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●有印公文書偽造=決裁文書書き換え…「行政府の長」と財務相が責任をとるべき大変な犯罪

2018年03月12日 00時00分18秒 | Weblog

[※ 自公選挙公約「子育て…」小躍りするアベ様日刊ゲンダイ(2017年12月19日)↑]



日刊ゲンダイの記事【財務省文書改竄なら安倍政権はオシマイ 森友ついに決定打】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/224413)。
ニッカンスポーツのコラム【政界地獄耳/疑惑ないならないと言えばいい】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201803030000232.html)。

 《これが本当ならば、所管大臣のクビでは済まない。政権が吹っ飛ぶ重大問題だ…有印公文書偽造れっきとした犯罪だ》。
 《官房長官・菅義偉も会見で「財務相が述べた通り。それ以上でもそれ以下でもない」とした…何ら問題ないのならば「捜査に影響があるか否かの予見などにかかわらず、財務省の資料に限っては資料の改ざんや書き換えの可能性はない言えばいいのではないか》。

 アベ様の天敵・朝日新聞の大スクープ以降、激動の1週間。大変に痛ましい、財務省官僚の自死…何があっても、死んではいけないです…。佐川宣寿国税庁長官が辞任し、財務省が有印公文書偽造=決裁文書書き換えを認めた。次は、麻生太郎財務相が辞任すべきであり、最終的には、いよいよ、大変に遅まきながら、「立法府の長」を気取り、司法までを牛耳る「行政府の長」アベ様が大見得・啖呵《議員辞職》を有言実行する秋を迎える。

 そこに至るまでの経緯の極々一部…。

 東京新聞の記事【働き方法案、今国会不要69% 内閣支持微減、共同通信世論調査】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2018030401001761.html)によると、《内閣支持率は48・1%で、2月の前回調査から2・7ポイント減。不支持率は39・0%》、
 有印公文書偽造を「引き起こす」ような政権、支持率激減しないと変でしょ?? 大変な犯罪が麻生太郎殿の下で行われたことを認めたも同然ですし。

 リテラの記事【歴史的犯罪“公文書偽造”で安倍政権が“朝日の情報源”ツブシに動き始めた! 安倍首相が元財務次官、内調トップと密談】(http://lite-ra.com/2018/03/post-3843.html)によると、《麻生太郎財務相は調査の結果ではなく「方針や留意点などの調査の状況」の報告になると発言。…文書の開示を拒否する予防線を張りはじめた…安倍首相が内調トップ・北村滋、当時の財務次官・田中一穂と密談した中身》。
 有印公文書偽造…大変な犯罪を有耶無耶に出来る訳がない。

 東京新聞の記事【森友「書き換え前」文書 麻生氏 存否示さず】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201803/CK2018030602000124.html)によると、《麻生太郎副総理兼財務相は予算委で、書き換え前の文書が存在するか明言しなかった。報告は「調査方針、留意点などになる」と述べ、調査内容を説明することには消極的な姿勢を示した…安倍晋三首相は書き換え疑惑の質問に「私は全くこの話をあずかり知らないものだから答えようがない」と発言》。
 そんな言い訳が通じる訳がない。有印公文書偽造…(「立法府の長」気取りの)「行政府の長」および財務相に責任だ。

 リテラの記事【横田一「ニッポン抑圧と腐敗の現場」32/安倍政権の文書捏造問題は野党の追及でも次々に新事実が判明! 国会議員に提出した文書に「捏造」の形跡が】(http://lite-ra.com/2018/03/post-3845.html)によると、《しかし、安倍首相は今回の朝日報道に対しては「朝日新聞がフェイクニュースをまた出した!」「事実無根だ!」と言わずに、国会でも核心から逃げ回り、曖昧な答弁を繰り返している》。
 事の重大さに今頃気付くアベ様。

 ニッカンスポーツのコラム【政界地獄耳/与野党と国民欺き続けたツケが噴出】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201803070000169.html)によると、《一連の改ざんや防衛省が南スーダンのPKOでの日報を破棄したので不開示としながら保管されていた問題も含め、国会で…国民を欺き続けてきたツケが噴出…。役所の文書がここまで隠されたり破棄したとうそをついて隠していたり、文書を改ざんするなどは誰のため、何のため行うのか政権におもねるために国民を欺く政府があっていいということか。これからは誰もがまず役所に質問することになるだろう。「この書類は本物ですか」》?

 そして、「この書類のバージョンは?」、とも聞くべきだね。

 リテラの記事【横田一「ニッポン抑圧と腐敗の現場」33/財務省がきょう国会に提出する“決済文書の写し”は矛盾だらけ! 財務省がカラーコピーを拒否する理由】(http://lite-ra.com/2018/03/post-3850.html)によると、《しかし、それは改ざん前の文書ではなく、すでに開示されている改ざん後の文書にすぎない。しかも、財務省は複数の決裁文書が存在するのではないかとの追及に対し、明確な回答をしなかった…「内閣総辞職の回避が至上命題の官邸が財務省に圧力をかけて、改ざんの証拠を出させないようにしている」という見立ては現実味を帯びるばかりだ》。
 原本を出す責任が「行政府の長」および財務相にある。なぜ躊躇うのか? 有印公文書偽造という犯罪が行われた、行わせたからだ。

 【政界地獄耳/決裁文書3種類、予防線張る官邸と財務省】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201803080000174.html)によると、《7日午前、官房長官・菅義偉は会見で「与党の指摘、要請を踏まえ、財務省にしっかりと対応させたい」とした。 ★おかしな話だ。政権が疑惑を持たれ、透明化させていれば問題ないことを時間稼ぎし、財務省にのらりくらりと答弁させていたのは、当の政府ではないかその政府をつかさどる官房長官の発する言葉とは思えない。ただ、この決裁文書とは何を指すのか。原本とかコピーだとかではなく、書き換えがあったか否かが重要。すでに野党が入手している文書を、もったいぶって提出したところで意味はない。それで国会の正常化が、参院の自民・民進の国対で合意されたとなれば、噴飯ものだ》。
 有印公文書偽造、れっきとした犯罪に方かむりする最低の官房長官

 リテラの記事【森友公文書偽造で毎日新聞が“改ざん”を裏付ける決裁文書を公開! 改ざんは他の文書でも組織的に行われていた】(http://lite-ra.com/2018/03/post-3852.html)によると、《情報公開請求で入手した同じく近畿財務局の決裁文書を紙面で公開し、朝日新聞が“改ざん前にあった”と報じていたものと同じ記述がそっくり残っていたと指摘したのだ。…このなかの「財務局と航空局との協議」という項目のなかには、〈本件の特殊性に鑑み〉と書かれているという…2016年5月に近畿財務局が森友に売却予定価格を通知したときの決裁文書には、〈学園から早期に土地を買受けたいとの要請を受け〉〈学園に価格提示を行う〉という文言が記されていた》。
 有印公文書偽造、れっきとした犯罪…朝日の大スクープを毎日新聞がサポート。トドメ。

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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/224413

財務省文書改竄なら安倍政権はオシマイ 森友ついに決定打
2018年3月3日

     (逃げ切れると思っているのか(C)日刊ゲンダイ)

