里山日記

NPO法人「里山を守る会」における活動の内容。
その日にあった様々な出会いと、感じたことをつづりたい。

わんぱく自然塾番外編

2020-11-09 06:54:34 | Weblog

11/8日(日)感染予防を徹底し、わんぱく自然塾番外編が行われた。

コロナ禍で私たちの活動も自粛を継続していたが、わんぱく自然塾の幸田塾長を中心に女性スタッフ(4名)で市内10校の小学生を対象にわんぱく自然塾番外編「里山 ミッション ウオーク」が開催された。

30名募集のところ34名の応募があり、全員参加という盛況であった。 快晴の秋空の下、里山は久しぶりに親子で賑わった。 

森の中に10か所以上のチェックポイントを設置し、地図を頼りに探し出し、そのミッションに答えるゲームである。

様子を見に行った私の前を「チョーたのしい!」と叫びながら子供たちが通り過ぎた。

会場からちょっと離れた場所では、新たに完成したばかりのピザ窯で、ピザならぬさつま芋を焼いていた。参加した子供たちへのサプライズプレゼントだそうだ。会員でもある男性スタッフが孫4名がお世話になるので、自腹で用意してくれたという。(感激!)

焼きあがったシルクスイート(芋の品種)をご馳走になったが、焼き上がりも良く、美味しかった。 たっぷり体を動かした子供たちにとっては最高のサプライズになるに違いない。

予定があり、後ろ髪をひかれる思いで里山を後にしたが、やはり里山は子供たちがよく似合う。

やはり野に置け子どもたち 

12月にもこのようなイベントが用意されている。是非参加していただきたい。

詳しくは 里山を守る会HP イベント情報をご覧ください

 

http://www.tikuseisatoyama.sakura.ne.jp/

 

 

 

 


来た!ソーラー設置の波

2020-11-03 05:33:24 | Weblog

10/29日。打ち合わせに五郎助山に行くと森のようちえんの母子が草木染の体験会が開かれていた。会員でもあり、「森のようちえんごろすけ」の創始者の一人でもある間々田さんが講師となり、秋晴れの森の中は久しぶり子供たちも甲高い声であふれていた。

無地の布を持ち寄り、様々な草木を煮詰め染め上げるという。コロナ禍で五郎助山も久しく子供の歓声を聞くことが出来ない環境でいたが、子供たちの歓声と笑顔は大人の心を癒し、頬を緩める効力があると改めて感じた。自然の中で子供が縦横無尽に駆けずり回る様は平和の象徴だ。

一方、心が痛む光景もすぐ近くで始まっている。

私たちの活動する五郎助山は筑西市関城地区にあり、それは下妻市との境界線でもある。 目と鼻の先は下妻市であるがその場所がついにソーラーの設置場所として工事が始まったのである。

産廃の捨て場として長らく放置され、篠竹や実生の木で覆われ、その惨状を隠していたが、重機によって露わとなった。里山という景観は行政の枠を超えて保たれるもので、その地域一帯が保護されないと意味がない。

しかし、個人の財産をどう利用するかは地権者の裁量であり、更に自治体が異なると私たちの主張は通りにくい。残念だが森が消失し、ソーラーパネルが私たちの目の前に現れることになるだろう。

クリーンエネルギーとしてソーラー発電は国策であり、それなりの意義はあると思っている。

しかし一方、何十年と言う歳月をかけて育まれてきた地域の森が失われ、そこに棲む、多くの植物や小動物が消失し、そして人間も近づかなくなり、無機質のソーラーの板になるのは何とも腑に落ちない。

関城地区の五郎助山の地権者はソーラーの設置に反対し、里山として自身の森を残すことを選んでくれた。その英断に報いる意味でも、残された環境は是非とも守り、次世代に地域の宝物として残したい。