一級建築士事務所 サトウ工務店

自然素材を使い省エネと快適性をデザインする 新潟の家

ビルダーズ、Daily-Lives-Niigata、やっぱ住学

2018年11月27日 | いくつかの現場のこと

メディア掲載の2件をご紹介。

まずは11/27発売の「建築知識ビルダーズNo.35」


今号は"建材.納まり新定番"というテーマで、住宅の様々な部位の納まり特集

全21項目ある中で、弊社の納まりは9項目も掲載して頂きました
記事は編集の山崎さんにほぼお任せだったので、補足しなければいけない部分も少々ございますが…
弊社の過去の施工例より、写真と納まり図が掲載されています。
すのこ張りの外壁や、キッチンから跳ね出したダイニングテーブルなどなど盛沢山の内容です







他にもまだまだたくさんあります。是非ご購読下さい。
コチラかamazonか書店にて


で、もう一つ

WEBマガジン「Daily-Lives-Niigata」

ウッドハブさんとの対談を記事にして頂きました

先日、ウッドハブさんの新オフィス工事をさせて頂いた件と
代表の實成さんの木構造についての考えがインタビュー形式で記事になっています。

ウッドハブさんのオフィスは「三条ものづくり学校」内の教室で
今までの部屋から大きなお部屋への移転計画をご相談頂きました。

(実は住学メンバーの一人も、近々三条ものづくり学校内にオフィスを構えるらしい これはまた別の機会に)

当初は、壁をキレイに塗り替えてパーティションで軽く仕切って…程度にお話しを頂いたのですが、
木造専門の構造設計屋さんらしい「こんなのいかがですか?」と、こちらからの持込み企画
その案を快諾頂き、ウッドハブさんとサトウ工務店のコラボが決定
(ウッドハブさんとのコラボはずっと夢見ていたのだ

そこからはとても楽しいやり取りが続き、無事設計が完了


?????



そして、施工が開始





もちろん、施工も楽しすぎ



作った大工さんもご満悦

實成さん「せっかくだから、竣工写真撮っておきたいな。わずかだけどお願いできそうなカメラマンさん知ってる?」
私「鈴木亮平さんが今三条に住んでるし(実はもう居なかった) 写真アングルの決め方めっちゃカッコいいよ。聞いてみる~」

って事で、鈴木亮平さんによる竣工写真撮り+「Daily-Lives-Niigata」の取材が始まった。





こちらももちろん楽しかった

企画、設計、施工、取材、全ての行程において「楽し」かった。
そして、みんなの「仕事」になった。

ものすごい充実感

それぞれ自分の得意技や好きな事があって
それがうまくかみ合った時に、単なる「仕事」ではなく「楽しく高品位の仕事」ができる

「新潟の建築」というザックリとしたテーマの元でも、心からつながっているネットワーク(住学)があれば、お互いに助け合って、補い合って、「楽しく」仕事が回る

そんなことを認識させられた一件でした


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鉄骨階段、WRCすのこ張り、屋根断熱

2018年11月23日 | 新潟安全研究所

燕市の新潟安全研究所様の新社屋工事の現場です。
エントランスの鉄骨階段を取付しました。



イメージ通りだね



2階がオフィスなので、従業員さんが一日に何度も昇降する階段。
だったら楽しい方が良いじゃん

巾を広くとって、踊り場でワザワザ雁行させて。
用がなくても昇降したくなる階段

現社屋の階段がやや急で、降雪の時はちょっと怖い
ですので、新社屋の階段は雨雪の当たらない広い軒下空間に。

工事中の踏板は仮ですが、完成時にはデッキ材(ウエスタンレッドシダー)が敷かれます。


デッキ材と言えば、現在工事中の長岡市「錦の住宅」のファサード





前面の外壁材がデッキ材(ウエスタンレッドシダー)です。

デッキ材なので隙間を空けたすのこ張りにしてあります。
通気層なんて気にしなくてもバンバン通気しちゃいます

以前にも何物件かで採用した外壁です↓


グルっと全部デッキ材でおおったり↑


あえて巾を変えてワイルドに↑

あ、そうそう

来週発売の「建築知識ビルダーズ35」にこういった弊社の納まりが数項目掲載されます
ネタバレになるけど、このすのこ張りについても載ってると思います

そんなこんなで、弊社は見える仕上げのディテールもこだわってますが、
何と言っても、完成すると見えなくなる部分。そこにこだわっています

構造や断熱ですね

新潟安全研究所様の現場に戻って、断熱の施工状況





屋根の断熱は、240㍉サイズの梁と梁の間に120㍉×2枚=240㍉の高性能グラスウールを充填して、気密フィルムが貼ってあります。

屋根断熱がシッカリパンパンに充填してる感じわかります?
これ普通に見えます? でもやった人ならわかるけど(やったことある人はほぼいないと思うけど
一人でこの作業するのは至難の業なんです


こんな納まり↑

高い技術はもちろん、いかに丁寧に愚直に作業するかにかかってきます
「昨今の住宅は真壁和室がなくなり、大工の腕の見せ所がなくなった」と先輩大工さんは泣いています
が、大工さんの腕の見せ所はそこだけじゃないんです。完成すると見えなくなる所にこそたくさんあるのです。