 これが本当ならば、所管大臣のクビでは済まない。政権が吹っ飛ぶ重大問題だ

 森友学園への国有地売却疑惑に新展開である。取引の際、財務省が作成した決裁文書に書き換えの疑いが発覚した。昨年2月に森友疑惑が報じられ、国会で取り上げられた後に書き換えられていた疑いがあると、2日の朝日新聞が1面トップで報じた。

 内容が変わっているのは、2015~16年に森友学園と土地取引をした際に、財務省近畿財務局の管財部門が局内の決裁を受けるために作った文書。決裁時には「特例的な内容となる」「本件の特殊性」といった表現や「価格提示を行う」などの記載があったが、この問題を追及した国会議員らに昨年開示された文書では、それらがなくなっていたという。

 一度は決裁された公文書を書き換えたとなると、これはもう忖度とかいうボンヤリした話ではない。有印公文書偽造れっきとした犯罪

   「財務省は交渉関連の文書を廃棄したと国会で答弁してきましたが、
    朝日新聞の報道の通り文書を改ざんしていたとすれば、
    悪質さの次元が違ってくる。
      誰かを守るため、あるいは何かを隠すために、財務官僚が犯罪に
    手を染めたわけです。文書廃棄どころの問題ではない。
    にわかには信じがたい話で、そんなことを一官僚が独断でやれるわけが
    ありません。忖度か圧力なのか分かりませんが、背後によほど大きな力が
    あったことは間違いないでしょう」(政治学者の五十嵐仁氏)


■公文書偽造・行使は懲役10年の重罪

 この問題は当然、国会でも追及された。きのうの参院予算委で、共産党の小池晃議員は決裁文書の原本を出すよう求めたが、麻生太郎財務相も、財務省の太田充理財局長も、大阪地検特捜部が背任や証拠隠滅、公用文書毀棄などの告発を受けて捜査中であることを理由に「捜査に影響を与えるか予見しがたいので、答弁は差し控える」と言うばかりだった。

 立憲民主党の福山哲郎幹事長も「国会に提示された文書と別のものがあるのか」「その存在を理財局長は知らないのか、知っていて答えないのか」と追及したが、太田理財局長は「捜査に対する影響に十分配慮しつつ調査していきたい」と繰り返すだけ。「ない」と断言できない時点で、改ざん前と後の文書が存在すると認めているも同然なのだ。

   「霞が関用語で言えば、『国会に提示したものと別の文書は存在しない』
    『書き換えたことはない』と明言できないのは、書き換えた原本は
    別にあるという意味です。しかし、通常では考えられない事態ですよ。
    行政機関の意思決定の過程を残し、後で検証ができる記録として
    残す公文書は、ちょっとした誤字でも訂正印を押して、直したことが
    分かるようにする。文言を削ったり、ましてや書き換えるのなら、
    決裁を取り直すのが常識です。こっそり改ざんなんてあり得ません」
    (中央省庁のキャリア官僚)

 刑法155条によれば、<行使の目的で、公務所若しくは公務員の印章若しくは署名を使用して公務所若しくは公務員の作成すべき文書若しくは図画を偽造し、又は偽造した公務所若しくは公務員の印章若しくは署名を使用して公務所若しくは公務員の作成すべき文書若しくは図画を偽造した者は、1年以上10年以下の懲役に処する>。

 公文書偽造・行使は懲役10年の重罪なのである。


隠蔽と改ざん、不正だらけのフェイク内閣

 きのう夕方、野党6党が合同で財務省からヒアリングを行い、週明けに「国会に提示したのとは別の文書」の存否を明らかにするよう求めた。

 太田理財局長もきのうの衆院財務金融委で「6日までに、できる限り調査状況を報告する」と表明したが、どうするつもりなのか。原本を出せるのか。原本と比べて改ざんが明らかになればアウトだ。

 別の文書の存在を財務省が認める前に世に出てくれば、それはそれで大問題になる。いつ改ざんしたのか、誰の指示だったのかが焦点になってくる。

 09年の郵便不正事件では、部下による虚偽有印公文書作成などの罪に問われた厚労省の村木厚子元次官が長期にわたって勾留された。

 昨年の通常国会で、森友学園との交渉記録は廃棄したと強弁してきたのが、当時の理財局長だった佐川宣寿国税庁長官だ。その後、国有地売却交渉の音声データや内部文書が次々と明らかになり、佐川氏の答弁が虚偽だったことがハッキリした。

   「佐川氏の『事前の価格交渉は行っていない』という国会答弁との
    つじつま合わせのために決裁文書を改ざんしたのか。安倍昭恵夫人が、
    森友学園が設立予定だった小学校の名誉校長に就任していたことが
    『特例的』で『特殊』だったことを隠蔽するために決裁文書から削除したのか。
    どちらにしても国家の犯罪です。国有地売却の不透明な経緯という
    レベルの話ではなく、国のあり方が問題になってくる。真実を
    解明するためには、佐川長官と昭恵夫人の証人喚問をやらざるを得ません」
    (五十嵐仁氏=前出)


■民主主義国家の根幹にかかわる問題

 朝日の報道によれば、文書が改ざんされたのは昨年2月以降。理財局長だった佐川氏は文書改ざんを知り得る立場だったろうし、責任者だった。与党も観念した方がいい。佐川氏の国会招致は避けられない。

 森友学園の籠池前理事長と昭恵夫人の親密な関係が国有地売却に影響し、それを隠蔽するために公文書を改ざんしたのかも明らかにする必要がある。

 森友学園問題を取材し続けているジャーナリストの横田一氏が言う。

   「国会に捏造文書を出してきたとすれば、国権の最高機関を侮辱し、
    国民の知る権利をないがしろにする由々しき問題です。
    これは民主主義国家の根幹に関わる話ですよ。国有地売却の
    決裁文書が権力側に都合よく改ざんされていたのなら、
    麻生財務相ら幹部の退陣で済む話ではない。安倍首相の責任問題に
    なってきます。政権は持たない。安倍政権では、昨年の
    南スーダン国連平和維持活動(PKO)派遣部隊の日報問題隠蔽や、
    今年の裁量労働制をめぐる不適切なデータ問題も明らかになっています。
    隠蔽と改ざん、不正がこの政権の本質ということになる。安倍政権を
    守るために虚偽答弁を繰り返させられる官僚も気の毒です。
    こんなふうに行政が歪められ、証拠も隠滅される。そんなフェイク政治
    国民は許すのでしょうか。一連の疑惑は内閣総辞職に値する
    国家の大問題です」

 政府は同日、平昌五輪のフィギュアスケート男子で金メダルを獲得し、オリンピック連覇を成し遂げた羽生結弦に国民栄誉賞を授与する方針を発表した。裁量労働制に関するデータ偽造をメデタイ話でかき消す狙いだろうが、森友文書の改ざん疑惑はそれすら吹き飛ばす威力だ。

 政府は改ざん前の文書の存在を認めるのか否か。ここまできても佐川氏や昭恵夫人の証人喚問を突っぱねるのか。

 いずれにせよ、国民の反発は避けられないし、苦しい弁明にも限度がある。

 将棋で言えば、この政権はもう詰んでいる。文書改ざん疑惑が政権瓦解の決定打だ。
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https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201803030000232.html

