特待生と野球留学

「特待生」、「野球留学」、「アマチュアリズム」に焦点を絞って展開します。

各紙社説

2007年05月05日 | 社説

私は高野連様が全国調査に乗り出したとき、「やりたいんなら、どうぞ」と思いました。彼らの思惑どおりには動かないことに確信がありました。騒ぎが大きくなればなるほど、注目が集まれば集まるほど、「学生野球憲章」が世論の攻撃にさらされるのがわかっていたからです。

新聞各紙の社説も微妙に変化していますが、もっとも面白いのは、読売系列の福島民友が読売とは派手に異なる論調を維持していることです。なお、同社説によれば、学法石川と日大東北は野球部員を特待制度の対象外にしているそうです。なるほど、それで聖光学院のほうが強くなったということでしょうか。

野球特待制度*「教育の一環」が原点だ(06/28北海道新聞)
特待生制度 高野連の体質・機構も改革せよ(06/28読売新聞)
野球特待生 まず原点に立ち返れ(06/28東京新聞)
野球特待制度 現場の声に柔軟な対応を(06/28産経新聞)
野球特待生―時代に合うルール作りを(06/27朝日新聞)
野球特待生 不正の介入許さぬ制度を(06/27毎日新聞)
[スポーツ特待制度]肝要なのは学業との両立(06/26沖縄タイムス)
高校野球の特待制度 納得ゆく基準づくりを(05/31岩手日報)
野球特待生問題 立ち止まって、考えるとき(05/31しんぶん赤旗)
高校野球特待制度「過熱化のゆがみ是正の時期」(05/14陸奥新報)
高校野球の特待生問題 将来を見据えて見直しの議論を(05/14教育新聞)
■野球特待問題 憲章見直しは避けられぬ(05/13新潟日報)
■野球特待制度 ルール作りを急ぐとき(05/13信濃毎日新聞)
■野球特待生―行きすぎをどう防ぐか(05/12朝日新聞)
■野球特待生 不正の根源は手付かずだ(05/12毎日新聞)
■「特待生」救済 高野連の独善がもたらした混乱(05/12読売新聞)
野球特待制度 拙速ではない論議重ねよ(05/12産経新聞)
■高校野球*尊重したい憲章の精神(05/12北海道新聞)
特待制度の緩和措置(05/12神奈川新聞)
野球特待生  問題を先送りした救済(05/12京都新聞)
高校野球連盟 特待制度は柔軟な対応で(05/12山陽新聞)
■高校野球特待制度 憲章の見直しを急ごう(05/11北国新聞)
高校野球特待生  妥当な救済措置だ(05/11徳島新聞)
時代に合ったルール必要/野球特待制度中止(05/09東奥日報)
是非論を深めてはどうか 高校野球特待制(05/09西日本新聞)
野球特待制度/スポーツ全体での論議を(05/08北日本新聞)
高校野球特待制度 誰もが納得するルールが必要(05/06宮崎日日新聞)
[野球特待制度] 「憲章」見直しも必要だ(05/06南日本新聞)
■野球特待制度*求められる明確な基準(05/04北海道新聞)
■高野特待制度/「フェアプレー」を取り戻せ(05/04福島民友新聞)
■野球特待制度  拙速な調査は何のためか(05/04新潟日報)
高校野球の特待制度 高野連は明確な指針を(05/04福井新聞)
野球特待生/幕引きにせず議論始めよ(05/04神戸新聞)
■野球特待制度 明確な基準づくりを急ぎたい( 05/04愛媛新聞)
【特待制度】高野連は独善を排して(05/04高知新聞)
■野球特待制度 禁止だけでは解決できない(05/04熊本日日新聞)
まずはフェアプレーから(05/04沖縄タイムス)
高野連 きれいごとでは済まない(05/02産経新聞)
野球特待生 これを機に新ルールを(04/27中国新聞)
■西武「裏金」問題 高野連の対応は疑問だらけ(04/26読売新聞)
特待制度の是非 この一石を生かせるか(04/26東京新聞)
■野球特待制度調査 憲章の見直しも視野に(04/25秋田魁新聞)
野球特待制度  うみを出し切れるのか(04/22京都新聞)
甘え一掃、ルール順守を(04/21神奈川新聞)
専大北上解散  高校球界に一石投じた(4/20徳島新聞)
■専大北上高 「憲章」の見直しも検討課題(04/19毎日新聞)
■専大北上高 高野連にも「放置」の責任がある(04/18読売新聞)
専大北上高 学生野球憲章こそ見直せ(04/18産経新聞)
■高校野球 汚れから目を背けるな(04/18東京新聞)
■野球部解散 「特待制度」が諸悪の元か(04/18新潟日報)
■「もぐらたたき」では駄目 専大北上野球部(04/18西日本新聞)
[野球特待生] 悪弊は絶ち切るべきだ(04/18南日本新聞)
■専大北上問題―特待生制度を考えよう(04/17朝日新聞)
西武の裏金  うみを吐き出せ、野球界(04/06京都新聞)


福翔(福岡)

2007年05月05日 | 高校別

申告したなかで唯一の公立校として一躍有名になりました。06年夏は3回戦で福岡第一に2対4、05年夏も3回戦で春日に8対9で敗れています。福岡市立福岡商業高校だった90年代前半はもっと強かったはずです。

2000年に普通科・商業科・情報処理科を「総合科」として一本化したとき、現校名に名称変更しています。略称の「商」を「翔」に変えたということでしょう。商業高校が消えていくのはここだけのことではありません。甲子園出場がないので「たそがれの商業高校」には載せていませんが…。

福岡市立福翔高野球部、公立で唯一の特待生違反
(5月4日 読売新聞 九州発 週間ニュース)
 福翔の清水昭男校長によると、同校には1学年あたり10人にそれぞれ月1万円を支給する同窓会組織の奨学金制度があり、野球部では2、3年生計3人が対象になっていた。
 1日に日本高野連に問い合わせたところ、2日夕に「憲章に抵触する」との回答があった。清水校長らは同日中に奨学金制度の対象になっている3人の自宅を訪問し、本人と保護者に事情を説明して奨学金打ち切りの同意を得たほか、野球部長が辞任した。清水校長は「高野連の判断には従う」としながらも、「本校の制度は入学後に支給者を決めるもので、中学生の勧誘には使えない。生徒を励まし、育てるのが学校の仕事で、奨学金も方法として間違っていない。『金をもらうのはいけない』の一点張りは賛成しかねる」と話した。

何が引っかかったのか、この記事だけでは判然としませんが、高野連様から「アウト」だと聞かされた校長先生は♪「何をおっしゃる、うさぎさん~」と歌い出したくなったかもしれません。

まあ、そんなにかわいいものではありませんが、ここまで石頭だと反発を買わないほうがおかしいわけです。校長先生や部長先生や本人や保護者にとっては降ってわいたような災難でしかありません。

実は、これに類する話はもっと(野球で)有名な公立高校でも聞いたことがあります。申告されていないのですから、きっと今ではそういう制度はないのでしょう。