黒猫のつぶやき

法科大学院問題やその他の法律問題,資格,時事問題などについて日々つぶやいています。かなりの辛口ブログです。

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新人弁護士の就職状況

2008-04-24 03:12:07 | 弁護士業務
 先週から体調が悪く,なかなかブログの更新ができませんでした。
 このままダウンするわけにはいかないということで,実にいろんなものを試しました。新しい漢方薬に,西洋の薬草,整体とにんにく注射・・・。何が効くのかよく分からないので,はっきり言って治療というより人体実験です。

 今回は,司法制度改革という人体実験のおもちゃにされている,新人弁護士の就職状況について書きます。
 『自由と正義』4月号では,「新人弁護士の就職・業務状況」という特集が組まれているのですが,この関連記事はツッコミ処満載なので,若干内容について言及していきます。

1 新・旧60期の登録状況
 記事によると,2007年に修習を終えた司法修習生(旧60期・新60期)のうち,裁判官・検察官にも任官せず,弁護士登録もしなかった者は,旧60期で12名,新60期で18名いるそうです(平成20年2月6日現在)。
 この数字だけをみると,任官も弁護士登録もしない者は例年並みの1~2%にとどまっていることから,「2007年問題」といわれた採用難は,「なんとか例年並みの採用が実現され,クリアされたといえる」と強弁しているのもそれなりの理由がありそうです。
 しかし,その中身には十分注意する必要があります。
 まず,修習を終えて即独立した弁護士の数は,事務所名と氏名が同一または事務所と住所が同一など,登録内容から一見して分かるものだけでも30名(旧60期20名,新60期10名)おり,実際にはそれより若干多いと考えられています。
 つまり,採用先がなかったのでやむを得ず最初から独立した(そのため弁護士登録だけはした)というケースが増えているのです。いきなり独立開業した人の全員がその類というわけではないでしょうが,そういったケースが増えていること自体は間違いありません。
 計画的な地方開業などの例外を除き,就職先も見つけられない人がいきなり独立してうまくやっていけるはずもありませんし,弁護士は会費の負担も高く他の仕事の片手間でやれる仕事ではありませんから,その大半は遠からず自主廃業などに追い込まれる可能性が高いといえるでしょう。
 なお,このブログでは「旧」60期と表記していますが,日弁連関係の記事では未だに旧60期のことを「現60期」や「現行60期」などと表記しています。改正司法試験法の施行により,平成17年12月1日からは新司法試験が「現行の」司法試験になっているはずなのですが,どうやら日弁連執行部は新司法試験を本物の司法試験とは認めていないようです。

2 新人弁護士の収入
 2007年の求人アンケートでは,新卒の給与につき「保証給なし」と回答した数が130名(回答中7.85%)にのぼっているそうです。実績については,旧60期で保証給なしは約2%であり,新60期は現在調査中とのこと。
 事務所には入れてもらえるものの,給料が全く保障されない「ノキ弁」という言葉は,評判が悪いので日弁連内では「事務所内独立採算弁護士」と呼称を改めたそうですが,内実が変わるわけではありません。
 また,日弁連のいう「事務所内独立採算弁護士」には,①無給で事務所は全く関与しないパターン,②給与はないが,事件を紹介されたり指導してもらうパターンがあり,さらには半独立採算制とでもいうべき③固定給と歩合給の併用パターンがあるそうですが,その実数は明らかにされていません(アンケートを取るにあたり言葉の混乱がみられたため,日弁連も正確な実数を把握できなかったようです)。
 ③は,最低保障といっても従来のように1年目は年収600万円保障などというレベルではなく,おそらく申し訳程度の保証給しかもらえないパターンも増えていると考えられます。
 要するに,実際には「ノキ弁」「タク弁」と評した方がいいような,まともな就職とは言い難い新人弁護士登録数が増えており,おそらく今後は弁護士としての収入で生活することや会費を払うことすら難しくなる人が多くなっているのに,日弁連はむしろ「ノキ弁」での採用を促進するなどして,その結果形式上「弁護士登録さえしなかった人」が1%台にとどまっているから,「2007年問題は解決された」というのが,日弁連のあまりにお粗末な主張なのです。
 もはや失笑するしかありません。

3 61期の採用予測
 61期の修習生は,新旧合計で2383名であり,そのうち任官者を除いた2100名余りが法律事務所への就職を希望するものと予測されています。
 法律事務所に対するアンケートの結果では,求人数805名のうち旧61期希望が162名,新61期希望が193名,どちらでもが450名ということであり,旧61期の実数は500人余りしかいないので,おそらく旧61期が就職に困ることはあまりなさそうですが,新61期の方はかなり悲惨です。
 60期(2007年)については,日弁連や弁護士会の積極的な採用運動が奏功してか,これまで積極的な採用活動をしてこなかった事務所の多くが採用に動いたようですが,その反動で2008年に向けての採用の動きが鈍化したのではないかということが,日弁連によるアンケート調査の結果でも見えてきています。
 つまり,60期分で61期以降の採用枠も「先食い」した可能性があるということですが,業界内での噂や最近読んだ『弁護士の就職と転職』という本の内容から察するに,実際には能力にもやる気にも問題のある新人弁護士がかなり多く,面接しても採用を見送ったり,採用しても短期間でクビにしてしまうケースもあり,もはや新人弁護士は使い物にならない,むしろ弁護士の需要があるところは即戦力になる経験弁護士を探すという動きも広まっており,60期の質の低さが新人の採用意欲を失わせているという面も軽視できないと思います。