天井断熱ではなく、屋根断熱に弊社がこだわっている点は以前のブログでも書きました。
今物件とは納まりが異なりますが考え方は一緒→ 屋根断熱と天井断熱


という事で、今日は仕上げディテールのこだわりと、見えなくなるけどもっとこだわっている事がある。という話をさせて頂きました


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新しい提案。変わるものと変わらないもの

2018年11月19日 | NEWプロジェクト

先日ご提案させて頂いたプランをご紹介。
と同時に、こちらの施主様との話の中で、私の設計に対する考えを再認識する事ができました。
ちょっと長い文になりそうですが、その事をブログで語ってみます…

床面積が22.25坪 またまた超ちっさい住まいです
(長期優良住宅の認定条件の必要面積に、達しない小ささ
敷地面積が小さい案件なのか? いいえ 敷地は約100坪もあります



最近の小さな住まい↓
篭場のほぼ平屋住宅 中新の平屋
下大浦の小さな小さな家

近年、小さい家専門の設計事務所ネイティブディメンションズの鈴木さんとの距離がグッと近くなったせいか、弊社でも床面積が20坪台という極端に小さい家が増えてきました
完全に感染しています 恐ろしい感染力です

話を戻します
今物件では、敷地の面積に十分な余裕があり、日照条件も比較的良好な立地での設計依頼です。
これだと何百通りでもプランが考えられますね。無限大です

そこで、施主様のご要望をヒアリング
ぼんやりとした抽象的な話から、具体的な細かな話まで

しかし、弊社の設計ではその具体的な細かな要望は、ほぼ設計に取入れません

施主様の話を聞いていなかったのか? いいえ違います
ちょっと乱暴な表現になりますが、

弊社では「施主の要望よりも敷地に従います!」
(ヤバイかな? お客さん来なくなっちゃうかな…

ちょっと長いですが、ちゃんとご説明しますので以下を読んでください

これから家を建てようとする方は、一生懸命に勉強しています。(プロもタジタジなくらい
雑誌や書籍を読み、見学会に参加し、家族と話し合って、どんな住まいを建てたいか検討します。

「広いリビングがほしい」「吹抜けが欲しい」「ウッドデッキがほしい」「畳コーナーがほしい」・・・
今まで見て来たもの中から。そう「良い所取り」で。

しかし、これから家を建てようとする敷地は唯一無二の立地。
今まで自分達が見てきた住まいとは違うのです。今まで見たことがない住まいを設計するのです。

施主様が住まいを建ててから亡くなるまで40年?50年?
住宅ローンが完済するまでの期間を35年としても
この期間に、好みや流行、ライフスタイル、考え方など必ず変わっていきます。

「こんなに広い家は要らなかったな…」「当時流行りで〇〇調のインテリアにしたけど、今は…
自分だけでなく周りの環境はもっと激変しているかもしれません。
逆に今から35年前を振り返ってみると… 
今とは全然違う環境でしたよね? っえ?まだ生まれていない

また、私はたびたびこんなを経験します。
何年か前に住まいのご相談に来られたお客様が「いよいよ本格的に新築します」って数年ぶりにご相談に。
すると、ご要望は以前とは変わってしまっています。ほんの2~3年でですよ

よく「家は3回建てないと思い通りにならない。」なんて言いますが
当たり前です。「思い」や「要望」が変わるからです。何回建ててもムリなんです。

人の好みや考えはとても流動的なんです。
百歩譲って自分が変わらないにしても、周りの環境は大きく変わります

つまり、竣工した時点でご家族にとって100点満点の住まいだったとしても、
その後にどんどん点数が下がり、35年間経過した時に平均点が落第点になってしまう。
そんな事が十分に考えられるんです。

建築士としては、この35年ではなくその住まいが解体されてなくなるまでの50年? 60年?
そこまで考慮して長期間価値が続くものを設計する必要があります。

おそらく、施主様より建物の方が長生きをします
施主様の特異な趣味趣向で作られた住まいは、施主様が亡くなった瞬間に、住まいとしての価値がゼロになってしまします

将来その住まいの持ち主が代わる可能性も大きくあります。お亡くなりになったり、世代が変わったり、何かの都合で住まいを手放したり・・・

そう考えると、施主様が一生懸命に本を読んで見学して勉強した数か月間のほんの一時の考えに
私達建築士が「施主様の細かなご要望まで100%応えます!」って設計してしまうのは、ちょっと違う気がしています

人の好みや考えは流動的です。全く変わらないものなどないのかもしれませんが、少なくとも施主様のご要望と比較すると、立地の条件というのは大きくは変わらないものだと思います。

施主様に住んで頂ける期間はもちろんですが、その後の期間も含めて
住まいとしての価値が長期間にわたり維持出来れば、より建築士としての役割を果たせるのだと思います。(この考えを施主様に押し付けるつもりはありません

そこで、弊社としては、施主様のご要望を考慮しつつも、まずは立地条件を十分に活かした設計を第一に考えています。
施主様の好みやライフスタイルが変わっても、万が一住む人が変わっても快適に暮らして頂ける住まいのご提案です。

