RunRunTako

takoのラン日記

橘湾岸スーパーマラニック2024野母崎ステージリタイア記

2024年05月07日 13時05分00秒 | 大会記
きのうの午後に帰ってきました。
結果は99.4km川原エイドでリタイアでした。
約21時間半。

大会の3日ほど前に
座って仕事をしていてトイレに行こうと立ち上がり
左足首に体重がかかった瞬間に痛みが走りました。
でもその後、練習もできました。
しばらく歩いてるうちに
痛みが遠のき走れるようになったからです。
どういうことだかわからないままですが
少なくとも大したことはないと思えたので大会に行きました。

3日は、ちょっと練習したあと7時半頃家を出ました。
が!お出かけ症候群の症状が出ました。
ああ、やっぱり・・・

車で高速を使わずに小浜に向かいましたが
そう渋滞にあうこともなかったので
かなり早く着きそうだったので
大会のコースの結の浜に行ってきました。
海水浴ができるキャンプ場になってます。
トイレがあるので大会中に寄れるかどうか確かめに行ったら
わりと入り口から近かったので
これなら行けそうだと思いました。
本番ではここまで来れないだろうなあと思いつつ。

結の浜からとってかえして
小浜にはバスの時間にほどよいタイミングで到着しました。
ゴールの小浜に車を置いて
スタート会場のある長崎市内にバスで向かいました。
バスではO庭さんと一緒でした。

スタート会場で前日受付を済ませて
選手やスタッフのみなさんとお話して過ごしました。

ホテルの部屋に帰ってから
なんとかお出かけ症候群の症状を抑えるべく
部屋の中を行ったり来たりして
動きの練習をしました。
からだのあちこちの硬さをだいぶほぐすことができました。

翌日は午前5時スタートのみなさんを見送りに行きました。

それから食事をして準備をして
スタートの20分前くらいに行きました。
うん、なんとかまともに動けそうです。
意識しないとうまくいかないんですが
それでもコントロールができるようになったので
うまくいくんじゃないかと思いました。
懸念は痛みが出る左足首ですが
これはわけがわからないだけに
どうなるのか未知数でした。
それと改善途上の腰です。
これがずっと無事でいてくれるかもわかりません。

午前7時スタート。
キロ10〜11分で歩けるようになっていたので
ときどき走るだけでじゅうぶん完走ペースだからと考え、
歩きをメインに時々走るという戦術で進むことにしました。
で、スタート初っ端から歩きだしたんですが
みんなちゃんと走ってるので
早々にビリっけつになりました。
あんまり差が開くのもいやなので
そこそこ走ったんですが
走りの動きがぎくしゃくしててキツさがあり
あんまり長く走り続けるとムダに疲れると思い
多少差が開いても仕方がないと覚悟することにしました。
幸い調子の悪い人がほかにもいて
思ったほど離れずにすみました。
3キロほどで稲佐山ののぼりがはじまり
他の人もみんな歩いてるので差が開かずに
進むことができました。

前にO田さんが進んでて
大会公認のショートカットコースに入っていくのが見えて
「ショートカットコースわかるの?」と聞いたら
わかるというのでついて行きました。
とても急な階段になってて
これはこれでキツくてたいへんでした(;・∀・)
第一CPの稲佐山展望台7キロ地点到着。
他の選手と一緒に行けました(^^)
いつもいつも動けなくて序盤からずっと
ひとりぼっちというのがほとんどだったので
こうして他の人と同じくらいで進めたのは
とてもうれしかったです。

でもここからは長い長いくだりで
足首に不安がある上に長く走り続けられないので
置いてけぼりになりました(;・ω・)
でもくだりでは走る割合をふやして進んだので
10キロエイドでは数人と合流できました。

ここからはまた1キロののぼりで
前後に数人が進んでる中を進みました。
くだりだしたら置いてけぼりでした(´・ω・`)
でもできる範囲で走りました。
くだりきったところで第二CP。
ここで最終になってると思ってましたが
あとから数人が追い越していきました。

ここからは電車通り沿いの繁華街を進みます。
ゆるい登り坂ですがじゅうぶん走れます。
でも、ほとんど歩いて進みました。
信号がたくさんあるので
追い抜かれても信号で追いついて
また先行されてまた追いつくの繰り返しで
同じようなメンバーで抜きつ抜かれつして進みました。

