釣り界の最下級釣り師 ~釣りをさせて頂きありがとうございます~

釣りが趣味と豪語しながら、圧倒的な下手さで初心者の嫁にも負ける駄目な最下級釣り師の記録。

自作ランディングネット 溝切り・穴開け part6

2018-05-30 07:56:00 | 日記
part5からの続き

さぁ、個人的には最大の難関になります。
正直、どうすればいいか分からないからです。

いえ、『分からない』訳ではありません。
先人達のブログを見ればどうするべきか一目瞭然です。

皆様方の多くは、溝切り用の工具を自作されメーカー品の様な完璧な溝を切られております。

それだけではなく、この溝切り工具も完成度の高い芸術品まで昇華させておられる方もいらっしゃいました。

何かを作る為に更に何かを作る。
ブルーハーツの『トレイン・トレイン』の様です。

『弱い者達が夕暮れ~♪ 
     更に弱い者をたたく~♪』

私が避けたいのは、この溝切り工具を自作する行為です。

謙虚な気持ちであっても、何かを作る為に何かを作る。
正直めんどくさいのです。

ヤスリがけが終わってから、悩み続けました。

思いきって、フレームの真ん中に線を引いてノコで少しずつ切って行こうかとも思いました。
しかし、この忍耐・集中力ゼロの不器用な最下級釣り師がそんな事をすれば、、確実にランディングネットシリーズ最終回のフラグとなりますので止めました。

もう、溝切り工具を作る以外無さそうです。
新しい発想を期待させて申し訳ありませんが、他に思い付く方法が無く結局諦めて作る事にしました。
頭脳も最下級でございます。

倉庫にあった残材で作りました。

画像を見ても『何?』って感じでしょう。
コンセプトは『短時間・仕上げ加工無し・実用重視』です。

お見せするのが恥ずかしいかぎりの出来映えですが、形にしただけでも自分を誉めたいと思います。

ノコ刃が入る溝をフレームの真ん中に合わせて切り、ギザギザの刃を1ミリ程出しておきます。


本来ならこのノコ刃を短く切断して刃の部分を短くするべきなのですが、めんどくさいのとノコ刃がこれしか使えなくなるのが嫌なので、ノコ刃をそのままセットしました。
なので使い難くなってしまいました。

裏側です。

ノコ刃を木ネジで固定。
この木ネジを締めすぎてノコ刃を挟んでいる木が割れてしまいそうになりました。

溝切り工具の制作時間は30分位でしょうか。

そしてフレームに当てて溝切り開始です。

予想に反して綺麗に切れます。
しかし、ノコ刃が長過ぎてグリップのカーブのキツイ所は使い難いです。
ノコ刃の位置を変えたりしなければならず面倒です。
注意点は、フレームの縁に沿わせて削るのですが、フレームへ当てる面を決めたら、必ず面を変えない様にして下さい。
溝がズレる可能性があります。

見た目が酷い溝切り工具ですが、切れた溝の出来映えは理想通りに出来ました。
溝切り工具を作って正解でした。

今回は素直に自分の仕事に満足感を得る事がやっと出来ました。

次は穴開けです。

穴の位置を決めなければなりません。
マスキングテープをフレームに貼り始点とおおよその終点を決めます。

次にマスキングテープを剥がしテーブルに貼り付け直尺で全体の長さを計り穴の数と間隔を算出します。

私の場合は適当に15㍉間隔としました。


このけがいたマスキングテープから算出した15㍉間隔を始点よりコンパスを使ってマーキングしていきます。

そしてドリルの出番です。
他に充電式のドリルがあったのですが、充電を完了させ使おうとしたら全く動かず、急遽最安値のハンドドリルをホームセンターで購入しました。
思わぬ出費です。

私が手を加えれば価値が下がるランディングネットなのに、初期投資と言えば聞こえはいいですが、単価はうなぎ登りです。

遂にフレームの穴開けです。
反対側が真ん中に来るように慎重に開けていきます。

ここで伏兵が現れました。
グリップの穴開けです。
ドリルを通す距離が長く反対側が真ん中になるのか自信がありません。

しかし私は恐れるものなどないのです。

既に失敗しているものではありますが、溝切りが完了した今、多少の事があってもここまで来れば完成はほぼ間違いないでしょう。

そしてこのリラックスした状態なら必ず成功すると思ったのです。

~思ったのです~

失敗です。

でも直ぐに開き直ります。
どうせネットで隠れるでしょう。

それよりも気になるのはネットを取り付ける穴の数。

適当に決めた15㍉間隔。
本来なら、クレモナのネットに合わせ穴の数を決めている様です。
しかし私は、某ブログにて洗濯ネットを使っておられる方がおられ、とても共感し参考にさせて頂く事にしました。
なので穴の数を気にする必要はないかなと思い適当にしましたが、最後にならないと分からないので、少し不安な要素が出来てしまいました。