4 合格者の「質」の低下
 司法研修所の二回試験で,59期(2006年)は107名が落第し,2007年も旧60期が71名,新60期が59名と大量の落第者を出したことは記憶に新しいところですが,東弁の機関誌『LIBRA』の3月号でも,「現在は,(弁護士の質の議論が)不動産の即時取得を平気で述べるような弁護士を容認するかどうかから始まっている」などと書かれていますし,黒猫の大学の先輩からも「最近の新人弁護士は平気でとんでもないことを言うので信用できない」と言われたことがあります。
 『自由と正義』4月号でも,2007年の新試験合格者(新61期に相当)が1800~2200人という範囲の最低に近い1851人にとどまったのは,受験者の成績が不十分であったことによると考えられるとしており,民事系考査委員に対するヒアリング概要では,事案の分析力や基礎知識の不十分さが繰り返し指摘され,問題の難易度は下がっているのに出来が悪いとの実感が述べられていたと紹介されています。
 つまり,法科大学院といういびつな制度のおかげで法曹志望者の質も量も少なくなっているのに,合格者数の目標値だけ高く設定しているため,法曹に対する現在的ニーズに応えるという問題以前に,法曹として最低限必要な基礎知識や法的思考力が十分でない受験生の多くを,無理やり司法試験に合格させているのが実態だということです。
 そして,それが原因で新人弁護士の社会的評判が低下し,法律事務所や企業による新人弁護士の採用意欲をますます減退させているという悪循環に陥っている(または今後陥っていく)可能性も高いといえるでしょう。
 そもそも,弁護士は司法修習を終えて即一人前というわけではなく,OJTによる訓練とスキルの伝承を経て初めて一人前の弁護士に成長していくわけですが(この点は他の職業と大差ありません),司法試験の合格者だけ増やしていって,その質は低下し,OJTによるまともな訓練を受けられる弁護士はかえって減少していくのであれば,弁護士業界はむしろ実質的な縮小に向かっていくことになります。
 最近,黒猫はクレアールで公認会計士試験の勉強をしているのですが,講義をしている公認会計士の話を聞いていると,「なんで司法試験はあんなおかしな制度にしたんでしょうね」と嘲笑しているのが見え透いていて,日々歯がゆい思いをさせられています。要するに,実情を知る人間が見れば誰でも分かるくらい,現在の法科大学院を中心とした法曹養成制度は,愚策以外の何物でもないのです。
 これに対し,『自由と正義』4月号に載っている連合・木会長のインタビューでは,「弁護士への信頼はまだまだ高いのではないかと思います」「数が増えたら質が下がるという論理は成り立たない。質の問題を議論するのは,自分のレベルが高いと思っている人がみんな議論するのですよ(笑)」などと,いかにも脳天気なコメントが書かれています。
 このインタビューによると,労働組合のリーガル・サービスは非常に低い水準にあり,弁護士に事件を依頼することはほとんどないということなので,要するに木会長の意見は弁護士業界の実情をほとんど知らない「外野」の意見に過ぎないわけですが,その他の部分を読んでも法律や弁護士業界の実情についてまともな知識があるとは思えません。なんでこんな人間のインタビューをわざわざ載せるのか,日弁連としての見識を疑いたくなります。

5 法科大学院の就職支援システム?
 「自由と正義」の記事では,法科大学院の問題点として,米国のロースクールと異なり,ロークラークや官公庁,企業への受け皿を広く持っていないことが挙げられており,法科大学院による就職支援システム構築の取り組みなどが紹介されています。
 しかし,アメリカのロースクールは,そもそも実用的な法学教育を行う機関として民間で独自に発達し,その後法曹の「質の確保」を必要とした全米法律家協会により,正式に法曹養成の機関に認定された(基本的に,ABAの認定を受けたロースクールの修了が司法試験の受験要件とされた)という歴史があります。
 つまり,アメリカのロースクールにはもともと教育機関としての実力と実績があり,法曹養成機関としての特権はその実力を見込んで与えられたものであるため,法律事務所以外にも就職先の受け皿がたくさんあるのです。
 一方,日本の法科大学院は,法曹養成機関としての実績は全くといっていいほどありません。法科大学院の母体となった大学の法学部は,学習内容が実務とも司法試験とも乖離した結果,学生にも見放されてきたダメ教育機関です。
 そのようなダメ教育機関が,これまでの教育内容や指導方法について猛省を促されることもなく,いきなり法曹養成の中核的機関という大それた役割を与えられ,「法科大学院は卒業すれば7~8割が弁護士になれる制度だ」などと虚偽の風説を流布し,詐欺まがいの方法で学生を集めて「法科大学院」を作ったところで,そのような大学院の修了者には,社会的に見て何の魅力もありません(東大ローなど,一部のレベルの高い教育機関は例外ですが)。新司法試験に合格できなければ,まともな就職先もない「高学歴ワーキングプア」になるだけでしょう。
 しかも,その法科大学院を監督する立場にある文部科学省の役人には,もともと法曹養成に関する知識もノウハウもゼロですから,明らかに頓珍漢な規制をするばかり。社会保険庁より,むしろ文部科学省こそ解体すべき官庁です。
 今のところ法科大学院の閉鎖や破綻といった話が聞かれないのは,どんなにレベルが低くても一応定員の入学者を集められれば,授業料と国からの私学助成で経営は成り立つからでしょう。世の中には,司法試験を受験するなどと称して社会から現実逃避したい人間はまだ少なくないので,たとえ新司法試験の合格率が数パーセントという法科大学院でも,人数は何とか集められるのかもしれませんが,そのような法科大学院に私学助成を続けるのは,税金の無駄遣い以外の何物でもありません。
 最近,後期高齢者医療制度による非情な医療費の削減が問題となっていますが,そのようなことをするのであれば,まず法科大学院の大粛清を敢行すべきです。法科大学院の修了を新司法試験の受験要件から直ちに外し,さらに法科大学院の認証評価を厳格に行い,不適格とされた法科大学院の設置認可は直ちに取り消す必要があります。
 そうやって,クズのような法科大学院の大半を取り潰し,生き残った法科大学院から,真の法要養成機関に相応しい実力をもった教育機関が現れるかどうかは,法科大学院自身の努力に委ねるべきでしょう。税金の無駄遣いをなくすには,まずこういうところから始めるべきです。
 また,明らかに日本の法曹界をダメにする法科大学院制度を批判できず,機関誌を読んでも何をやりたいのか分からない現在の日弁連執行部には,政権担当能力はないと言わざるを得ません。もっとも,高山候補側に政権担当能力があるかと言われると,それも自信ありませんけどね・・・。
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陰謀論? (陽謀論者)
2008-04-24 19:31:11
是非とも知りたいのは、いったいどこの誰それが本当
は何を目的に、司法制度「カイカク」なるものを推進
しているのか、ということです。

> 「なんで司法試験はあんなおかしな制度にしたんでしょうね」

http://yy31.kakiko.com/test/read.cgi/x51pace/1204284448/ より)

