マクロス外伝大本営 新統合軍極東太平洋軍管区司令部

マクロスやロボット大好きなブログです。二次創作などを主にやります。

公式ではなく非公式です。

1999年ー2010年 千代ストーリー

2017-12-16 20:50:21 | マクロス短編
                 【西暦1575年(天正三年)5月20日鳶ヶ巣山砦付近】
織田・徳川連合軍と武田軍の一大決戦長篠の戦い・・・・その一つ鳶ヶ巣山砦攻防戦・・・・
酒井忠次率いる奇襲部隊が河窪信実らが守る鳶ヶ巣山砦を強襲、何度の激しい戦闘の末。
信実らが戦死し武田軍は敗北する。

戦いに敗れた望月千代女は崖から落ち怪我を負いながら高坂昌信の子息の高坂昌澄が守る有海村に敗走した。
かなり血が流れており、有海村に落ち延びる事ができなければ死ぬだろう・・・・千代女はそう思った・・・
懸命に歩き、有海村に向かうが・・・・・・・

だが・・・・

望月千代女「あっ・・・・・・・・・・」

有海村は酒井忠次率いる軍勢に押しつぶされ、高坂昌澄は討ち死にする。
既に織田・徳川連合軍の旗が見える・・・・

望月千代女「もはや・・・これまでか・・・・・」

目の前の光景に絶望した千代女は狂ったかのように笑い近くの木にもたれかかる・・・・
すると・・・・・・・

楓「あなたが望月殿ですか・・・・」

望月千代女「お前は・・・・・・・・・」

楓「えぇぇ織田勘九郎(織田信忠)配下・・・・の忍び・・・・楓です・・・・・・影として死ぬ忍び・・・いやあなたの誉れを守るべく・・・・・介錯に来ました・・・・」

織田信忠の配下の忍び楓と名乗る若い女忍びがやってきた。
この忍びは自身を討ち取るだけではなく、自身の誉れを守るという。

望月千代女「ははははは・・・・・・我儘言えば・・・・あの忍び信長配下の忍びに・・・」

楓「大殿直属の配下の千鳥殿ですね、同郷でお幻様の共に百地様に忍術を教えてもらった優秀な忍びであり・・・・」

望月千代女「それはいい、その・・・・ぐっ・・・・」

楓「・・・・・」

せめて千鳥に介錯してもらいたかった・・・・
だけど・・・そんなに時間はない・・・・・・・・・・・

楓「聞かせてください・・・あなたの最期の願いを・・・・・」

望月千代女「再び・・・・・この世に生まれるならば・・・・・・あの忍びと・・・・友に・・・・・もし生まれ代わりに戦が訪れれば・・・・再び戦う・・・・・力を・・・・・」

楓「聞かせてもらいました・・・・逝きなさい・・・・・その願いが届かんことを・・・・」

                       ザシュ

楓が最期の言葉を聞きたいというと、千代女は自身の最期の願いを言う・・・・
それを見届けると、楓は千代女に首元に短刀を突き刺した・・・・・

楓「安らかに眠らえよ。」

楓は仲間の忍びを呼び、穴を掘り千代女の亡骸を埋葬する・・・・・
死に顔は笑顔である・・・満足したのだろう・・・・楓は思った。

長篠の戦いは武田軍の惨敗、武田家は滅亡に近い所まで追いつめられる道を進む事になる・・・・・・

時は流れ1992年、望月千代女は望月千代として生まれかわりとして産まれる。
地方豪族望月氏の末裔であり、新海三社神社の氏子でもある。
千代女の生まれ代わりと知らない千代はすくすくと元気に育った。

そして7年後・・・・・

                   【西暦1999年7月日本国長野県佐久市】

小学校に入りたての千代は生まれ故郷の佐久市の森で兄義綱と遊んでいた。
まだ幼い初芽は両親の元にいる。
周りに田んぼしかないが、昔ながらの日本の田舎と言う感じでのどかである。