そして溝切りと穴開けで出来たバリをヤスリで取り除き、最後に♯800の紙ヤスリで仕上げました。


ここまで来るとそれらしくなってきました。

今回、無事に自作ランディングネットネットシリーズの最終回を回避する事が出来た事に一安心です。

私のランディングは、最初の雑な仕事が後々の行程の手抜きとなってしまう、いいお手本にはなっているかと思います。

では、どうすれば綺麗に作れるのでしょうか?

簡単です。
綺麗に作りたい人は、綺麗に作っている方のブログをご参考頂ければ宜しいかと思います。

私のブログは、あくまで『作ってみのうかな?でも失敗したら…』等、作ってみようかと考えている方の背中を押せたらいいな、と思って記事を書いております。

しかし、過疎っているので偉そうな事言っても恥ずかしいだけなんですけど、今回締めの言葉が思い浮かばず、最下級の分際で思ってもいない事を口走っております。

お許し下さい。

次はやっと塗装工程です。

では、また次回お会いしまょう。

part7へ続く
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自作ランディングネット ヤスリがけ part5

2018-05-24 12:34:00 | 日記
part4からの続き

さぁ、汚い所をデリートするチャンスです。

フレームの歪みはどうする事も出来ませんが、ボンドのシミと傷跡と、もしかするとフレームとグリップの隙間も何とかなるかもしれないと、この時は思ったのですが、やはりどうする事も出来ませんでした。

これも済んだ事なので進めます。

家にあった一番荒い♯100の紙ヤスリで表面の汚れを削って行きます。
汚れを削る?
これでいいのでしょうか。

表面を仕上げる為の下地処理が本来の目的なのでしょうが、私の場合は過去の失敗を消す為の削る行為になってしまいました。

なので、無駄に力が入ったせいでしょうか、柔らかい桧が傷だらけになってしまいました。

しかも、ここまで結構削ったつもりですが、相変わらず接着剤のシミらしきものが見えます。
これを消そうとすると、もうペランペランのグリップになりそうです。

諦めました。

次に♯600の紙ヤスリで仕上げ磨きを行います。
グリップに残ったシミや隙間が視界に入る度に挫けそうになります。

しかし、私は頑張って擦りました。
勿論ランディングネットです。

ですが、既に思い描いた理想とかけ離れてしまっている状況で、私のモチベーションを保つ事は出来ませんでした。

この画像なら分かりやすいでしょうか。
これは消えないし埋まりません。
諦めました。

画像では、他は問題無さそうですが実際はボロボロです。

それでも一応形にはなりました。
でも、ここまで形にしたのなら、一目私の理想を皆様にお見せしたく、この様な撮影を試みました。

如何でしょう。
光の力を借りて、全てを消し去ってやりました!

しかし、ふと思い出します。
ランディングネットを自分で作ろうと思ったきっかけが何だったのか。

それは、先人方のブログを拝見させて頂いたのですが、皆様方のランディングネットはとても素晴らしい完成度を誇っておられました。

それを見て、もしかしら自分もイケるかも?
と見切り発車したのがきっかけでした。

今は思うのです。
皆様は本当に自作していらっしゃるのでしょうか?

大変申し上げ難いのですが、もしかしたら自分アピールで、ネットで購入したものを、いかにも自作したかの様に見せているのではないかと…

しかし、そうではない事に気付きました。

きっと手先が器用で根気強くどんなトラブルからも逃げない、上級釣り師達が試行錯誤の上完成させているのでしょう。

これらと真逆の最下級釣り師が、おいそれと手を出していい分野では無かったのです。
自分の磨き上げたフレームを見ながら染々思いました。
しかし、それならそれで、どんな結果になるのかやってみようではありませんか!

