黒猫のつぶやき

法科大学院問題やその他の法律問題,資格,時事問題などについて日々つぶやいています。かなりの辛口ブログです。

債務整理事件の規制と今後の課題

2011-05-11 13:30:39 | クレサラ弁護士奮闘記
 今年の4月1日から,日弁連の「債務整理事件の規律を定める規程」及び同施行規則が施行されました。債務整理事件とそれに伴う過払い金請求事件に関しては,一部の弁護士に不適切な事件処理や報酬の請求を行う例が見られるということで,最長5年間の臨時措置として規制が設けられたものです。弁護士による事件処理の規制としては他に類を見ないほど細かいことまで規定してあるので,債務整理事件にあたる弁護士はその内容に注意 . . . 本文を読む

実は話のややこしい過払金の計算

2007-07-20 20:36:21 | クレサラ弁護士奮闘記
 最近、貸金業者に対する過払い金の返還請求につき、最高裁の判例が次々と出され、ボツネタでも紹介されています。  過払い金の返還請求は、平成18年1月13日のシティズ事件判決以後急速に事件が増加しているのですが、いざ実際に過払い金の金額を計算しようとすると、思わぬ法律上の問題点に突き当たったりします。  その問題点の最たるものが、同一当事者間で複数の借り入れがある場合の「通算計算」の可否です。複数 . . . 本文を読む

弁護士が個人再生をする時代?

2007-04-10 07:48:22 | クレサラ弁護士奮闘記
 日曜日にあった地方選挙,知事選ではほとんど現職の再選で,宮崎県の東国原知事が当選したときのような「サプライズ」は起きませんでしたね。  まあ,石原都知事が3選を果たしたこと自体については何も言うつもりはありませんけど,選挙期間中だけは過去の言動について反省しているふりをしておきながら,選挙で大勝したとたんに元の尊大な態度に戻るというのはいかがなものかと思います。選挙民が馬鹿にされているような気が . . . 本文を読む

過払い金計算の不思議

2007-03-16 01:52:38 | クレサラ弁護士奮闘記
 3月上旬に予定していた過払金返還請求訴訟は、訴訟委任状の到着の遅れがあったり、訴え提起直前に未開示部分の取引履歴をあわてて出してきた業者があったりして準備が遅れていましたが、ようやく明日には訴状が完成する見込みとなりました。  あとは副本17通作って、印紙貼って東京地裁に持っていくだけなので、秘書のNさんに任せようかと思ったら、なんとNさんは明日から所長と一緒に海外旅行に行くとのこと。  しかも . . . 本文を読む

訴訟委任状が届かない・・・。

2007-03-04 18:49:23 | クレサラ弁護士奮闘記
 3月上旬を目途に予定していた過払い金返還請求集団訴訟。  既に訴状本体は完成し、今週には業者の登記簿謄本も届く見込み。あとは当事者目録を作って訴訟委任状を添付すれば訴えを起こせる、というところまで何とかこぎ着けました。  ただ、一番問題になっているのは訴訟委任状です。今回原告になる予定の依頼者は38名いるのですが、3月2日現在訴訟委任状が届いたのはそのうち24名に過ぎません。  1人、訴訟のため . . . 本文を読む

○山がついに倒れた・・・。

2007-02-24 01:06:09 | クレサラ弁護士奮闘記
 うちの所長、辞めさせた元女性事務員から最近懲戒請求をかけられましたが、それに対し所長の取った行動は、なにやら退職金と合わせ500万円ものお金を払って懲戒請求を取り下げさせ、それでも綱紀委員会の調査が止まらないと知るや、こちらの出す答弁書に反論するな、反論するなら金を返せと要求しているようです。  具体的にどのような理由で懲戒請求が行われたのかは、あまりにも破廉恥な内容なので現時点ではここには書け . . . 本文を読む

過払い金返還請求をめぐる闘い(2)

2007-02-11 21:48:27 | クレサラ弁護士奮闘記
 相変わらず、なかなかブログを更新する暇がありません。それというのも、どこかの誰かさんが、気分次第で事務員さんに八つ当たりしていじめて辞めさせたり、あるいは呆れた事務員さんが自分から辞めたりして事務所が人手不足になっているにもかかわらず、その誰かさんのおかげで新しい事務員さんを入れようにも入れられず、結局黒猫が事務員さんの仕事まで肩代わりしなければならなくなったからです。  まあそれは内輪の話で . . . 本文を読む

過払い金返還請求をめぐる闘い(1)

2007-01-28 01:43:45 | クレサラ弁護士奮闘記
 この1週間ほど、忙しくて「黒猫のつぶやき」の記事を書く時間がありませんでしたが、その間の黒猫が何をやっていたか、というのが今回の記事です。  先週の末、事務長の太田さんと、事務員の○山君から「過払い金の返還請求をやってくれ」というお話がありました。何でも、それまで過払い金の返還請求の仕事をやっていた事務のKさんが、あまりの件数の多さに潰れてしまったというのです。  そこで、今週から黒猫が過払 . . . 本文を読む