山梨県甲州市塩山の五味葡萄酒から、デラウェアの一升瓶ワインが初登場。
このワインは、五味葡萄酒で以前から発売されているワインで、晩酌用として近所の方々に良く売れているらしい。
しかし、このワインの存在を私が知ったのは最近のこと。
後継者の五味君(後輩なので)とは何度も会っているのに、最近までこのワインの紹介はありませんでした。
五味君も、醸造専門で、営業は不得意そうなので、無理もありません。
私に、「このワインはおすすめです」などと言った事は、今まで皆無です。
山梨のワイナリーは家族経営のところが多く、社長一人でなにもかもします。
そうなると、まず醸造です。
よって、ワイナリーの社長は、職人気質な方が多いようです。
ワイナリーによっては、パンフもワインリストもHPも売店も無いところもあります。
だから、社長の話から、ワインを揃えていくのですが、どうしても落ちがあります。
最近は、ワイナリーの社長と話をするとき、「ほかにワインは無いか」と聞くのが癖になりました。
その成果?がこのワインであり、北野呂醸造のロゼワインもそうです。
ラベルは斬新なのかレトロなのか、かなり目立ちます。
ラベルの53は、創業年でもアルコール度数でもエキス分でもありません。
53=五味、の事です。
山梨県笛吹市一宮町の北野呂醸造のロゼの一升瓶ワインが当店初登場。
中身は、デラウェアワイン70%、甲州種ワイン20%、マスカットベリーAワイン10%のブレンド、辛口です。
え、ブレンドワイン?
そうです。上記3種類のワインをブレンドしたロゼワインです。
外国では、ブレンドされたロゼワインを認めない国もあります。
山梨のロゼワインは昔からブレンドでした。
最近では、黒葡萄(赤ワインの原料)を白ワイン製法で作るロゼや、赤ワイン製法の途中で液体を抜くロゼなど、昔からワインを作っている国の製法で作るロゼワインもたくさんあります。
私も若いころは、ブレンドのロゼワインに否定的でした。
年を取り丸くなると、ブレンドのロゼワインを認めるようになりました。
ロゼワインにするためのワインは、まっとうなワインです。
それを2種類、3種類ブレンドするのだから、別に品質が悪い訳ではではない。
白ワインも赤ワインも、品種別ワイン(セパージュワイン)以外は、すべてブレンドですよね。
フランスボルドーの5大シャトーも、ブレンドです。
ブレンド技術の極みがワインの味です。
そう考えると、山梨で昔から存在するブレンドのロゼワインもOKでしょう。
むしろ、そのブレンドされているワインを推測しながら飲むのも、また楽しいのでは。
北野呂ワインのロゼは辛口です。
食事にも合わせ易く、鮮やかなピンクも華やかです。