次回は溝切りの行程です。
これを失敗すれば、次回が『自作ランディングネットシリーズ』の最終回となるでしょう。
楽しみです。

~そう言えば……

話は変わりますが、恒例 の海上釣り堀の案内が元締め様より来ていたのですが、私は朱流の子守りをしなければならなかったので、今回はパスさせて頂きました。

今回のメンバーは、私の勤める会社からは、長期海外出張から戻られたマモ様と、長期国内出張中のハタボー様が参加されました。

今回はマモ様が、海上釣り堀用のタックルを、やっと購入し爆釣を夢見て挑まれました。

本当は、マモ様からはこの最下級釣り師である私に、『海上釣り堀用のタックルを購入するので一緒に見てもらいたい』とありがたい御依頼を受けていたのですが、お互いの都合が合わずマモ様お一人で釣具屋へ行かれてしまいました。

その際に、恐れ多くも一言だけ『ラインはPE』とアドバイスさせて頂いたのですが、何故かフロロを購入しセットされたとの事でした。

これを聞いて思いました。

『あぁ、私が薦める物を買いたくなかったのだなぁ…』

仕方ありません。
最下級釣り師を名乗る私が薦める物を買う人はいないでしょう。

しかし、道糸に硬いフロロです。
嫌な予感しかありません。

案の定、朝一の最重要と言っても過言ではない第1投目、ベールを起こした瞬間にスプールよりラインが一気に溢れ出し、最悪のライントラブルに見舞われたとの事でした。
そして、朝一の絶好のチャンスを逃してしまい苦戦を強いられタイ2匹という結果になってしまったと、とても悔しそうにお話して下さいました。
因みに、ハタボー様はカンパチ1匹、タイ1匹の釣果で御座いました。

ここで、『ほれ見たことか』とか『俺を置いて行くからや』なんて事は考えていたとしても最下級釣り師が口に出してはいけません。

ここは神妙な面持ちでお話を聞いてあげるのが最下級釣り師としての務めでしょう。
ですが、心の中でホッとしているのも釣り人の性でございます。

ハタボー様、最近腕を上げられたのか、運気が上昇されているのかは分かりませんが、今回もカンパチを水揚げされております。
(去年の画像です)

因みに、彼は私の言う通りにタックルを買い揃えてくれました。

勘違いしないで下さい。
決して私の言う通りにしたからこの結果と言うつもりはありません。

事実を述べさせて頂いただけの事です。

part6へ続く
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自作ランディングネット フレーム接着 part4

2018-05-21 12:50:00 | 日記
part3からの続き

~お詫び~

前回の記事でご報告させて頂いた通り、ブログのタイトルを変更させて頂きました。

自作ランディングネットシリーズの途中でもあり、紛らわしくさせてしまい、誠に申し訳ございません。

心機一転、これからは少しでも釣りが上達出来る様に真摯に、そして謙虚な気持ちで精進して参ります。

もし…いえ、万が一この過疎ブログを読まれている方がいらっしゃるのなら、『こんなに下手な奴がいるんだ』『こんな恥ずかしい奴がいるんだ』と安心頂ければ幸いです。

それでは今後とも宜しくお願い致します。

~では本題へ~

1週間ぶりにフレームの型を外します。

そして、グリップに合わせて見ます。

はい。
ストップです。
既に2ヶ所失敗していますがお分かり頂けたでしょうか?

先ずフレームの歪みです。
ちょっと分かりにくいですが、ベニアで作った型がガタガタだったのが原因だと思われます。
もうどうしようもありませんし、遠めには気づきにくいので、誤魔化せると信じるしかありません。

問題は、もう一つのグリップとフレームの接着箇所です。
この画像では更に分かりにくいのですが、グリップの側面が平行でない為に、フレームとグリップの間に隙間が出来てしまいました。
光に晒すと影が出来るので一目瞭然です。

しかし、私はこの事実を知りながら、『後でなんとかしょう』と考えたのです。
今なら分かるのですが、接着してからでは修正は出来ません。
何故?そんな根拠のない自信は一体何処から来たのでしょうか?
私事ではありますが良く分かりません。
強いて言うなら‘何かしらの病気’としか言いようがありません。

終わった事なので進めます。

次は接着用のボンドを購入しました。
コニシボンドのEセットです。

選定理由ですが、先人方のブログに記載されておりました。
もし、このボンドで失敗しても私のせいではありません。
でも、大丈夫です。
この接着剤を使って失敗する人は、何を使っても失敗するでしょう。

