tamiのブログ

このブログ・・・妄想ー空想大好きな私が、勝手に楽しんで・・・勝手に文字にしています。ボロボロですが(笑)

2019たなばた 1

2019-07-07 23:55:24 | イベント 関係の お話

少し前から夜空が いつもより輝く姿をみせた・・・


この街から見えるのかと驚いたが懐かしくて場所を探し夜空を眺めた。


-何とか流星群(笑)、そう言うんだとさ-
-(笑)何とかって?-
-あー・・・-

-その何とかは重要なんじゃないの?-
-(笑)いいんだ。消える前に見とけよ。街で見れる事は少ないだろうから-
-へぇ-

1番高い岩山に登りマットを敷いて寝そべった・・・隣へ寝転び一緒に眺める。
スーっと消え行く儚さは余計に綺麗にみせると笑みを浮かべた。

不意に現れ瞬く間に消えていく・・・その繰り返しを深い青色の中で魅せる姿に二人で見惚れた。

『たまーに(笑)願い事を叶えてくれるらしいぞ』
『へぇ(笑)』
楽し気に星を眺めながら呟く・・・

『(笑)声にしないで願い事を言え・・・お前が叶えたい事・・・あったなら流れる間に願えばいい(笑)』
『(笑)分かった』
してみると笑み星空を眺め・・・

・・・-・・・・・-・・・

そっと呟き目を閉じた。




いるはずの人が隣にいない・・・懐かしくて思い出したのに、願えと言った声を思い出した。

色んな話をして自分へ声にしてくれた・・・それが辛い事でも・・・悲しくても・・・いつかは笑える話になると、そう言っていた。

手を空へ伸ばす・・・優しい笑みで自分を見てくれる姿が空へ浮かび上がった。

会いたいと思った瞬間・・・自分の中で何かが蠢き始める・・・グッと耐えながら流れる星を見いった。

微笑む優しい眼差しが自分へ向けられる・・・心の中まで温かくなる事に嬉しくて笑み返した。
優しく撫でる手が自分へ伸びてくる・・・笑む顔が近付く・・・

撫でる手と笑みが溢れる姿が見えた・・・
「(笑)会えた・・・」
-(笑)叶ったか?-
翌年に言った言葉が自分の中で響く・・・

「叶えてくれてない・・・」
笑みを浮かべた顔・・・答えても返らない声・・・偉いと誉めて欲しいのに、自分に聞こえない事は悲しかった。
両手を胸に抱く・・・その笑みを自分の中へ押し込んだのだった。


「ゼロ!・・・仕事だ」
耳へ入り込む声の知らせに舌打ちをした・・・

星が流れる空を眺めながら静かに息を吐く・・・身を起こした彼女は自分を呼んだ場所へ向かうのだった。



荒れた街の中で銃声は時に激しく聞こえ始める・・・既に辺りは破壊され、炎や煙が あちこちから立ち上ぼり始めていた・・・観察だとその前に聳えるビルの屋上から下で暴れている人達を観察した。

連射して近付く者達の歩みを防御する・・・銃弾を止める手立てもなく防ぎ、時間を稼ぐように部隊を止めて拡がる難を止めていた。

「まだか?」
司令官が来ないのかと男を見返す。
「連絡はしたので・・・」
来るはずと見返した。

「止まらないじゃないか・・・」
「まずは試せと連絡もあり、そちらが先に始めそうですが・・・宜しいですか?」
男の隣で何処かと連絡を取りながら、スーツを着込んだ男が二人へ声にした。

「スリーとファイブが・・・」
指示されたのだと男へ許可を貰うべく声にする・・・
「ゼロは来たか?」
「(笑)様子を見てんじゃない?」
不意に現れた女の子が呟いた。

「(笑)ファイブ、直せたのか?」
「ビビるオリジナルは必要?」
「オリジナルの命令しか聞かないゼロじゃん・・・」
新たに現れた男の子が呟く。

「・・・全て殺すんじゃない・・・3人以上は残せ」
「出来るさ(笑)」
「下っぱじゃないぞ?」
「知るさ」「分かるよ!」
揃って叫んだ2人は歩き出したのだった。

飛び交う弾を弾きながら向かう・・・増える弾を避けながら倒しては近付く・・・投げられた手榴弾は丁寧に元へ返した。

炎が上がり煙は激しく辺りを熱くさせていく・・・慌て逃げていく者を倒しては奥へと向かっていた。

指示が出るかと待ち構える隊員達・・・既に廃屋のようなビルの入り口を眺めながら控えていた。

激しく響く音は止まらず銃撃戦のように聞こえ新人らしい隊員の緊張は激しく震えさせた。

一人が戻り何だと眺めれば・・・睨むように見上げた姿に驚き、焦るように視線を辿った。

その視線の先に目の前の人と似た服装だが何かで顔を隠した姿で佇み何処かを見ていた。

見上げたままにフッと笑う・・・・また何事もなかったかのようにビルの中へと消えていった。


後ろのビルの隙間を蹴りながら下りてくる・・・それは人の動きからかけ離れていた事に驚き隊員達の視線は外れなくなった。

息をのむ・・・声を失う・・・そんな隊員の姿に男が苦笑いをする・・・女の子が不意にビルから飛び出て来たかと思えば、後ろから来た人へ撃ち込む。

驚き眺めていれば素早く掌をあげ・・・それは何だと目を凝らす・・・狙いを定めていた銃弾は空中で止まっていた・・・驚く間に、その掌を下へ払った。

身を捩り睨みながら見返してはいたが、行けと叫ばれ諦めたようだ・・・その弾は元の場所へ戻されていった事に気づく・・・女の子は咄嗟に身を動かし弾を避けたのだようにみえた。