魚住勉と斎藤貴男が対談してた時に、魚住勉が言ってたんだけど、
彼曰く、今の司法改革の狙いは弁護士層の解体らしい。

魚住:日本の弁護士層というのは、いろいろな問題はあるにせよ、戦後民主主義の強固な担い手だった…
国にとってはそれが邪魔で邪魔でしようがないわけですよ、だからどうにかしなければならないという意思が
すごくあったんだと思います。司法制度改革のついでに弁護士層を解体してしまえと。どうやったら解体できるか。
まず弁護士を増やしちゃえ…いままではある種の既得権があって、そこでかろうじて食いつなぎ、余った時間を人権の問題とか
さまざまな活動にあてることができた。ところが弁護士を増やしちゃえば、競争が激化して、そうした人権問題に熱心に取り組む
人の層が極めて薄くなるんですね…もう一つは弁護士自治を壊して、国家がどんどん介入していくこと。国家の気に入らない弁護士は
排除していこうという動きが高まっている。これは中坊さんのように「弁護士は公益的な職務をやらなきゃいけない」という、一見
もっともらしい形で弁護士側からもそれに対応する動きが盛んになってます。異端の排除ですね。

(斎藤貴男 「報道されない重大事」)
受験されるのですね (赤猫)
2008-04-24 21:38:05
黒猫先生は公認会計士試験を受験されるのですね。
いまの公認会計士試験ならば、働きながらでも半年もあれば十分合格できると思います。
わたしもいまから10年以上前、旧二次試験に1年で合格しましたから、新試験なら半年もあれば十分だと思います。

ただ、会計士資格は少なくとも5年程度のフルタイムの実務経験がないと、ほとんど使い物にならない資格ですので、そこをどうするかのほうが重要だと思います。わたしが二次試験に合格した頃は大変な就職難のときで、わたしは幸いビッグファームに就職できましたが、同期(約6百人)の半分くらいはその年、監査法人への就職はできなかったようです。いまはその頃とは状況が違って大変な人手不足になっていますので、いまのうちに合格すれば、十分な実務経験を積む機会を得ることが出来ると思います。
試験は大幅に簡単になって、かつ、仕事は増えていますのでチャンスですね。

がんばってください。

ちなみに、いまは法科大学院で勉強中です。
Unknown (Unknown)
2008-04-25 04:39:32
大手監査法人では、既に新人がダブついている。また、現在の法律事務所でも、30才までという年齢制限があるように、大手では、年齢制限がある。また、パート勤務で、経験がない場合には、大した経験も積むことはできない。常勤となれば、雑用も多く、主体的な仕事をするには5年以上かかる。
実情は雲の上にも届いてる (daidai)
2008-04-25 23:03:16
兵庫弁護士会の武本論文以来の的確かつ痛快なご意見として読ませていただきました。
知人である弁護士会の理事者のお一人は昔から増員論に反対しているのですが、その方に業界の上の方々の現状認識についてうかがったことがあります。
曰く、一部を除けばバカではないので、実情はちゃんとわかっているのだと、ただそのような人たちに限って「非常に志が高い」ので、正面切って反対することをしない、のだそうです。
もう先送りができない地点まできていると思うのですが。

就活がうまくいっていない修習生を数多くを見ており、本当にいたたまれなくなります。しかし、適正人数の議論をすると、一部マスコミのみならず、ロー生はおろか修習生までが「既得権を守ろうとする弁護士のエゴだ」などと主張され、やってられっか、もう好きにしろ!といいたくなるのもまた事実です。
本当かなぁ? (ラッチェバム)
2008-04-26 01:08:57
>魚住:日本の弁護士層というのは、いろいろな問題はあるに
>せよ、戦後民主主義の強固な担い手だった…
>国にとってはそれが邪魔で邪魔でしようがないわけですよ

 東大法学部出身の弁護士、福島瑞穂の知的水準や政治力をみると、とてもこれが「強固な担い手」になっているとは思えませんけど(どうみても、弁護士全体のイメージダウンを引き起こしています。)。福島瑞穂程度のオツムが、国家にとって邪魔な存在だと考えるなら、そら魚住のオツムも福島と同程度だということです。

 鈍才故に学生時代に法曹なんかになろうとは考えもしなかった私が、秀才でなければなれない法曹より、安定した人生になるとは、世の中皮肉なもんです。ああ、親方日の丸で良かった。
本当かなぁ? (ラッチェバム)
2008-04-26 01:08:59
>魚住:日本の弁護士層というのは、いろいろな問題はあるに
>せよ、戦後民主主義の強固な担い手だった…
>国にとってはそれが邪魔で邪魔でしようがないわけですよ

 東大法学部出身の弁護士、福島瑞穂の知的水準や政治力をみると、とてもこれが「強固な担い手」になっているとは思えませんけど(どうみても、弁護士全体のイメージダウンを引き起こしています。)。福島瑞穂程度のオツムが、国家にとって邪魔な存在だと考えるなら、そら魚住のオツムも福島と同程度だということです。

 鈍才故に学生時代に法曹なんかになろうとは考えもしなかった私が、秀才でなければなれない法曹より、安定した人生になるとは、世の中皮肉なもんです。ああ、親方日の丸で良かった。
Unknown (zzz)
2008-04-26 08:46:08
>不動産の即時取得を平気で述べるような弁護士

 これは「旧」59期の話ね
質の低下について (Unknown)
2008-04-26 18:40:54
いつも楽しく拝見しています。
初めてコメントさせて頂きます。

確かに、第一回の新司法試験については、旧司法試験に合格できなかった既習者一期生だけが受験しているのにもかかわらず合格ラインは旧試験と比較して下がっている訳ですから、当然に、過去の旧司法試験合格者と比較すれば質の低い人が多くいると思われます。

しかし、第二回目からは、合格者の中に、例えば理系出身者など、法律以外の知識・経験・能力を有した完全未修者が含まれています。彼らの大部分は、旧試験の合格ラインには到底届かなかったが、新司法試験で合格ラインが下がったおかげで合格できた人たちであろうと思われます。