政界地獄耳
2018年3月3日9時34分
疑惑ないならないと言えばいい

 ★「森友学園」への国有地売却問題を巡り、朝日新聞は2日付で、財務省が問題発覚後、契約当時の文書を書き換えた可能性を指摘した。この記事について、この日の参院予算委員会では早速、副総理兼財務相・麻生太郎が答弁を求められた。「大阪地検において背任のほか、公用文書等毀棄(きき)で告発を受けて捜査が行われている。お答えすることが捜査にどのような影響を与えるかということについては、予測しがたいため、今のところは答弁は差し控えなければならないものだと思う」と、厳しい面持ちで説明した。

 ★官房長官・菅義偉も会見で「財務相が述べた通り。それ以上でもそれ以下でもない」とした。また民進党や希望の党が財務省に行ったヒアリングでも、理財局次長・富山一成が「コメントは差し控える」の一辺倒で切り抜けようとした。何ら問題ないのならば「捜査に影響があるか否かの予見などにかかわらず、財務省の資料に限っては資料の改ざんや書き換えの可能性はないと言えばいいのではないか。衆院の財務金融委員会では理財局長に対して、「森友学園に対しての売払決議書と貸付決議書は、2種類ずつあるかどうか答えろ」との動議も出たが、与党によって否決された。ただ財務省は、6日に開かれる同委員会の集中審議までに調査結果を報告すると、約束させられた。

 ★政界関係者が言う。「ないと言われた厚労省のでたらめなデータが見つかるとか、財務省の資料書き換えが発覚したのは、前文科省事務次官・前川喜平が各省にも出始めたということではないのか」と指摘する。麻生以下がはっきり否定しない限り、記事の信ぴょう性は高まることになる。(K)※敬称略
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コメント
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●「教育再生」という名の教育破壊…「子どもから変えていこうという動きは実に悪賢い」(小澤俊夫さん)

2017年08月19日 00時00分04秒 | Weblog

[東京新聞(2017年2月9日)↑]



山本哲正記者による、<元軍国少年が願う平和 戦時中の日記から>と題した小澤俊夫さんのインタビュー3回シリーズ。
【<元軍国少年が願う平和 戦時中の日記から> (上)戦中の教育、復活を心配】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201708/CK2017081502000165.html)と、
【<元軍国少年が願う平和 戦時中の日記から> (中)罪悔いる表明せねば】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201708/CK2017081602000177.html)と
【<元軍国少年が願う平和 戦時中の日記から> (下)言葉のすり替え今も】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201708/CK2017081702000173.html)。

 《グリム童話など昔話の研究者で、筑波大名誉教授の小澤俊夫さん…「子どもから変えていこうという動きは実に悪賢い」。小澤さんは現代の教育環境についても、政府が保育園児や幼稚園児に国旗と国歌に「親しむ」ことを求めていることなどを不安視する。「教育勅語を是認する閣僚も出てきた。僕らが昔、受けた教育であり、危機感を持っている」》。
 《小澤さんは「十五歳の僕の文章を今読むと、教育というものがいかに恐ろしいものかを強く感じる。完全にだまされていた」と振り返る…必ず案内するのが「ブーヘンヴァルト強制収容所」。ナチス・ドイツによるユダヤ人迫害を示す地だ。少年時代、ヒトラーを評価してしまった小澤さんにとって特別な場所だ。「自分たちの加害をはっきり残しもう絶対にやらないと世界に約束しているのが、すごい」》。
 《本質を隠す言葉のすり替えが許せなかった…「正確に言えば戦闘を『開始した』とか『襲撃した』でしょう」。「入れり」という表現は「『沖縄は台風何号の暴風圏に入れり』のような自然現象の説明。誰も自然現象には責任を持ちません。敗戦を台風が終わったみたいに終戦と言い換えて誰も責任をとろうとしない」…「『共謀罪』を『テロ等準備罪』と言い換えたり、集団的自衛権の行使に『積極的平和』の言葉を使ったり。実に巧み》。

 教科書検定や「ト」な歴史教科書の採択強要 ハタやウタの強制道徳の教科化(文科省道徳教育教材『わたしたちの道徳』)、教育勅語の復活、古くは忠魂碑訴訟現代の教育破壊は着実に進む…。大変に憂慮すべき現状なニッポンの教育環境。

   『●『反忠 ~神坂哲の72万字~』読了(1/4)
   『●『反忠 ~神坂哲の72万字~』読了(2/4)
   『●『反忠 ~神坂哲の72万字~』読了(3/4)
   『●『反忠 ~神坂哲の72万字~』読了(4/4)
   『●教育壊革!? ~忠魂碑と教育塔~
   『●「敗戦特集」 『週刊金曜日』
     (2014年8月8日・15日合併号、1003号)についてのつぶやき
   『●「道徳」を説く文科相がソレってOKなの? 
        「道徳心とか愛国心とかがコドモたちにとって安全」??
   『●「不正文科相が子どもに「道徳心」を説き得る」
        「大臣を辞めながら反省どころか、威張る」・・・「珍芸」

   『●文科省道徳教育教材『わたしたちの道徳』・・・ 
      コドモタチの道徳教育のための好例として記載を可能か?
   『●あぁ~あ、また言っちゃったよ、稲田朋美ダイジン…
       教育勅語の「核の部分は取り戻すべきだ」と「是認」
   『●教育勅語「憲法や教育基本法に反しないような形で 
       教材として用いることまでは否定されない」と閣議決定!
   『●教育勅語復活問題…森戸辰男元文部相
      「過去の文献として扱い、かりそめにも神格化することのないように」

 《戦争屋》のアベ様らには、侵略戦争への反省も無く、壊憲して再び「戦争のできる国」へ…、《自分たちの加害をはっきり残しもう絶対にやらないと世界に約束している》ドイツと彼我の差。そして今、「教育再生」という名の教育破壊が進む。札束で頬を打つように、最高学府の研究・教育にまで侵食。

   『●「国策の名の下に研究者が軍事研究に加担させられた
              歴史を繰り返そうとしている…亡国の施策だ」


 「テロ等準備罪」「衝突」「不時着水」…かつての「転進」を思い浮かばせる《本質を隠す言葉のすり替え》。

   『●争点は「壊憲」:創価学会婦人部「ごめんよ 憲法ぐらい
           変わっても生活はたいして変わらないと思ってね」
   『●アベ様参院選公約「子育て…」: 「3歳児、おなかすいて盗んだ」 
                      …アベ様のニッポン、病んでいないか?
   『●「平和憲法」が風前の灯火: 壊憲の坂道を転げ落ち、
         アベ政権と与党自公は戦争へと火に油を注いでいる
   『●「憲法を言葉遊びに使い」「憲法が分かっていない」
         「法曹界の秩序の矜持もない」稲田朋美弁護士センセ
   『●「本当の権力の恣意的運用というルビコン川を渡った」自公お維
                        …「平成の治安維持法」参議院突破
   『●アベ様の《積極的平和主義》を愛し、
      「子育ての党」を詐称する公明はとっくの昔に一線を越えている