弊社の手掛けてきた住まいはとても個性的です。
でもこの個性は全て、施主様の個性ではなく、立地の個性です。

この敷地で、どうやったら良好な日射が取得できるか?どうやったらプライバシーが確保されるか?など、みんな違う個性をもった立地条件に対応すべく工夫した結果、個性的な住まいになっているのです。

そこで、今回ご提案させて頂いたプランは、立地条件には大きな「難」がない。
よって、今物件は「無難な」「スタンダード」なプランをご提案させて頂きました。
(これがこの住まいの素敵な個性になる)

こちらの施主様には、私の住まいに対する考えに共感頂き
こちらのプランにも、とても喜んで頂きました



床面積22.25坪の平屋の小さな住まいです。
冬の日射取得を増やし、夏の日射を最小限にする、東西に細長い間取り。
フレキシブルで自由な使い方ができる間取りです。
ご家族が工夫して様々な暮らし方ができる間取りです。

あ~ 記事が相当長くなっちゃったけど
もう一つ。

このパースの中には、普通の量産型のアルミのカーポートがありますよね。
意匠設計にある程度こだわりのある建築士なら、ちょっとコレは避けますよね。
私もずっとそうでした。

雪や雨の多い新潟県では、超便利なのはわかるけど
せっかく外壁材やデザイン、オリジナリティにこだわった住まいの前に
ポンとこの既製品が置かれるのは・・・ ね

でもね。最近、私そうじゃないって思うんです
考えが変わりました

どう変わったかは、またの機会にお話しますね

(そうなんです私の考えだって時間が経てば変わっちゃうんです


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「住学第6回」参加者募集!

2018年11月13日 | 住学
「住学第6回」の参加者募集のお知らせです



チラシPDFはコチラ

日にち:12月1日(土)
時間:15:30~(受付は15:00~)
場所:万代グリル ガルベストン bySoi HP
費用:授業は無料、懇親会は4,000円
 
授業内容
1時間目:宮崎建築さん「大工工務店、一つのかたち」
2時間目:エヌスケッチさん「豊かな空間を求めて」
(ファシリテーターは小林紘大さん)

何と言っても今回の懇親会は「住学-大忘年会」を兼ねておりますので
この一年を振り返り、楽しかった事、辛かった事(何もないけど)などを
思い出しつつみんなで盛り上がりましょう

私は住学を通して、ここ一年で一気に多くの方とお知り合いになれた
でも、お話する時間が圧倒的に足りません もっと交流したいです
同じ思いをしている人も多いのでは?
ね。だから、この機会に是非交流を深めましょうよ

今までに参加歴のある皆さんはもちろんですが
新規の方の参加も大、大募集しております

応募方法は
11月20日までに、①氏名 ②電話番号 ③職業 ④授業の出欠 ⑤懇親会の出欠を
私(佐藤高志)まで
FaceBookメッセンジャー https://www.facebook.com/takashi.sato.10420
もしくはメール satoh-koumuten65@sirius.ocn.ne.jp  などで連絡ください。

参加歴のある方は、④と⑤だけで伝えて頂ければOKです。

今回は締切りまであまり日がないので、早々にスケジュールをチェックして速攻でお申込み下さい。
皆様のご参加、心よりお待ちしております


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「篭場の(ほぼ平屋)住宅」上棟、超高性能、薄型の軒先

2018年11月09日 | 篭場の(ほぼ)平屋住宅

三条市で「篭場の(ほぼ)平屋住宅」が上棟となりました

延床面積が24坪ととっても小さい住まい
でも超高性能

耐震性能はいつも通りに耐震等級3をクリア
断熱性能は付加断熱によりHEAT20のG2グレードを余裕でクリア

小さいけれどギュッと詰まった住まい
「小さな巨人」って感じかな・・
山本キッド?内村航平?(例え方が間違ってるかな)

ちなみに、敷地が狭いわけではありません。
200坪超と敷地には十分な余裕があります

そんな住まいの建て方工事です。

ロフトタイプの小さな2階があるほぼ平屋の大屋根構造。



登り梁は、断熱材をキッチリタップリ充填するために、ワザワザ大きな梁サイズで揃えてある。



屋根面は厚合板で水平構面をガッチリ固める。



2次防水と通気層を作る。



屋根材の下地となる野地板を張る。これで大工の屋根工事は完了。



今物件の外観は、この伸びやかな大屋根がポイントになるので
超薄型の軒先となる様に構造が工夫されています。



母屋は出さずに、スッキリとした印象の軒先を作ります。



優秀で屈強な大工さんのおかげで、建て方2日目で耐力面材のモイスもある程度張る事が出来ました



もちろん、現場監督(私)の段取りが良いのは言うまでもありません

上棟式後にはお餅まきも行いました。
「ご近所の皆さんこれからよろしくお願いいたします
の意味も込めて。




いつも現場の職人にお気遣い頂いている施主様には大変感謝しております。
職人も私も、楽しくやりがいのある仕事をさせて頂いております。

引き続き今後ともどうぞよろしくお願いいたします


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