里山日記

NPO法人「里山を守る会」における活動の内容。
その日にあった様々な出会いと、感じたことをつづりたい。

台風19号の後始末

2019-10-15 04:18:00 | Weblog

10月14日(月・祝)、台風19号の後片付けのため、臨時作業日とし、五郎助山の清掃を行った。約30名が出席し、予想以上にはかどった。

スーパー台風19号は関東、東北地方に甚大な被害をもたらし、去っていったが、幸い、私たちの住む筑西市は大きな被害は耳にしていない。

3年前、筑西市においても床下、床上浸水が続出し、会員の中でも被害に遭った方が多かった。特に常総市では鬼怒川の堤防が決壊し、甚大な

被害をもたらしたことは記憶に新しい。

今回の台風は記録的な豪雨により、各地の河川が氾濫し、3年前の災害とは比べ物にならないほど、広範囲に被害が発生した。また、亡くなっ

た方も多い。

今後、地球温暖化の影響で、海水温が上り、こうした台風が頻繁に発生する恐れがあると気象学者がニュース解説で言っていた。大変な時代

に突入したと感じている。

10/13日の鬼怒川(船玉橋)

 結城(久保田)から見た鬼怒川

さて、五郎助山の清掃作業であるが、午前8:30分に集合し、いつも通り、作業内容、人員配置が 関根副理事長より発表があり、安全第一

にそれぞれの持ち場で奮闘した。

 全員集合

 今日の作業と配置

一方、多目的テーブルの上にはフェステイバルの中止により、大量に確保した「焼きそば麺」が積みあがっていた。賞味期限もあるので今日

のお昼は「焼きそば」である。朝礼の時、気合を入れて食べる様、お願いした。

また、各自に残った麺を購入していただき、その処分にも協力いただいた。

作業は里山に繋がる道路の清掃、冒険広場があるメインの第一フィールドが主な対象となった。今日一日では全体の清掃・整備は困難であ

る。

会員の知り合いの男子高校生2人がボランティアで作業に参加してくれた。

 高校生のボランティア

コンサート舞台の撤去、電線の撤収も併せて行った。

 きれいなった道路

10時のお茶には、熱いお茶と、栗、柿、が炊事担当より提供があり、思いがけず、秋の味覚を楽しんだ。

本日の作業もほぼ予定通り進捗し、ランチタイムとなった。調理師免許を持つ焼きそば名人、片山さんの手による焦げたソースの香りが五郎

助庵の周囲に漂い、空っぽの胃袋を刺激する。

「いただきま~す。」の合図で私も一皿目に挑んだ。「うまい!」さすがにプロの腕前。二皿、そして三皿を平らげた。自分でもびっ

くりするくらいの食欲だ。

 焼きそば(食べ過ぎてしまった)

当然、残った麺は家族のために購入し、片山シェフに伝授していただいた焼き方でふるまう計画である。

 

追伸 絶品焼きそばの影響か、夕食は好物の鍋であったが、あまり食べられなかった。

 

 


台風19号がやってくる。

2019-10-09 19:37:52 | Weblog

台風19号が関東地方にやってくる模様だ。しかも「猛烈な」という形容詞がついている。10/13日は第17回里山フェスティバルの開催日である。

11日~12日は暴風雨になるという。開催日前日の準備は難しくなった。

明日(10日)理事全員が集合し、テントの借用、看板立てを予定しているが、順延できるかも含め、態度決定をすることになった。

同日予定されていた他のイベントも軒並み中止となったようだ。

野外イベントの宿命であるが、最終決断を下す身にとっては胃の痛くなる日が続いている。コンサート出演予定の方からも、心配する電話が続い

た。

ちびっ子のど自慢に出場の子供たちは「歌いたい!」に違いない。

いろいろな思いが頭を駆け巡り、また胃が痛くなった。

今年で17回目を迎えるが、毎回、同じような思いをしている。

態度決定が出た後、速やかに関係者への連絡を行う予定だ。

 