 「平成の治安維持法」に関連した、以前も引用した以下の二つの記事も教育破壊に関わる。
 日刊ゲンダイの記事【注目の人 直撃インタビュー/小澤俊夫氏が警鐘 「共謀罪で言論の息の根が止められる」】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/202513)には、《共謀罪の危険性を聞くなら、小澤俊夫氏だろう。筑波大名誉教授でドイツ文学者。世界的な指揮者、小沢征爾氏の兄、つまり、ミュージシャンの小沢健二氏の父親だが、今回はこの人自身の父親、開作氏の話から伺った。満州に渡り、石原莞爾に共鳴、五族協和を訴えた開作氏は大陸でも帰国後の日本でも特務機関の監視対象だったのである。テロ等準備罪などというが、治安維持法とどこが違うのか今の安倍政権は日本をどこへ導こうとしているのか。貴重な戦争体験に基づいた警鐘――》。
 また、リテラの記事【小沢健二の父・小澤俊夫が共謀罪と安倍政権批判! オザケン自身も権力の詐術を暴く鋭すぎる論評】(http://lite-ra.com/2017/04/post-3097.html)には、《オザケン父が「岸の末裔が首相では日本に未来はない」…オザケン祖父の「一番悪いのは岸信介」の意味…小沢健二が指摘する「デモが起こらない」ことの恐ろしさ…「対案を出せ!」という論法への鋭すぎる反論》


 最後に、琉球新報の【<社説>道徳教科書採択 決定過程を検証すべきだ】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-556712.html)によると、《5年生の教科書に安倍首相の写真が掲載されている。現役の政治家であり、政治的中立を求めている教科書検定基準に抵触する恐れがある》…そうだ。
 道徳の教科書に、反面教師としての「裸の王様」の《御真影》の掲載か? 正気なのだろうか? 倫理観なき自公お維トファの議員に投票できる方々の気が知れない。

   『●「ホンモノの疑惑にメス」は入るか?…
     何でも許す倫理観無き「責任政党」と手控える批判精神無きマスコミ
   『●室井佑月さん「安倍さん率いるこの国に、誇りが持てない」
                       …アベ様の辞書には「倫理」無し
   『●何度目かの「指摘は重く受け止めますが、
      法的には問題がありません」ごっこ by 下村博文元文部科学相
   『●アベ様による血税4億円のトンチンカン・トンデモ 
        「ミサイル避難CM広告」によるメディア買収!?

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201708/CK2017081502000165.html

元軍国少年が願う平和 戦時中の日記から> (上)戦中の教育、復活を心配
2017年8月15日

     (担任の倉田三郎さんに赤ペンで書き込まれた日記を
      手にする小澤さん=川崎市多摩区で)

 敗戦から七十二年目の夏を迎えた。グリム童話など昔話の研究者で、筑波大名誉教授の小澤俊夫さん(87)=川崎市多摩区=は近年、戦時中の記憶を講演している。小澤さんが旧制中学の二年生から三年生のときに書いた日記には、日本軍の勝利を願う気持ちなどがつづられている。講演でこの日記を紹介するのは、こんな軍国少年になってはいけないこんな時代を繰り返してはいけない、と考えるからだ。今回三回にわたって、この日記をもとに、小澤さんに今思うことを聞いた。 (山本哲正)


 「日本の迎撃戦闘機が(米国の)B29に吸い込まれるように消えた。次の瞬間、B29が、ちぎれた銀紙のようにキラキラと落ちていった」。日本の戦闘機が敵機に体当たりした様子を小澤さんはこう振り返る。一九四五年一月九日の日記には「この体当たりを拝して感情興起せざるものがあろうか」と、軍国少年の興奮ぶりがつづられている。

 通った小学校は現在の東京都立川市にあった。門の脇にまつられた天皇陛下の「御真影」に最敬礼。天皇のために身命を賭すよう求める教育勅語を暗唱させられ「軍国少年が出来上がった。そんな自分を『愚か』とは言わない。しかし免罪もされない。間違った流れに抵抗できない国にしてはいけない発言する責務がある」。

 そう考え、軍国主義を盲信した自分の姿が書かれた戦時中の日記を、このようになってはいけないとの思いを込めて講演で紹介する。日記を書いたのは四四年十二月十二日~四五年六月二十五日。B6判・六十ページのノートで二冊になる。

 学徒勤労動員で一九四四年秋から、東京都南多摩郡(現在の稲城市)の工場で働いた。中学二年だった。

 生徒指導は工場に任されたが、小澤さんの担任は生徒指導に責任を持ちたいと、生徒たちに日記を書いて提出するよう求めた。小澤さんはそれを書いて週一回、担任に見せた。

 「軍が戦況の不利を国民に知らせなかったので国民が堕落した」など軍部批判も書き連ねた。担任は、戦後、東京学芸大名誉教授となった画家の倉田三郎さんで「君は、批判的であってよいと思ふ」と赤ペンを入れた。

 父親の開作さんは当時の軍部を批判していた。小澤さんの兄の克己さんも、自らの日記に軍部の批判を書いた。これを見た兄の担任が「不穏当」と書き込んだ。克己さんは、親と学校の言うことが違って傷ついていたという。小澤さんは「子どもから変えていこうという動きは実に悪賢い」。

 小澤さんは現代の教育環境についても、政府が保育園児や幼稚園児に国旗と国歌に「親しむ」ことを求めていることなどを不安視する。

 「教育勅語を是認する閣僚も出てきた。僕らが昔、受けた教育であり、危機感を持っている」

     (小澤さんが中学生のころに書いた日記)


◆昭和二十(一九四五)年一月九日の日記の一部

 空襲警報により僕達は防空壕(ごう)で空を見つめてゐた。一機は我々の上空において震天制空隊の体当たりにより見事空中分解して炎上しながら墜落していった。我々は瞬間沈黙し次の瞬間萬歳(ばんざい)の声がとどろき渡った。ああ日本国民にしてこの体当たりを拝して感情興起せざるものがあろうか。

おざわ・としお> 1930年、中国・長春生まれ。東北大大学院修了。東北薬科大講師、助教授を経て日本女子大教授、筑波大副学長などを歴任。グリム童話の研究に始まり、口承文芸理論を日本に紹介。日本の昔話の分析的研究も進める。2007年、ドイツのヴァルター・カーン財団が昔話などの研究に貢献した人に贈るヨーロッパ・メルヒェン賞を受賞。シンガー・ソングライター小沢健二さんの父親で、指揮者小澤征爾さんの兄。



http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201708/CK2017081602000177.html

元軍国少年が願う平和 戦時中の日記から> (中)罪悔いる表明せねば
2017年8月16日

     (昔のアルバムを開き、戦争のあったころの話をする小澤さん=川崎市多摩区で)

 小澤俊夫さんの一九四五年四月三十日の日記には、ナチス・ドイツ総統ヒトラーの末路についての所感がつづられている。

 「ドイツもいよいよだめかと思ふと国民やヒットラーが可哀相(かわいそう)でならない。しかしヒットラーは偉かった。世紀の英雄である。悲しきかな英雄の末路」などとある。