私は、彼らの弁護士としての能力を試してから、法科大学院制度の失敗について議論すべきではないかと思います。(それでも、黒猫さんのおっしゃるとおり、法科大学院制度は失敗なのだと思いますが、門戸を広げたことによるプラスの面も多少はあるのではないかと考えます。)


話は横にそれますが、
去年の新司法試験の属性別の合格率は、既習者の方が明らかに高く、また、未修者に隠れ既修者が含まれていることを考えると、完全未修者の合格率は大変低いものだったと推測されます。司法試験委員会は、せっかく司法試験の門戸を広げたのだから、完全未修者でも不利なく受験できる試験を実施すべきであると思います。

そうしなければ、「幅広い人材を求める法曹界・法科大学院」のキャッチコピーに触発されて新司法試験に挑戦した人たちを完全に騙し、元々の世界にいれば業績をあげられた人間を「高学歴ワーキングプア」におとしめることになってしまいます。
Unknown (Unknown)
2008-04-26 19:14:01
法科大学院なんてのは専門学校同然の存在なので,そんなものを出ても「高学歴」とはいえない。
したがって,「高学歴ワーキングプア」におとしめることにはならない。
Unknown (Unknown)
2008-04-27 01:19:11
会計士から弁護士になったヒトは聞いたことがあるが
反対はいるんですかね・・・。
今更、何年も修行するのもね~。
無茶したら死にますよ黒猫先生。
re:質の低下について (たんぼ)
2008-04-27 01:55:14
>>司法試験委員会は、せっかく司法試験の門戸を広げたのだから、完全未修者でも不利なく受験できる試験を実施すべきであると思います。

 具体的にどうせよというのでしょうか。
 まさか、完全未習者には試験の点数を上乗せせよとでもいうんじゃないでしょうね。
 新司法試験は旧司法試験と比べて未習者に配慮した問題と思いますがね。
Unknown (Unknown)
2008-04-27 17:21:07
 別に黒猫先生は公認会計士として働きたいわけではないのでは?教養のためや現在の仕事にプラスにするべく勉強されているのだと思います。
 ところで、いわゆる完全未修者の人も、法科大学院に入学する前から、あるいは入学後に予備校を利用している人がかなり多いなあ、という印象を受けます。もはや、隠れ既習者、完全未修者とこいう分類をする必要もないかと。
Unknown (Unknown)
2008-04-27 23:11:27
試験委員の先生もおっしゃていましたが、未修者だから甘い扱いにしたり、既習者だから厳しい扱いにしたりすることは、「絶対にない」そうです(法の下の平等からして当然ですが。そんなことをしたらローススクール制度を本当に崩壊させかねません)。去年の試験でも、ちゃんと勉強した未修者は合格しているわけですし、未修者と既習者の違いすらも、ただ単なるコースの違いというふうに認識したほうがいいですね。
市場競争でよいのでは (logic star)
2008-04-28 12:47:08
司法試験は、基礎科目の基礎的な知識に絞り、一定以上の点数がとれれば、全員合格にすればよいのではないでしょうか。司法修習制度も廃止。あとは、それぞれの努力でやっていく。質が低い弁護士は、顧客がつかないので、淘汰される。市場原理でよいでしょう。法曹だけ特別に考える必要はないと思います。
なお、法律事務所を主宰できる弁護士や、法廷に出ることができる弁護士を、実績や、弁護士会の推薦や検定などで絞るという方法はとりえると思います。
logic star さんへ (Unknown)
2008-04-28 17:27:11
司法修習は医師でいうところの研修医の位置付けですから、これを廃止してしまうと、「路上教習に出る前の仮免取得者」がいきなり「タクシー運転手」になるようなもので、新人弁護士は合格直後にそのまま全員淘汰されてしまう可能性が高いです。それでは競争にならず、市場原理も全く働かないので、むしろ逆効果ではないでしょうか?お考えは司法試験合格というペーパー資格を過大評価しているきらいがあると思います。
黒猫様へ (Unknown)
2008-04-28 18:09:17
 今後新司法試験に移行していく中で(新司法試験合格者数が見直されるにしても、ロースクール、新司法試験自体はよほどのことがない限り、存続すると考えるのが現実的かと思います)、ロースクール間の学歴格差?のようなものは生じてくるとお思いですか?
 実は私の両親は医者なのですが、医者の世界はほとんど国家試験に「誰でも受かる」ので東大を筆頭に学歴格差が強烈です。いわゆる、偏差値の高い大学を出た医者は自分よりランクの低い大学を見下しがちになるという伝統?のようなものが昔からあるそうです。
 これとは異なり、旧(現行)時代の弁護士は出身大学がどこであれ、受かること自体が相当難しいので、出身大学がどこであるかはほとんど関係ないよ、と知り合いの弁護士の先生方はみんな言われます。
 しかし、ロースクール、新司法試験に移行すればもしかしたら医者の世界のような学歴偏重主義が弁護士にも生じるのではないでしょうか?このことについて、おそらくみんな気にしているのに、誰もコメントしない。
 そこでぜひ黒猫様に、弁護士の世界において旧(現行)時代に学歴の果たした役割、及びこれからそれがどうなっていくか、等々についてコメントして頂きたく思います。
 私には、弁護士増員論の反対者の多くの弁護士は、実は学歴偏重主義を弁護士の世界に導入してはいけない、という理由で、増員に反対していると思えてなりません。
 
Unknown (Unknown)
2008-04-28 18:52:54
すみません。上の方への質問ですが、医学部ではブランド信仰に基づく学歴格差のみならず、教育内容や学生の質についても上位と下位で圧倒的な差はあるのでしょうか?

