏切られた」 被爆者、日本政府を強く非難】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201703/CK2017032902000262.html)でも、《広島で被爆したサーロー節子さん(85)=カナダ在住=が二十八日の会合に出席して英語で演説し、交渉不参加を表明した日本政府に対し、「自分の国に裏切られ、見捨てられ続けてきたという被爆者としての思いを深くした」と厳しい言葉で非難した。…一方、交渉参加国に対し、「核兵器は違法で倫理に反すると宣言する条約の制定がみなさんの任務だ」と要請。会場の参加者から大きな拍手を浴びた》。
日刊新聞のコラム【政界地獄耳/沖縄の声も核軍縮も忖度されず】(http://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/1799263.html)では、《★自民党が田中角栄内閣の時にスローガンとして掲げた「決断と実行」。…自民党が国民政党として受け入れられていったターニングポイントともいえる…★しかしその伝統もこの内閣は「新しい判断」によって葬り、思い通りにいかなければなんでもやるようだ…菅義偉は…一般論としながらも翁長を強くけん制した。こちらは沖縄県民の声は忖度(そんたく)してくれず、不寛容だ。…核兵器を禁ずる「核兵器禁止条約」の議論…我が国にしか言えないこと、訴えることがあるはずだ。なぜ外務省は米国の理屈ばかりを忖度して、国民の声を忖度しないのか。外務省よ、国家公務員よ、核軍縮に参加し、世界をリードするよう知恵を出せ。首相・安倍晋三が言わなくとも国民の声にこたえるべきだ》。
アベ様が壊してしまったニッポン…。
『●「沖縄戦20万余の犠牲者、焼き場に立つ長崎の少年」や
アジアでの慰霊につなげる意思が感じられない…』
『●「忖度」「おもねり」「保身」? 「何の瑕疵もない」?
いえいえ「首相と私人と言い張る夫人は罪深い」』
アベ様に楯突く、勇気ある発言をすれば、直ぐにネガティブな情報が発せられる…。怖い国です。
以前の日刊ゲンダイに【ひとり気を吐く渡辺謙 “政治発言”のタブーに屈さない信念】という記事がありました。
その渡辺謙氏に関連して、リテラの記事【日本が核兵器禁止条約を批判し、不参加を宣言!渡辺謙は「核を持つ国に追随するだけで意見は無いのか」と批判!】(http://lite-ra.com/2017/03/post-3033.html)によると、《核兵器禁止条約の交渉会議がニューヨークの国連本部で始まった。会議では、6歳のときに広島で被爆した藤森俊希氏が自身の被爆体験を語り「「同じ地獄をどの国の誰にも絶対に再現してはならない」と訴えた。ところが、その唯一の被爆国である日本政府の代表・高見沢将林軍縮大使はこの核兵器禁止条約について…などと批判し、なんと条約の交渉にすら不参加を宣言したのである》。
『●「核なき世界」: 「核廃絶に向けた決議の採決で、
唯一の被爆国の日本が反対票…日本はあまりにも鈍感」』
「渡辺謙氏については、リテラにも記事が出ていました。
【渡辺謙が「核兵器禁止条約」に反対した安倍政権を真っ向批判!