望月千代「お兄ちゃん。」

望月義綱「なんだい千代?」

望月千代「私達の御先祖様の一族に望月千代女っているけどどんな人?私の名前の由来になったそうだけど?」

望月義綱「う~ん」

千代は義綱に先祖にいた一族であるくの一望月千代女について聞く・・・・
義綱はその質問にう~んとする・・・・

望月義綱「抜けているけど優秀な忍びだったそうよ。」

望月千代「優秀な忍びか・・・・」

望月義綱「父さんは言っていたけど、千代は千代女の生まれ変わりだろうと言う事から千代と名付けたんだとね。」

優秀な忍びと言う。
それを聞いた千代は望月千代女に関心を寄せる。
その時・・・・・・

望月千代「あれはなに・・・・」

望月義綱「あれ・・・・!?流れ星・・・違う・・・隕石だ・・・・伏せろ千代!!」

義綱は落ちてくる物を隕石だとし千代に抱き着き、伏せた・・・
この直後に弱い衝撃波に襲われる。

西暦1999年7月17日.日本国.小笠原諸島.南アタリア島に謎の異星人の戦艦が落下。
この影響によりアメリカ東海岸.ハワイ.などの太平洋諸国津波の被害を受けて大被害を受け、日本国は地震と津波の被害を被った。



国連合同調査団は異星人の戦艦を調査し、コードネームをASS-1と命名。
国連本部に次のように報告した。

◆国連本部への報告書
●隕石の落下ではなく、「地球外生命体の巨大宇宙船の墜落」である。

●構造から宇宙戦艦と思われ、つい最近まで大規模な戦闘に参加していた痕跡がある。

●乗員は発見できないが、船のサイズや艦内の施設規模から、地球外生命体は地球人類の

●5倍強の身長の巨人種族と推測される。

●太陽系に飛来した空間跳躍航法(フォールド)など、地球のレベルより遥かに進んだ科学技術を有する。

これにより南アタリア島は国連管轄区に置き技術などの様々な調査を行うと同時に・・・
国連内部に地球全ての国家を統合し、これらの脅威に立ち向かおうと言う動きが始まる。

                     【西暦2000年6月】


NATO国家を中心に地球統合政府(U.N.Government)と統一軍として地球統合軍(U.N.Forces)が設立させる。
それだけではなく、月面アポロクレーターとクラビウスクレーターと火星に基地を建設。
墜落したASS-1を改修した宇宙戦艦の建造と異星人の技術をベースとした最新兵器が開発される。

地球は一つになりそうだったが、ロシアを始めとする旧ワルシャワ条約機構などの旧東側諸国が反発。
地球統合政府に対抗して反統合同盟を設立、軍需産業が双方に武器を与え武装蜂起を煽り・・・・

                                     【西暦2001年1月】
ロシア軍(反統合派)がポーランド軍などと共にドイツ連邦に侵攻。
それに呼応し、反統合思想の強い新東ドイツ軍同盟が決起するベルリン事件が勃発する。
これを受けたワシントンを首都とする地球統合軍は統合に加盟する予定のフランス軍・イギリス軍・スペイン軍などを出撃し、対処する。

当初は話し合いをする予定であったが、一部の兵士が発砲・・・・
両軍が暴走して交戦状態に入る。

これがきっかけとなり、全世界は戦争状態となる。
第2次世界大戦に続く総力戦争で事実上の第3次世界大戦・・・・統合戦争の始まりである。





地球統合政府の盟主国であるアメリカは統合政府に加わった韓国・台湾と共に統合政府に加わって戦うように日本に要請するが。

日本は憲法を理由に断った。
地球統合軍は日本各地にある統合軍基地から激戦区である大陸に部隊を出撃する。
これに対し反統合同盟は沖縄などの統合軍基地を強襲する。

反戦派は統合軍は出ていけと言うデモが起こる。
だが・・・・

「日本列島は太平洋での決戦に置いて重大な海軍基地になるし、統合側の韓国を挟撃できる拠点になる。」

「確かに・・・・なんとしても制圧したいが、完全制圧するには15師団が必要だ・・・・」

「出来れば・・・こちら側につかせたいが・・・・日本は既に統合よりだ・・・・なんとかしなければ・・・・」

反統合同盟は統合政府につかない日本をこちら側につかせようとする。
総力戦になれば、一人でも多くの仲間が必要。
更に戦略的に見ても、ハワイにいる地球統合海軍の艦隊決戦に必要となる。
失敗すれば、勢力圏の強いインド洋で決戦する・・・・・・・・・
それが反統合同盟に加盟している国家や軍事組織が考えている事であった。

