言わずと知れた今春のセンバツ優勝校です。4月28日から始まる県大会開幕前日に登録9選手を差し替えて、16校参加の静岡県大会に臨みました。
常葉菊川高:登録9選手を除外 特待生問題で春季県大会
(毎日新聞 2007年4月28日 3時00分)
同校は学業など総合的に優れた選手に対して授業料減免などの奨学金制度を設けており、同大会でベンチ入り登録した2、3年生20人のうち9人が奨学金を受けていた。
大会初日の1回戦では5対6で富士宮西に敗れたことが大きく報道されましたが、ここで問題になるのは、選手の入れ替えが憲章違反になるのかどうか判断しかねた末の苦肉の策だったということです。この時点では憲章違反であることが「確定」したのではなく、その疑いもあるからとりあえず辞退したということになります。
選抜優勝校の常葉菊川、県大会1回戦で敗れる 高校野球
(朝日新聞 2007年04月28日19時57分)
常葉菊川は大会前日の27日、野球部員を理由とした特待生制度に該当する可能性があるとして、登録メンバー20人のうち約半数を今大会の選手登録から外し、佐野心部長が退任。静岡県高野連によると、大会が迫る中で学校側の判断が固まらず、大会中の混乱を事前に防ぐために取られた措置で、県高野連への特待生制度の正式な申告はまだないという。
要は、(東海地区でも静岡県でも)高野連様が、違反なら違反である、そうでないならそうでない、とジャッジすればいいことです。もし、最終的に「セーフ」だったとしたら、何も悪くない選手個人が「あいつは特待生だ」というレッテルを貼られた事実だけが残ります。
今回の特待生問題は「教育の一環だから、金品を受け取るのはまかりならぬ」という高野連様の“教義”が発端です。こんなことを平然とやってのけるところに「教育」を語る資格などありません。