<3549> 奈良県のレッドデータブックの花たち(119) コゴメヤナギ(小米柳) ヤナギ科
[別名] コメヤナギ(米柳)
[学名] Salix dolichostyla
[奈良県のカテゴリー] 絶滅寸前種
[特徴] 日当たりのよい川岸や川原に生える落葉高木で、高さが10~25メートル。単独の1本立ちで、日本のヤナギの仲間の中ではヨシノヤナギとともに最も大きくなるヤナギとして知られる。単独の1本立ちで、樹形は丸くなる。樹皮は灰黒褐色で、縦に割れ目がある。新枝は灰緑褐色で細い。葉は長さが3~7センチの線状披針形で、縁には浅い鋸歯が見られ、ごく短い柄を有し、互生する。新葉の縁は巻かない。 雌雄異株で、花期は4月ごろ。葉の展開と同時に開花するタイプのヤナギで、他種に比べ、花序の花穂は小さく、雌雄とも花序は1~2センチ。
[分布] 日本の固有種で、本州の東北地方南部以西、近畿地方まで。
[県内分布] 十津川村の十津川沿岸のみ。
[記事] コゴメヤナギ(小米柳)の名は小さい葉を小米に擬えたもの。「十津川の川岸に点在しているが、一部は水害により流失した可能性が高い」と奈良県版レッドデータブック2016改訂版は伝えている。 写真は下北山村に隣接する和歌山県北山村の北山川の七色貯水池沿いの個体による。左から花期の彩、葉の展開と同時の花、幹。
今という時は
現生のもので
生きいるものの
全ての権利として
あるものである