予告どおり,今回は法科大学院と何の関係もない,歴史関係の記事です。
古代の地中海を支配したローマ帝国は,ゲルマン人の侵攻などによって次第に衰退し,4世紀末には東西に分裂します。西ローマ帝国は5世紀末に滅びてしまいましたが,東ローマ帝国の方はその後も長く生き延び,最終的に滅亡したのは1453年です。東ローマ帝国は,その首都コンスタンティノープル(現:イスタンブール)の旧名ビザンティウムを取って . . . 本文を読む
一週間ほど更新をお休みしてしまいましたが,今回は単に体調が悪かっただけです。胃腸炎を引き起こして,一時は熱も40度くらいありました。既に峠は越えましたが,今後も更新頻度は控えめになりそうです。あと,今回は法科大学院関係の話を書く気にはなれないので,無難なスペインのお話でも書きます。
スペインの北西部・ガリシア地方には,サンティアゴ・デ・コンポステーラ大聖堂という,長い歴史を持つ教会がありま . . . 本文を読む
最近,テレビでも「本能寺の変」に関して特集が組まれたり,100信(注:モバイルゲーム『100万人の信長の野望』のこと)でも「奇説・本能寺の変」というイベントが組まれるなど,「本能寺の変」がやたらと注目を集めるようになりました。本能寺の変に関して新しい学説でも発表されたのかと思って調べてみたら,明智光秀の末裔に当たる明智憲三郎という人物が,「本能寺の変・四二七年目の真実」という著書を刊行して話題に . . . 本文を読む
相変わらず,ブログの更新が滞りがちで申し訳ありません。ただ黒猫の場合,既に弁護士会のお偉方に目を付けられている関係で,あまり頻繁にブログ更新を続けていると,既に健康が回復したものと勘違いされて,会費免除申請に支障が出るという問題もあるのですが・・・。
それはともかく,現状ではとても仕事を引き受けられる状況にないので,割と気分が安定しているときは,外国製の歴史シミュレーションゲームをプレイする . . . 本文を読む
今日(正確には昨日),TBSで古代ローマ史の特集番組をやっていました。
古代ローマといえば,塩野七生さんの『ローマ人の物語』(全15巻)が有名ですが,この特番も『ローマ人の物語』にほぼ全面的に依拠したものでした。
過去の記事を見ればわかる人はわかると思いますが,黒猫は塩野七生さんのファンの1人で,『ローマ人の物語』は全15巻を通読したことがありますし(10巻までは文庫本,11巻からは新書), . . . 本文を読む
11月18日の日本経済新聞に、法曹人口増加でノキ弁、タク弁が増加しているという記事がありました。
「ノキ弁」は、事務所の軒先を借りている弁護士というような意味で、先輩弁護士の事務所を登録事務所にしているけど、給料はもらえず、自分で仕事を取ってこなければならない弁護士のこと。今年くらいから日弁連が使い始めた言葉ですが、現状を嘆いて使った言葉ではなく、弁護士の雇用を確保するため(というより表向き雇 . . . 本文を読む
先日、知人に紹介されたとんでもない悪女に引っかかりそうになりました。もっとも、幸いにも頭の悪い「悪女」だったので金銭的な被害はほとんど受けずに済みましたが、この数日間かなりの精神的ショックが続きました。たぶん、黒猫はしばらく人間不信に陥ると思います。
知人・友人に異性を紹介するときは、みなさん十分に注意しましょうね。変な人を紹介してしまうと、下手をすればそれまでの知人・友人関係まで台無しにして . . . 本文を読む
最近,司法関係では記事を書くほどのネタがあまりないですね。コメント欄で,ある法科大学院の卒業生が黒猫のことを「おろか者の代表」などと呼んでいるというので,該当するブログを読んでみましたけど,アホらしくてまともに反論する気にもなれません。新司法試験を受験してから合否発表までの貴重な時間を,あんなくだらん記事を書くことに費やしているようでは,たとえ新試験に合格できても,就職活動か二回試験のどちらかで . . . 本文を読む
今日の大河ドラマ。初登場の長尾景虎(後の上杉謙信)は,最初見たときは女性かと思いましたが,よく見ると元服前の髪型(長髪)になっているだけで,れっきとした男性でしたね。ただ,あの時代にあの年齢で長髪というのも,時代考証的にはどうなのかと思いますが。
ところで,同じ今日のドラマで,武田晴信の家臣である教来石(きょうらいし)景政が,馬場信春と名を改めました。馬場信春(信房)の旧名については,黒猫 . . . 本文を読む
今日の大河ドラマ『風林火山』は、なんと河越夜戦がテーマになっていました。
河越夜戦は、北条綱成の守る河越城が、関東の旧勢力である扇谷上杉家、山内上杉家及び古河公方の連合軍約8万によって包囲された際、8千の兵を率いて援軍に駆けつけた北条氏康が夜襲をかけ、古河公方らの連合軍に大勝利を収めたという戦いで、桶狭間の戦い・巌島の戦いと並び「戦国三大奇襲戦」と呼ばれている有名な合戦ではありますが、本来歴史 . . . 本文を読む
今年の大河ドラマ『風林火山』は毎週観ていますが,今日の話は勘助が由布姫に振り回されて,という感じで終わってしまいましたね。先週の話で,勘助は武田家の軍師に任ぜられていますが,「軍師の仕事って側室のお世話なんですか?」と言いたくなるような話でした。
ところで,黒猫は以前『風林火山』の原作(井上靖氏の小説)に目を通したことがあるのですが,なんと原作はわずか文庫本一冊の短編小説です(しかも,話の脈 . . . 本文を読む
今週は、おそらく波乱の週になりそうな感じで、おそらく記事を書く暇などなくなると思いますので、今のうちにつぶやいておきます。
今年の大河ドラマ「風林火山」は毎週観ていますが、ちょうど時代が、織田信長などが登場している一世代ほど前の話なので、非常にマニアックな歴史上の人物が多数登場してきて、マニアにはたまらない世界ですね。
いわゆる花倉の乱で、梅岳承芳(のちの今川義元)の軍師として、今川家と武 . . . 本文を読む
新王シルスが即位した415年当時における、ペルシャの将軍たちの紹介の続編です。
17 新王シルス1世とペルシャの将軍たち(承前)
<アルストテス系>
アルストテスは、アラビアの砂漠で山賊をしていたところ、ペルシャの外交官に買収され、ペルシャの将軍の一員となった人物です。その際、形式上はアルダシールの養子とされたため、王族の一員とみなされ、王位継承権も認められています。
アルストテス系の将軍 . . . 本文を読む
リプレイ記の続きですが、今回は番外編のような感じです。
17 新王シルス1世とペルシャの将軍たち
415年、中東及び東欧地域で未曾有の大征服及び大殺戮を繰り広げた、ペルシャ王アルダシール2世が亡くなり、あらかじめ後継者に指名されていた新王シルスがペルシャ王に即位しました。
史実でのササン朝ペルシャは、シャープール2世の死後は王位の混乱期が続き、第10代のシャープール2世(在位309年~37 . . . 本文を読む
リプレイ記の続きです。
14 アルダシール、暴走!?
384年に父王から王位を継ぎ、先王の覇業を継承してエジプト、小アジアそしてギリシャをほぼ占領し、ササン朝建国以来のスローガンである「アケメネス朝ペルシャの再興」を実現するという偉業を成し遂げた、アルダシール2世。
しかし、成し遂げてきた偉業の割には、陰気で気難し屋でろくに人望がなく、そのために自ら占領したテッサロニケの統治も、国王である . . . 本文を読む