大和だより ~写詩 写歌 写俳~ 小筥集

日ごろ撮影した写真に詩、短歌、俳句とともに短いコメント(短文)を添えてお送りする「大和だより」の小筥集です。

大和だより ~写詩 写歌 写俳~ 小筥集

2022年08月08日 | 植物

<3854>奈良県のレッドデータブックの花たち(256)ミスミソウ(三角草)             キンポウゲ科

                          

[学名] Hepatica nobilis var. japonica

[奈良県のカテゴリー]  絶滅危惧種(環境省:準絶滅危惧)

[特徴] 落葉樹林内に生える常緑多年草で、根生する葉が3角状で、3浅裂し裂片の先がやや尖るものをミスミソウ(三角草)、丸いものをスハマソウ(洲浜草)という。中間タイプも見られ、判別し難いものもある。

 花期は3~4月、根生する葉の根元から白毛が密生する長さが10~15センチの花茎を立て、その先に1花をつける。花は直径1.5センチほどで、長楕円形の萼片が花弁状に開く。萼片は太平洋側では白色、日本海側では青色、紫色、紅色と多彩である。

[分布] 日本の固有種。本州の関東地方以西、九州。

[県内分布] 御所市。

[記事] 全国的に減少傾向にあるが、大和地方(奈良県域)での自生地)は2カ所とされ、個体数も少ないという。減少要因について奈良県のレッドデータブックは園芸用採取や植生の遷移をあげている。 写真は花期のミスミソウ(左)と花のアップ(右)。

   花は実の実質につながっている

 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