4月に入り、記録的な梨の開花の準備に追われ、田んぼの準備が遅れていたが、アイガモ農法の田んぼに、ぼかし肥料(有機肥料)を散布した。大豆とぬかを主体に発酵させたもので、ぷーんと甘酸っぱい匂いがする。10アール当たり120キロ散布した。
かれこれ20年以上このぼかしを使っているが田んぼがふかふかになった。
一方、自然農法は全く肥料・農薬を使わず、種の更新を続け、固定させ、自然界の窒素だけを取り入れ、栽培する方法であるが、除草に相当の労力をかけているのが原状だ。又、アイガモ農法は自然農法と認めていない(糞をするから)のも私にとっては辛いところだ。
自然農法も流儀がいろいろあり、私が自分に合う自然農法は福岡正信さんの流儀を組む川口由一さんの考え方である。
私は田んぼにおいては不耕起栽培とアイガモを組合わせた農法を目指している。もちろん無農薬、無肥料栽培である。
一方、梨の方は永年作物であり、草が生えてもほとんど心配ない。いや、草を生やさないと土は肥えてこない。
こちらは無肥料栽培4年目となる。
年々、生える草の種類が増えている。
この時期に生えている草は花が咲き、実を着け、まもなく枯れて行く。
今年は4月に入り、三度の降霜に見舞われている。 おそらくまだまだ自然界の厳しい試練があるだろう。
農業の難しさは、自然との折り合いをどうつけて行くのかということである。どんなに手を尽くしてもだめなものはだめである。
自然には逆らえないことを何百年も農林魚業者は経験している。その結果、養殖とかハウスとかの技術が発達してきたのだが、これもまた、いろいろ問題もある。
ハウスの中で人工光で、水に溶かした肥料を吸って栽培された野菜を私は食べる気がしない。
生まれ育った大地の養分と太陽の光を浴びた作物を摂取するのが一番である。それが出来る農業は素晴らしいが、自然は毎年豊作には
してくれない。 だから農民は秋に豊作を感謝し、来年も豊作を祈り、神に奉納するのだろう。
4月23日 実が膨らみ始めている。
遅れ花も咲いている。
果たして、今年は吉、凶どっち?
「霜注意報」が告げられることが多く,
はらはらしています。
今日は暖かいので,
もう大丈夫かな?
降雹はなくて済みそうでしょうか?
自然の恵みを受け,
自然の厳しさに耐えて,
食べ物をつくりだすお仕事を
尊敬しております。
野菜やお米を今日もありがたくいただきます
本日、摘果講習会がありましたが、皆、降霜害のことで話題沸騰でした。
ひどいところでは実が火傷のようにただれ、果たして売り物になるのかと、うなだれている方もいました。
私のところも低い田んぼの近くは、相当の被害が出そうです。
このところ、毎年のように災害が続いていますが、本当に辛いことです。
これからの降雹被害を避けるため多目的ネットを張ってありますが、出足から躓いた感じです。
やっぱり気候が、荒れています。
皆、真剣に、地球のことを考えないと大変なことになるでしょう。