里山日記

NPO法人「里山を守る会」における活動の内容。
その日にあった様々な出会いと、感じたことをつづりたい。

第3回「ふるさとの森を守ろう」 開催

2019-01-13 20:13:14 | Weblog

1/13日(日) 第3回「ふるさとの森を守ろう」を開催した。オープニングセレモニーは9時からであるが、会員は7:30分集合である。

受付風景

 参加者の出足も早かった。

丁度7:30分に到着すると、すでに焼き芋の場所からは煙が上っていた。いつものことながら会員の出足は早い。8:00に女性陣が入れてくれたお茶を頂き、最終打ち合わせをした。

昨日までに170名(募集は150名)近い参加者の申し込みがあった。スタッフを合わせると200名を超えている。焼き芋用のサツマイモ(紅はるか)は200本用意したが、足らないかもしれない。当日、飛び入り参加の方も、毎年数名はいる。 (参加していただけることを優先している) 

オープンセレモニーは地元企業、団体、西小学校、東小学校、関城中、森のようちえん、保護司、等が参加してくれた。 この日、筑西市の出初式と重なり、市長、教育長は欠席となった。 代理として石塚弘美生涯学習課長がご出席され、華を添えてくれた。西小の田宮校長、關農政課長も来賓としてご出席いただいた。

 小幡和男氏による ミニ講義

今年も、古河市の白石製作所(有)、アメリカのフレックス財団より助成金を頂き、盛会に開催できることに深く感謝したい。

自然博物館の小幡和男氏による里山の整備に関するミニ講義もご用意し、なぜ、落ち葉さらいが必要か専門的な知見をお話し頂いた。

参加者が一人一人、サツマイモを新聞紙とアルミホイルで包み、焼き場に運ぶ。 冷えた体を熾火が温めてくれた。冒険広場に戻り、各班道具を持って、いよいよ「落ち葉さらい」の開始である。

 芋を新聞紙に巻き水に浸し、アルミホイルに巻く

 2か所の芋焼き場に移動。しばし体を暖める。

各班50名、4班に分け、あらかじめ決められた作業場に移動。熊手、もっこ、竹かご、てみを使い、集積所に落ち葉を集める。数の力は想像以上だ。

 作業開始!

 各団体、企業の皆さん一生懸命です。

 子供たちも大活躍。

 

見る見る 空の集積所が落ち葉で満杯になった。数人が中に入り、落ち葉を踏み込む。そしてまた落ち葉を投入。途中休憩を挟み、約50分の落ち葉掻

きを終了する。冒険広場に移動し、丸太切り、薪割りを参加者に体験していただいた。競って子供たちが手を挙げた。

 大鋸引き体験

 薪割りもやりました。

 白石製作所(有)ベトナムからの研修生も挑戦。

白石製作所(有)のベトナムからの女性研修生も薪割り、丸太ぎりの体験を楽しみながら行なった。見事な腕前に拍手が起きた。

体験が一段落するころ、芋が焼き上がり、アツアツのトン汁も会場に運ばれて来た。焼き芋は一人一人に手渡され、具たくさんのトン汁と一緒にしば

し、ランチタイム。

静寂の時間が訪れた。どのグループも ゆったりと、笑顔で 焼き芋とトン汁に舌鼓を打っていた。具たくさんのトン汁はお替りが続出し、このままで

はスタッフの分までなくなるとの危機感から途中でストップさせていただいた。

12:10分。閉会セレモニー。 一方の主催者である茨城NPOセンターコモンズの 大野 覚 事務局長よりご挨拶を頂き、「第3回ふるさとの森を守ろう」は閉会した。

わんぱく自然塾のサポートをしている里山名人(中学生)も参加してくれたが、素晴らしいお手伝いをしてくれた。

 里山名人も見事なサポート

この子たちが将来、私たちの後に続いてくれたらいいな。と思った。

 

 

 

 


「山入リ」

2019-01-09 19:10:25 | Weblog

平成31年1月6日(日) 山入りの儀を行った。

現地10時集合となっていたが、雑煮担当の男子会員は9時には五郎助庵の調理場でその準備に取り掛かっていた。

 

里山神社には清めの塩、鰹節、お神酒が奉納されている。そのわきに刈払機、チェーンソー、ナタ、ノコギリも鎮座していた。

理事長が「にわか神主」となり、会員、来訪者の今年1年の安全と健康を祈願した。

一人一人が鳥居をくぐり、玉串を奉てんした。  皆、厳粛な面持ちで里山の神に柏手を打つ。

全員でお神酒を頂いた。

森のようちえんの親子はトンボ池に張った氷であそんでいる。

「雑煮が出来ました。」の声に、全員が五郎助庵に集まった。  男会員が作ってくれたほかほかの雑煮がテーブルに運ばれる。

定例作業日は毎回、女性会員が食事の準備をしてくれているが、数年前からお正月くらいは男による雑煮をふるまおうということになった。

出汁も良効いてうまい!  おこげのついたお餅に、子供たちも大はしゃぎ。

穏やかな日差しの中で無事「山入の儀」も滞りなく終了した。

今年もたくさんの老若男女がこの里山に来てくれることだろう。

 

 


静寂な里山

2019-01-03 05:55:40 | Weblog

平成31年 亥年がスタートした。

大晦日は夕方から始まったお酒に酔い、早めに就寝した。それほどの酒量とは思わなかったが、やはり弱くなった証拠だと思っている。 紅白も最初だ

け見たような気がするが、よく覚えていない。 大晦日のテレビ番組にワクワクした頃が懐かしい。

お陰様で、すがすがしい元旦を迎え、素晴らしい初日の出を拝むことができた。 

いつものように、神棚、氏神様、床の間、仏壇にお供え餅を飾り、柏手を打った。

12月30日に臼と杵でついた餅なので思いがこもっている。

 家族全員で初茶を頂き、うどんを頂いた。(この地域では雑煮も食べるが三が日はうどんと

なっている)

午後から地元の神社に初もうでに向かい、妻と二人でイオンモールで映画(こんな夜更けにバナナかよ)を観た。明日からは兄弟、親せきが年始に来る

日なので妻にとっても元日の午後が「ほっ」とする時間なのだ。

二日目の朝、五郎助山に行った。 里山神社には しめ縄、お供え餅が飾ってあり、6日の山入リの準備が整っていた。すべて関根さんが手配してくれた

。しめ縄は体調を崩した小島長老に代って飯村さんが編んでくれたという。 (感謝)

五郎助山には誰もいなかった。

風もなく、澄み切った朝の冷気が心地よく、森の中をただ歩いた。 一つ一つの場所、工作物にそれぞれ思いが詰まっている。18年前、約1haの整

備から始まった里山活動。現在約6haに拡大した。

 

この間 様々な 雑音が耳に届いたが、よくぞここまで続いたと感慨深い。

スタート当初から一緒に協力してくれた同志もこれまでに何人か亡くなった。 18年という歳月は長いようで短く、短いようで長い。

トンボ池のベンチに腰掛け、改めて里山の全貌を眺めながら、この場所はやっぱり素晴らしく、できる限り、残すべき地域の財産だと思った。

いろいろな課題も山積している。

何よりも後継者の確保・育成が必要であり、この18年間で世代が交代し、地権者の相続も発生している。相続人の方にも引き続き里山として残していた

だけるよう働きかけなければならない。幸い、これまでに山を返してほしいとの連絡は無い。

また、行政との連携もさらに密にし、この地域を環境教育の場、市民憩いの森として存続させることを共有して行かねばならない。

今年も新たな挑戦が始まる。