このあたりはまだ時間は9時すぎでしたが
すでにかなり暑くなってました。

横道交差点でL173キロ部門は左折
E217キロ部門は直進します。
E部門の人たちはL部門と同じ制限時間で44キロも多く走るので
みんな速くてとっくにこの交差点から先に進んでます。
一方歩いてるわたしは
選手でもない一般の人に抜かれたりしてました(;・∀・)

20キロ付近であぐりの丘方向へ左折します。
ここからの坂は傾斜がきつくなります。
暑さもあるのでムリせず歩き続けました。
ペースは12分台より落ちないようにしました。
23キロ地点でEの選手と合流するんですが
彼らはほとんど走ってます。

25キロのあぐりの丘エイドの少し手前でくだりになります。
エイドに行く前にトイレに寄りました。
グラウンドを横切った先でちょっと遠いんですが
先にはしばらくトイレがないので寄りました。

エイドに着いたとき、
あまり食べたいと思いませんでした。
少し暑さにやられたのかもしれません。
ここではしょうが汁とおこわをいただきましたが
おこわはリュックに入れて
しょうが汁だけいただきました。
あと氷をもらえたので
アームカバーの片方をとってそれに入れて
首に巻きました。
ちょっと長さが短くてきつかったですが
暑さをしのげて助かりました(^^)

ここから30キロまでくだりで
走り多めで進みました。

式見の海岸線に出るところの誘導員を
ビアンキさんがしてくれてて
声掛けしてくれて元気をもらいました。
その少し先でE部門のたこ嬢と河内のおっちゃんが追いついてきました。
がんばろな!と声かけてもらいました。

時間はちょうど昼時でとても暑くて
たまにあるトンネルの中は涼しいので
トンネルの中ではがんばって走りました。

小江の町の自販機で飲み物を買い
福田霊園へののぼりにかかりました。
ここは1キロちょっとののぼりで
ピークの霊園にトイレがあるので利用しました。

今回は以前ひどい股擦れになったときに
みんなからアドバイスをもらって
「おしりセレブ」をトイレのたびに使うようにしました。
これは流せるので便利でした。
びっくりしたのは、
おしりセレブで拭いたらお股に汗の塩がたまってて
それがジャリジャリいうほどだったことです( ̄◆ ̄;)
お股に汗腺はそうないんじゃないかと思うけど
上体から流れ落ちてきた汗がたまるんじゃないかと思います。
これは男女関係なくおこる現象なので
男性にもおしりセレブはオススメです(^^)
このおかげで最後まで股擦れすることなく
ノートラブルで行けました。
このノートラブルの効果はとても大きいと思いました。

というわけで、すっきりしてトイレから出てきたら
前方からスタッフの方が駆け上ってきて
もう少し先にエイドがありますと教えてくれました。
なんてことない声掛けだけど
こういうのでも元気がもらえるんですよね(^^)
ここで37キロ。
バナナと飲料をいただいて駆け降ろうとしたら
足首がズキンとして腰砕けしそうになりました。
止まってたところで不用意に走り出すとこうなってしまうんですが
このあたりからくだりでの走り出しが
だんだん難しくなってきました。
用心してしばらく歩いて様子を見て走り出しましたが
20歩くらいで歩くようにしました。

少し進んだところから左に大会公認のショートカットコースに入りました。
ショートカットの階段をおりきったら平坦になります。
1キロほど福田の町を進むと今度は
女神大橋へののぼりがはじまります。
ここで毎年氷をくれるご一家がいて
今年もありがたくいただきました(^^)

大浜トンネルをくぐったら
車はそのまま女神大橋へと向かいますが
人は脇道を進みます。
走り始めが難しいですがなんとかときどき走るようにしました。
女神大橋は平坦なので50歩くらいずつ歩き走りで進みました。

橋を渡りきると45キロエイドです。
まだいまいち食欲がなくうどんとおいなりさんがもらえたんですが
うどんだけいただきました。

エイドからのくだりは用心して全部歩きました。
くだりきったらしばらく平坦ですが
歩道がせまいので抜いたり抜かれたりがしにくいです。
前の人が歩いてたらなんとなく歩いて進んでました。

50キロあたりで長崎のO川さんファミリーが
甘夏の私設エイドをしてくださってました。
よく冷えてておいしかったです。
ありがとうございました(^^)

その先からアップダウンがはじまります。
51キロ地点の江川交差点はLとEの分岐点で
信号を渡った反対車線にエイドがあったんですが
Lはこちら側を進んだほうがいいのと
ちょっと先のコンビニに寄りたかったので
手を振って挨拶しつつスルーしました。
そしてコンビニでトイレ休憩しました。

このあたりからコンビニの前やちょっとした縁石などで
休憩してる選手がいるようになってきました。
わたしも休憩したくなり
栄上交差点をすぎて登り切って少し行くと
55キロ付近の蚊焼バス停そばの民家の軒先に
「ご自由におすわりください」と書かれたベンチがあったので
そこにすわって休憩しました。
そしたら、序盤から抜きつぬかれつだった人が
「がんばりましょう。一緒に行きましょう」
と声をかけてきたので一緒に行くことにしました。

北九州のS原さんというかたで
前日にバスの中でO庭さんから
街道めぐりの企画などをしてくれてる人だと
聞いていたその人でした。
しばらく一緒に歩いて街道や遺跡や神話など
いろんな話をしながら進みました。
おかげであまり距離を感じずに進むことができました。
3キロほど進んだところで
S原さんは走りだして先に行かれました。

60キロの以下宿エイドではお腹が空いてて
カステラをいただきました。
食べながら少しの間休憩しました。

このあたりではほとんど走らず歩きばかりになってました。
たま〜に思い出して数十歩走る程度でした。
ただ平坦なエリアだったので
歩きのペースがあがり、キロ10分台で歩けました。
あ〜〜〜、やっぱり平坦スキだわ〜( ̄∇ ̄;)

65.2キロの恐竜博物館前エイドでは
ケバブとミネストローネがいただけましたが
ケバブは先のコンビニもエイドもない区間で食べようと思い
ミネストローネがおかわりできたので
2杯いただきました。

やっぱり、65キロくらいまでは行けるだろうと思ってましたが
予想通り進めました。

ここで暗くなってたのでライトをつけて進みました。
さて、これからが最近の未踏距離です。
ときどき走りました。
まだまだじゅうぶん行けそうでした。
野母崎漁港の平坦地を2.5キロ進み
権現山ののぼりに入ります。
そこでくだりの道を間違えた人と一緒になり
分岐まで一緒に行きました。
分岐はすぐそこですよ、とか言ってたんですが
けっこう遠かったです(;・∀・)
750mほどありました。
そこからはひとりで、
たまに抜かれたりすれ違う程度でした。
でも途中まで一緒の人がいてくれたおかげで
そう距離が長く感じずにすみました。

権現山CPからのくだりは急ですが
ときどき走ってみました。
痛みで腰砕けににはならずになんとか走れました。
でもあまりたくさん走れませんでした。
遠くにこれから行く樺島灯台の明かりが見えました。
と、遠い( ̄◆ ̄;)

くだりきったら樺島大橋までの3キロは平坦です。
平坦の歩きは相変わらずいいペースでした。
平坦やっぱりスキ(  ̄▽ ̄)

樺島大橋手前の脇岬の町に入るところで
今年も私設エイドをしてくださってました。
手頃な大きさのおにぎりを作ってくださってたのを
いただきました。
ありがとうございました!

もうほとんど歩きでしたが
去年よりも断然元気でした。
去年は肉離れの痛みがあったので
樺島大橋の上り下りが憂鬱でしたが
今年はなにも苦痛に思わずに通過できました。

でも、もっと走れるようにならないと。
とはいえ、今年は足首や腰の問題があるし
状態の改善が4月後半でなかなか思うように練習できなかったから
あまり多くを望めません。
それでも、この調子なら
去年よりも先に進めそうです。
去年は樺島灯台へ行けなかったけど
今年は行けるぞ!

樺島漁港を通って77.9キロ公民館前でチェックを受けて
樺島灯台へとのぼりました。
ここでは10時スタートやEの選手などが入り乱れて
けっこう人が前後にいました。
なんだかよくわからないでしょうが
樺島灯台です。

復路でゆきひろとうさんとシマネコさんとすれ違いました。
ふたりとも元気そうでした。

83.5キロ樺島公民館に到着。
楽しみにしてたカレーをいただきました。
足首も腰も徐々に悪くなってますがまだ進めそうです。

チカチカライトが電池切れしたので
ハンディーライトをリュックにぶら下げて代用しました。

樺島公民館を過ぎて漁港に出たところで
福岡のO川ちゃんに会いました。
L部門16時スタートのツワモノです。
ここまで休憩も込みでキロ6分くらいで来てることになります。
す、すごい( ̄0 ̄;)

少し進んだところでガーミンの画面が
真っ暗になってることに気が付きました( ̄◆ ̄;)
あちゃ〜、やっぱり持たなかったか〜。
そういえば去年もこの脇岬の町までだったのを
思い出しました。
GPS機能のない普通のスポーツウォッチに着け替えました。