「核を持つ国に追従するだけで意見は無いのか」】
(http://lite-ra.com/2016/11/post-2677.html)…《この議決に対して
米露英仏の核保有国などとともに反対したのが、
被爆国である日本だった》。
吉永小百合さんと同じ考えだ。「「陰謀論丸出し」でアベ様の
取り巻きが攻撃を開始しても、怯まぬ吉永小百合さん。あらゆる核を
否定し、「「核なき世界」への願いを次世代」へ、と言う吉永さん。
そういう「未来図」は可能だと信じる」」
《渡辺謙…〈核兵器禁止条約に日本が「反対」という信じられない
ニュースが流れました。いったいどうやってこの地球から無用な
兵器を無くしていくつもりなのか?核を持つ国に追従するだけで
意見は無いのか。原爆だけでなく原発でも核の恐ろしさを体験した
この国はどこへ行こうとしているのか、何を発信したいのか。〉
■新国立競技場や原発再稼働にも意見》
最後に、東京新聞の記事【自民、「敵基地攻撃」保有提言へ 北朝鮮脅威でミサイル防衛強化】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017032801002289.html)に、《自民党安全保障調査会…発射拠点を破壊するいわゆる「敵基地攻撃能力」の保有を直ちに検討するよう求めている…敵基地攻撃に関し、政府は法的に可能との立場だが…》。
正気とは思えません。「裸の王様」壊憲王の「外交音痴」「無定見外交」を暴露しているようなもの…愚かすぎる。次は「核」がほしい、と言い始めるにきまっています。
『●「外交音痴、政治音痴、もう政治家とは呼べない領域」な
失言王・萩生田光一氏…成果無しなアベ様外交』
『●歴史学者らの公開質問状に、「侵略の定義は
国際的にも定まっていない」というアベ様はどう応えるのか?』
《真珠湾を慰霊するなら、中国や朝鮮半島、アジア諸国の戦争犠牲者も
慰霊する必要があるのではないか――とした上で、国会で
「侵略の定義は定まっていない」と答弁している安倍首相の
歴史認識も…「無定見外交」が招いたツケ》
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201703/CK2017032802000230.html】
核禁止条約に日本不参加 被爆者代表「被爆国政府の言葉ではない」
2017年3月28日 夕刊
(27日、ニューヨークの国連本部で始まった「核兵器禁止条約」制定に
向けた交渉で演説する、被団協の藤森俊希事務局次長=共同)
【ニューヨーク=東條仁史】日本政府が核兵器禁止条約制定交渉への不参加を表明したことに対し、被爆者代表として交渉会合に参加した日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の藤森俊希・事務局次長は「とても賛同できない」と強い口調で不満を表明した。
藤森氏は、国連本部で記者団に対し「外務省や政治家は、枕ことばで『唯一の戦争被爆国』という言葉をよく使うが、何をするべきかということになると、私たちが期待することと逆のことをする」と強調。高見沢軍縮大使の発言について「要するに帰る、ということを言いに来たようなもので、被爆国の政府の言葉ではない」と批判した。
藤森氏はこれに先立ち、交渉会合で演説し、一歳四カ月の時に広島で被爆した経験を紹介。母親に病院に連れられていく途中、爆風に吹き飛ばされたといい、「目と鼻と口だけ出して包帯に巻かれ、死亡するとみられていた私が奇跡的に生き延び、国連で核兵器廃絶を訴える被爆者の使命を感じる」と述べた。さらに「きのこ雲の下で繰り広げられた生き地獄を、どの国の誰にも絶対に再現してはならない」と思いを込めた。
条約については「世界が核兵器廃絶へ前進することを希望する」と強調。日本政府が条約に反対していることを巡り「核兵器保有国と同盟国が条約に反対している。被爆者で、日本国民である私は、心が裂ける思いで本日を迎えている」と胸中を吐露した。
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【2017年3月4日日刊ゲンダイ↑】
日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/だまされるな!!言葉の言い換えだけだ】(http://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/1785703.html)。
