里山日記

NPO法人「里山を守る会」における活動の内容。
その日にあった様々な出会いと、感じたことをつづりたい。

ようこそ西小1,2年生

2023-05-30 05:27:23 | Weblog

5/24日 西小1,2年生約80名が4年ぶりに里山(五郎助山)に自然体験学習に来訪しました。

コロナ禍で3年間、自然体験学習が途絶えていましたが、石川校長の英断で実現しました。1,2年生は初めての里山体験となります。

事前に担任の先生方と当日の過ごし方を協議し、、里山探索、ネーチャーゲーム、を交互に行うことで了解を頂きました。

実は先生方も里山で子供たちと一緒に約2時間過ごす体験は初めてで、不安も大きかったと思います。ましては1,2年生なので、どんなハプニングが起きるかわかりません。

各学年を4班に分け、計8班を作っていただき、なるべく目の届く人数にしていただきました。

スタッフ(会員)も9名(1名は記録係)手配し、当日7:30分集合で各自の役割分担、里山散策のコースを確認しました。

子どもたちは先生方に引率され、8:40分に学校を出発し、9:10分に到着の予定です。

五郎助山のエリアに入ったら、舗装道路から外れ、森を抜けるコースを選び、土の上を歩く感触を子供たちに体験させてくださいとお願いしました。

地方でも、ほぼ道路は舗装され、土の上を歩く機会が少なくなり、ふわふわと柔らかい森の土は、子どもたちにとっても面白い体験だと思います。

子どもたちは、ほぼ予定の時刻に五郎助山・冒険広場に到着しました。

一足先に五郎助山に到着し、子供たちを笑顔で迎えた石川校長に、「あ、校長先生だ。」「え、校長先生なんでいるの?」と口々に不思議そうに声をかけていました。

竹澤理事長から、「おはようございます。みんなの中で、五郎助山に来たことがあるひと~。」と呼びかけると約8割の子が元気に手を上げました。

(え~、本当かよ?)と内心思いましたが、本当のようです。コロナ禍においても家族や、保育園時代に訪れたことがあるそうです。

私と竹澤さん(他二人がネーチャーゲーム担当) 他の4人は里山探索です。かねてより下見したコースを各班10名程の児童を連れ、炭窯、木を割る機械の説明、貴重な花の咲く場所に誘導し、トンボ池を周り、ザリガニの住む場所や魚が釣れる場所などをゆっくり説明します。途中、途中に「なぞなぞ」のカードも用意し、楽しみながら散策をしました。

その間私は動物ヒントゲームを20名の児童を相手に奮闘しました。三種類の動物のヒントを書いたカード(各5枚)を裏返し、ごちゃまぜにし、各チーム一人づつ、1枚のカードを持ち帰り、その中に書いてある動物の習性(特徴)を読み、その動物を推理します。各自交代しながら何回もそれを繰り返し、徐々に三種類の動物を絞り込み、三種類わかったら私に報告するゲームです。

たどたどしい読み方を見て、これはちょっと1,2年生には難しいゲームだったかという反省も頭をよぎりましたが、なんと、各班正解を出してきました。一種類だけ間違う班も多かったのですが、最後にはどの班も三種類の動物を見事に当て、「全問正解!」という私の声に、「わー。」と歓声があがりました。

竹澤チームは「カムフラージュ」というゲームです。森の一角に人工物(プラスチックの置物、自然に似せた緑のつる等、)など10点から15点を置き、目印に沿って一人づつゆっくり進み、人工物を探して行きます。見つけても声は出さず、心の中で数をかぞえ、最後にスタッフにその数を報告します。

スタッフは報告された数を体の部分で教えます。(例えば見つけた人工物が半数だと腰の部分を示し、8割だと胸のあたりを指します。)子供たちはがっくりしながらもスタート場所に戻り、再度挑戦します。

ところが1,2年生。竹澤さんの話だと、「あったー。」と大声で発し、得意満面で物を取り上げ、誇らしげに見せ合う始末。

説明が下手だったのか、なんともぐちゃぐちゃのカムフラージュになってしまったと嘆いていました。

しかし、何とか終了し、今度は里山探索班と入れ替えになります。

1,2年生、それぞれが2種類の体験を満喫した後、自由時間になりました。

先生が「水分を補給し、自由時間にします!」と言ったとたん、「わー~。」と歓声を上げ、ターザンロープ、ハンモック、森のブランコを目指し、クモの子のように散って行きました。

