四谷三丁目すし処のがみ・毎日のおしながき

冬から春が旬である貝がそろそろ終盤、初鰹・鰈・鱸・鯵など夏の魚が出てきました。

のがみの玉子焼きの話 1

2016-09-30 23:35:00 | のがみの〇〇の話
のがみの玉子焼きの話①今、築地築地の玉子屋さんで卵を買っています。新潟・新発田のものです。009_2008_2002_2玉子焼きがきれいに焼けるよう定期的に空焼きをします。



おもにコゲなど気になる部分はほどよく鋭利な道具(主人の場合は貝むき)で落とし、仕上げに油を馴染ませます。



普段の手入れはこのような感じですが、新品をおろす時や焼きながら卵液がくっついて剥がれないなど調子がよくない時には別のことを行います。



◎普段の空焼きより強火で長時間熱する ⇒ ◎火を止めて煙がおさまるのを待つ ⇒ ◎油を注ぎ大根の切れ端を入れて熱する ⇒ ◎油が馴染んだら大根と油を別のところにあけ、玉子焼き器(フライパン)の余分な油をペーパーで拭き取り整える です。



玉子焼き器を使うたびに洗うお店、洗わないお店、さまざまです。



油を熱する時に大根を入れるというのも、主人が中学生の頃に父親から



“油に引火しにくくなるからこうするんだ”と教わったのだそうです。 042



玉子焼きを上手に焼くコツを主人に尋ねたところ、



◎強火で一気に躊躇せず



◎油はけっこう多め



◎黄身と白身を混ぜ過ぎない



とのことでした。



完璧に混ぜ合わせるよりも、黄身と白身が分離しているくらいの方が玉子焼きにコシが出るのだそうです。014玉子焼、卵八個使っています。