 小澤さんは「十五歳の僕の文章を今読むと、教育というものがいかに恐ろしいものかを強く感じる。完全にだまされていた」と振り返る。

   「ヒトラーは強い人と信じていたから、その人が負けて
    どうなるのか、日本も負けるのかと怖かった。
    『ファシズムは良いもの』だった。ユダヤ人迫害の情報など
    入ってこなかった」

 ただ、そのドイツと自らの関係は戦後、深まっていく。ゲーテ、シラーなどのドイツ文学やキリスト教、音楽に興味を持った小澤青年は、茨城大学に入学し「その三つに共通する言語」としてドイツ語を学び始めた。教材に使われたグリム童話に引き込まれたのが昔話研究を始めるきっかけとなった。

 昔話の講義の受講者を連れて毎年、「グリム童話研修の旅」と称してドイツを訪れる。必ず案内するのが「ブーヘンヴァルト強制収容所」。ナチス・ドイツによるユダヤ人迫害を示す地だ。少年時代、ヒトラーを評価してしまった小澤さんにとって特別な場所だ。

   「自分たちの加害をはっきり残し『もう絶対にやらない』と
    世界に約束しているのが、すごい」

 小澤さんは、日本が「平和憲法を持つ国」として信頼される国になることを願うが「銃後の国民は戦争を半分しか見ていない」と指摘する。

 父親の仕事の関係で子どもの頃、中国にいた。現地で、日本軍が中国人を殺害した話などを聞いた。そうした話を耳にしたのは現地にいたからだと考える。国内にいたなら加害は知りにくい。だから、銃後の国民にとって戦争といえば、空襲を受けた被害になってしまうのだと思う。

   「結果的に加害に目をつぶっていることになり、
    それが他国の人たちの目には傲慢(ごうまん)に映るんじゃないかな。
    周りから尊敬され、平和国家として生きていくには、
    ドイツのように過去を見つめる勇気を持ち、
    罪を悔いていると表明しなければ


◆昭和二十(一九四五)年四月三十日の日記の一部

 七時の報道の時ヒムラー国内軍司令官が米英に降伏を申し出たと言ったので驚いてしまった。ドイツもいよいよだめかと思ふと国民やヒットラーが可哀相(かわいそう)でならない。しかしヒットラーは偉かった。世紀の英雄である。悲しきかな英雄の末路。天は努力家ヒットラーを見捨て給ふたのか。ムッソリーニも遂(つい)に捕へられてしまった。今は彼を救ふべき者とてない。否ヒットラーさへ救ふ隊もないのだろうか。しかし日本もうかうかしてゐればこのやうになるであろう。

おざわ・としお> 1930年、中国・長春生まれ。東北大学大学院修了。日本女子大教授、筑波大副学長などを歴任。グリム童話の研究に始まり、日本の昔話の分析的研究に取り組む。シンガー・ソングライター小沢健二さんの父親で、指揮者小澤征爾さんの兄。



http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/list/201708/CK2017081702000173.html

元軍国少年が願う平和 戦時中の日記から> (下)言葉のすり替え今も
2017年8月17日

     (戦時中に書いた日記を手に語る小澤さん=川崎市多摩区で)

 小澤俊夫さんの父、開作さんは戦時中、軍部の横暴や官僚主義を批判した。後に首相となる東条英機と陸軍で対立した石原莞爾(かんじ)とも親交があった。俊夫さんの弟で世界的な指揮者の征爾さんの「爾」も「莞爾」からもらったという。

 開作さんは特高警察などに監視されたが批判をやめず小澤さんは冷や冷やしたそうだ。

 そんな父親の影響なのか正義感が強く、本質を隠す言葉のすり替えが許せなかった。一九四一年十二月八日午前七時、「帝国陸海軍は本八日未明、西太平洋においてアメリカ、イギリス軍と戦闘状態に入れり」とラジオから流れた臨時ニュースが忘れられない。

 「正確に言えば戦闘を『開始した』とか『襲撃した』でしょう」。「入れり」という表現は「『沖縄は台風何号の暴風圏に入れり』のような自然現象の説明。誰も自然現象には責任を持ちません。『敗戦』を台風が終わったみたいに『終戦』と言い換えて、誰も責任をとろうとしない」

 小澤少年の四五年六月四日の日記には「戦局は不利になったのに新聞などが『楽観を許さず』とかいって認めないのは遺憾である」という趣旨のこともつづられている。

 言葉の持つ意味を正確に調べて初めて昔話を研究・継承できると考える。小澤さんは「どのような政治が行われているか検証するにも、正確な言葉で語られていることが重要政府が言い換えをしていると検証するのが難しく、責任もどこかにいってしまう」と指摘し「日記に書いた、言葉をすり替える手口は、今も横行しているようだ」。

 政府は、南スーダン国連平和維持活動(PKO)派遣部隊をめぐり、現地の政府軍と反政府勢力の争いを戦闘行為ではなかった」「散発的、偶発的衝突が発生していると国会答弁。部隊の日報には「戦闘」「攻撃」の表現が並び、答弁とは開きが見受けられた。この言い換えは、日報の隠蔽(いんぺい)問題でも注目された。

   「『共謀罪』を『テロ等準備罪』と言い換えたり、
    集団的自衛権の行使に『積極的平和』の言葉を使ったり。実に巧み

 昔話は絵本がなかった時代、言葉だけで成り立っていたと小澤さん。「昔話では、場面が見えるようにいかに正確に語れるかが勝負だと、教え子にも指導しています。だから、簡単に言葉を言い換えるのは許し難いことなんです」


◆昭和二十(一九四五)年六月四日の日記の一部

 沖縄の戦況が近頃大部(だいぶ)危ないらしい。今迄でも危なかったのにそれを有利であるやうに伝へてゐた者は大きな罪だと思ふ。又(また)こんなに不利になったのに新聞等には未(いま)だに「楽観を許さず」とか何とか云(い)って率直に戦局を認めないのは甚だ遺憾である。殊に戦果でも敵に与へたものだけ言ってこちらのはかくす上に敵が損害を発表すると必ず「小出し発表」等と言ふのはよくないと思ふ。(中略)もっと正確に戦局を国民に知らせなければデマも飛ぶ訳である。

おざわ・としお> 1930年、中国・長春生まれ。東北大学大学院修了。日本女子大教授、筑波大副学長などを歴任。グリム童話の研究に始まり、日本の昔話の分析的研究に取り組む。シンガー・ソングライター小沢健二さんの父親で、指揮者小澤征爾さんの兄。
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●議員辞職を! 「文民統制を果たさず自衛隊を政治利用する防衛相に、重い職責を任せることはできない」

2017年08月03日 00時00分33秒 | Weblog

[※ 東京新聞(2017年2月9日)↑]



沖縄タイムスの知念清張記者のコラム【[大弦小弦]鉄鋼製の扉が激しい銃撃の末、こじ開けられた。自動小銃を持った制服姿の南スーダン兵が…】(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/115878)。

   『●「積極的平和主義」の本性、つまり「死の商人」「そういうビジネス」
   『●戦争屋による憲法違反の「集団的自衛権」閣議決定・・・
               「やめろと言わないのは“許した”のと同意」