《思えば集団的自衛権の解釈変更という強引なごまかしがこの内閣の言い換えの歴史と言えよう…ごまかし政治の最たるものは…。政治家と公務員に、これほどまで欺かれても気にならない国民も我慢強い》。
《政治家と公務員に、これほどまで欺かれても気にならない国民も我慢強い》というのは、ごまかしなのでは? 言葉の言い換え? 「自公お維支持者」→「国民」、「無神経」→「我慢強い」。
デンデン王国の「裸の王様」の「政」とは、《本質を隠し穏やかに見せようとしてきたごまかし政治》。「見なかったことにして埋戻し」→「地下に仮置き」、「平成の治安維持法」→「組織犯罪処罰法改正案」、「公人」「公務」→「私人」「私事」などなどなど。
ウソツキの最たるものはコレ。これに何も感じない自公支持者のめでたさ、無神経さ。…「そもそも「ウソつかない。TPP断固反対。ブレない。」という「冗談」のような公約でしたものね。しかも、「TPP断固反対といったことは一回も、ただの一回もございません」とまで言う始末。「我が党は結党以来、強行採決をしようと考えたことはない」と全く同じ。相変わらずの「息吐く様に噓つく」アベ様。室井さんは《サイコパス》か?、とまで言いますが、全く同感」(『●TPP公約とその強行採決、「息吐く様に噓つく」アベ様…室井佑月さん「この方、ヤバいのではないか?」』)。
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【http://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/1785703.html】
政界地獄耳
2017年3月1日9時28分
だまされるな!!言葉の言い換えだけだ
★ネットの世界では既に国有地払い下げ問題や、首相・安倍晋三夫人・安倍昭恵が名誉校長を務めていたことを“アッキード事件”と称して盛り上がりを見せている。いずれにせよ、首相夫妻が異様な私学の教育方針に賛同し、広告塔を務めた事実から見てこの内閣の政治レベルの低下によって、もたらされたものと言える。公約違反を「新しい判断」と言い換え、オスプレイの墜落を「不時着」と言い張ったのもこの内閣。積極的平和主義や最近興奮すると多用する「レッテル張り」に至っては元の意味すらよく分からない言葉になった。
★思えば集団的自衛権の解釈変更という強引なごまかしがこの内閣の言い換えの歴史と言えよう。ばくちを認める法律をリゾート開発を主とする「IR法」と言い換え、共謀罪を「テロ等準備罪」にそれぞれ言い換え、南スーダンの状況では戦闘を「衝突」と言い換えて事態を和らげようとする。本質を隠し穏やかに見せようとしてきたごまかし政治の延長にある。
★地方議会では白紙領収書を使い政治活動費の水増しや横領で議員が数多く辞職に追い込まれても総務相・高市早苗は「問題ない」と答弁するなど、政治には特権があっても国民生活では決して認められず、役所は一切受け付けない事案を、政治の世界では政治家や高級官僚が関与すれば何でもまかり通る。今、この国の国会ではそんな異常性を見せつけている。
★ごまかし政治の最たるものは役所が作るメモに始まり、文書の管理義務があるものまで紛失、破棄と子供の言い訳のように「なくしたから」と言って切り抜けようとする公務員の姑息(こそく)だ。管理責任が問われたという話も聞かないし、後日、ひょっこり見つかるというのだから「隠蔽(いんぺい)」が正しい表現ではないのか。ここにも国民を欺くごまかしがある。政治家と公務員に、これほどまで欺かれても気にならない国民も我慢強い。(K)※敬称略
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東京新聞の社説【参院選 きょう公示 「安倍政治」の信を問う】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016062202000137.html)。
《問われるべきは三年半にわたる「安倍政治」そのものだ。…◆憲法の争点化避ける…棄権や浅慮の「お任せ民主主義」ではなく、自らの意思を示すことだけが、未来に向けた道を開くと信じたい》。
争点は「壊憲」であり、三度目のアベノサギに騙されれば、命取り。
今朝のクロノスの(もちろん恣意的なフィルターが掛かっているのだろうけれども)若者へのインタビューの答えが「あんまり」で、朝っぱらから酷く落ち込みました。「眠り猫」は、自分の首を絞めるだけだ。戦場という泥沼に足をすくわれ、経済的徴兵制・悪徳企業型徴兵制で「人殺し」に行かされることを厭わない、世界の軽蔑を浴びながら「死の商人」となることを恥かしいと思わないのであれば……本当にそれでいいの?