そしてこの後、私は接着剤でも失敗する事になります。

進めます。

ボンドは2液を1:1の割合で混ぜます。
それをフレームとグリップに塗布し、接着します。
私はフレームを1枚づつ接着しました。
1枚の乾燥時間は2~3日です。

最初の1枚目の状況です。

グリップの所で、グリップとビニール紐を使用して固定しています。
フレーム1枚目は良かったのです。

問題は2枚目以降でした。
グリップの幅とフレーム2枚分の厚みで、クリップが挟みにくくなってしまいました。 
しかも湾曲している部分なので、ビニール紐も滑ってしまい上手く固定出来ません。
しかも、接着剤の量か多かったのかボンドがはみ出してしまい、あちこちニチャニチャして滑り易くなってしまいました。

仕方なく、クリップを思いっきり広げて固定しました。

やりました!
何とか固定出来ました。

3枚目の時はもっと大きいクリップを用意しようかと考えていた時です。

バチン…と音がしてクリップが宙を舞い床に落ちました。

ボンドで滑りやすくなっていたからでしょうか。
外れてしまいました。
しかも、外れた拍子にグリップを深く抉ってしまった様です。
そして、フレームを見ると無理をして挟んだ為にこちらにも傷が付いてしまいました。

大失敗です。

しかし、後悔している時間はありません。
早く対策を講じないとボンドが固まってしまい取り返しのつかない事になってしまいます。

ふと、工具箱にビニールテープがある事に気づきました。

これしかありませんを

ビニールテープでグリップとフレームの固定に成功する事ができまた。

3枚目もビニールテープで固定し何とか形になりました。
ビニールテープを巻くコツは、ビニールテープが切れない位のテンションをかけて巻く事です。

ビニールテープを使うメリットは固定しやすい所でしょうか。
デメリットとしては、ビニールテープを外した後にニチャニチャしたテープの糊が残る事です。

やはり、確実に固定するには目的に合った物を使用する事をお勧めします。

いよいよ接着完了です。
 
やらかしてしまっていますね。
もうボロボロです。

画像では分かりにくいですが、傷やビニールテープの粘着剤の跡だらけです。

そして接着剤です。

グリップとフレームが外れる事を恐れた私は、たっぷりと接着剤を付けたのですが、クリップ、ビニールテープで力を加え固定した際に接着剤がはみ出し、ビニールテープの巻き付けと共にフレーム、グリップにまで広がって凄く汚くなりました。

極めつけはグリップとフレームの隙間です。
もうこれはどうしようもありません。
光に晒せば影があり相変わらず隙間が分かります。

この先、このランディングネットがどんなに芸術的な域で完成したとしても、この隙間が気になって気になってしょうがないランディングネットになってしまいました。

でも心配には及びません。
既にボロボロですから。

正直、ここまで自分の理想と現実とのギャップに驚きを隠せません。

もう、心が折れそうです。

今回はここまでです。
以前の私ならこんな失態を記事に載せたりせずに、画像では見にくい事を利用し、致命的な失敗が無いかの様な振る舞いをお見せしていたでしょう。

それが証拠に、part3にてグリップを『一応2つ作ってみた』とありますが、これには裏があります。

証拠の画像がこれです。

折っちゃってますね。
ちょっとヤスリがけで力を入れたらこのザマです。

この事実から目を背け、さも『余裕があったから2つ作った』みたいに装っているのがお分かり頂けるかと思います。

何てさもしい人間なのでしょうか。
この様な真実を隠蔽し、本当に申し訳御座いませんでした。

これからは謙虚に、そして真実を曲げる事なく精進し、早く普通の釣り人となるよう努力して参ります。

さて、次回はヤスリの仕上げ加工です。

今回の失敗が少しでも消せる様に、しっかり磨こうと思いました。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

南郷水産センターで身の程を知る 遂に悟りの境地へ

2018-05-19 00:09:00 | 実釣・日記
とある休日です。

ランディングネットも一段落したので、昼から家族と南郷水産センターへ行ってみました。

ここにはトラウトの管理釣り場もあり、他にも鯉の釣り堀が存在します。

トラウトの管理釣り場があるのは知っていたのですが、家の近くになごみの湖があるのでここに来る必要がありませでした。
しかし、どんな感じなのかは以前から興味がありました。