   『●憲法違反を犯しつつ壊憲する愚な・・・・・・
                       「原理原則の無い国」「悪魔の島」

   『●野中広務氏「憲法があり、9条があったからだ」・・・・・・
                   自公議員や翼賛野党議員への痛烈批判

   『●戦争できる国にしたくてしょうがないらしい・・・アベ様に一番に戦場へ
   『●「人殺し」なんぞには行かせたくない
   『●政府側の解釈で保管すべき文書を廃棄してもよいことにし、
             本当は存在する文書を存在しないことにする手法
   『●自衛隊員の「息子に迷惑をかけぬよう、
      「縁を切った」上で」、戦争法案に反対する平和子さん
   『●「米国の戦争に巻き込まれ息子が殺したり
     殺されたりするのは嫌だと思い、いても立ってもいられ」なかった
   『●「自分が何人殺したのかは覚えていない…
      人を殺したくなんかなかったけど…地獄のような日々だった」

 《▼陸自部隊は日報で、大規模な戦闘に巻き込まれる可能性や「国連活動の停止」にも言及。日報は、現地自衛官から生命の危険を訴えるものでもあった》。

 アベ様の大のオキニイリだった、アベ様一押しの「次期総理」「未来の総理」最悪な防衛相だった…あまりに予想通り。弁護士センセによる大臣だというのだから、呆れるばかり。

   『●「あとの祭り」: 「駆けつけ警護」は『任務遂行型』の武器使用
                      =違憲な自己防衛を越える武器使用
   『●「武力衝突は、変化を予測しやすい天候とは違」う、
         「きょうの安全があすの安全を保障するとは限らない」
   『●自衛隊を弄ぶ「トンデモ答弁」「言葉遊び」「詭弁」…
            …「戦闘」「戦闘行為」ではなく「衝突」「衝突事案」
   『●唖然、呆然、あ~あ言っちゃったょ…
      「アベ様一押しの「次期総理」「未来の総理」」稲田朋美防衛相
   『●「憲法を言葉遊びに使い」「憲法が分かっていない」
      「法曹界の秩序の矜持もない」稲田朋美弁護士センセ


 琉球新報の【<社説>稲田氏日報隠し了承 議員たる資格もはやない】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-538262.html)によると、《辞任だけでは済まない。稲田朋美防衛相は即刻辞職し、国会から去るべきだ。南スーダン国連平和維持活動(PKO)部隊の日報を陸上自衛隊が隠蔽(いんぺい)していた問題に、稲田氏が加担していたことが分かった。稲田氏は2月の防衛省最高幹部の緊急会議で、保管の事実を非公表とするとの方針を幹部から伝えられ、了承していた。その2日前にも、陸自側から日報の電子データが保管されていた事実などの報告を受けていた》。
 《文民統制を果たさず自衛隊を政治利用する防衛相に、重い職責を任せることはできない》…大臣《辞任だけでは済まない。稲田朋美防衛相は即刻辞職し、国会から去るべきだ》、まさに。任命し、庇い続けるアベ様も、大見得・啖呵《議員辞職》を何度実行しても足りないほどの無責任ぶり。

 また、沖縄タイムスの【社説[稲田氏 隠蔽を容認]真相うやむやにするな】(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/115879)では、《報道が事実なら、稲田朋美防衛相は防衛省・自衛隊の組織ぐるみの隠蔽(いんぺい)を了承し、国会でも虚偽答弁を重ねたことになる。内閣改造で本人を辞めさせれば済むというような軽い話ではない》。

 《文民統制を果たさず》…civili-UNcontrolな大暴走(out of control)。(泥縄な)審査結果の公開を目の前にして、大臣を辞職。セコイ。首を切らないアベ様も。大見得・啖呵「議員辞職」をすべきアベ様同様、稲田氏も議員辞職すべきだ。

   『●「積極的平和主義」なアベ様という
        civili-UNcontrolな大暴走(out of control)
    《軍部は暴走する、は歴史の教訓だ。シビリアンコントロール
     
(文民統制)こそが誤った戦争を阻むと信じられてきた。しかし、
     シビリアンの暴走癖もまた、見過ごせない》
    「「積極的平和主義」なアベ様というciviliUNcontrol
     Civilian uncontrol。主権在民どころか、俺様なアベ様は
     違憲な閣議決定で壊憲する始末、それを許す国会、自公投票者。
     この国はunder controlでもないし、out of controlなアベ様に
     目茶目茶にされている」

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http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/115878

[大弦小弦]鉄鋼製の扉が激しい銃撃の末、こじ開けられた。自動小銃を持った制服姿の南スーダン兵が…
2017年7月20日 07:15 知念清張 PKO 自衛隊 稲田朋美

 鉄鋼製の扉が激しい銃撃の末、こじ開けられた。自動小銃を持った制服姿の南スーダン兵が、国際機関の外国人職員ら50人が滞在する宿泊施設を急襲。金品を奪い女性を暴行、地元記者1人を射殺した

▼浴室に隠れた職員は、電話やメールで国連のPKO派遣団に救助を要請したが、中国やエチオピアの部隊は出動を拒んだ

▼2016年7月。首都ジュバは大統領派と反体制派の戦闘で、市民ら数百人が死亡。陸上自衛隊のPKO宿営地内にも流れ弾が着弾した

▼陸自部隊は日報で、大規模な戦闘に巻き込まれる可能性や「国連活動の停止」にも言及。日報は、現地自衛官から生命の危険を訴えるものでもあった

稲田朋美防衛相が2月の防衛省最高幹部による緊急会議で、日報の隠蔽(いんぺい)を了承していたという。稲田氏は日報で「戦闘」が報告されていたが、憲法9条の問題になることを避けるため武力衝突という言葉を使い、実態とかけ離れた治安情勢を国会で答弁してきた。速やかに日報が公開されていれば、安全保障関連法に基づく新任務「駆け付け警護」の付与の判断にも、影響を与えただろう

▼稲田氏は東京都議選で自衛隊としてもお願いしたいと発言し憲法違反と批判を浴びた。文民統制を果たさず自衛隊を政治利用する防衛相に、重い職責を任せることはできない。(知念清張)
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●「「自民党きっての極右議員」「極右思想」大臣…こんな防衛相が誕生しちゃいました」…悪夢のような1年

2017年07月30日 00時00分49秒 | Weblog

[東京新聞 (2017年2月9日)↑]



東京新聞のコラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2017072902000144.html)。

 《▼きのう結果が発表された特別防衛監察で明らかにされたのは、防衛省の隠蔽(いんぺい)体質であったのに、責任を取って大臣を辞任した稲田朋美氏は、会見で隠蔽という事実はありませんでしたと言ってのけたのだからめまいがする

   『●「積極的平和主義」なアベ様という
        civili-UNcontrolな大暴走(out of control)
    《安倍晋三首相は政府の憲法解釈を変えて海外での武力の行使に
     道を開き、国会もそれを止められない。軍部は暴走する、は歴史の教訓だ。
     シビリアンコントロール(文民統制)こそが誤った戦争を阻む
     と信じられてきた。しかし、シビリアンの暴走癖もまた、見過ごせない》

   『●唖然、呆然、あ~あ言っちゃったょ…
      「アベ様一押しの「次期総理」「未来の総理」」稲田朋美防衛相
   『●「憲法を言葉遊びに使い」「憲法が分かっていない」
      「法曹界の秩序の矜持もない」稲田朋美弁護士センセ