さてさて、ここから先は2019年以来です。
でも、足腰を考えるともう完走ペースで進むのはムリな気がしました。
脇岬の町を抜けたら急激なのぼりです。
ムリのない範囲でできるがんばりをしようと思いました。

ピークまで約5.5キロ( ̄◆ ̄;)
この間もほとんどまわりに人がおらず
街灯もない真っ暗な山の中の道をひとりで進みました。

でも、後ろのライトの光がメガネに映るせいか
横に人がいるように見えます。
実際にはいないこともわかってるし
メガネの反射のせいだということもわかってるし
はっきり見えなくてイメージのような感じなんです。
これも幻覚の一種なのでしょうか?
以前見た幻覚ははっきり見えたんですが。

背の高い黒っぽいけど派手な模様のスーツを着た男の人と
白いシャツに背中に黒いリュックを背負った男の人と
あともう一人はよくわからない。
それとたまにモーブ系の色の花がらの服を着たおばあちゃんがいました。
だいたい3人くらいがずっと横にいる気がしてました。
いる気がしてたので、ほとんど人に会わなかったけど
さびしくなく進むことができました。
気のせいだとはわかってるんですが
いることにしたほうがさびしくないので
いることにして進みました。

ピークを過ぎて少しくだったら
サイクリングロード入り口のエイド92.9キロ
がありました。
こっちゃんがいてくれてあったかい麦茶をもらいました。
ちょうどE部門に挑戦中のペーニャさんたちが追いついてきて
しばらく話をして先に進んでいきました。

ここからは次の川原エイド99.4キロまで長い長いくだりです。
ほんとに長くて、おいおいこんなに下ったら地底に行っちゃうよ、
と思うくらいです(´・ω・`)

キツくてたまらないけど真っ暗な中で休む気にもなれず
なんとか進み続け
95.5キロ付近の木場公民館前バス停そばの
民家の前に自販機があり
その明かりを頼って地面に座り込んで休みました。
すると他の選手もやってきて
O川ちゃんもやってきました。
自販機前がまるでエイドのようになりました。
この8キロで追いつかれたことになります。
速っ!てか、わたしが遅いのか(;・∀・)
O川ちゃんもしばらく地面にへたりこんで休んでましたが
ゴールで待ってます!と言って走っていきました。
いやいや、わたしはゴールは収容者で行くから。
のそのそ立ち上がってまた進み始めました。

少し進んだところでトイレに行きたくなり
川原エイドまでは持たないかなと思い
98キロ付近の公園のトイレに行きました。

一旦町におりてまた岬をのぼってひだりにカーブしつつくだると
川原の町が見えてきました。
ここでリタイアすることにしました。
99.4キロ。時間は見てなかったのでよくわかりませんが
4時30分過ぎだと思います。
21時間半くらい。

エイドに入ってリタイアしますというと
まだ時間はあるからしばらく休んでから考えたら?
とスタッフに言われました。
でも、これ以上足首と腰を悪化させたら
回復に時間がかかりそうだし
下手したら故障に繋がりそうなので
やめることにしました。
いけるところまで、ぼろぼろになるまで、
とか思ってたけど、
深刻にぼろぼろになったら
また秋の276キロを走れなくなると思いました。
そもそもジストニアは完治してないし
からだの状態もまだ万全なところまで回復できてないのに
ここで深手を負ってしまったら
また年単位で走れなくなるかもしれない気がします。
それはもう絶対に嫌だし
そうまでするのは意味がない。

99.4キロ、約100キロ進めたのは
いまのわたしとしてはじゅうぶんだと思います。
満足しています。
選手として走れたこともうれしかったです。
コース上での選手同士の声掛けのうれしさや楽しさ、
おなじ場所を進んでいる連帯感や
コース上にいるからこその緊張感や高揚感や感動は
選手として走ってこそ味わえることなんだなと
改めて思いました。
状態が悪くてよくボラに回ってるけど
やっぱりボラと選手じゃ立場が違うから
感じるものも違うと思います。
ボラにはボラの楽しみがあるので
またボラもしたいと思ってるんですが
その前になんとかW276キロを完走したいです。
今回は、もっともっと走れるようにならないとと
身にしみて思ったのでがんばろうと思います。

一緒に走った選手のみなさん
スタッフのみなさん、
ありがとうございました(^^)

ガーミンが消えるまでのログです↓