特待生と野球留学

「特待生」、「野球留学」、「アマチュアリズム」に焦点を絞って展開します。

朝日だけではありません

2007年05月14日 | ブルータス

出しそびれているうちに先を越されて、この件に関しては「お任せ」のつもりでしたが、続報が出ませんので便乗します。

高野連「熱烈擁護」の記事 書いた朝日記者は高野連理事
(J-CAST ニュース 2007/5/ 7)
朝日新聞だけが高野連を擁護するかのような「記事」を掲載した。一見すると、一般の記者が署名入りで主張を書いたかのように見えるが、記者は高野連の理事も務めていた。

よくある話であって、別に珍しいことではありません。今回は佐山氏もそうでした(尾藤氏には高野連常任理事の肩書が載っていましたが…)。たしか「21世紀枠」のときも同じことをやっていました。いつもの手口です。今さら私は驚きません。

高野連:特待制度根絶策 中止徹底を最優先 今後、二重基準に
(毎日新聞 2007年4月21日 東京朝刊)
◇他競技も調査を--大阪本社運動部長・堂馬隆之
 専大北上の特待生問題を発端に、日本高野連が加盟校に対し、特待制度の全国実態調査と同制度解消に踏み切る。学業との両立が本分の高校スポーツの健全化に向けた第一歩として評価したい。ただし、これが野球だけにとどまっていては中途半端ではないか。他競技団体も調査するなどのアクションを起こすべきだ。

このように主張している(た?)堂馬隆之氏もまた高野連様の理事を務めています。高野連様の理事がよその競技団体に対して、「お前らも俺の後をついて来い」なんてことを言っているわけです(肩書きを変えればそうなります)。

私はストックしていたこの記事を読んで、大阪本社運動部長の肩書だけでピンと来ました。実は、堂馬氏の名前を見つけようとしたら、佐山氏の名前も見つかったという次第です。引用しなかった部分を含めて、堂馬氏の論旨は次のようなものです。

  1. 専大北上高野球部は学生野球憲章違反で解散に追い込まれた。
  2. 同校は他競技でも同じような特待制度を運用している。
  3. 他競技には学生野球憲章のようなルールがない。
  4. この際、他競技も実態調査すべきだ。

言論は自由です。記者個人として、このような発言をすることは別に否定されることではありません。脇村氏や田名部氏がこんなことを言えば(言ったようですが…)、“内政干渉”にしかなりません。傲慢きわまりない話です。「大きなお世話」だと言い返されるだけでしょう(穏便に済んだようですが…)。

しかしまあ、こうして見ると、4月21日付の毎日新聞は、高野連様の幹部が肩書を替えて第三者であるかのごとく装いながら、高野連様の広報を垂れ流していただけだったようです。残念ながら、思惑どおりに進まなかったようですが…。