望月美恵「怖いわね、戦争なんて。」
望月兄妹の母.望月美恵

望月盛綱「あぁ、まぁ攻撃対象は統合政府さ・・・ここは襲わない大丈夫・・・・・・。」
望月兄妹の父.望月盛綱

ニュースで統合戦争の情報を取得している千代達の両親は軽度の被害程度で済むと思っていた。
被害が出るのは統合軍がいるせいだと思っていた・・・・

だけどそれを裏切る事件が起こる。

新潟無差別空襲
反統合同盟のMiG-29フルクラムなどの編隊が来襲、ミサイルを使い新潟各都市を攻撃.数百名の死者を出す。
なお編隊に対し、航空自衛隊小松基地第303・306飛行隊所属のF-15J戦闘機が迎撃.数機の損害を出すが撃退成功。

この事件はすぐ報道され・・・・統合軍基地がない新潟・・・・特になんも理由もなく攻撃した事件は日本国内に衝撃を与える・・・・
だが、この事件に政府はあんまり動かずいつしか国民は政府に不満を持つようになる・・・・・

それから間もなく・・・・・

「そろそろ日本国内に入る・・・・・」

「平和主義を語りながら軍隊のあり戦争をする国家を野蛮人扱いで見て戦争をゲームの世界だと錯覚する・・・似非平和国家.日本に死を!!」

「撃て!!」

千代の住む長野県に複数の編隊に別れ強襲した。
自衛隊の対空レーダー網を突破しての強襲であった。

反統合同盟側についた日本人兵士は冷静な顔をしながら・・・・・

「俺を馬鹿にした祖国・・・・・・・・・燃えろ!」

と言いトリガーを引き、道路に止まっている車両を銃撃する。

望月義綱「くそ・・・・空襲だ・・・・千代と初芽・・・親父とお袋は無事避難しただろうか・・・・・」

義綱は学校の授業中に空襲警報がなり、家族を案じ自転車をこいでいた。

ズガァァァン

望月義綱「ぐっ・・・・あいつら・・・容赦なくする・・・・自衛隊はまだか・・・・迎撃するのにこれ程時間がかかるとは・・・・・・」

                                    ガチャ

望月義綱「ますます心配だ・・・」

すごく近い距離にミサイルが落下し、近くにあった倉庫が爆発し爆風で押されかけ転倒しそうになるが。
姿勢を取り戻し・・・・自転車を再びこいだ・・・・
そして数分後・・・・・・

望月千代「兄さん・・・」

望月義綱「千代か・・・初芽もいるな・・・親父とお袋は?」

望月千代「母さんならば、家で荷作りを・・・・父さんは消防団として・・・・避難するならば先に行けと・・・・」

望月義綱「そうか・・・ならば行くぞ・・・」

義綱は千代と初芽を連れて家を出た・・・
その直後・・・・・・

望月義綱「伏せろ千代・初芽!!」

ズガァァァン

望月義綱「無事か・・・あっ・・・・・」

望月千代「母さん!!」

一発のミサイルが千代達の自宅を直撃し爆発する。
家は跡形もなく消え、炎上する。
周辺の隣家にいた人たちは怪我を負ったり見るに堪えない亡骸になる。

望月千代「嘘だよね・・・母さん・・・・母さん・・・かあぁぁぁさん・・・」

望月初芽「母さんはどうしたの?」

望月義綱「見るな・・・・・絶対に・・・・・」

千代は絶句する・・・・
目の前で愛する家族を失った事を・・・・・
その後、自衛隊が出動し新潟同様になるが・・・前より被害が大きいという結果になる。

望月義綱「父を見てないんですか?」

真田重一「盛さんは、あっちに救助を求めている声があると聞いて・・それっきり・・・」
真田智鶴らの父.真田重一

父盛綱は救助を求める声を聞いて救助に向かうが、それっきり消息知らずになった。
以後、千代達の姿を現す事なく死亡認定される・・・・

この事件をきっかけに日本国民や統合政府に加盟するように求める外国人たちにより憲法改正し統合政府に加盟する声が高まり、政変もあり憲法改正派が政権を取り。

憲法改正、国防軍とした上で日本は地球統合政府に加盟する。
極東・東アジア地域での戦況悪化した反統合同盟はインド洋で決戦すべくゲリラを除き主力を中東・ロシア・アフリカ方面に集結させる事になる。

そして戦争の過程で初の可変戦闘機であるSv-51とVF-0が誕生していくことになる。

                【西暦2005年.ワシントン】
ダーン

地球統合政府初代大統領ハーラン・J・ニーヴンがパレード中にアレフ・ナレックスにより暗殺される。
目的は大統領を暗殺し指揮系統を混乱させる目的らしい・・・・・・
だが、直ぐに指揮系統が回復し無駄足になる結果になった・・・・

