大和だより ~写詩 写歌 写俳~ 小筥集

日ごろ撮影した写真に詩、短歌、俳句とともに短いコメント(短文)を添えてお送りする「大和だより」の小筥集です。

大和だより ~写詩 写歌 写俳~ 小筥集

2022年08月01日 | 植物

<3847>奈良県のレッドデータブックの花たち(253)ミズギボウシ(水擬宝珠)   キジカクシ科(旧ユリ科)

                

[学名] Hosta longissima

[奈良県のカテゴリー]  希少種

[特徴] 日当たりのよい湿地や湿気のある草地に生える多年草で、草丈は50~60センチになる。根生する葉は線状倒披針形で、日本のギボウシの中では最も細く、葉の基部は翼状になって柄に流れる。花期はよく似るコバギボウシより遅く、8~10月で、60センチほどに直立、或いは斜上する花茎に普通数個の筒状鐘形の花をつける。花の基部には普通緑色の舟形の苞が見られる。

[分布] 日本の固有種。本州の愛知県以西、四国、九州。

[県内分布] 奈良市、生駒市、天理市、宇陀市、山添村。

[記事] 「まだ自生地はかなり残されているが、湿地は森林化、耕地周辺は圃場整備、耕作放棄などによって失われるおそれが多い」と奈良県版レッドデータブックは指摘。 写真は花期のミズギボウシ(左)と花のアップ(右・花の基部に舟形の苞が見える)。

   植物の観察に現場主義の大事


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