やっぱり自由が一番だと再認識した瞬間でした。

予定通りの時間が経過し、10:40分(約10分遅れ)に五郎助山を離れる時間になりました。

竹澤理事長が「楽しかった人~。」と言ったら全員が手を上げました。

「明日また来る。」「パパとまた来る~。」様々な声が飛び交っていました。

今回の1,2年生の「里山デビュー」は 子供たちにとっても先生方にも里山自然体験授業の復活の「のろし」に思えてなりません。

続いて3、4年生、5,6年生のご来訪をお待ちしております。

6月15日、16日は15年ぶりに関城中の1,2年生がやってきます。

 

 


第10期「わんぱく自然塾」入塾式

2023-05-26 03:58:40 | Weblog

5/21(日) 第10期「わんぱく自然塾」の入塾式が五郎助山(冒険広場)で行われました。

お天気にも恵まれ、今回32名(1名欠席)の塾生が元気に参加してくれました。

市内14校(全20校)の4年生から6年生の33名(男子15名、女子18名)の応募(定員30名)があり、全員受け入れることになりました。 33名中、約半数の16名が4年生で、初体験となります。

スタッフ(会員)は11名(男6名、女5名)そして里山名人5名がサブスタッフとして塾生たちのサポートをします。

スタッフは8:00集合ですが、塾長をはじめ数名はその前に五郎助山で準備を始めていました。(スタッフの方がかなりテンションが高い気がしました。)一番遠い埼玉県春日部市から参加してくれるスタッフ小林さんも6:00には家を出発したとのことでした。(ありがとうございます。)

スタッフには春日部市の小林さん以外に稲敷郡から参加の坪内さん、つくば市の倉持さん、土浦市の櫻井さんなど筑西市以外のスタッフも多数います。

当会の活動に共感し、会員となり、自然体験活動に汗をかいてくれています。

私は担当の道板、看板の準備を行い、ワクワクしながら他のスタッフのお手伝いをしています。

いつものことながら、入塾式はスタッフも緊張しながら動き回り、どんな子供たちが来るのか? 子供たちに気に入ってもらえるか? 対応が難しい子は何人くらいいるか? 様々な思いを巡らせながら塾生たちの到着を待ちます。

受け付けは8:30分から9:00ですが、家族と共にその前に来る塾生も少なくありません。

 

続々と塾生を載せた車が五郎助駐車場に吸い込まれて行きます。(こんなに集まるようになったんだな~。)と車列を見ながら感慨にふける私がいます。

「おはようございま~す。」駐車場から徒歩で会場に到着した家族に声をかけます。塾生も保護者も緊張した面持ちであいさつに応えてくれます。

塾生の妹、弟と思しき兄弟連れの家族も少なくありません。(将来の塾生候補としてとびっきりの笑顔を振りまきます。)

初対面の印象がとても大切で、塾生たちは鋭い観察眼でスタッフの品定めをしています。

入塾式が始まりました。 昨日、新理事長になったばかりの竹澤さん(ニックネーム・Fじー)。

塾生に、「なんか、ゆきじいがちょっと疲れちゃったので交代してというので私が挨拶をすることになりました。」

なんて、しゃれたまくらから始まり、ほどなく子供たちの心を「わしづかみ」にしてしまいました。

続いて幸田塾長。女性ならではの柔らかい特徴を生かしながら、塾生と同じ目線でお話をします。いつまでも子供の心を持った塾長で、あっという間に塾生と友達になってしまう才能を持っています。

今日は元里山名人でもあった長女(現在社会人)さんも助っ人に来てくれました。

進行役は今年「里山名人」になった中1の女子2名。 補佐として私が後ろにいましたが、まったく出番がなく、初めてとは思えない司会を難なくこなしていました。

「まるで、アナウンサーのようだね。」と一人の名人に言ったら「はい、私、アナウンサー志望なんです。」と返ってきました。 もう一人の名人は作詞、作曲家を目指しているとのことでした。

