一級建築士事務所 サトウ工務店

自然素材を使い省エネと快適性をデザインする 新潟の家

その安さは誰を泣かせていないか?

2022年06月30日 | 大型パネルでつくるUa値0.18ZEH住宅
やりたい事が増えたので、以下ブログはFaceBookのコピペです^^



昨日「大型パネルでつくるUa値0.18ZEH住宅」上棟となりました!!
 
朝8時に壁パネルの施工をスタート、午後3時には屋根まで完了。そしてルーフィング。
 
午後4時にはお片付けも終わって解散
で、大工さんと楽しい飲み会へ(^^♪ 
 
軸組だけではなく、間柱、耐力面材、付加断熱、防水紙、サッシ、屋根断熱、通気層まで同時に完了。翌日には、ジョイントの処理や玄関ドアも付いて施錠。そしてあと数日で現場エアコンも稼働しちゃいます。
 
弊社がこの「大型パネル」を採用し続ける理由はたくさんある。
 
弊社の住まいは他社さんより少し割高だ。性能や素材にもお金がかかっているので当然なのだが、それだけではない。
大工へ支払う賃金が高い、現場の労働環境に予算をかける、下職さんへの値引きはしないなど、割高になる理由がある
 
逆に、安い住まいの理由を考えてみる。
性能や素材が悪いのではないか?安い賃金で過酷な労働をさせられているのではないか?といった想像もできる。
 
例えば、自分の家を建てる時、低い賃金で過酷な重労働が行われているとしたら。
やりがいや喜びも感じずに「こんな賃金じゃもう限界💦」って愚痴りながら職人が仕事していたら。
  
物として良い家をつくるのはもちろんですが、誰がどんな想いで作っているのか? その安さは誰かを泣かせているのではないか?
 
大型パネルは、そこを考えるきっかけを作ってくれました。
 
たくさんの同業の方にも見学頂きましたので、これから皆さんと一緒に、業界の今と未来について考えていきたいです!






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安い仕事を発注する側の責任

2022年06月30日 | 大型パネルでつくるUa値0.18ZEH住宅
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「大型パネルでつくるZEH住宅」いよいよ明日は大型パネルで上棟!!
「大工の過酷な重労働を減らしたい」そんな想いで採用し始めた大型パネル、気付けば16棟目の上棟だ

過酷な重労働を減らし、現場エアコンを入れ、休みを増やし、給料を上げ、大工の働き方の改革を試みた。業界の未来を少しでも明るくしたいからだ

そしてこのたび、ある企業様から、価格や性能やデザインだけでなく、この弊社の取組みについて多大なる評価を頂き、新築のご依頼を頂く運びとなった。多くの建築会社さんと付き合いがある中、弊社をお選びいただいた事は大変光栄である

建築自体の良し悪しだけではなく、弊社の姿勢や価値観に共感頂き選考して頂いた。価格は他社さんよりずいぶん高かったはず(もちろん性能も高いが)、工期も弊社の方が長いはず、にも関わらず弊社をお選びいただいた。

安くて工期が短い会社は、性能や素材が悪いだけでなく、大工さんや下職さんが低賃金で過酷な労働をしている事は十分に予想できる。
予想できるのに、そこに発注する企業(施主)側にも実はそれ相応の責任がある。

今回は優良企業様でしたので、その様な考えで選考頂いたが、一般ユーザーさんはそこまで考えられない「自分が損をしない事」しか考えられないのが現実だ

そう、今まではずっとそうだったんだけど、、最近ほんの少しづつではあるが、手ごたえを感じ始めた

なぜ大型パネルなのか、なぜ地域材なのか、なぜ他社より高いのか、その理由に興味を持って頂けるユーザーさんが少し表れてきている

まだまだ時間はかかりそうだけど、業界の未来を少しでも明るくする努力を私なりに続けていきたい




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選考理由がうれしい

2022年06月30日 | NAコンサルティンググループ様
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2019年竣工のNAコンサルティンググループ(旧新潟安全研究所)様の別館工事計画が始動

この3年間で一気に業績UPし社員さんも何と倍増、すでにオフィスがパンパン状態💦
そこで急きょ別館を建てる事に

たくさんのお取引先がある中で、再び弊社をお選び頂いた理由が、「大型パネルの活用、大工の働き方改革など」との事!
社会保険労務士法人である企業様から、現場の働き方について評価を頂けたのは、本当にうれしい!!!