いきなり到着です。

風向きのせいでしょうか、到着と同時にあの亀がいる水槽に近い臭いがします。

小学生の頃、亀を飼っていたからでしょうか。
この臭いにノスタルジーを感じていたのですが、横を見ると顔をしかめた嫁の姿が…

そうかと思えば、朱流が遊園地と勘違いしてしまい、超ハイテンションでゲートへと猛ダッシュ!!です。

もう、家族の思惑がバラバラであり、そしてこれが我が家の平常運転と一安心です。

ゲートで受付をすませ入園です。

ゲート出て直ぐに特大のふ菓子みたいなのが売られています。
魚の餌との事。

『こんなデカイ餌を食べるのは鯉やろなぁ。』

と思っていたら、更にデカいソウギョの餌のようです。
人に気づけばワラワラとよってきます。

最初は千切っては投げ、千切っては投げとしていたのですが、周りを見ればこれが餌やりとして正解のようです。

朱流の持った棒に無数のソウギョがにょきにょきと出てきます。
その様はポニョに出てくる魚の群れであります。

しかもバリバリと噛みきる音は圧巻であります。

正直この魚、男前とは言えない間抜けそうな顔をしていらっしゃるので、そのギャップに衝撃を受けます。

他にも金魚、鯉、何故かチョウザメまでいるこの施設。
そんな中にありました。
トラウトの管理釣り場。

予想通りと言うか、見た感じインレットと思われる所にある水車?位しかポイントになりそうな所はありません。
ボトムの様子は分かりませんが…

何人か釣りをしておられましたが、眺めている間殆どの人が釣れていない様子でした。
まぁ時間的にも昼過ぎなので厳しいのでしょう。

ただ、一人の方は良く釣っておられました。
常連の方でしょうか。
装備もフライにルアーと疑似餌の釣りとしては隙がない装備であります。
その時はシャッド系でヒットされてました。

しばらく眺めていたのですが、ふと気付きました。
この何の変哲もないエリアで連日叩かれ続けたトラウトのプレッシャーはどれ程のものかと……

今度、腕試しに挑戦しようかとも思いましたが、間違いなくその他大勢の『釣れないチーム』に入る事になるので辞めておく事にしました。

そしてこの後、私にとって思いもよらない衝撃を受ける事になります。

それは『金魚釣り』です。
幼少の頃から釣りを親しんでおりましたが、『金魚釣り』は初めてです。
釣りをしない人にとって、観賞魚を釣るのに抵抗がある方もおられると思いますが、我々釣り師は魚種によって差別は致しません。

竿を2本借り1本は朱流に、もう1本は私が使ってお手本を見せる事にしました。
この案に嫁も賛成です。
早くも息子と一緒に釣りをする私の密かな夢が叶う時が来ました。

竿は天然素材を生かしきるほど生かしきった竹竿です。
それに浮きとハリス、バーブレスのフックを使用した簡単な仕掛けです。
ただ、金魚相手にラインとハリスをループ・トゥ・ループで結束しているあたり、プロの仕事を感じました。

餌は練り団子。

さぁ、実釣開始です。

しかし!!

何と朱流は釣りでは無く、金魚よりも先に練り団子に興味津々です。
挙げ句、釣りをする私に団子屋さんを始めてしまいました。
私の夢は脆くも崩れ去ってしまいました。

まぁいいでしょう。
朱流にはまだ釣りは早かった様です。

そこで朱流が使うハズだった竹竿を嫁が使って釣りをする事になりました。

釣る場所は区画で別れており、そこに1区画1グループが釣りをされておりました。

どのグループも子供連れで若い夫婦の家族や、おじいちゃん、おばあちゃんが孫と釣りをしている何とも微笑ましい雰囲気であります。

しかし、金魚が群れをなして泳いでいる区画はどこも埋まっており、空いてる区画は数匹の金魚が身を寄せあっている程度。

仕方ないのでこの数匹を釣り上げる事にします。
普段、スレたトラウト達を相手にして来たのです。
並みのお父さんとは訳が違います。

餌を付け投入した瞬間……

『釣れた!!』
 
嫁です。
嫁が金魚を釣っていました。

しかも、他のご家族が入っている区画に断りも無く入って釣りをしているではありませんか!
傍目にはそこのご家族の一員の様に見えます。
例えるなら、頼んでもいないのに無理やり付いてきた親戚のおばちゃんでしょうか。