とても頼もしい名人で、この後もカレーライスづくり、塾生たちのサポートに励んでくれました。

わんぱく自然塾初日の感想は、スタッフ、塾生共に相性がよく、1年間、楽しい塾になる予感がします。

次回、塾生たちと会う日が待ち遠しくなりました。

参加して良かったと言ってもらえる「わんぱく自然塾」にしたいですね。

里山紙芝居(里山・五郎助山)のこと、自然保護の大切さを紙芝居で子供たちに伝えています。

各班に分かれ、自己紹介、班の名前を決めます。

休憩時間、子供たちはターザンロープに群がります。

入塾式のお昼は定番の里山カレー。羽釜で炊いたご飯はおこげもあり、お替りが続出しました。

つかの間の休憩時間。ハンモックでリラックス。

多めに炊いたご飯も、自然の中で食べるせいか減るのが早い。

ネーチャーゲーム。自分の特技や、好きなものを書いたカードを持ち、お互い質問し合うゲームです。

今日から友達。相手のことをわかり合う時間です。

五郎助山のことを知るため、各班、地図を頼りに遊歩道を歩きます。ところどころ

に用意されたチェックポイントのなぞなぞを解きます。

楽しみながら里山を一周します。

Fじーが待つ、出発点に帰還し、タイムと謎解きの正解を教えてもらいます。

この日、2班がトップとなりました。


「NPO法人 里山を守る会」令和5年度 第20回通常総会 開催

2023-05-24 19:25:16 | Weblog

5/20日(土)「NPO法人 里山を守る会」令和5年度 第20回通常総会 を開催しました。

ご来賓として、西小学校 石川剛校長(代理・稲葉教頭)東小学校 岩見 喜市校長のご臨席を頂きました。また、40名近い会員と20名以上の委任状を頂き、定足数の過半数を十分に満たし、潮田氏を議長に選出し、第1号議案から第4号議案まで慎重に審議されました。

また、会員である大嶋茂議員、小島信一議員も会員としてご出席を頂き、やはり会員でもある設楽詠美子県議会議員のご祝辞を頂き、総会に花を添えて頂きました。

全案件とも満場一致で賛成を頂き、可決されました。

第4号議案は任期満了による役員改選でした。

中川 行夫と、佐藤 信勝理事、中里 雄一理事が退任し、新任として、渡辺 憲一氏、菊地 豊氏、櫻井 伸一氏、倉持 邦夫氏が就任し、欠員となっていた監事には潮田 佳雄理事が就任しました。

また新理事による臨時理事会が別室により行われ、新理事長に 竹澤 寛氏が選出されました。

竹澤さんは当会設立の頃からの同志であり、私より4歳若く、これまで私をいろいろな面で補佐してくれた人です。

何よりも子どもが好きで、温厚で、信頼の厚い男で、安心して後を託せます。

思い起こせば、岩月正勝 初代理事長から2009年にバトンを受け、2023年まで14年間理事長として当会の運営をけん引してまいりました。

この間、会員、来場者において、事故、事件も無く、任期を全うできたのも会員の皆さまのご協力、ご支援の賜物と心から感謝申し上げます。

また、地権者の皆様、行政の皆様、全ての関係者の皆様に心から御礼申し上げます。

これからは、一会員として、新理事長と新執行部を全力で支えて行く覚悟です。

そして、今まで苦労を掛けた妻に恩返しをしなければと思っています。

尚、「里山日記」は一会員としてこれからも継続させて頂きます。

バトンをお渡しします。 新理事長 竹澤 寛氏 (右)

新理事の面々(10名中、2名女性理事)

退任する佐藤信勝氏(事務局長として貢献してくれました)

新事務局長 新井いつみ 氏

来賓 東小学校 岩見 喜市 校長 (ご挨拶を頂きました)

14年間ありがとうございました。

 

 

 

 


春の植物観察会

2023-05-20 02:24:03 | Weblog

5月14日(日)植物観察会&天ぷらを開催しました。 講師はおなじみの小幡和男先生(霞ヶ浦環境センター)です。

心配されたお天気もまずまずで、今回は親子11名の申し込みがありました。(当日3名キャンセル)会員も勉強のため6名が参加し、小幡先生を先頭に五郎助山を代表する様々な草木をゆっくり見て回りました。

 

先生は「初夏の果実」「似たものどうしをくらべよう」「森の宝物を探そう」「山菜を探そう」「どんぐりのなる木を観察しよう」とテーマを設け、大人にも子供たちにも楽しく、観察意欲が湧いてくる内容を用意してくれました。

私も久しぶりに一生徒として参加し、見慣れた植物ですが、毎回掘り下げた先生の解説に改めて「な~るほど」と感動しました。

観察会もスタート地点に戻り、各自 採取かごを手に取り、てんぷら用の山菜を摘みに再度森に入り、摘み方の極意を先生に教えていただき、釣り鐘ニンジン、ギボウシ、タラの芽、ウドの芽、ウコギ、等を採取しました。