法科大学院に関していえば、上位と下位で教育内容や学生の質に差があれば、当然、これから格差が生じるのではないでしょうか。(少なくとも現時点で各校の司法試験合格率は相当開きがあるようですが、ただ、それだけで質のランキングを作って良いかというと、ちょっと疑問もありますね・・・)

ちなみに、いわゆる大手法律事務所ですと、旧試験時代は主として22・23歳で合格した人を採用するという方針を採った結果、一時期の大蔵省並みに東大卒ばかりになっていたようですが、現在では東大・京大・一橋・慶応あたりから成績上位者をインターンとして受け入れてみて、その中からできそうな人をピックアップするというやり方にシフトしつつあるのではないでしょうか?そういう意味ではあまり変化はないのかもしれません。

また、一般民事では、独立してしまえば、依頼者は弁護士の学歴なんて気にしませんよね。私たちが風邪を引いたときに医師の出身大学をあまり気にしないで近くの評判のいいお医者さんに行くように。。とすると、これまたあまり変化はないのかもしれません。新人弁護士の就職時はまた状況が違うかもしれませんが。
Unknown (たらちゃん)
2008-04-28 22:19:51
みなさんは、あんまりにも弁護士資格という神話にとらわれすぎなんですよ。弁護士=最高の知識人なる幻影に、事物の本質が見抜けなくなっている。まずは、ありとあらゆる職業のなかから弁護士という職業の社会的な役割を「客観的に」みて、再度考察を!なんのために法曹めざしたの!自己実現が自己満足にすり替わっていませんか?辛口プログということで、わたしも辛口コメントで対応してみましたが、いかがでしょうか。ちょっとコメントが抽象的だったかな・・
上のものです (Unknown)
2008-04-29 01:39:08
 私の友人に旧帝大とそうではない医学部の者がいますが、なぜか旧帝大ではない医学部の友人のほうが、実習やらなんやらに追われて忙しそうです。で、私自身は理学部ですので医学部の教育についてはあまりえらそうなことはいえませんが、特に大差ないかと。友人もみなそう言っておりましたし。
 で、私たちは医者を選ぶときにその人の学歴を気にしませんよね?確かにそうなんです。しかし、その医者の方は気にするということです。大学病院等で出世するには、例外もあると思いますが、なぜか医者としての実績ではなく出身大学が「よいこと」、エライ教授とのコネが必要だそうです。
 うちの親父は59にもなって、昔大学病院で出世競争に敗れたことを未だ根にもって私に東大理3に行け行けうるさかったですから。あれを目指すと高校生活が荒んだものになりそうだったんで、受けも目指しもしませんでしたが(笑)
 弁護士もこんな愚かな我が父みたいのが増えていくとしたら、悲劇以外のなにものでもありません。まあ、彼は患者に対する態度は真面目だと思いますが、息子としてはアホなことを気にせず、もっと自分の仕事に誇りを持てと言いたい次第です。
追加 (上の者です)
2008-04-29 02:51:42
 医学部は大学教授が、人事やらなにやら強烈な権限を持っているらしいのですが、私の父は、単にライバルの方が「良い大学だった」という理由だけで、教授から君はこれから~病院へ行ってこいといわれて、大学病院に居られなくなったらしいです。もちろんそんな教授ばかりではないと思いますが(しかも今は医者の世界も変わっているのかもしれませんが)。
 これに対して、弁護士の世界は、みなさん別に大学教授とか学歴とか気にしてなくて、すごく自由なのかなあ、というイメージがあります。黒猫様のように大学教授?何それ?みたいな人もおられますし(黒猫様ごめんなさい)、本当に興味深い。できれば、そういう自由な雰囲気は無くなってほしくない。そういう意図もあって上のような質問をさせていただいたのでした。教授のご機嫌取りとか自分の学歴を気にする弁護士なんてちっとも魅力的じゃないですから。
 ちなみに黒猫様のブログを我が父に見せたら、「こんなこと(医者である私が)したら医者としてやっていけなくなる」と一言(笑)
Unknown (Unknown)
2008-04-29 05:09:10
logic star さんへ

>なお、法律事務所を主宰できる弁護士や、法廷に出ることが
>できる弁護士を、実績や、弁護士会の推薦や検定などで絞る
>という方法はとりえると思います。

司法試験に受かっても、最初は「法廷にでることのできない弁護士」「法律事務所を主宰できない弁護士」としてスタートするようですが、そんな弁護士がどういう人たちとどういう依頼者を争って何のサービスで競争するのでしょうか?

たらちゃんさんへ

いまどき、「弁護士=最高の知識人なる幻影」なんて誰ももっていないと思いますよ。そもそも今の時代に「知識人」なる人たちがいるのかも疑問ですし。

また、何のために法曹になるのか、なんて、それこそ人によって千差万別ではないでしょうか。自分でこれが正義と信じることを貫きたくてなる人もいれば、専門職として働くことに意義を見いだす人もいる、腕一本で高収入を得る可能性があることで飛び込む人もいる、社会的ステータス(もはや風前の灯火ですが)があると思ってなる人もいる、といったところが現実でしょう。それは医師であれ何であれ、どんな職業でも一緒だと思います。

>Unknown さん

医学部みたいにはならないような気がします。そもそも医学部では教授は医師ですが、法科大学院では教授は法曹ではない人の方が多いくらいですし、大学病院に相当する組織もありません。弁護士が非法曹である教授のご機嫌取りをしても、メリットはないように思います。

Unknown (Unknown)
2008-04-29 10:42:34
確かに医者の世界では学歴は重要ですよね。また、眼科より内科、内科より外科といったよく分からない意識も医者の間ではあります。ただ、昔のように人事権を一手に教授が引き受けることは今はないですが。
今後司法試験合格者数が増えると自ずから弁護士の学歴というものも重要になってくるのではないでしょうか。なぜならば学歴が最も分かりやすい評価基準になるなり得るからです。アメリカのロースクールにおいてもロースクール間での格差は相当なものと聞いておりますしね。
Unknown (zzz)
2008-04-29 23:39:48
>司法試験は、基礎科目の基礎的な知識に絞り、一定以上の点数がとれれば、全員合格にすればよいのではないでしょうか。