「(笑)きたか・・・」
目の前で起きた事に気にもせず、待っていたと笑みを浮かべ数歩先へ歩く男・・・顔は目だけが出ている姿に苦笑いをした。

「ゼロ・・・少し前から始めているが、終われそうか?」
「 ・・・」
「これを仕出かした者を3人ほど(笑)出してくれないか?」

聞いたゼロはビルを暫く眺めていたが上から激しく爆発を始めた事で司令官は隊員達を少し後ろへ避難させた。

「ゼロ!」
「スリー達を潰すつもりか?」
「 ・・・」
慌てて言った人の言葉で、その爆発は目の前の人がさせているのだと知り驚いていた。

逃げ延びようと窓辺へ集まる人達・・・その爆風は集まった数人を空中へ吹き飛ばしていく。

戦場のような激しさは耳を麻痺させていく気がした・・・空へ手のひらを伸ばし見上げていた。

何だと眺めれば数人が、まるでスローモーションのように静かに地面へ下りてきていた。

人形のように ぶら下がる・・・片手を何かに掴まれたように・・・怯えた顔の人達・・・身に起きている事が信じられず、それで驚き身を固めていた。

次々と落下してくる人達・・・それは地面近くで止まり、近場で地面へ ゆっくりと落とされていた。

叩き付けられず地面へ置かれていく不思議さは怯えた人達には激しく動揺し身は強張らせた。

ムッとした顔でゼロと呼ばれた人の前に立ちはだかり・・・ファイブが腕を組み睨んでいた。

スリーは怒り顔で足を振り上げ蹴り飛ばそうとしていた・・・回し蹴る・・・その動きは素早かったが蹴られるはずのゼロが居た場所を素通りした。

ダン!と一際大きな音が鳴り響く・・・何かに引火し爆発を起こしたようだった・・・一瞬で煙を吐いたが誰もが何かと知る事で身を隠すのに精一杯だった。

スリーとファイブが手を翳し自分の身を守る・・・ヒューと微かにナニかが飛んでくる音はすれど、それはゼロの近く空中で止まっていた。

ゼロの指先が揺れる・・・すると一気に元来た場所をUターンでもするように戻っていった。

新たな爆発音・・・崩れ始めたビル・・・激しくぶつかった事で砕かれた小さなコンクリート片は色んな場所へ飛び散った。

慌てるようにファイブが自分達の上司を守る・・・スリーはファイブへ飛んでくる破片を自分ごと防いでいた。

ゼロの手が隊員達が伏せた場所へ伸ばされていた・・・気づく一人の隊員が驚きながら破片を眺め仰け反った。

一時停止したように止まった破片はポトリと地面へ落ちる・・・これもかと隊員達はゼロを眺めた・・・飛び散るモノは数多く、辺り一面へ拡がり落ちていく・・・。

一つ一つは小さいが、爆風で勢いは激しく砕かれたモノは色んな場所へ飛んでいった。
大きな破片が空から降り落ちてくる・・・それは瞬く間に粉々に刻まれていくように見えた。

ゼロの指先から飛び出ていく何か・・・細いロープのように伸びていき・・・ナイフの如く切り刻む・・・その様に近い事は目の前で起こり通り過ぎた。

隙をついて やり込めたい二人もいた・・・防いでくれているのに太刀打ちも出来ず遊ばれたように軽く交わされていく。

散らばる破片が空中で固まり始めたが、ファイブの手から離れた瞬間 それは簡単にゼロの指先から伸びたモノで切り刻まれていった。

ゼロの強さは自分達には屈辱のようで、怒りは収まらなくなった。
素早く動きゼロの背後を狙う・・・スリーから仕掛けるが、取り合えずと・・・ファイブが休戦だと呟く事に口を引いた。

「次は準備万端で来るからね!」
「俺と勝負だ!」
「ゼロは裏方メインと呼ばれてもくるな!自分達で出来るんだから!」
「 ・・・」
何を言っても見返すだけで、ゼロは声にもしない・・・

