野球少年は夢を見る…

Hanshin Tigers Series 2024

雨の横浜で逆転勝利!(22日・横浜)

2006-03-22 20:42:45 | Pre-Season Game
 タイガースの先発は、ローテーション入りが決定的な左腕・江草仁貴だったが、初回に簡単に2アウトを取った後、3番・内川聖一に粘られ、「2-3」にした挙句、フォアボール(四球)で歩かせ、4番・佐伯貴弘にも「1-3」にして、ストライクを取りにいった140㎞をレフトスタンドに放り込まれ、いきなり2点を先取された。

 しかし、その後は立ち直った江草。【2回裏】【3回裏】を3者凡退で切り抜け、【4回裏】は“天敵”村田修一にセンター前ヒットを浴びるが、後続を退け、【5回裏】も石井琢朗に同じくセンター前ヒットを浴びるが、キャッチャー矢野輝弘のアシスト(盗塁阻止)で3人で切り抜けた。

 ベイスターズの先発、ルーキー左腕・高宮和也、2番手のマーク・クルーンに抑え込まれていたタイガースは、【6回表】3番手、左腕・那須野巧(2年目)の制球難に付け込んで、2アウト満塁にして、3番「掃除屋」アンディ・シーツがライトフェンス直撃のツーベース!! 「2対2」の同点に追いついて、【8回表】にも赤星憲広の2点タイムリーで「4対2」逆転! 
 しかし【6回表】2アウト2塁、【8回表】2アウト3塁の2度のチャンスで、いずれも打てなかった4番(途中出場)浜中治の状態が気になるが……

 先発・江草の後は一人1回の必勝のリレー。【6回裏】桟原将司、【7回裏】吉野誠が3者凡退で切り抜け、【8回裏】相木崇が1アウト後、1番・石井を「2-0」に追い込みながら、キャッチャー浅井良が外角に構えたにも拘らず、球は真ん中に来て、その瞬間「あっ!」という声が聴こえ、左中間を深々と破られた。
 しかし、相木のミスもこの1球のみ。後続を打たせて取り、役割を果たし、【9回裏】は『WBC』出場の藤川球児、久保田智之が不在の今、クローザーを務める能見篤史が、最後に落ちる球2種=チェンジアップとスライダーで2者連続三振に斬って取って、雨中の逆転劇を締め括った。

 試合終了後、ダッグアウトの奥で先制2ランを放った佐伯が、雨に濡れるグラウンドを呆然と眺める顔が印象的だった。今年もタイガースには勝てないのか? そう思わせただけでも、このオープン戦の勝利は価値がある。ベイスターズ戦に取りこぼしが無ければ、今シーズンも優勝争いに絡める。ベイスターズに足を引っ張られれば、地の底に落ちる。

ジェフの穴埋まった!能見に任せろ(デイリースポーツ)