都市農村交流事業 台東区立蔵前小学校のPTA・児童が「里山体験」

2019-10-04 04:59:46 | Weblog

9/28日(土) 筑西市(農政課)主催の都市農村交流事業「里山で自然体験」が五郎助山で開催された。

当会は事業委託を受け、その日の自然体験プログラムの立案・サポーターとして協力、協賛した。

当日、筑西市からは關 経済部部長 、岩淵 農政課課長、本田副参事、鶴見主任、亀山主治が8:30分から五郎助山に入り、準備のお手伝いを頂いた。

出迎えは岩淵農政課長、関根副理事長、竹澤事務局長が担当し、9:10分関城梨選果場にて一行を待つ。

9:35分、蔵前小学校の針谷玲子校長をはじめPTA・児童(72名)が大型バス2台に分乗し、関城梨選果場に到着。

竹澤事務局長の先導で、歩いて関係者が待つ五郎助山冒険広場に向かう。途中から森の中に入り、ふわふわの土の感触を味わいながら林道を

進む手はずになっているが、なかなか一行の姿が見えない。

予定よりかなり遅れて冒険広場に全員が到着した。代田PTA会長によると、子供たちは森に入ると、あたり一面に転がっているドングリに興

奮し、ドングリ拾いに夢中になってしまったという。

また、偶然にアオダイショウに遭遇し、更にヒートアップしてしまい、里山の自然に足を止めてしまった。とおっしゃった。(ごもっとも、ごもっとも。)

歓迎セレモニーの後、記念写真を撮った。

早速、各家族に分かれ、オリエンテーリングを開始した。竹澤事務局長からルールーの説明があり、五郎助山の地図を持ち、9か所のチェック

ポイントを目指し、約30組の家族が森の中に散っていった。

チェックポイントを探しながら、五郎助山を知っていただくゲームである。

約30分、それぞれの家族が冒険広場に戻ってきた。答え合わせが始まった。そのたびに歓声があがった。

次は用意された様々な遊びを各自が選び、挑戦する。竹とんぼ飛ばし、竹ブンブン作り、木工ペンダントづくり、釣り、ターザンロープと

様々遊びを自由に体験する。

この日のために改修したウオシュレットのトイレも好評だった。何の抵抗もなく用を済ませてくれた。

自然の中で体を動かし、お腹もすいてきた。カレーの香りが森の中に広がる。いよいよ里山カレーの出番である。

テントの下に、無農薬の新米(コシヒカリ)と大鍋に入ったルーが運ばれ、小学生から一列に並び、大盛りのカレーを頂いた。

大鍋で作られたカレーはうまい!

お替りが続出した。

デザートは梨(あきづき)、関城地区の特産物である。甘~い梨にこれまたお替り続出。十分な量をご用意した。

午後からは冒険広場で薪割りに挑戦。

二組に分かれ、慣れない斧を持ち、必死に薪割りに挑んだ。見事に割ると観衆から拍手が起きた。

一人のお母さんから手があがった。挑戦したいという。 会員より薪割りポイントを伝授され、見事に割れた。 拍手がさらに大きくなった。

もう一人のお母さんからも手があがり、いつの間にか大人が本気モードになってしまった。ついに、副校長、針谷校長まで薪割り体験は続き、思いがけない展開となった。

その後の火おこし体験も盛況となった。木と木の摩擦熱で本当に火になるという体験は強く心に残ったはずだ。一生懸命やったが発火までは

至らなかった子もいたが、あきらめず、何度も何度も挑戦した姿は私たちを感動させた。

午後2時、いつの間にか終了の時間となった。 またこの五郎助山で会えることを願い、子供たちを見送った。

一行は7月にオープンした道の駅グランテラス・筑西に向け、選果場を出発した。

ほんのひと時の里山体験。都会の子供たちの心の片隅に残ってくれたらうれしい。