しかし人の漁場に入るとはもはや人間の所行ではありません。
しかも誰も釣れていない中釣っているのです。

私『ヨカッタナ』

嫁に素っ気ないエールを送ります。
朱流は嫁に金魚を見せてもらい楽しそうです。


私も負けてはいられません。
数匹の金魚目掛けて餌を投入……

嫁『釣れた!!』

またです。
またやらかしております。

私『ヤ、ヤルナァ…』

嫁は釣りなど興味がなく殆どした事がないので、これが伝説のビギナーズラックと言う現象なのでしょう。

この時、私は少々焦りましたが流石に金魚数匹のエリアでは厳しそうです。

嫁のエリアの方が分があるのは確かですが、ここで私が嫁の所に行ってしまうと、それこそ在来種を追いやったブルーギルの様になってしまい、最初にいらっしゃったご家族に申し訳がありません。

私は他の区画が空かないか様子を見ながら釣りをしていました。
ほどなくして…

嫁『釣れた!!』

もう、朱流も私から離れて嫁を相手に団子屋さんをしています。

そして、最初にいたご家族のお父さんも、釣れ続ける嫁に嫌気が差したのでしょうか、お子様を釣れてお帰りになられました。

今でも心より申し訳なく思っております。

しかし、そうなると嫁の天下です。
そして私もそこにあやかってしまいました。
まさに在来種を追いやったブラックバスにブルーギルがくっついて来た感じです。

こうして我々家族は、金魚うじゃうじゃ区画の占拠に成功しました。

ここでやっと嫁と対等の立場になりました。
こうなると私のターンです。

先程のご家族に対し私が出来る事は、ここで嫁を完膚なきまでに叩きのめす事です。

早速仕掛けを投入しますが……

横で嫁が立て続けに2匹追加します。
何故でしょう?
もはやビギナーズラックとは思えません。

ちょっと嫁の釣りを見てみると、浮きは使わず金魚の棚に合わせ、金魚が餌を吸ったり出したりする瞬間を見計らって見事に合わせをいれています。
その様はベテランのヘラ師のようです。

ただ、私も同じようにしているのですがすっぽ抜けるばかりで一向に釣れません。
もしかすると普段からトラウトをバラシている要因がここでも現れているのかもしれません。

嫁はそれからも数匹釣り上げて一言。

嫁『父ちゃん釣りが趣味って…w』

今それを言ってはいけません!
親しき仲にも礼儀あり!です。
私は非常に傷つきましたがまだ挽回出来ると信じていました。
が、嫁はここで更にあり得ない一言を言い放つのです。

嫁『飽きたからやめるわ』

何てことでしょう。
釣り師が釣れている時に『飽きたから』等とありえません。

それこそ根こそぎ釣りまくるのが釣り師としての心情です。

それをこともあろうに、『飽きた』等と口が裂けても言ってはいけません!

しかし嫁は釣り師ではないのでそんな事はお構い無し。
さっさと私を置いて何処かへ行ってしまいました。

残されたのは団子屋の朱流と私だけになってしまいました。

もはや釣りをする意味も無いのかもしれません。

しかし朱流は私に小さく千切った練り団子を渡してきました。
私は目頭が熱くなりましたが、懸命に涙だけは堪えました。

私『父ちゃん頑張るから…』

時間はあまりありません。

私は仕掛けを見直します。
明らかに浮き下が長すぎ餌が底に着いてしまいます。
嫁は餌をサスペンドしている金魚の目の前に落とし浮きは使っていませんでした。

しかし浮き下は調整出来ない様になっておりましたので、浮きの棒にハリスをグルグル巻きにし浮き下を調整。
金魚が餌を吸い込んだ瞬間に、あわせる事に集中出来る様にしました。

そしてサスペンドしている金魚の目の前に餌を落とす事に成功。

すると金魚が私の餌を食べ始めました。
タイミングを見計らい合わせます。

掛かりました!

デカい金魚です。

ここから…と言う所ではありますが、この後も予定があり時間がなかったので納竿と致しました。

私は数こそ負けましたがサイズで勝る事が出来ました。
と言うより、もうそこにすがるしかないのです。

嫁に携帯の写真を見せて大きな金魚が釣れた事を告げます。

嫁『ヘェ。ヨカッタヤン』

………感情がありません。
既に、金魚釣りの事に興味がなくなっているようです。
勝ち負けなどもう眼中にありません。
それよりもこれから食べに行く焼き肉の事で頭が一杯のようです。