女性会員が採りたての山菜をてんぷらにしてテーブルに並べます。山菜の他、柿の若葉、桑の葉、お茶の若葉もあります。

各自、バイキング形式でお皿に山菜を盛り、お塩で頂きます。 私のアイガモ米も「おにぎり」となって、参加者の胃袋を満たしました。皆さん完食でした。

余った山菜てんぷらはニコニコしながら、パックに入れ、各自持ち帰りました。

ケーブルテレビ観察会に終始同行し、てんぷらもおにぎりもしっかり食べられ、この模様は、後日放映されるということでした。

この観察会も20年近い歴史になります。 ただ観察するだけでなく、自ら摘んだ山菜を自然の中で、てんぷらにして食べるというのがこのイベントの特徴です。

山菜を見つけた時、名前と共にその味も思い出してくれたらいいなと思っています。


アイガモ到着

2023-05-15 17:16:07 | Weblog

5/10日、アイガモ60羽、大阪の高橋孵化場より宅配便で、到着した。

いつもは千葉の椎名孵化場より導入していたが、鳥インフルエンザの感染で、出荷不能となり、今回、大阪からの導入となった。

大阪のヒナは全体的に黒い羽色で千葉産よりいくぶん小ぶりである。育成ハウスで10日前後育成し、本田に放す予定です。

育成中、外敵(野犬、野良猫、カラス等)からヒナを守るため、ハウス全体をネットで覆い、厳重に保護している。


里山理事会

2023-05-07 03:50:07 | Weblog

5/6日(土) 里山理事会

毎月第1土曜日 定例理事会の日です。今まで午後7時、地元公民館を利用していたが、昨年度より女性理事が二人となり、主婦として出席しやすい土曜の午後1:30分から五郎助庵で実施することになりました。

現在、理事10名、監事2名 合計12名の役員で会を運営しております。

令和5年度の総会が5/20日(土)午後1:30分 関本公民館で開催予定です。

役員の任期満了による改正も行われます。

コロナも落ち着き、5月からインフルエンザと同等の5類として取り扱われるということになりました。里山にも5月24日に西小1,2年生が3年ぶりに里山(五郎助山)に来訪することになりました。1,2年生にとって初めての里山探検となります。

また、6月には十何年ぶりに関城中の1年生がやってきます。 当会でもすべてのイベントが復活し、今年度はコロナ前を上回る来訪者数になる予感がします。

会員の高齢化が顕著になっていますが、新しい部会(ネーチャーゲーム、ツリークライミング)も誕生し、自然体験の場として益々充実した組織に進化できると確信しています。

女性理事もこれからさらに増えることでしょう。 

世界ではAIが創るチャットGPTが話題となっていますが、世界がどんなに進化しても自然の中での実体験が消滅することはありません。 むしろ、人はこれまで以上に自然の中に浸る時間を求めることになるでしょう。

そんな時、身近な自然(里山)に出向き、自然と向き合う術を持ったスタッフと共に過ごす時間はかけがえのない、楽しい、癒しのひと時となるでしょう。

私たちが20年余をかけて磨き上げた様々な自然体験の技術と、その舞台となる整備された里山の存在はとても貴重だと思います。

この場所と、自然案内人となる会員をこれからも守って行きたいと願っています。

 


ツリークライミング体験会

2023-05-01 05:00:55 | Weblog

4/29日(土) ツリークライミング・チーム®ごろすけによる第1回目の体験会が開催されました。お天気にも恵まれ、一組目は午前9時からのスタートです。

遠方、取手市から参加された方もおり、気になったので私も現地(五郎助山)に出向きました。

当会では、本年、3名の会員がツリークライミング®ジャパン公認のファシリテーターの資格を取得。念願の体験会を自前で開催できるようになりました。 本日は記念すべき第1回の開催となります。

今回、7名の参加応募があり、初回としてはまずまずのスタートになりました。

取手市から参加された方は、60代の男性で、ネットで検索していたら、当会のホームページにたどり着いたそうです。

初めての体験で、「とても楽しみにしていた。」と話されていました。 もう一人は地元西小の3年生の女の子。お父さんが付き添いで同伴し、我が子の挑戦に目を細めていました。

 取手から参加の「アイコウ」さん。地下足袋姿でやる気満々でした。

二組目は10:45分~12:00 で5名参加。 1クール 一人2,000円の料金となります。

めったにできない樹上の世界への挑戦。 

安全で楽しい、空中ブランコ。樹上から下界を眺めてみませんか?