「まずは、ワンと戦う準備が出来たら呼ぶ!それまで待っとけ!」
そう叫んだファイブが姿を消す・・・泣きそうなスリーも声にして姿を消したのだった。


スッとゼロが一人の男へ手を見せると、苦笑いをした男は封筒を手渡した。
中を確かめる・・・・ゼロは改めて男を見返した。

「先月初めまでソコにいたそうだ」
「確実?」
「写真を見せたそうだが、似てるとだけ聞いたらしい。だが半分は包帯で巻かれ顔は出てもいなかったからな・・・本人かは分からないが」

「 ・・・今は?」
「まだ確認中だ」
「騙し」
「騙してない・・・」
「残りを早く仕上げてみたら? ・・・壊される前に」

「お前が壊す?」
「(笑)終わりにしたいと言わなかったっけ?」
物言いの・・・その冷たさに男の表情までが変わっていった・・・笑みのない目を見返す男もいた。

「残る場所まで伸びたなら、飛んでいく・・・(笑)本家を消す努力もしてみようと思う」
「ゼロ・・・それをしたら」
「我慢の限界も覚えた・・・試すか?」

「 ・・・」
「生かしているなら会わせろと伝言を・・・競争してみようと思う」
驚いた顔でゼロを見つめる・・・ゼロが声にしスッと姿を消したのだった。


二人の会話を聞き入り声も出せなかった人達・・・その中の一人が呟いた。
「我が隊を守って頂き感謝します。ですが、本来の」

「(笑)上からの指示に逆らえるはずもないと知るでしょう。
捉えた者達が何処の居場所か知らない貴殿方も、指示に従うべきだ・・・隊員を守り短時間で守れるなら、あの子達が必要でしょう」

「 ・・・」
「この夜空に感謝ですね」
隣で控えていた男の呟きに苦笑いをした男は空を眺める・・・僅かに見える流れ星を見つけ口を引いた。

「星と関係が?」
「滅多に呼び出しも応じないが、流れ星が多い年は仕事としてゼロは姿を見せるんだよ・・・なぜだかね・・・」
「ゼロを助けないのですか?」
「 ・・・」

「少しだけ知ります・・・」
「口は」
「知ります・・・同じだったので・・・」
「 ・・・君を知るから来たか・・・」

隊員の中にいた一人が近寄り小さな声で話し出した事に驚いた・・・ゼロについて多少の事は報告を受けていた事で気づく。

その理由の検討もつけていたが、それは事実か知らされてもいなかった・・・

今・・・目の前の隊員まで声にした・・・何処かで繋がるのだとは思え見返す・・・各地へ運び仕事をさせ・・・ゼロが現れた場所で必ず一人は似た言葉や意味で声にする。

最初は捕らえ知る全てを話せと脅し調べていた・・・が、その間に不意にゼロが現れ連れ出していく。

その場を跡形もなく破壊もしていく・・・その機材・・・その設備、建物さえもだった。
理由も言わず駄目だと言うのか、全てを破壊していく・・・調べた過去で繋がりがあった事だけは分かっていた。

それも声にするなと脅し、噂が出れば本当に手助けもなくゼロは姿を見せず作戦は失敗に終わっていた。

オリジナルと来ると聞いてもいるのに一度も姿は見せず声しか上司さえ知らなかった。

ゼロに近い者達・・・同じ域へ行かず、出きそうになればゼロは破壊しに来ていた・・・そのデータさえ簡単に見つかり壊されていった。

気分屋でもない言動・・・全てはゼロの思いだった・・・オリジナルが望んでいると・・・だが、それさえ声にも出来ない・・・すればゼロが現れ、自分達が集めたモノが消されていく。

偶然に人工知能を利用し完成した数体・・・それはゼロと取引に使い破壊されずにすんだ・・・そして、それは隊員でもなく近場へおく者が決め先へ使ってもきた。

全てを知る上部・・・そこへ繋がる何処か・・・そこから始めたのに手助けもなくオリジナルを利用したい気持ちだけが先へ歩いていたが取引をした事で長引かせてもいた。

荒れた場所の鎮圧を任せてみれば数日で終わり、兵器として使おうと企めば簡単に機密にされていたモノを手にしたゼロが現れ実現もしなかった。

いろんなルールが変更されていく・・・それはゼロが促し道をつけたように思える人達もいた。



久しぶりに静かな夜になった・・・戻った場所の静けさに笑み寝転んで空を眺めた。

-(笑)疲れたろ、休めよ-
-(笑)自分が疲れたからじゃん-
-そうとも言う(笑)。それが普通なんだぞ?-
-(笑)普通の体験だ-

-だな(笑)。誰もが同じじゃない・・・それでも普通レベルに合わせた生活をしとけば(笑)自分は楽になるから覚えとけ-

流れていく星を見つめる度に、1つずつ甦る言葉・・・懐かしくて会いたくなるなと苦笑いをした。


=頑張れるぞ(笑)、自分の為に生きろ・・・大丈夫だ(笑)お前なら出来る=

何処からか優しい声音が耳元へ流れこんできた・・・久しぶりに聞く声の嬉しさにゼロはホッとしたのだった。

-見つけに行くから待っててよね-
声にしたが返事もなく・・・寝言かと口を引いたのだった。