 そんな試験にしたら、合格者が激減しちゃうかも。
Unknown (Unknown)
2008-04-30 05:12:20
ともあれ、修習期間が短縮されてることが問題なんだと思うな。
合格時の質だけではない (daidai)
2008-04-30 18:37:56
 医者の場合は良くわかりませんが、弁護士の場合、就職して入った事務所の指導によって良くも悪くも磨かれていきます。しかし、この一大弁護士就職氷河期のために、その芽が芽吹く前に摘まれてしまっているのです。
 私の最大の懸念は、事務所に就職する機会が奪われるために、しかるべく指導を受ければ立派な弁護士に成長するはずの可能性のある人たちがそのまま放置されてしまうため、業界自体の地盤沈下を招くことです。これを弁護士の市場原理論で正当化する人もいるようですが、強い憤りを覚えます。
 現在、法律事務所が求職を出すと、尋常ならざる件数の修習生の面接や見学希望の問い合わせが来ます。事務所も業務があるので、希望者一人一人の要望に全く対応ができません。必然的に、ある程度(実際は大部分)を書類選考という形でふるいにかけるしかありません。そうなると、実際は優秀で可能性のある修習生から順に就職できるわけではなく、年齢や学歴などの条件でその人物自身の資質から離れて切り捨てられているのです。
 弁護士の質が下がるという議論がなされていますが、現在の司法試験のハードルが下がったという以上に、弁護士の指導システムが機能しないために将来的な意味で質の維持ができないのでないかという議論の方が重視されるべきでないかと思います。
 ロー生にとって合格率を下げるというのは、それは大きな不満があるでしょう。しかし、合格してからのことを考えれば、弁護士としての需給バランスを取るというのは、弁護士を目指す人たちにとっても必要な手当なのです。適正人口問題は「弁護士のエゴ」ではないのです(確かに、過払いや国選で利権があるのは確かですし、その方面からの横やりはあります。嘆かわしいことですが)。

Unknown (Unknown)
2008-05-01 02:37:22
>第二回目からは、合格者の中に、例えば理系出身者など、法律以外の知識・経験・能力を有した完全未修者が含まれています。

私の知り合いの旧試験合格者には何人も理系出身者など、法律以外の知識・経験・能力を有した完全未修者がいます。しかも、全員5回以内で合格。ローがなくても優秀な他学部出身者は法曹になってるんですよね。確か、とても優秀な成績で短期合格された判事補のアマケンさんも文学部卒でした。

Unknown (Unknown)
2008-05-01 10:00:02
そういえば、理系出身の法務官僚の郡谷氏も、法務省で会社法案作成の仕事をしながら旧試験に合格しましたよね。そういう本当に優秀な人材を招き入れる制度として、旧試験に問題があったわけではないと思いますよ。むしろ、他学部出身者だからといってゲタを履かせないと受からないような人は、法曹界には不要のような気がします。
Unknown (Unknown)
2008-05-01 12:37:55
理系出身者などをたくさん法曹界に入れるためには、旧試験の制度のままで単に合格者数を今と同じ人数に増やしてもよかったわけですよね?必ずしも、「法科大学院」方式を基礎付ける理由にはならないと思います。増員の是非と法科大学院の是非は、本質的には別の論点ではないでしょうか?

特に、旧試験でも合格できた社会人・他学部出身者にとっては法科大学院に3年通う必要があるため、司法研修所とあわせれば、寄り道の時間が非常に長くなってしまいました。もしかしたら、法科大学院制度は郡谷さんみたいな人たちを排除しかねない制度ではないか、と心配になります・・・
Unknown (Unknown)
2008-05-02 03:33:49
もう、制度が始まったんだから、うだうだ言うのは止めようよ。
法曹人数が足りないのは、事実なんだし。

でも、人数増やしても、ほとんどの国民が法テラスの存在しらないよな。
まずは、法的サービスの受け場所を教えろって。

あと、地方の弁護士の地盤的既得権ってひどいよ。
じじいの弁護士が着手金だけで、30万50万って、足元見てふっかけてるのも現実。

この地方の既得権益がずたぼろになって、貧乏人も気軽に法的サービスを受けれることを願います。

でも、弁護士の人数増やしても地方に流れるかなー?

やっぱり、地方には流れないだろうなー

法テラスがどんだけ既得権益に食い込めるかが鍵かもね。
Unknown (Unknown)
2008-05-02 10:20:48
>もう、制度が始まったんだから、うだうだ言うのは止めようよ。
制度をより良くするためには、現在の制度への批判も欠かせないと思います。このまま、文科省の権益の拡大・維持活動を見過ごすわけにはいきません。
Unknown (Unknown)
2008-05-02 11:18:51
>もう、制度が始まったんだから、うだうだ言うのは止めようよ。

むしろ、法科大学院制度の一番のよいところは、トライ&エラーで、年々、変更を加えられるところではないでしょうか?

まして、現在の法科大学院制度は誰もこれからの行く末を予想できない状況ですから、時代の要請に対処しつつ流動的に制度を変えて生き残っていくしかないと思います。

逆に、旧制度下では暗黙のうちに皆が司法試験を不変かつ絶対の制度と思っていたわけですが、それはやはりおかしかったのでしょう・・・
Unknown (Unknown)
2008-05-02 11:54:17
>この地方の既得権益がずたぼろになって、貧乏人も気軽に法的サービスを受けれることを願います。

前半は賛成しますが、後半は少し安易な発想だと思います。もともと、専門職の「高度な」サービスとは相当の対価を払わないと成り立たないものでしょう。

もちろん人数を増やして、「安かろう悪かろう」という制度はアリでしょうが、その場合、利用者としては、もし弁護過誤が生じても他の弁護士を頼んで取り返すという気持ちで依頼することが肝要かと思います。これは都会ではうまくいくと思うのですが、田舎ではどうでしょうね・・・

どのような業種であれ、ある種、サービス業を育てるのは利用者次第という側面もあるでしょう。個人的には、最終的には裁判所で事件を法的に解決しようというある種の訴訟社会志向がないところでは法的サービスの質量は向上しないと思います。ですので、よくも悪くも、どんな制度にしたところで田舎の法的サービスはなかなか向上しないように感じます。
Unknown (zzz)
2008-05-03 11:02:55
>ほとんどの国民が法テラスの存在しらないよな。

 存在知ってても中身まるで分かってないじゃん。

>法テラスがどんだけ既得権益に食い込めるかが鍵かもね。

 この一言だけで、法テラスの仕組みをまるで分かっていないことがよく分かる。

Unknown (Unknown)
2008-05-03 22:45:26
・確かに、流動的に制度が変わっていく過程においても議論というの大事ですね。

失礼しました。


・人数の増加=サービスの低下って考えるのはいかがなものだろうか?

確かに、短いスパンで見れば、経験の少ない若手ばっかり流入してきたら、サービスの低下に繋がるかもしれません。
しかし、個人で流入するのではなく、法テラスという、公的機関の進出によって、サービスの低下はある程度抑えられるのではないでしょうか?


