里山日記

NPO法人「里山を守る会」における活動の内容。
その日にあった様々な出会いと、感じたことをつづりたい。

梨受粉作業終了

2019-04-24 05:04:59 | Weblog

4/17日~21日まで受粉作業が続いた。今年は天候に恵まれ、受粉は極めて順調だった。豊水はすでに受粉した花の実が少し膨らみ、豊作の予感。

現在は授粉機を使った作業が主役となり、能率は格段に上がったが、一方ですべての花に花粉が降りかけられるので、気象条件が良いと実が着き過ぎてしまう。

その為、摘果作業が大変なことになる。 実が着かないと困るし、着きすぎても大変。 

家族総出で人を頼み、一つ一つの花に梵天で花粉を付けていたかつての受粉作業が懐かしい。

これからは、7日から10日のサイクルで消毒を行う。SS(スピードスプレアー)での散布となるが、あちこちの梨園でサイレンのような音を響かせて走る赤い色のSSを見かける季節となった。

田んぼに目を移すと赤や青のトラクターがあちらこちらで活躍中だ。用水に水が流れ、いよいよ田植えの準備も本格化した。 

日本の農繁期が始まった。

 

 

さて、第7期の「わんぱく自然塾」の募集は定員に達したため、4/20日で締め切った。1日目(4/16)で21名があっという間に集まったが、そ

れ以降はさみだれ式に申し込みがあり、定員に達するまで5日を要した。

今回の特徴は地元西小の参加者が少なく、一方で他校(大田小・東小)の参加が目立っている。7期目を迎え、参加の範囲が広がっている。

参加学校が固定されないということは歓迎すべきことなのだろう。

1年間(6回)市内外の小学生が一堂に集い、様々な自然体験を通じ、交流を図ることは素晴らしいことだと思う。

初めての場所で、初めて出会う同年代の少年、少女。

相当な緊張感があると思うが、違う人格とまじりあいながら、今までとは違う自分を見つけてほしい。

このような企画は行政ではむずかしいと思う。 我々NPOの真骨頂が試される場でもある。

真摯に子供たちと向き合い、スタッフ一同、ベストを尽くしたい。


 

 

 

 


農繁期突入

2019-04-17 05:38:36 | Weblog

今、筑西市では市議会選挙の真っただ中。

各候補者の街宣車が名前の連呼と共に連日行き交っている。 それを横目に見ながら農繁期に突入した我が家では、田植えの準備、梨の花摘み、受粉作業にてんてこ舞いしている。

4/11に有機栽培コシヒカリの播種を行い、有機栽培用のぼかし肥料の散布、授粉用花粉の採取、先端の花摘み、等々、休むことなく作業が待っている。

当初、桜の開花も早く、梨の受粉作業も4月13日~14日ころと踏んでいたが、その間冷気が続き、桜の花は持ちこたえ、梨の花と一緒になった。(こんなことも珍しい)

おかげで今年は授粉用の新興(晩生の品種)の花摘みが、いつも以上に永く摘むことが出来、大量の花粉を確保できた。

4/月16日。やっと豊水の受粉作業が始まり、これから連日受粉作業が続く。

そんな中、第7期「わんぱく自然塾」の申し込みが4/16日に開始された。

4/11日に幸田塾長と竹澤氏(会計)が各小学校(20校)に訪問し、申込書とポスター、当会の機関紙を持参し、多くの児童の参加をお願いした。

お昼休みに五郎助事務所に行き、幸田塾長と一緒にパソコン、FAXを確認した。 

何と一日で21名の申し込みがあった。定員は30名なので、2,3日で定員に達するかもしれない。

毎回、人気が高く、4,5日で定員を超えてしまうが、今回は特に出足が良いようである。初参加も半数を超えている。

各小学4年生~6年生までの児童が里山という自然の中で1年間(6回)、共に過ごしながら様々な自然体験をする「わんぱく自然塾」が子供た

ち、そして保護者の方に支持されていることが何よりうれしい。

今年もさらに充実した内容で子供たちを迎え、少年、少女時代の貴重な思い出となるよう心掛けたい。

 


新年度スタート

2019-04-07 04:20:04 | Weblog

いよいよ4月。新年度のスタートだ。

草木が芽を出し、大地を緑に変え、生命の息吹が ここかしこで盛んになっている。

梨受粉用の花粉を採る花摘み(品種・新興)が始まり、田んぼへの肥料散布も行った。受粉作業は14日、15日ごろがピークになりそうだ。

今年度から梨選果場の部会長になり、役職柄、各会議の出席も多い。(望んだことではないが、こうなってしまった。)

里山を守る会の理事長として10年を超えようとしている。現在13名の理事で運営しているが、今期で退職を希望している理事も多い。

定款では10名から15名が理事の定数となっている。 今年度から女性の理事の加入を期待しているが、まだ良い返事は届いていない。

昨夜、理事会があった。

来年度予算がかなり厳しくなりそうだ。林野庁の助成金が昨年度で終了し、それに代わる財源が今のところ見当たらない。

収入をはかり、支出の縮減をはからなければならない。

来年は設立20周年の記念事業も計画している。

ここまで来られたのも地権者の皆さん、学校、行政、そしてこの活動を応援してくれている賛助会員の皆様、何よりも献身的に奉仕してくれ

ている会員の弛まぬ努力のおかげだと思っている。

20年の節目として、お世話になった方々にこれまでのお礼のご報告をしたいと思っている。

ここまでの組織になると、必要経費だけで年間100万ほどかかる。

何としてもこの活動は次世代に繋げたいと願っているが、会員の高齢化、財源の確保、新規会員の加入促進は喫緊の課題である。

理事長に就任して以来、この課題は私の脳裏に付きまとい、離れたことはない。

生命の息吹を感じる春になっても冴えない原因はこの辺にあるのかもしれない。

新年度、子供たちと里山で出会い、その笑顔に触れると元気になれると思う。 5月にはキンラン、ギンランが咲き、学校から子供たちがやってくる。

20年間続いたのは子供たちからもらう笑顔のパワーかもしれない。