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●「あとの祭り」: 「駆けつけ警護」は『任務遂行型』の武器使用=違憲な自己防衛を越える武器使用

2016年08月10日 00時00分42秒 | Weblog


東京新聞の記事【自衛隊「駆け付け警護」など 月内にも新任務訓練】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201608/CK2016080802000111.html)。

 《陸上自衛隊が参加する南スーダン国連平和維持活動(PKO)で十一月に派遣予定の十一次隊への任務付与を視野に入れる》。

 2016年7月参院選、自衛隊員の皆さんは一体どんな気持ちで、投票されたのでしょう…。嬉々として、与党・「癒(着)」党を支持し、票を投じられたのでしょうか? ご家族の思いは? 母や父は? 祖母や祖父は?
 参院選、都知事選やオリンピックの喧騒のなか、アベ様らは、南スーダンPKOに派遣する陸上自衛隊に「駆け付け警護」を「」任務として付与し、訓練を開始させるようです。「駆けつけ警護」とは《『任務遂行型』の武器使用》であり、《自己防衛を越える武器使用》を意味しているとのこと。どう考えても、違憲な「人殺し」につながりかねない。アベ様らによる「壊憲」もここまで来たわけです。その先は、「20XX年、再び戦争が始まった…」です、きっと。あ~、「あとの祭り」。
 違憲な「人殺し」を強要される自衛隊員。でも、「撃つより撃たれよう」と自衛隊員の頭をよぎる場面があったとするならば、あまりに残酷だ。

   『●「人殺し」なんぞには行かせたくない
    《――駆けつけ警護はどうですか?
      アフガニスタンで援助活動をしているペシャワール会の
     中村哲代表は「自衛隊が邦人救助に来るのは危ないからやめてほしい」
     と言っています。実際、ペシャワール会は日本がインド洋の給油活動を
     する前は、車両に日の丸を掲げて活動していた。それが守り札になった
     からです。しかし、給油活動を境に日の丸を消した。
     米国と一体と見られる懸念があったからでしょう。集団的自衛権による
     武力行使や集団安全保障による制裁措置に自衛隊が参加すれば、
     ますます、憎悪と攻撃の対象になる。もうひとつ、集団的自衛権で
     海外に出ていけば、おそらく、米軍の傘下に入る。邦人がいなくなった
     から帰ります、なんて言えるでしょうか。米軍は無人機で攻撃する。
     一般市民が巻き添えになれば、その恨みは陸上で展開している自衛隊に
     向く。こうなる可能性もあるわけです》

   『●戦争できる国へ: アベ様をはじめ
     自公議員・翼賛野党議員の皆様がまずは「丸太」に
    《首相は「限定的に集団的自衛権の行使が許されるという考え方について
     研究を進めていきたい」とも説明。海外での自衛隊の対処が必要な事例
     として(1)邦人を救出した米艦船を守ること(2)海外で邦人らが武装勢力に
     襲われたときに、国連平和維持活動(PKO)に参加中の自衛隊員が
     離れた場所から援護に向かう駆け付け警護-の二つを挙げた》
    《首相は記者会見で、今後実現を検討すべき具体例として、邦人輸送中の
     米艦船防護や、国連平和維持活動(PKO)の他国部隊が武装勢力に
     襲われた際の自衛隊による駆け付け警護を挙げた》

   『●アベ様の「誇りある国へ」
      =戦争で「殺す側になる」「人殺しに加担する」、でいいのか?

    《「夫に出会った時、集団的自衛権を行使するような自衛隊だったら、
     結婚しなかったかもしれません」……「夫が戦死するのも、
     人殺しに加担するのも嫌ですから」》
    《「殺される側ではなく、殺す側になるかもしれぬ」という恐怖……
     自ら「殺す側」に身を置いたからこそ、「人を殺すのは悪い」と
     どんな恐怖にも屈せず言えるようにならなくてはならないのだと
     ▼それが、哲学を唱えるのではなく、哲学を生きた人・鶴見俊輔さんが、
     戦後七十年の日本に言いのこしたことだろう》

   『●「「死にたくない」だけでは足りない、「人を殺したくない」
               という気持ちこそが、戦争の抑止力となる」

   『●壊憲法案・戦争法案: 「撃つより撃たれよう」
       と自衛隊員に考えさせる場面、あまりに残酷
    《自衛隊がイラクに派遣された時、米国の海兵隊は「イラクでは
     動くものは何でも撃て」と命令され、「怪しい奴だと思って
     撃ち殺したらコーランを持ったおじいさんだった」といった話も
     珍しくなかった、という。
     イラクに派遣された自衛隊員の自殺はかなり多かった、とされる。
     「死の影」に最もおびえているのは自衛隊員だ……
     ◇自衛官が戦場で抱えるトラウマ》
    《…駆けつけ警護とは、PKOで活動中の自衛隊が、他国軍や
     民間人が危険にさらされた場所に駆けつけ、武器を使って助ける
     ことで、今のPKO法では認められない。しかし、資料では
     「駆けつけ警護は『任務遂行型』の武器使用となります」と
     記されていた。(任務遂行型とは、自己防衛を越える武器使用)。
     …『駆けつけ警護』を実施するなら、武器、物資の調達、隊員選抜などを
     もう始めないと間に合わないのです……》

   『●自衛隊員の「息子に迷惑をかけぬよう、
      「縁を切った」上で」、戦争法案に反対する平和子さん
    《二十代の自衛官の息子を持つ女性が、安保法に反対の声を上げ始めた。
     息子に迷惑をかけぬよう、「縁を切った上での街頭活動
     「恨まれるよりも死なれる方がつらい」との思いに突き動かされている》。
    《「息子が部隊を辞めて無事ならいい、という話ではない。
     隊員一人でも、何かあってからでは遅い。行かせたいなら、
     憲法をねじ曲げ、海外の紛争地域に自衛隊を駆り出すことを決めた人
     行けばいい」》

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201608/CK2016080802000111.html

自衛隊「駆け付け警護」など 月内にも新任務訓練
2016年8月8日 朝刊

 政府は、安全保障関連法に基づく「駆け付け警護」など自衛隊の新任務実施に向け、月内にも訓練を開始する方針を固めた。陸上自衛隊が参加する南スーダン国連平和維持活動(PKO)で十一月に派遣予定の十一次隊への任務付与を視野に入れる。近く訓練開始について正式発表する見通しだ。政府関係者が七日、明らかにした。自衛隊は、十一次隊として陸自第五普通科連隊(青森市)を派遣する方針。

 安保法では、武装集団に襲われた国連職員らを自衛隊が武器を使って救出する駆け付け警護や、他国との宿営地の共同防衛が可能となった。だが、安倍政権は今年七月の参院選への悪影響を懸念し、任務の付与やそれに先立つ訓練を先送りし、武器使用の手順を細かく定めた新たな「部隊行動基準」の作成など、規則類の整備や部隊への周知にとどめてきた
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