CMLの記事【[CML 043851] 安保法制違憲訴訟お疲れ様でした・ 報道 東京新聞 6月20日(夕)】(http://list.jca.apc.org/public/cml/2016-June/043954.html)からの引用:
《私たちは若者を戦場に送らない、
若者よ、戦争に行かず、選挙に行こう。
私たちは法治国家、立憲主義を守ります。》
投票に行きましょう、お願いします。
『●争点は「壊憲」: 「ドアホノミクス」の頓挫を認めては?
…座礁したアベドアホノ丸・船長の虚しき言い訳』
『●争点は「壊憲」:2016年7月参院選で「ネジレ」を
取り戻さねば、アベ様は「白紙委任状」とばかりに…』
『●争点は「壊憲」: 頓挫が明確な「ドアホノミクス」の
是非を問うという詐欺的手口…鎧の下の剣「壊憲」』
『●争点は「壊憲」:2016年7月参院選が終われば、
自公が争点にもしない「壊憲」へ…三度目のアベノサギ』
『●「最高責任者は私」だと嘯き、違法に壊憲する
「ボンクラ」「嘘つき」は政権から引きずり下ろすしかない』
『●争点は「壊憲」: 「選挙で勝てば一転、
「信任を得た」とばかりに突き進む手法」=三度目のアベノサギ』
「争点は壊憲。「選挙で勝てば一転、「信任を得た」とばかりに
突き進む手法」=アベノサギ。《特定秘密保護法や安全保障関連法の
制定がその例》であり、今度で三度目のアベノサギ。自公は争点にもせず、
選挙で訴えもしない「壊憲」を、選挙後に、進めます。引き返す、
最後のチャンスでではないでしょうか?
「20XX年、再び戦争が始まった…」でいいのでしょうか…」
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016062202000137.html】
【社説】
参院選 きょう公示 「安倍政治」の信を問う
2016年6月22日
参院選がきょう公示される。安倍晋三首相は自らの経済政策を最大の争点と位置づけるが、問われるべきは三年半にわたる「安倍政治」そのものだ。
きのう行われた日本記者クラブ主催の九党首討論会。自民党総裁でもある安倍首相は自らの経済政策「アベノミクス」について「有効求人倍率は二十四年ぶりの高い水準になった。その成果を出してきた」と強調した。
首相は参院選を、来年四月に予定していた消費税率10%への引き上げを二年半、再び延期する「新しい判断」について「国民の信を問う」選挙と位置付けている。
◆成長重視政策の是非
首相自身が成果を上げたと自信を深めるアベノミクスを「最大の争点」にして支持を取り付け、政権運営の原動力としようというのが、首相の思惑なのだろう。
逆進性が高く、景気に悪影響を与える消費税の増税見送りは妥当だとしても、増税できる経済状況をつくり出せると豪語していた公約を実現できなかった「失政」を不問に付すわけにはいかない。
成長重視のアベノミクスは格差を拡大し、個人消費を低迷させたと指摘される。そもそも正しい政策だったのか、一方、野党側の経済政策に実現性や妥当性はあるのか。各党、各候補の主張に耳を傾け、公約を比較して、貴重な票を投じる際の判断材料としたい。
私たちの暮らしにかかわる経済政策は重要だが、それにばかり気を取られていてはいられない。今回の参院選は従来にも増して、日本の将来を大きく左右する可能性を秘めた選択になるからだ。
最大の岐路に立つのが、首相自身が二〇一八年九月までの自民党総裁在任中に改正を成し遂げたいと明言した憲法である。
◆憲法の争点化避ける
自民、公明の与党は衆院で三分の二以上の議席を有し、参院選で自公両党と「改憲派」のおおさか維新の会、日本のこころを大切にする党を合わせて三分の二以上の議席を得れば、衆参両院で憲法改正の発議に必要な議席に達する。
首相は憲法改正について「選挙で争点とすることは必ずしも必要はない」と、参院選での争点化を避けているが、安倍内閣の下での過去の選挙を振り返り、政権の意図を見抜く必要があるだろう。
例えば一三年の前回参院選。首相は「三本の矢」政策の成果を強調し、首相自ら「アベノミクス解散」と名付けた一四年の衆院選では、消費税率10%への引き上げを一年半延期して「景気回復、この道しかない」と訴えかけた。
首相は経済政策を掲げて二つの国政選挙に勝利したのだが、参院選後に成立を急いだのは公約ではひと言も触れていない特定秘密保護法である。衆院選後には憲法違反と指摘される安全保障関連法の成立も強行した。