   『●政府側の解釈で保管すべき文書を廃棄してもよいことにし、
                 本当は存在する文書を存在しないことにする手法

 あれから悪夢のような1年…。

   『●「あとの祭り」: 「自民党きっての極右議員」「極右思想」大臣
                     …こんな防衛相が誕生しちゃいました
    《小池百合子の都知事就任につづいて、悪夢のような人事が決定…
     自民党きっての極右議員。しかも…》
    「「(違憲な壊憲への)未来チャレンジ内閣」・「壊憲内閣」・
     「戦前回帰内閣」の目玉・稲田朋美防衛相。崩れっぱなしの
     ニッポン。「自民党きっての極右議員」・「歴史修正主義者」・
     「極右思想」大臣が誕生しました。しかも、ヘイトクライム団体
     ネオナチ団体とも関係し、アベ様に擦り寄る司法からさえも、
     《政治方針がヘイト勢力に支持…ヘイト極右勢力との親和性が
     非常に高い》ことが認定される始末。プレアベ様政権では、
     考えられない事態です。この国の政治は壊れっぱなし。
     あ~最悪な「あとの祭り」」

 稲田朋美「元」防衛相が、1年ほど前までは、「アベ様一押しの「次期総理」「未来の総理」」などと言われていて、その界隈では随分と持て囃されていたことを思い出すと、ゾッとします。大臣辞職よりも、(とっくの昔に)アベ様がクビにすべきだったし、議員失格であり、議員辞職すべき酷さ。
 田母神氏やヒゲ氏、そして、「憲法9条への自衛隊明記は「一自衛官としてありがたい」…防衛省制服組トップの統合幕僚長」に見られるようにアベ様の《我が軍》内部の腐敗が先か、アベ様や稲田「元」防衛相の《シビリアンの暴走》が先だったのかは知らないが、いま、《我が軍》は相当に恐ろし状況なのではないか?

 さて、《28日午後、防衛省の去り際、記者団から心境を問われ、こう答えた》…【稲田氏「心境ですか? ですね」 防衛省去り際に】(http://www.asahi.com/articles/ASK7X5F1VK7XUTFK01Q.html)。
 《空》(くう)??
 記者「カラ? … いえ、オツムのことではありませぬ」…哀しき弁護士センセ大臣。哀れなのは、自公お維トファなんて決して支持しない市民の皆さん。いい迷惑でした。

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2017072902000144.html

【コラム】
筆洗
2017年7月29日

 「公」という字にも、「私」という字にも、「厶」がある。この「厶」は何か。『漢字源』によると、三方から取り囲み隠すさま、腕で抱え込むさまを表すそうだ▼収穫物である「禾(のぎ)」を分けて、自分のだけを抱え込むのが「私」で、隠され抱え込まれたものを「八」のように左右に開くのが「公」。それが公私の字の由来だという▼…であるならば、この方々は本当に「公」務員と呼べるのかどうか。南スーダン国連平和維持活動(PKO)部隊の日報をめぐって浮かび上がったのは、そういう疑問である▼現地の危険な状況を生々しく報告した「日報」を公開するよう国民から求められると、日報は「私的」な文書で公文書ではないからと公開せずに、「廃棄した」うその説明をした。問題が露(あら)わになると、「廃棄した」という説明に合わせるため残っていたデータも削除した▼きのう結果が発表された特別防衛監察で明らかにされたのは、防衛省の隠蔽(いんぺい)体質であったのに、責任を取って大臣を辞任した稲田朋美氏は、会見で「隠蔽という事実はありませんでしたと言ってのけたのだからめまいがする▼公の検証に資すべき文書を私文書だと言って隠し、不都合な文書は消し去る。同じ構図は森友学園加計学園の疑惑でも見て取れる。そういうことをやってのける人々にとって、守るべき「公」とは何なのだろうか
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●政府側の解釈で保管すべき文書を廃棄してもよいことにし、本当は存在する文書を存在しないことにする手法

2017年02月18日 00時00分48秒 | Weblog


東京新聞の新開浩記者による記事【「廃棄した」PKO部隊日報 防衛省、一転「保管」認める】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201702/CK2017020702000114.html)と、
もう一つの記事【南スーダン陸自日報 「ジュバで戦闘」を明記 PKO停止を危惧】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017020890070353.html)。

   『●唖然、呆然、あ~あ言っちゃったょ…
      「アベ様一押しの「次期総理」「未来の総理」」稲田朋美防衛相
   『●「憲法を言葉遊びに使い」「憲法が分かっていない」
      「法曹界の秩序の矜持もない」稲田朋美弁護士センセ


 《アフリカの南スーダン国連平和維持活動(PKO)に参加した陸上自衛隊の部隊が、首都ジュバで昨年七月に大規模な武力衝突が発生した際の状況を記録した日報が廃棄されていた問題で、防衛省は六日、これまでの説明を覆し、文書の電子データが省内に保管されていたと明らかにした…◆都合次第で「不存在」に》。
 《大統領派と反政府勢力の「戦闘が生起した」と明記し、「市内での突発的な戦闘への巻き込まれに注意が必要」と報告。現地部隊は戦闘の激化を深刻に受け止め、PKO停止の可能性にも言及》。

   『●「積極的平和主義」の本性、つまり「死の商人」「そういうビジネス」
   『●戦争屋による憲法違反の「集団的自衛権」閣議決定・・・
               「やめろと言わないのは“許した”のと同意」

   『●憲法違反を犯しつつ壊憲する愚な・・・・・・
                       「原理原則の無い国」「悪魔の島」

   『●野中広務氏「憲法があり、9条があったからだ」・・・・・・
                   自公議員や翼賛野党議員への痛烈批判

   『●戦争できる国にしたくてしょうがないらしい・・・アベ様に一番に戦場へ
   『●「人殺し」なんぞには行かせたくない
   『●「積極的平和主義」なアベ様という
        civili-UNcontrolな大暴走(out of control)
    《安倍晋三首相は政府の憲法解釈を変えて海外での武力の行使に
     道を開き、国会もそれを止められない。軍部は暴走する、は歴史の教訓だ。
     シビリアンコントロール(文民統制)こそが誤った戦争を阻む
     と信じられてきた。しかし、シビリアンの暴走癖もまた、見過ごせない》

 全くイイカゲンで、恣意的。《政府側の解釈で保管すべき文書を廃棄してもよいことにし、本当は存在する文書を存在しないことにする手法》。
 やはり一旦、「派兵」してしまったら、帰れない。デンデン王国の「裸の王様」アベ様やその取り巻き、「アベ様一押しの「次期総理」「未来の総理」稲田朋美防衛相には「撤」する気など、さらさらない。むしろ、アベ様の「我が軍」に重大な問題が発生することに期待している様にさえ、思われる。

   『●「人殺し」なんぞには行かせたくない
   『●戦争できる国へ: アベ様をはじめ
     自公議員・翼賛野党議員の皆様がまずは「丸太」に
   『●アベ様の「誇りある国へ」
      =戦争で「殺す側になる」「人殺しに加担する」、でいいのか?