もう私がすがるものさえ意味がなさそうです。

金魚釣り、本来の私のジャンルではありませんが、初心者である嫁に惨敗し、そこにこだわり続ける私に対し、嫁には呆れられております。

しかし、個人的にかなりショッキングな出来事で仕事も手につきません。

この程度のスキルしかないくせに、釣りが趣味だと豪語し、果てはブログまで始めてしまう、身の程知らずとは私の為にある言葉の様です。

また、過去の記事を読み返しても乱雑な文章に偉そうな言葉遣い。
読み返しただけで顔から火が出そうです。
書いた本人がここまで言っているので、読まれた方はさぞ辛かった事と思います。
『もう止めてしまおうか…』とも思いましたが、始めた事を簡単に止めるのも無責任と思い踏みとどまる事に致しました。
これからは心を入れ替え釣りと向き合って行こうと誓いました。

つきましては、このブログタイトルを変更し新たな気持ちで再スタートしたいと思います。

新ブログ
『釣り界の最下級釣り師
~釣りをさせて頂きありがとうございます~』

如何でしょうか?
最低辺感が出ていますでしょうか?

過疎ブログではあるので、困る方もいらっしゃらないと思いますが、次回よりタイトルを変更させて頂きます。

もし…万が一です。
この駄文を我慢しながら読まれている方がおられるのであれば、今後も宜しくお願い申し上げます。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

渓魚との再開 今シーズン初アマゴ

2018-05-10 08:24:00 |  実釣
まだ久多のアマゴに出会えていなかったGW明け。

渓流ファンの皆様はとっくに思い思いの渓魚に出会えていると思う。

思い返せば3月の初めに年券を購入してから1回しか久多川へ行っていない。
まぁ、久多川へ行こうとすると丸1日を費やしてしまう為、中々行けないのも事実。

だが、今回の休みは特に嫁からの指令も無く遠征も問題なさそうだったので、ランディングネット作りもお休みにして久多川への釣行を決行。

そして天気予報は曇り。
雨後の曇り……期待出来る!!

ウキウキ気分で5時30分出発。

今日こそは…流行る気持ちを抑え、6時45分に大黒谷へ到着。
濁りは無いが、いつもより水量がある。

前回、出来もしないフライをぶっ込んで釣りとは言えない釣りをする羽目になってしまった教訓から、今回はルアーでのトライ!
渓流でのフライはまだまだ早過ぎたが、それが分かっただけでも良しとする。

朝一の大黒谷。

ここの雰囲気は大好き!
そして準備を開始。
今回、誕生日プレゼントで嫁から釣り用の帽子を貰った。 
防水で雨の中でも使えるので助かる。

ルアーはDrミノーをチョイス。

もうね、これサイコー!!
ミノーはこれで十分。
そりゃ、Dコンは素晴らしいと思うけど1500円程するルアーは財布に厳しい。
その点Drミノーは700円でお釣がくる小遣い制サラリーマンの味方なのだ(店によっては700円を越える所もあるが…)。

入渓し遡上していく。
アップクロスでのキャストでトゥイッチを入れて巻いてくる。

突然何の障害物の無い所で、ギラッと何かが光ったと思った瞬間ヒット!!

が、ランディング直前でオートリリース。

だが、活性は間違いなく高い。

直ぐにキャスト!

またヒット!!
が、ネットに入れる直前で同じ様にオートリリース。

何で??
かかりが浅いのか?

これを同じ場所で4回繰り返す。
まさか同じアマゴではないと思うが、結局これだけのチャンスを棒に振る俺は何なんだろう。。。
そして、情けない限りである自分の事は棚に上げ、あれだけバーブレスと言っておきながら、バーブ付きのフックを真剣に検討してしまうあたり本当に小さな人間である。

気を取り直し、悠々とポイントを潰して次へ向かう。

もはやオームの群れの如くポイントを潰し腐海の森に変えてしまう俺は、後から来る釣り人にとってこれ程恐ろしい物はないだろう。

更に進んで行く。
ちょっと熊が気になったので一発鳴らしておくことに。

ターン…と乾いた音が響く。
どれ程の効果があるかは不明だが、耳も目も体脂肪も良くない俺とは逆に、熊さんは目も耳も臭いも敏感に感じとる様なので、きっとこのこっちに来ないでサインに気付いている事だろう。。。
と、言う事にしておく。

今日はまだ誰もここには来ていない様子。
新しい鹿の足跡はあるが、人の足跡はそれそど新しくはなさそう。
清々し渓流での朝に休憩がてら撮影。


気分も新たに遡上していく。

間もなく良さそうな淀みに到着。
慎重にキャストしトゥイッチで引いてくると……

予想通りルアーの後ろでギラッと光ったと思ったらヒット!!