選挙であえて争点化せず、選挙が終われば多くの国民が反対する政策を強行するのは、安倍政権の常とう手段とも言える。国の在り方を定める憲法で、同じ手法を採ることが許されるはずがない。
参院選では、政策はもちろん、野党を含めた合意形成の努力を怠り、選挙で「白紙委任」されたとばかりに数の力で押し切ろうとする安倍政権の政治姿勢や政治手法の是非も厳しく問われて当然だ。
「安倍一強」の政治状況に歯止めをかけるため民進、共産、社民、生活の野党四党は選挙の勝敗を大きく左右する三十二の「改選一人区」のすべてで候補者を一本化して選挙戦に臨む。
自民党を利する野党候補乱立を避けるため、「野党は共闘」と求めた市民の声に応えたものだ。
理念・政策の違いは残るが、歴代内閣が継承してきた憲法解釈を一内閣の判断で変えて安倍内閣がないがしろにしたと指摘される立憲主義の回復と、憲法違反と指摘される安保関連法の廃止は共闘の大義に十分なり得る。選挙戦では中傷合戦に陥ることなく、堂々の政策論争を交わしてほしい。
公職選挙法が改正され、選挙権年齢が「二十歳以上」から「十八歳以上」に引き下げられた。七十一年ぶりの参政権拡大だ。
◆自ら意思示してこそ
今回の参院選では二十歳になった人に加え、十八、十九歳の約二百四十万人が有権者に加わる。
高齢者層に比べて若年層の投票率は低いが、年齢に関係なく同じ重みの一票だ。多少手間がかかっても各党・候補者の公約を比較して、投票所に足を運んでほしい。
自分の考えに合致する投票先が見当たらなかったら「よりまし」と考える政党や候補者に託すのも一手だろう。棄権や浅慮の「お任せ民主主義」ではなく、自らの意思を示すことだけが、未来に向けた道を開くと信じたい。
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東京新聞のコラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2016060202000140.html)と、
社説【7月10日参院選へ 「安倍政治」こそ争点だ】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016060202000141.html)。
『●『最後に思わずYESと言わせる最強の交渉術』を
持つ人達は反省してくれるでしょうか?』
『●「俺様王国」ニッポン、
「俺様王国」大阪「ト」を造りたい強権的政治手法好きな二人』
『●大阪「ト」構想のその後……元「ト」知事がアベ様へ
「”うそ”を駆使して「相手を丸め込」む方法」伝授?』
《絶対にやると言っていた約束を一方的に破る場合の対応である…講師によると、まずは絶対に「約束を破った」と認めてはならないという。約束を破るのではなく、新しい判断とか、異なる判断をすると言い換える。なるほど間違いを認めなければ、謝る必要もない》
座礁したアベドアホノ丸・船長の虚しき言い訳…盟友・橋下徹元大阪「ト」知事とどこか似ている。やはり、2016年7月参議院選、自公お維大地に投票してはいけない。「ネジレ」を意地でも取り戻さないと。
《第三次安倍内閣にとって初の国政選挙は「安倍政治」こそ争点だ》。
誰の目にも明らかな「ドアホノミクス」(©浜矩子さん)や辺野古破壊、狂気の核発電推進、明確な公約違反の消費税増税問題・「TPP断固反対」、「知る権利」や「報道の自由」の破壊、自民党議員の数々の不祥事などは、自公が認めるかどうかに関係なく、来る参院選の争点の「そ」の字にもならない。明確な失敗した悪政、それらを認める論理などない。
争点は明確。クーデターや違法な手法での壊憲こそが争点。平和憲法の破壊を認め、戦争国家・死の商人になることを良しとするかどうか、親として子を「人殺し」に行かせることを是とするかどうか、それが明確な争点。せめて、参院選で投票すべきでない議員たちは明確なはず。
『●「五五年…以降、一切の追加調査や補償を放置してきた
国の不作為」…『ビキニ事件』は終わっていない』
『●ナトリウムを取り扱う技術を持つ日本原子力研究開発機構
…ナトリウムを使う原子炉の解体技術は?』
『●「日本政府による命の二重基準」にウンザリ:
「日米両政府の空虚な言葉」は不要、基地撤去が抜本対策』
『●「核兵器のない世界」か?、「核廃絶」「核なき世界」か?』
『●オバマ氏の広島訪問さえも単なる選挙対策…
自民党は「口だけ」、選挙で同じ過ちを繰り返してはいけない』
『●なぜマスコミや与党・癒党、民進党はバカ騒ぎしないのか?