同時期.火星サラ基地撤収船団が反統合ゲリラの襲撃で全滅、オーベルト級宇宙駆逐艦ゴダード艦長で後にSDF-1マクロス艦長.ブルーノ・J・グローバルは反応弾を使用しこれを全滅させる。

                   【西暦2007年】
望月義綱「本当に行くのか・・・・」

望月千代「えぇぇ地球統合軍士官学校横須賀校へ」

千代は軍へ志願し、士官学校へ進む。
人数不足もあり年齢も繰り下げで入学できるようになっていた。
もともと学力に優れていた千代は学校の推薦で入学する事ができるようになっていたので、進学できる。
軍の種類は陸軍兵士・・・・今後宇宙軍がメインとなる可能性がある中で。
なぜ千代は陸軍を選んだのか永遠の謎になる・・・・・

電車で横須賀に行くが、義綱は就職先の関係でSDF-1マクロスがある南アタリア島に行く・・・・
初芽は当分真田家に預けられ、この時期兄妹はバラバラになった。
士官学校に入学した千代は、学食に苦手な椎茸に怯えつつも真面目に勉強し技術・身体能力を身につけていく。

チェヨン「外が戦闘しているなんて嘘みたいね。」

望月千代「そうだね、主戦場はインド方面だからここは戦闘は殆ど無くなったそうよ。」

武田信一郎「後はのんびり・・・千代とチェヨンのナイスバディを見ながら終戦待ちだな・・・」

『ふ.ふざけるな!』

バチーン

士官学校に入り様々な友達ができたが、中でも韓国出身の黒髪ショートボブが特徴のキム・チェヨンと昔ながらの熱血系でむっつりすけべの武田信一郎と仲が良かった。

千代は横須賀の地で充実な学生生活を送る。
休みの日と神道の行事には巫女さんの仕事をする事がある・・・・

マヤン島における古代文明プロトカルチャーの遺跡を巡り地球統合軍はオペレーション・イコノクラスムを発動し、鳥の人と呼ばれる存在を目覚めさせる。
日系人兵士である工藤シンは、マヤン島の巫女サラ・ノームと共に消息不明になる。
なおこの事件は長い期間、統合軍参謀本部により記録を封印される事になりこれをきっかけに反統合同盟に参加している国家が統合側に寝返り。
反統合同盟の完全降伏で統合戦争は終結する。

同年のクリスマスに南アタリア島に反統合同盟残党が来襲する事件が発生・・・・
義綱と結婚しできた家族の心配をするが・・・・無事だったようである。

それからまもなく

               【西暦2009年冥王星付近】
SDF-1マクロスの進宙式の最中に主砲が暴走し発射、これが原因でゼントラーディ軍と交戦状態になる。
マクロスはフォールドを行うが、
最後の年なんで南アタリア島を訪れていた千代達も巻き込まれる事になるが。
そのさなか千代はマクロスを襲ったゼントラーディ人と言う巨人戦闘種族と出会い・・・
とっさの判断で拾った武器でゼントラーディ人を殺害した・・・・・

望月初芽「初めての殺害ね・・・・」

望月千代「えぇ手が震える・・・・巨人とは言え・・・相手を殺した罪悪感が・・・・・」

ゼントラーディ人とは言え、初めて人を殺した千代・・・・
あまりにも胸が苦しかった。
何か心の中で殺した相手の死に顔とうめき声が聞こえてくるかのように・・・・

同じく軍人になり、不祥事を起こした軍人を取り締まる警務官になっていた初芽から心配される。

チェヨン「千代・・・・」

武田信一郎「千代・・・・・・」

とっさの判断で相手を殺した・・・・軍人になる際に覚悟はしていた・・・・
だけど・・・・・・・・あっけなく相手の命を奪う力が恐ろしい・・・

その反面殺さなければ自分が死んでしまうし、仲間を死なす・・・・・
狭間が恐ろしい・・・・・
それに慣れないはずなのに、何故か手慣れるように殺す事ができる・・・なぜ・・・

平然と殺す事の出来る自分、まだ人を殺した経験のない自分・・・・
そのギャップに悩む・・・・・・・
このまま死んでしまおうかと思った事もあるが・・・・家族の事を考えると・・・・自分すら殺すのが怖い・・・・
千代は悩んだ・・・・・・

フランク「あの大丈夫ですか?」

望月千代「ありがとう心配してくれて・・・・ところで・・・あなたは?」

フランク「フランク・ヒューべリン少尉、可変戦闘機乗りよろしく。」
SVF-64所属.フランク・ヒューべリン少尉

悩んでいた千代の前に、フランク・ヒューべリン少尉と言う同い年ぐらいのパイロットと出会う。
その後、何度か食事する程親しくなる・・・・

チェヨン「む・・・・・」

武田信一郎「なんだチェヨン裏からこそこそして・・・」

チェヨン「ヒューべリン少尉と千代との関係よ。」

ナタリー「気になるじゃん。」
士官候補生.ナタリー・フェリセッタ.軍曹

チェヨンら同級生達は千代とフランクとの関係をこっそり見るようになる。
恋話は女性兵士の娯楽の一つである。
このような形として、千代とフランクの関係を楽しんだが突然・・・終わりを迎える・・・・

カムジン「ははははははは、マイクローンもここまでだな!」

フランク「くっ・・・・・」

カムジン「死ね!」

フランクは火星サラ基地物資搬出中にゼントラーディ軍味方殺しのカムジンことカムジン・クラヴシェラの乗るグラージの攻撃を受け戦死した・・・・

望月千代「うそ・・・・そんな・・・・・・・フランク・・・・」

戦死の報を聞いて千代はガクと崩れた。
またしても愛する人間を戦争で失ってしまうとは・・・・
千代は当分ショックで寝込んでしまう。

その後、マクロスは捕虜になって脱出した早瀬未沙ら4名が敵の正体が数百万の艦艇を有する巨人戦闘種族ゼントラーディである事が判明する。

そして女性兵士のみで編成されたラプラミズ艦隊とカムジン率いる艦隊が包囲網を形成するが、いざこざがあり母なる故郷地球へと帰還する。

だが・・・・・

民間人の受け入れの拒否と、地球統合軍総司令本部からゼントラーディ軍対策のための陽動を命じられる。

これは事実上の地球外追放と同然の扱いである。
救いの手であったオンタリオン自治区もマクロスの全方位バリアーが暴走で受け入れを拒否・・・・

このまま宇宙へ出る。



一方、地球各基地ではゼントラーディ軍対策に乗り出し準備を開始した。
マクロスを囮にしつつ、月面艦隊の戦力の9割を地球軌道に集結し。
惑星を破壊できる程の威力を持つ大量殺戮兵器で統合軍の切り札グランド・キャノンが用意される。

望月千代「中にまで侵入されるとは・・・・・」

マクロスは数々のゼントラーディ軍の攻撃を受けるが、マクロスの必殺技ダイダロス・アタックを逆に利用され侵入を許してしまう。
その結果、マクロス内部では戦闘を繰り広げる事になる・・・・

「おいゼントラーディ人がいるぞ!」

望月千代「ゼントラーディ人?」

「しかも亡命だとさ。」

同時にワレラ・ナンテス.ロリー・ドセル.コンダ・ブロムコら一部のゼントラーディ人が亡命してきた。
理由は、文化に感化されてきたと・・・・・

ワレラ・ロリー・コンダはマイクローンスパイとして潜り込んでおり、密かに持ち帰った土産の影響でどんどん文化に憧れる兵士が続出したのである。
遺伝子調査が行われると地球人と同じ遺伝子構造であり、交配しても問題ないと言う結果が出た。

マクロス内部の軍上層部は、アラスカの統合軍総司令部に報告する。

武田信一郎「お前らこの亡命どう思う?」

ハリマン「都合がいいのかなんとやらだが、交渉の余地なしと判断された上層部も何か動きあるだろうな。」
士官候補生.ハリマン・ブルーム.曹長

チェヨン「だけど僅か20数名、数百万いるゼントラーディ軍艦隊からしたら蟻の子ぐらいのレベルよ。相手がどうでるか・・・・・」

亡命に関して士官候補生らは話し合う、既に陸軍兵として市内警護に出ている身とあり。
既に顔つきは一人前の兵士かのようであった。

キリム「千代はどうなんだ?お前はゼントラーディ人を唯一殺した経験の
士官候補生.キリム・ナレード.曹長

望月千代「私・・・・・」

既にゼントラーディ人を殺傷した経験のある千代にどう考えているか聞かれる。
千代は悩むが・・・・・

望月千代「私は講和できたらと思うわ。」

チェヨン「講和ね・・・・」

望月千代「もし撃ってくるならばその時は徹底的に痛手を与えるけど・・・」

武田信一郎「・・・・・・・・」

できたら講和を・・・・撃ってくるならば徹底的に痛手を与えると答えた。
講和できる可能性があるのは、冷静に考えたら終わりなきこの戦争を終わらす鍵になる。
だけど、交渉が上手くいくわけじゃない。

相手も攻撃してくる・・・・・・・・その時は・・・・・・・・・・

しばらくして・・・・・・・・・

早瀬未沙は地球統合軍提督早瀬隆司大将に講和を進言すべくアラスカ司令部へ降りた。
その数日後、エースパイロット.マクシミリアン・ジーナスは自身のプライドを傷つけた理由でマクロスに潜入していたゼントラーディ軍女性エース.ミリア・ファリーナと結婚した。

人類史上初の星間結婚であった。
結婚式当日、ブリタイ・クリダニク率いるアドクラス艦隊が襲来する。
戦闘の最中、文化に感化されたゼントラーディ人達が武装蜂起。
講和するための叛乱を起こし、それを鎮めるべくブリタイはマクロスと講和した。

講和の交渉に赴いたのはゼントラーディ軍記録参謀エキセドル・フォルモ。
マクロスに交渉に赴いたのは講和と、本隊であるゼントラーディ軍第188基幹艦隊についてである。

既にアドクラス艦隊は事の報告を行ったラプラミズ艦隊並びにカムジン艦隊を文化に汚染された理由で消去処分にする事を決めた。

マクロスはアドクラス艦隊とラプラミズ艦隊と同盟を結び立ち向かう事を決めた。
一方のカムジン艦隊はこれを嫌い離脱・・・・
いよいよこの戦争で一番の戦いが始まろうとしていた。

望月初芽「姉さん・・・・」

望月千代「初芽も市民の避難誘導。」

望月初芽「勿論よ、警務官総動員でね。」

千代はパイロットではないので、陸軍・海兵隊・海軍将兵・空軍警備兵らと共に市民のひな誘導を行う。
初芽らと行動を共にしているため、久しぶりに姉妹でゆっくり会話出来る時が来た。

望月初芽「姉さん、戦争が終わったらどうする?」

望月千代「終わったら軍に残ろうと思う、まだ面倒な事が残ってそうだし。」

望月初芽「へぇ同じ事考えているんだね。」

戦後、二人は軍に残る事を決める。
ゼントラーディ軍と講和しても戦後のいざこざが残る。
戦争が終わり戦後を迎えても、平和の始まりではない・・・・
皮肉にも新たな戦いの始まりである、あるのは偽りの平和である。

だけど、偽りの平和とは言え人々の戦争の傷を癒す時間を稼ぐ必要がある。
そのためにも反統合同盟残党がつけいる隙を潰す必要がある。
そう思っていた・・・・・

望月初芽「でも出来たら佐久に一度帰って父さんや母さんの墓参りしよう。会いたがっていると思うよ。」

望月千代「そうね。」

二人は兄義綱の家族を加えた前提で長野・佐久市へ帰ろうと決めた。
美しき山々、綺麗な川・・・・一度戦火に燃えようともあの地は復興する。
失った人々は帰ってこなくても、自然は・・・・・

だが・・・・・・・・・

             【地球統合宇宙軍クラビウス宇宙基地管制室】
「ゼントラーディ軍艦隊、地球周辺に接近・・・・」
「観測できない数・・・・これがゼントラーディ軍の艦隊だと言うのか・・・・」
「アポロ基地やコレノフ基地など各月面基地ならびに衛星都市基地も観測・・・」

ゼントラーディ軍第118基幹艦隊が来襲する。
月面は勿論、地球各地の基地ではパニックに陥っていた。

そして・・・・・・

「うわっ・・・・」
「どうした?」
「地球が・・・・太陽より明るく観測されます、南極基地・硫黄島基地・ミッドウェー基地・エルメンドルフ基地グリーンランド観測基地などの基地や各司令部は確認できるが・・・・・地球は・・・・」
「全滅です・・・・・・・」

ゼントラーディ軍艦隊の主砲が一斉砲撃。
全人口9割の人命を奪った・・・・・
人類が今まで作ってきた歴史の遺産も皆灰へと消えた・・・・・・・・
世界史最初で最後の最悪な大虐殺である・・・・・・

人類はもう終わりかと思われたが・・・・・・




ゼントラーディ軍兵士達を虜にした歌姫リン・ミンメイの歌を流し、連合軍は突撃した。
1000対数百万と圧倒的不利な戦いであるが、人類は一丸となり最大の脅威に立ち向かった。
1時間ほどの決戦の末、地球人類は奇跡的にフルブス・バレンスにマクロスが突入。

第118基幹艦隊ボドルザーを討ち取り、ゼントラーディ軍艦隊は敗走する。

なんとか脅威は去ったが・・・・・・・・・

            ズドドドドドドドドド

「くそ・・・・折角勝ったのにまだ戦いかよ。」

「勘弁してほしいぜ!」



戦火は逃さない・・・・・・離脱できなかったゼントラーディ軍艦艇が落下しそこから部隊が出現・・・・
地球統合軍残存部隊と交戦状態に入る。

千代は壮絶な部隊救出戦に参加、半数の仲間を失いながら矢吹一郎大佐以下の面々の救助に成功する。



その後も戦闘は続いたが、予想外のイレギュラーが加わる。
反統合同盟残党、ロシア・北朝鮮・中国・東ドイツ・中東・アフリカ各地域で少なからず決起する・・・・・

望月千代「くっ・・・・・なんでこの後に及んで人類同士で争う?」

ダーン ダーン

千代は各地の陸軍残存部隊に志願して、反統合同盟との戦いに参加した。
もしかしたら、両親を殺した仇がいるかもしれないと・・・・・
最初は戸惑っていた、相手を殺す事にも慣れる・・・・・・・
罪悪感は感じるが・・・・・これは戦争・・だ・・しょうがないと考え・・・殺す・・・・

その後・・・・1ヶ月間、救助任務や反統合同盟残党・残留ゼントラーディ軍と戦い続けた・・・・

そして終戦寸前・・・・・千代の第1期の戦いは終わろうとする・・・・・・・・

仇は取れずに、何が正義なのか悪なのか誰にも教えて貰わずに・・・・・・・
ただ分かるのは・・・・・・・・

                  ザシュ

「うわぁぁ・・・・」

望月千代「仕留めそこないましたね・・・まぁ・・早く・・・・逃げれば良かったと後悔して死んでください・・・・」

「待て降伏する・・・・・」

望月千代「降伏する・・・・・・・だけど私はその手で何度も殺されかけた・・・・・・降伏を認めません・・・・・・」

「チッ・・・・・・・・畜生が・・・・・・・・・・」

                  ザシュ
ブシュゥゥゥゥゥゥゥゥ

望月千代「終わりました・・・・今頃各地の大反抗作戦は成功しているんでしょうね・・・」

前世は今の自分と同じように抜けているが、非常な女だった・・・・・・
任務には忠実・・・・・・・・殺す時は徹底てきにと・・・・・・

「終戦交渉はいよいよ始まろうとしているな・・・・お前・・・・大事な娘を殺す事になるのだが・・・覚悟できているのか?」

「しょうがない事だが、覚悟している・・・・・・・」

「ふん・・・・・・・結果的に家族を見捨てるとみなされても当然なことをしてか、我々の元に来て作戦を遂行するか・・・・案外、統合戦争の影の傭兵も・・・案外下劣な男だな・・・・」

何処かの地で、何者かが話す。
フードを被っており・・・・・何者か分からない・・・・・・
だが、AK-47を持っていると兵士だろう・・・・・・

「さて・・・・いよいよ終戦に反対する統合軍将兵と我々の同志で、ピースブレイクを発動する・・・・・・弾正・・・・お前は最愛の娘を殺せ・・・・・・」

「!!」

「何を驚いている・・・・・・・・・覚悟しているとさっき言ったではないか・・・」

「いや武者ぶるいしただけです・・・・」

「そうか・・・・」

ピースブレイク、終戦交渉を壊すコードネームである。
一体どんな作戦は分からない・・・・・・

「弾正・・・失望させるな・・・・もう後戻りはできん、お前は同胞も俺達の同胞双方殺した極悪人・・・・・・今更家族に会えるような顔じゃないだろう。」

「分かっています。」

「ふん・・・楽しみにしているぞ・・・・」

どんな作戦は知らないが・・・・・・・・・
何かがむごい予感のするような・・・・・・未来が来ようか・・・・・・
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