もちろん、工事には大型パネルを活用し、週休2日、有給休暇アリ、残業ナシ、退社時間繰上げ、現場エアコン完備、過酷な重労働はありません✋






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住まいづくりへの想い

2022年06月21日 | 建築
先週末にこっそりと見学会を開催しました。



こっそりでしたが多くの方にご見学頂き、物件の解説だけでなく、弊社の設計コンセプトについてもご質問を頂きました。
確かに💦 近年はFBなど同業者向けのマニアック発信ばかりで、ユーザーに届ける事をサボっていいました(笑) という事で、久々にブログにて弊社の住まいづくりに対する考えを書いてみます。
 
一般的な話は書いてもつまらないので、他社さんとはちょっと考えが違う所のみ挙げてみます。
 
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施主様のご要望は話半分で聞く(笑)
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今まで何度か次のような経験した。
初回ヒアリングでは「シンプルモダンなガルバの家がいい」との要望、しかし都合により計画が1年延期に、で改めてヒアリングすると「ナチュラルな木を使った家が好き」と要望が変化。ほかにも「対面キッチンがいい」→「やっぱり壁付けでコンパクトに」や「ベランダのある2階建てに」→「やっぱり平屋に興味がある」など、わずか数年いや数か月で要望の変化を経験してきた。近年ではコロナにより「玄関に手洗い」が全国的に急増、しかしこの要望でさえ既に減少傾向にあるという。
その二転三転する施主の要望に、我々プロが振り回されるのはいかがなものか。我々はもっと長い時間軸で住まいを考え、変化する要望や流行ではなく、立地や環境など変わらないものを頼りに(ここはプロじゃないと分からない)住まいのあるべき姿を提案しなければならないはず。よって施主様の要望は話半分でしか聞きません(笑)

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施主様のご要望を聞くべき
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逆に施主様の要望をちゃんと聞くべきと思う所がある。
(施主様)「耐震等級3でG3にしたい」 (建築会社)「それは過剰です、耐震等級2のG2がちょうど良いです」 こんなやり取りがあると聞く。性能に関しては、施主様の高い要望にきちんと応えるべきではないかと思う。もちろん、施主がそこまで求めない場合もあるかもしれない、しかし、少なくとも建築会社側から「あなたの家は程々でいい」とは言うべきではないと考える。
かくいう弊社では、要望も聞かず強制的に耐震等級3、G3としてしまうが(笑)

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地域工務店が選ぶべき素材とは
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素材や設備は何を頼りに選ぶべきか。ここも施主様の要望は後回しにしたい(笑) まずは地域工務店としての社会的責任を考えたい。中央資本のハウスメーカーではなく、せっかく地域工務店をお選びいただいたのに、資材のほとんどを県外や海外から買い、地域から外へお金を流出させている。安易な素材選びでは、施主様からお預かりした大切なお金が地域には落ちないのだ。
資材全てを地元で調達するのは不可能だが、できる限り努力すべきと考える。素材の選び方一つで、地域経済に影響を与え山や環境を守る事につながる。この事は施主様にきちんと提案すればご理解頂ける。地域工務店にはここを説明する責任がある。
好みや流行の仕上げ材、新発売の建材、海外の高性能な設備、これらを採用する前に、地域、社会、環境のためになる素材があるのであれば、まずはそれを検討してみたい。
 
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高価高性能な設備機器より高性能な躯体
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蓄熱式暖房、床暖房など、わずか15年程で使われなくなった暖房器具を今まで見て来た。設備にも流行に似た変遷があった。換気、暖房設備などはメンテナンスが容易か、持続的に部品が供給されるか、取替えは容易か、性能だけではなく持続可能な設備かどうか見定めが必要だ。 最低50年は持続させたい、35歳で新築すると85歳、その先もまだまだ長い。単純に今欲しいものではなく、高齢者でも使いこなせるものを採用すべきと思う。35歳の施主も確実に高齢者になるし、とにかくそこからがとても長いのだ。さらに、住み替えにより別の施主が住むことも想定しておきたい。将来の空き家を作らないためにも。 例え目の前の施主が、複雑なシステムの使い方やメンテナンスを熟知していても、住まい手が変わればこの高性能設備は宝の持ち腐れとなり家の価値がそこで途絶えてしまう可能性も。35歳の施主と、85歳の施主と、まだ見ぬ施主のために、誰もが使いこなせるシンプルな住まいを提供したい。つまり、アパート並みの設備が理想だ。設備に大きく依存せずに済むよう、生涯取替え不要な躯体を高性能化する事で、持続可能な高性能住宅となると考える。弊社では外皮性能を県内1位にまで上げているが、冷暖房は普及グレードの壁掛けエアコン、換気は熱交換ナシ第三種換気としているのは、こういった理由からだ。
 

 
以上、普通の工務店とは少し考えが違ったりしている所を挙げてみました。見方によって正解はいくつもありますので、共感して頂ける方とそうでない方と居られると思います。でもそれで良いと思っています、後に私の考えも変わるかもしれませんので(笑)
これからも施主様のためはもちろんですが、同時に世の中のため、未来のためになる住まいづくりを目指したいです!(ここは変わらないはず)




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