   『●「「死にたくない」だけでは足りない、「人を殺したくない」
               という気持ちこそが、戦争の抑止力となる」

   『●壊憲法案・戦争法案: 「撃つより撃たれよう」
       と自衛隊員に考えさせる場面、あまりに残酷
   『●自衛隊員の「息子に迷惑をかけぬよう、
      「縁を切った」上で」、戦争法案に反対する平和子さん
   『●「あとの祭り」: 「駆けつけ警護」は『任務遂行型』の武器使用
                      =違憲な自己防衛を越える武器使用
   『●「武力衝突は、変化を予測しやすい天候とは違」う、
         「きょうの安全があすの安全を保障するとは限らない」
   『●自衛隊を弄ぶ「トンデモ答弁」「言葉遊び」「詭弁」…
            …「戦闘」「戦闘行為」ではなく「衝突」「衝突事案」
   『●柴田鉄治さん「キナ臭さが一段と増した年」、
      マスコミから失われる「ジャーナリズムの義務」…な1年
   『●東京新聞社説「戦争に翻弄されない、
       平穏で豊かな暮らしを未来に引き継ぐことこそ、私たちの責任」
   『●「廃棄」どころか、議事録さへ作成しないことを 
                「謀議」して決めた?…「謀議の犯罪性」?
   『●情報公開法と公文書管理法: 「「何が秘密かすら秘密」
            という特定秘密保護法が施行」、そして共謀罪へ

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201702/CK2017020702000114.html

「廃棄した」PKO部隊日報 防衛省、一転「保管」認める
2017年2月7日 朝刊

     (防衛省の不開示通知書(抜粋、下線は本紙記載))

 アフリカの南スーダン国連平和維持活動(PKO)に参加した陸上自衛隊の部隊が、首都ジュバで昨年七月に大規模な武力衝突が発生した際の状況を記録した日報が廃棄されていた問題で、防衛省は六日、これまでの説明を覆し、文書の電子データが省内に保管されていたと明らかにした。

 日報を作成したPKO部隊と、日報の報告先の陸自中央即応集団は文書を廃棄していたが、他の部署に文書が残っていないか改めて調べたところ、統合幕僚監部内の部署で電子データが見つかったという。

 陸自の文書管理規則はPKO関連文書の保存期間を三年間と定める一方、「随時発生し、短期に目的を終えるもの」や「一年以上の保存を要しないもの」は、例外的に一年未満で廃棄できるとしている。

 統幕は当初、廃棄の理由を「上官に報告した時点で、使用目的を終えた」とし、紙や電子データを含めた全ての日報を、同様に破棄したと説明していた。

 しかし、自民党行政改革推進本部(本部長・河野太郎衆院議員)が「行政文書としての扱いが不適切」だと問題視し、データの存否を再調査するよう要求。河野氏は六日、自身のツイッターで、日報について「電子情報の形で残されていたものが発見された」と写真付きで投稿。「必要なら情報公開請求にも対応できる」と指摘した。

 日報はジャーナリストの布施祐仁(ゆうじん)氏が情報公開法に基づき、昨年七月七~十二日の日報を同九月末に開示請求。防衛省は同十二月、布施氏に「既に廃棄しており、保有していなかった」と通知した。


都合次第で「不存在」

<解説> 防衛省は「上官に報告した」ことを理由に、廃棄したと説明してきたPKOの日報を保管していたと認めた。今回は一転して「存在」が明らかになったが、組織にとって都合の悪い文書を非開示にできる恐れは変わらない。

 問題の根幹は、行政文書の範囲を政府側の解釈で狭め「不存在」扱いにする手法が、防衛省以外にも横行していることだ。

 先月も、憲法解釈を変更し集団的自衛権の行使を容認した二〇一四年七月の閣議決定を巡り、内閣法制局が情報公開請求に非開示とした法制局長官用の想定問答について、総務省の情報公開・個人情報保護審査会が開示を求め、法制局が一転して開示した。

 法制局は当初、想定問答が最終的には採用されず、その後に別の想定問答が採用されたことを理由に「行政文書に該当しない」と判断。電子データは職員が消去し忘れたため、保存されていたが、利用実績がないことを理由に「廃棄されたに等しい」と主張していた。

 二つのケースに共通するのは、政府側の解釈で保管すべき文書を廃棄してもよいことにし、本当は存在する文書を存在しないことにする手法だ。

 情報公開法は「国民の的確な理解と批判の下にある公正で民主的な行政の推進」が法律の目的だと明記している。政府はこの趣旨に基づき、適切に保管、開示をするべきだ。(新開浩
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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017020890070353.html

南スーダン陸自日報 「ジュバで戦闘」を明記 PKO停止を危惧
2017年2月8日 07時03分

 防衛省は七日、当初は廃棄したと説明していた陸上自衛隊の南スーダン国連平和維持活動(PKO)の日報を一部黒塗りで開示した。日報は、陸自が活動する首都ジュバ市内で昨年七月に大統領派と反政府勢力の「戦闘が生起した」と明記し、「市内での突発的な戦闘への巻き込まれに注意が必要」と報告。現地部隊は戦闘の激化を深刻に受け止め、PKO停止の可能性にも言及していた。

 防衛省が開示したのは、昨年七月十一、十二日の日報など四冊の関連資料。同省は情報公開請求を受けた同七~十日の日報も順次公開する。ジュバでは昨年七月に大規模衝突が発生し、八日には二百七十人以上の死者が出た。十一日には市内の国連南スーダン派遣団(UNMISS)司令部がある施設で、中国軍兵士二人が砲弾を受け死亡した。

 十一日の日報は、こうした不安定な情勢を踏まえ、事態の推移に関する「予想シナリオ」を掲載。大統領派と反政府勢力の関係が悪化した場合、ジュバで「衝突激化に伴う国連(UN)活動の停止」や「大量の国内避難民(IDP)」が発生すると予測していた。

 昨年七月の衝突では、稲田朋美防衛相が同年秋の臨時国会で「国際的な武力紛争の一環として行われる人の殺傷や物の破壊である法的意味の戦闘行為は発生していない」と強調。防衛省の武田博史報道官は七日の記者会見で、日報の「戦闘」について「一般的な意味で用いた。政府として法的な意味の戦闘が行われたとは認識していない」と説明した。


◆非開示駆け付け警護論議意識か

 柳沢協二元内閣官房副長官補の話 防衛省が日報を廃棄したとして非開示扱いとした昨年十二月は、PKO部隊への駆け付け警護などの新任務付与が問題になっていた。だから、武力衝突が起きた時期の日報を開示したくなかったのだろう。

 政府は新任務を付与しても大丈夫と考えているようだが、国会の議論を聞いても根拠が分からない。日報は現地の緊迫した情勢を伝えているが、安倍晋三首相は国会で現地情勢を「永田町よりは危険」と述べた。こうした不誠実な答弁を続ける姿勢も問題だ。

(東京新聞)


http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/images/2017020899070353.jpg
(昨年7月11日の陸上自衛隊の南スーダンPKOの日報。IDPは国内避難民。UNマンデートは、国連から陸自部隊に課された任務。SPLAは「スーダン人民解放軍」で、南スーダン政府軍を意味する)
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