また、長いスパンで見ると、弁護士の絶対数があがることによって、消費者側にも弁護士選択の利益が生まれ、高すぎる費用はある程度、抑えられるのではないだろうか?

どちらにしろ、今の弁護士費用の高さは、異常だと思います。




>zzzさん

議論になってないので、シカトします。
予備校から頑張ってください。

Unknown (Unknown)
2008-05-04 03:25:13
>どちらにしろ、今の弁護士費用の高さは、異常だと思います。

こうおっしゃる気持ちは分かるのですが、例えば、法律相談1時間1万円や国選報酬の1件10万円程度も「異常」な高さなのでしょうか?

このあたりですと、少なくとも医師の診療報酬と同程度かそれ以下のように思いますし、鍼灸マッサージの5000円~7000円(東京の都心の例)などと比べても(一般に弁護士は事務員さんを雇う必要があることを考えると)利益率は高くないと思うのですが、いかがでしょう。

>人数の増加=サービスの低下って考えるのはいかがなものだろうか?

おそらく、弁護士がこういうときには、
「法科大学院+司法研修所卒業時点では、一人前の実務家としての実力は付いていない」
という前提に立っているのだと思います。司法研修所も、修習生2000人~3000人では実務修習で到底全員の面倒を見切れないでしょうし、また廃止された前記修習に関しても法科大学院が代替する役割を担っているとは言い難い状況ですから。研修所卒業後に仕事をしながらどれだけ成長できるかといっても、新人弁護士の就職難はひどくなる一方だと思います。法テラスが毎年500人も1000人も新人弁護士を雇うとは思えませんし、多数の弁護士を雇って法テラスが新人弁護士の教育機関として機能するのかもよく分かりませんし・・・

もちろん同時に一定の競争原理が働いて、既存の弁護士に一定の努力を迫るだろうし、淘汰される弁護士もでてきてそれはそれで当然とは思いますが、それ以上に3000人のうちの相当数が競争の土俵にあがれない段階でひしめいてしまうのではないかと。

私個人は増員に反対とも賛成とも決めかねない状況ですが、最近、現在の法科大学院生の方々にとって司法試験合格者の人数が1500人だろうが3000人だろうが最終的な目的地である実務法曹をめざす競争率は結局大して変わらないのではないか、と思い始めています。
Unknown (zzz)
2008-05-06 15:17:56
>個人で流入するのではなく、法テラスという、公的機関の進出によって、サービスの低下はある程度抑えられるのではないでしょうか?

 だからさー、もう少し法テラスのシステム調べてからコメントしなよ。
Unknown (pigmy)
2008-05-06 22:36:46
というか、よく大学教授やロー生が市場競争に任せろとかっていうけど、彼らって絶対(世の中絶対はほとんどないけど、これはたぶん絶対といっていい)市場競争に負けた時のことを想定してないよね?
Unknown (Unknown)
2008-05-07 00:18:23
>zzz

もう、君はいいから。
一度法テラスのホームぺージ見ろや。

そして論理的な文章の書き方も勉強してみましょう。
Unknown (Unknown)
2008-05-07 10:41:54
合格者を増やすということは、合格した人が仕事場を得るところから競争せよ、ということだと思います。それであぶれる人が出てもやむを得ない、というのが世論なんでしょう。あぶれた人が悪いことやミスをしたら、個別に制裁を加え、あるいは損害賠償請求をするべき、ということでしょうし、そういう手続において弁護士が活動する領域というのも広がっていくのかも知れませんね。
Unknown (Unknown)
2008-05-07 13:01:01
>合格者を増やすということは、合格した人が仕事場を得るとこ
>ろから競争せよ、ということだと思います。それであぶれる人
>が出てもやむを得ない、というのが世論なんでしょう。

そうでしょうね・・・

一方、少なくとも現時点では、弁護士会は就職難を解消するため相当の努力をしていますよね。また、東京・大阪はともかく、それ以外の地方の弁護士会では新人弁護士に事件を多少回してあげるなど入会した新人を育てるために多少の手間暇をかけているのではないでしょうか。

それが3000人時代になれば、法律事務所への就職は各修習生の自助努力で、食い扶持を探すのも各自の努力で、と変わっていくのでしょうかね…


>個別に制裁を加え、あるいは損害賠償請求をするべき、とい
>うことでしょうし、そういう手続において弁護士が活動する領
>域というのも広がっていくのかも知れませんね。

私もそう思います。医療過誤訴訟のように、弁護過誤訴訟というジャンルができあがるように思います。時代の流れでしょう。
Unknown (dora)
2008-05-08 04:41:57
弁護士報酬は高くないとの考えについて思うのですが、高いという感覚の原因は、訴訟を起こすと赤字になることが多いという理由であると思います。
医療の場合はかけがえのない健康のためですから、金銭的にプラスマイナスがはっきり分かってしまうリーガルサービスに比べてお金を出しても痛くないということでしょう。
医師を基準として弁護士の報酬の高さを考える立場は、おそらく職務の専門性を根拠にしているのでしょうが、専門性と報酬の高さに直接的関係はありません。(例えば国立大学教授の報酬は安い・大手メーカーの最先端分野の研究職も大して高くない)

また、修習生が就職活動で学歴により形式的に排除されてしまうとのことですが、情報を検討する時間も大きなコストになる以上、
採用側の行動は労働市場における需要者として合理的かつ問題のない行動だと思います。労働市場における供給が過剰であるというサインでしょう。
通常の企業に対する就職活動においても、学歴が原因で書類落ちするのはおかしいなどと言ったら社会人としての常識が欠如していると思われるのではないでしょうか。(もっとも、内心で憤慨する人は多いと思いますが)
Unknown (Unknown)
2008-05-08 10:07:50
専門性と報酬の高さが直結するということではなく、専門性が高い→算入するのにコストがかかる(専門性を身につけるための費用、事務所維持の費用等)→そのコストを賄えないような価格ではサービス提供ができない、ということなのだと思います。コストを無視した低価格でサービスを提供した場合、ダンピングとして規制の対象になることもあるので、そういう点からも今後どれほど弁護士費用が下がるかは疑問です。
Unknown (Unknown)
2008-05-08 14:28:56
>専門性と報酬の高さに直接的関係はありません。(例えば国
>立大学教授の報酬は安い・大手メーカーの最先端分野の研
>究職も大して高くない)