口利きの御返し・甘い利はOK?』
『●無意味な、裏切りのイセシマサミット:
「ヒロシマ、ナガサキとフクシマは絶えず伝えている」というのに』
『●オバマ大統領の米国、「核なき世界」にはほど遠く、
「核兵器のない世界」を唱えつつその現実は?』
『●「今、声を上げなければ」!: 「戦争の実態を
伝えるために作家になった」城山三郎さんはきっと怒り心頭』
『●異常過ぎる非情な自己責任論者達…安田純平さんの
「罪は、人々が『お上』と呼ぶ政府に反抗したこと」?』
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2016060202000140.html】
【コラム】
筆洗
2016年6月2日
昨日の夕方に<自分が悪い場合でも謝らなくても済む方法>というテレビ番組の放送があると聞いて、首を長くしてその時間を待った▼失敗しない人間はいない。それでも謝らなくてもよいとは何とも魅力的な番組ではないか。会社でつまらぬミスをしては上司に叱責(しっせき)される。家庭において生ごみを出し忘れ、妻にうんざりされる。この技術を覚えれば、謝る日々とはおさらばである▼こんな場合を例にその方法を教えていた。絶対にやると言っていた約束を一方的に破る場合の対応である。耳を疑った。そんな場合に謝らないで済む方法などあるはずがない▼ところがである。その方法はあった。講師によると、まずは絶対に「約束を破った」と認めてはならないという。約束を破るのではなく、新しい判断とか、異なる判断をすると言い換える。なるほど間違いを認めなければ、謝る必要もない▼もし約束を守れば、世界の破滅が待っていると恐怖を煽(あお)るのも相手を納得させる効果があるそうだ。世界のリーダーや立派な学者も自分を支持していると加えることもお忘れなく。決めぜりふは「どっちが正しいか、町の意見を聞いてみよう」。これで、そもそも約束を破ったという事実を完全にけむに巻ける。謝らずに済む▼素晴らしい技術である。自信にあふれた講師の顔がわが国の首相に似ていた気がするが、見間違いであろう。
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2016060202000141.html】
【社説】
7月10日参院選へ 「安倍政治」こそ争点だ
2016年6月2日
消費税率の引き上げ再延期にばかり気を取られてはいられない。七月十日の参院選。第三次安倍内閣にとって初の国政選挙は「安倍政治」こそ争点だ。
通常国会がきのう閉会し、安倍晋三首相は記者会見で、来年四月に予定されていた消費税率10%への引き上げを二〇一九年十月まで二年半、再び延期することを正式に表明した。
逆進性が高い消費税の増税を見送ること自体は妥当ではある。
しかし、首相は増税見送りの根拠を、途上国経済の減速など世界経済のリスクに求めているが、無理があるのではないか。
◆経済「失政」を認めよ
消費税率は一四年四月に5%から8%に引き上げられた後、一五年十月には10%に二段階で引き上げられることが決まっていたが、首相は予定通り10%に増税すればデフレ脱却が危うくなるとして、再増税の時期を一七年四月に一年半延期する方針を決め、衆院解散・総選挙で国民に信を問うた。
そのとき語っていたのは「(増税を)再び延期することはない。はっきりと断言する。一七年四月の引き上げは確実に実施する。三年間『三本の矢』をさらに前に進めることで、必ずやその(増税を実施する)経済状況をつくり出すことができる」との決意である。
