「小さい鯵を三枚におろしてから骨抜きで小骨を抜く際、注意するポイントが二つある」と主人は言います。
まず写真のように頭の方向に潜っている骨が数本あるので、忘れないように抜いておくということです。
もうひとつは裏ワザ的なことです。
鯵が小さければ小さいほど骨は細く判りにくい。それなのに無理にズバッズバッと抜いていけば、骨はおろか大事な身まで持って行きかねない…。そんな時は人差し指の側面に小鯵を横たわらせます。すると身が少し反り、小骨が自然と浮き出る感じになって抜き易くなります。
ただし、素早く処理しないと指の熱で鯵が温まってしまうかもしれませんのでご注意を。
ちなみにこの方法は二十年くらい前、清二さん(主人の実兄・八丁堀寿司処のがみ店主)から教わったものなのだそうです。