今の日本社会で本当にこう言い切ってしまって良いのか、少し疑問があります。

(今年はどうか分かりませんが)近年、外資系金融機関や戦略コンサルティング・ファームが銀行や商社・官庁を押しのけて従来の新卒文系の最優秀層と言われた学生を刈り取ってきたのは否定できない事実でしょうし、理系でもグーグルのような待遇の良い会社がトップクラスの学生を集め始めているのではないでしょうか。そもそも国立大学の教授には給与以外の部分で様々な付加価値があると思いますし、大手メーカーの研究職が今後も今までと同レベルの人材を維持できるかというと必ずしもそうではないような気がします。

ただ、リーガル・サービスにお金が費やされないのは、確かに見返りが大きくないからでしょうね。結局のところ、企業も個人も、リーガルのリスクが本当に大きくなれば予防法務にお金を投じざるを得ないのでしょうし、訴訟で弁護士費用も含めてがっちり回収できる仕組みがあれば訴訟を利用するのでしょう。

そもそも、弁護士増員とセットである司法改革は、事前規制から事後チェックに切り替わってリーガルのリスクが大きくなる時代、さらには訴訟を使いやすくなる時代を念頭に置いていたように思いますが、現実はそうなっていないということでしょうか。
Unknown (nami)
2008-05-09 19:04:12
数を増やして市場に淘汰させるなどの話がありますが
弁護士の仕事は質が分かりやすくありません。
市民の人は一生のうちに弁護士にかかる機会はそうないでしょう。

優秀な弁護士は、訴訟維持が難しい場合には
ちゃんとそう告げて濫訴を起こさせないこともします。
訴訟をするということは精神的にも経済的にも負担ですから。

また、いきなり訴訟を起こすよりもじっくり調査を行うこともありますし、示談や調停での解決を行うこともあります。
訴訟でなく、監督庁に申し出をしてそちらからの働きかけを選択することもあります。
もちろん迅速に手を打って、保全をすべき場合もあります。
事件によっては自分でできないことを判断して、しかるべき弁護士を紹介したり、経験ある弁護士との共同受任にしたりすることもあります。

そういったたくさんの選択肢があることを普通の市民はご存じでしょうか。
知らないのにどうやってその弁護士が優秀かどうかを見分けるのでしょうか?
営業スマイルですか?
Unknown (Unknown)
2008-05-09 23:37:26

町病院も同じですね。
治療内容分からないでしょ。
Unknown (Unknown)
2008-05-12 10:16:57
だから、内装がきれいだとか愛想が良いとかの売りがある病院じゃないと生き残れないわけですね。
Unknown (Unknown)
2008-05-12 23:01:47
当然の経営努力だと思います。
Unknown (経営努力)
2008-05-13 10:10:23
法律事務所としても、事件処理能力を上げるより、大々的に広告を出したり事務所をきれいにしたりする方に投資した方が、顧客獲得という点では合理的な経営努力ということになるのでしょうね(事件処理能力の差は顧客からは分かりにくいですが、広告の量や事務所のきれいさは顧客にも分かりやすいですし)。
Unknown (ななし)
2008-06-05 16:42:23
>>logic star (2008-04-28 12:47:08)

>司法修習制度も廃止。
>あとは、それぞれの努力でやっていく。

いや、いや・・・(笑)
それは幾らなんでも無理でしょう(^^;
てゆーかそんなことやっちゃイケマセン。

ペーパー試験の処理能力のみで実務に出られた日にゃ、、、
 (Unknown)
2008-06-06 09:53:34
>ペーパー試験の処理能力のみで実務に出られた日にゃ、、、
そういう弁護士は競争で淘汰されるのです。
淘汰の過程で被害受けた人は、自己責任です。勿論、法律に則って損害賠償請求や懲戒請求はできます。

というのが主権者たる国民の意思なんだから、やむを得ないでしょうね。
Unknown (弁護士)
2008-06-10 02:18:17
ローの中身を見直すべきというご意見には賛成します。

その他
>東弁の機関誌『LIBRA』の3月号でも,「現在は,(弁護士の質の議論が)不動産の即時取得を平気で
>述べるような弁護士を容認するかどうかから始まっている」などと書かれていますし,黒猫の大学の先輩
>からも「最近の新人弁護士は平気でとんでもないことを言うので信用できない」と言われたことがあります。

>その他の部分を読んでも法律や弁護士業界の実情についてまともな知識があるとは思えませ>ん。なんでこんな人間のインタビューをわざわざ載せるのか,日弁連としての見識を疑いたくなります。

このブログを読んでも、ロースクールの内情や新司法試験についてまともな知識があるとは思えません。なんでこんな人間がわざわざ新司法試験やロースクールの意見をわざわざ載せるのか、見識を疑いたくなります。

というのと同じようなものだと思います。
ある意味慧眼ですね。
安く使いたい、というのは虫が良すぎる (弁護士)
2008-06-10 02:27:27
>前半は賛成しますが、後半は少し安易な発想だと思います。もともと、専門職の「高度な」サービスとは相当の対価を払わないと成り立たないものでしょう。

本当にそのとおりだと思います。
弁護士やってると

貧しい=かわいそう

と思えないことがとても多いです。
お前当たり前だろそれ、といいたくなることが多いです。

たとえば、破産申し立てや債務整理の依頼に来る人。
書類を期日までにそろえてきてね、と言っても、「あ、忘れた」って。遅刻も平気。

やみ金の電話が怖いから先生、急いで対処してください、お金はあとにしてください、といわれ、情をかけて、着手金はあとでいいからね、郵便代だけ先にね、と言うとします。そしてやみ金に電話して請求放棄させる。そしたら報酬を取る権利があるわけですが、いったん恐怖から免れたら緊張感を失い、金を払わない。

貧乏人=弱者というけれど、人間の心理、こういうのは少なくないです。だから貧乏=同情とはならないです。むしろ、なぜ貧乏かを詳しく聞いて対処せねばなりませんね。

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