しかし、結果として、経済成長を重視する首相の経済政策「アベノミクス」では、増税に耐え得る経済状況をつくり出すことはできなかった。格差を拡大し、個人消費を低迷させているからだ。
首相が指摘した世界経済のリスクは、主要国首脳の共通認識とは言えまい。増税延期の根拠とするのは筋違いだろう。
衆院解散にまで踏み切った「再び延期しない」との約束を違(たが)えるのなら、アベノミクスの誤りを認めることが先決ではないのか。
◆憲法改正の分水嶺に
首相は会見で「アベノミクスを加速させるのか、後戻りさせるのか」と、経済政策を参院選の最大争点と位置付け、改選議席の過半数獲得を目指すと強調した。
政権選択選挙とされる衆院選に対し、参院選は政権への中間評価を問う選挙と位置付けられる。
七月の参院選は、一四年の衆院選を経て発足した第三次安倍内閣には補選を除けば初の国政選挙。失政と批判されるアベノミクスのみならず、他国同士の戦争に加わる集団的自衛権を行使するための安全保障関連法を成立させた強権的な政治手法など「安倍政治」全体の是非が問われるべきだ。
加えて見過ごせないのは、七月の参院選が憲法改正に道を開くか否かの分水嶺(ぶんすいれい)となり得ることだ。
衆参同日選挙が見送られたことで自民、公明の与党は衆院で引き続き三分の二以上の議席を維持。七月の参院選で自公両党と「改憲派」とされるおおさか維新の会、日本のこころを大切にする党が三年前の前回参院選並みの議席を得れば参院でも三分の二以上の議席を確保し、衆参両院で憲法改正の発議に必要な議席に達する。
首相は一八年九月までの自民党総裁の在任中に憲法改正を成し遂げたい、と明言したことがある。
どの条文を改正するのか、各党の意見は一致してはいないが、自公両党と改憲派が参院でも三分の二以上に達すれば、現実的な政治課題に浮上するのは間違いない。
参院選は、政権の中間評価以上に憲法改正に道を開いて「国のかたち」を変えるのか否かを国民に問い掛ける重要な選挙でもあることを、肝に銘じたい。
民進、共産、社民、生活の野党四党は、選挙戦の行方を左右する三十二の「改選一人区」のすべてで候補者一本化を実現した。
野党がバラバラに候補者を擁立して戦った前回参院選では、自民党は一人区で二十九勝二敗と圧勝した。批判票が割れて、自民党が「漁夫の利」を得たからだ。
「自民一強」を変え、安倍首相の下での憲法改正を阻むには、野党の結束が重要だ。政権側は「理念も政策もバラバラ」と批判するが、憲法違反と指摘される安保関連法の廃止や立憲主義の回復は、共闘の大義としては十分だろう。
◆若者の声生かしたい
七月の参院選は、十八、十九歳の約二百四十万人が有権者に加わる初の国政選挙となる。
高齢者層は若年層よりも投票率が高く、政治に対する影響力は大きい。年金、介護、医療など高齢者向けの支出は増え、教育や子育てなど若年層に必要な予算は抑制される傾向にある。
この状況を変えるには、全国民の代表たる国会議員が若者の声を政治に生かすのは当然だが、若者の側も積極的に意思表示することが必要だ。棄権せず、投票所に足を運んでほしい。若者の声が反映されるようになれば、政治はきっと変わるはずだ。
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