暴れるアマゴにバレるなバレるな!!と念じながらランディング!

今シーズン初アマゴ??
朱点が良く分からないなぁ。
ヤマメでも通用しそう。

とは言え、やっと出会えた。
嬉しくて更に撮影。
早く自作のランディングネットを完成させて写真に収めたいな。



やっぱり渓流は楽しい。
歩いて魚を探す。
この過程があるからこそ、この1匹との出会いが嬉しい。

長居させても悪いので直ぐに帰って頂いた。
そしてこの時に、染々バーブレスフックで良かったと思う身勝手な人間である。

更に遡上して行ったが、途中増水が酷く山を迂回する必要があったので、大黒谷はここまでとし戻る事にした。


ここまで1匹とは言え釣れた事に安堵し、次のポイントへ。

次は中の町へ向かったが釣り師ばかり。
こんなに多いのは初めて。
みんなこの天候を待ってたかの様だ。
やってみたいポイントもあったのだが、諦めて上の町方面へ向かった。

車が停車出来る場所を発見。
昼食のおにぎりを腹に詰め込む。

まだ人が入っていない様子だったので、奥の谷の少し上流から下って行く事にした。
大黒谷と違って里川の雰囲気。

ここでの釣りは初めて。
こんな感じがしばらく続く。

入って直ぐの瀬の落ち込みから、Drミノーに飛び出してきた魚影があったがヒットに至らず。
けど、魚がいる事が確認できやる気が出る。

しばらく対岸に向かってキャストをしていると、着水したDrミノーに突進する魚影を確認。
リーリングを止め、Drミノーを流れに乗せトゥイッチで誘っているとガツンとヒット!!

『バレるな~、バレるな~』と念じながらランディング!

本日2匹目。

こんな流れが岩で淀んだ裏位にいた。
赤丸の辺り。


この後も数打ちゃ当たる!のランガンで下っていく。

暫く行くと堰堤にたどり着いた。
プールになっている所があり、ダウンでキャストしDrミノーをトゥイッチで引いてくると、横からガツンと食ってきた!!

結構浅い所でヒットしたのでそのまま引っこ抜き空中でキャッチ!
こう書くとカッコいいが、実は慌てて2回ほどキャッチミスをやらかしている。

何とか本日3匹目。


もう気分は最高!!
3匹という数は昨シーズンも釣った事はあるが、今日は何かミノーの使い方に手応えを感じる。
まぁ、恐らく魚の活性が高いだけだとは思うが……
でも、満足!!

堰堤を越えて更に下る。

が、ここからは反応の無い時間が続く。

ふと前方を確認すると、護岸から赤い帽子が見えた。
どうやら釣り師がいるようだ。

そこから岸に上がり戻る事にした。

オームの群れが成れの果てとなったこの腐海で、この釣り師は釣る事が出来るのだろうか。。。
竿抜けと言うことであれば抜け抜けなのだが…

しかし、この久多の里は店も無いが静かで趣のある雰囲気がいい。
まぁ、住むとなると色々不便な事も多いんやろな。
けど、何か懐かしい気持ちにさせてくれる。


元の入渓点に到着。
今度はここから遡上して行く。
ここは去年一度入渓したが、水量が無さすぎて直ぐに脱渓したポイント。
けど、今日は水量も十分だったが…

ここからは一度だけ追っかけて来る魚影を確認できたが、その後は気配すら無い。

そろそろ帰らないと朱流のお迎えに遅れてしまいそうなので、本日はここで納竿とした。

今日は終始こんな天気で大雨にもならず釣りやすかった。

そして、今日の釣果はこの天気に救われた所が大きいとは言え、釣れなければ見えない事もある。
上手く説明出来ないが、今日はミノーの使い方がおぼろ気ながら少し解った様な気がする。

この日、やっと渓魚に出会えた。
エリアだとサイズが~サイズが~となってしまうが、渓流だとサイズが小さくても何か凄く満足してしまう。

そして、ルアーでの釣りもまだまだやるべき宿題が多い事に気付かされた。

また久多への釣行が楽しみだ!

そして最後に…
  Drミノー、万歳!!
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする