一級建築士事務所 サトウ工務店

自然素材を使い省エネと快適性をデザインする 新潟の家

オーダーキッチン、カビや臭いを抑えます。

2015年09月30日 | 興野の小さな家


興野の小さな家、完成まであと1ヶ月ほど。




大工さんがキッチンを作っています。



弊社の大工は、簡単な図面さえあればサクサクってあっという間に作ってしまいます。


弊社で作るオーダーキッチンのメリットは、ご希望通りのサイズや仕様で作れるのはもちろんですが

キッチンの中までモイスを使って作れる点です。(写真でまだ施工していませんが・・・)



モイスは、調湿効果や消臭効果があるので、キャビネットの中のカビやイヤな臭いの発生を抑えます。

ゴミ箱から発生する臭い、炊飯器やポットから出る蒸気など の対策ができるので、

キッチン周りを清潔に保てます。 



完成見学会も予定しておりますが、詳細はまた後日ご案内させて頂きます。



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気密測定、丁寧さが性能に大きく影響。

2015年09月25日 | コの字プランの白い家

「コの字プランの白い家」にて、中間の気密測定を行いました。

この家に隙間がどの程度あるか測ります。 いわゆるC値の測定です。




結果は・・・ 0.25 c㎡/㎡

文句なし 
測定しながら、手直しして成績を上げる場合もありますが、今回は一発でこの数値。
この数値は、袋入り断熱材の充填工法としては驚異的な数値です。 (実は私もちょっとビックリ)



別に防湿フィルムを貼ったり、外断熱工法、パネル工法、吹付け断熱などの工法であれば、
隙間ができにくく気密性が高くなるのは、なんとなく想像つきますよね。ね。

でもね・・・

弊社の様に袋入り断熱材(アクリアを使用)を柱の間に充填した場合、防湿フィルムは、1袋づつ455ミリ間隔に縦ラインで途切れます。
断熱材を200袋くらい使っているので、その分の継ぎ目が家中にたくさんあるのです。
継ぎ目はテープを貼っているわけではなく、重ねてタッカ(ホチキス)で止めているだけです。
(耐力面材の継ぎ目にはテープしています。)



この状態で、この数値が出るということは、大工さんをはじめ施工に携わる人達がいかに丁寧な施工をしているか。ということです。
(本当、頭が下がります。)

「どんな工法か?」も大切だとは思いますが、「誰が作るか?」がもっと大切だと思っています。 特に住宅は
結局は人の手で作るもの。 職人の技術や丁寧さが性能に大きく影響するんです。

この455ミリ間隔のフィルムの継ぎ目は、このあとの工程でボードや木でシッカリ押さえられます。
するとさらに・・・ ウフフ
竣工時にもう一度測定があるので、どんな結果になるか楽しみにしています。

ですが、あまり数値にこだわりすぎると・・・


じゃあ、
引違い窓や大開口サッシはなくして窓を小さくしれば、イイじゃん。
外皮面積の少ない間取りを考えれば、イイじゃん。

と、なってしまい、他の大切な部分がおろそかになってしまいます。

全てはバランスですね。(高い次元でね)



参考までに、大手ハウスメーカーのC値を比較したサイト
(数値は少ないほうが良い)


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シナ合板、隙間ゼロ、逃げません!

2015年09月18日 | 興野の小さな家
興野の小さな家です。



工事は予定通り順調に進んでますので、シルバーウィークは現場もお休みできそうですね。

まあ、私は予定が入っていますが・・・
(それはそれで、とてもありがたい事です。感謝です。)



この現場は、基本的な内装はモイスですが、一部にシナ合板を使っています。



以前にもご紹介しましたが、シナ合板って言うと、一般的には[目透かし張り]です。

こんな感じが普通 ↓




悪くはないが・・・・ ちょっと[ゴテゴテ感]が・・・

そこで、今回も[突付張り]でスッキリ



板と板の隙間を空けずに張る事で、すごくナチュラルで自然な仕上がりになります。

この張り方だと、シナの上品な木肌が活きてきます。とてもきれいです



しかしながら、問題もあります・・・

施工が超難しい事 一般的な[目透かし張り]をできない大工さんはまずいませんが、

この[突付張り]できる人は・・・ っていうか [しない] って言われると思います。

この隙間を作らない納め方は いわゆる[逃げのない納まり] なので、難易度が高く大工さんはイヤがります。


当社では、普段からほぼ全ての現場の内装を、モイスを使って[突付張り]で施工しているので、

当社の大工にとっては、[突付張り]は当たり前 



いつもと勝手が違うシナ合板でも、ちょっと手間をかければ、ほらこの通り 



隙間ゼロで納めます。 [逃げません]っていうか[逃がしてもらえません]が正しいかな


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抜群のロケーション、耐震等級3

2015年09月15日 | 島潟の住宅




先日着工した[島潟の住宅] 抜群のロケーション。

早くも基礎の配筋検査です。 異なる2つの機関に検査して頂きました。




地盤がすこぶる良好で、地盤改良は不要

地盤の支持力は、50kN/㎡あれば良好とされるところ、

なんと、上限値の120kN/㎡ 



よって、改良などの必要もなく早々に基礎工事に着手できました。

地盤や基礎もしっかりしていますが、この上に建つ木軸も構造的に安定した建物なので

今回は耐震等級3も楽にクリア。



耐震等級1は建築基準法程度。

耐震等級2は基準法の1.25倍。

そして、耐震等級3は基準法の1.5倍。の耐震性があることになります。



長期優良住宅の認定には耐震等級2以上である事が必要ですので、

弊社の仕様は最低でも基準法の1.25倍の耐震性があります。



今物件では、いつもより特別に強度を上げたわけではないのですが、

構造的にが安定したプランなので、いつもの仕様のままお金をかけずに

簡単に基準法の1.5倍の耐震等級3をクリアしちゃいました。



壁(耐力壁)や床(水平構面)がバランスよく適度にあれば、それだけで地震に強くなるという事なんです。 

もちろん、高強度の壁や床を作ればそれなりに地震に強くなります。

しかしバランスの悪い建物では、耐震等級3のクリアはそう簡単にはできません


島潟の住宅は、バランスがいいといっても、真四角な総2階ではありません。

実はけっこう凹凸しています。 




でもこの凸凹は間取り優先で考えたカタチではなく、

どちらかというと、構造的に壁や床のバランスを優先としたカタチなんです。

そして結果的に、使いやすい間取りとカッコイイ外観も出来た。

といった具合です。


住宅のプランニングというと、普通は[間取りが命]という感じになってしまいますが、

どんなに使いやすい間取りでも、家族の命は守ってくれません。


弊社では、まずは構造を優先にプランを考えます。

(そのわりにはアクロバティックな住まいが多いですけど・・・
(いいえ、構造優先だからできるのです。


もちろん、使い勝手、温熱環境、省エネ、意匠、などなどたくさんの要素をバランスよく考えますが

でも、一番大切なのはご家族の命。ですよね。



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始まります! 土手下の住まい、白い木の外壁。

2015年09月08日 | 島潟の住宅

今週から新しい物件が始まります。



[島潟の住宅]です。 会社から近いので現場廻りが超ラク


五十嵐川の土手下が建築地。


土手上の道路からLDKを見下ろされない様にプライバシーを確保する事。


と、逆に土手側の景観をそのLDKに取入れたい。


と、いう2つの相反する条件をクリアしたプランです。


また、こだわりの外壁は新潟県産の杉を使います。
リアルで心地よい質感と補助金をゲット

小須戸の住宅でも採用した杉板の目透かし張り。白い保護塗料で仕上ます。

 

ちょっと費用はかかりますが、木の外壁は気持ちイイ

敷地が広いので、基本を平屋として子供室のみを2階に。

協力して頂いている工事業者さんの住まいです。
弊社を選んでいただいて感謝感謝です。

素敵な住まいになりますよ 絶対


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