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Hanshin Tigers Series 2024

オクスプリング悪夢の6失点!(オープン戦|4日・大阪ドーム)

2006-03-05 20:50:05 | Pre-Season Game
 3回6失点。しかし自責点は「0」。(結果だけを見れば)そんなに悪いピッチングではなかった、と思いたいが……タイガース先発クリス・オクスプリング。【3回裏】1アウト後、2番・村松有人を「2-0」に追い込みながら、キャッチャー矢野輝弘が「3球勝負」の欲を掻いて(?)インサイドに構えたが、速球(142㎞)が真ん中高めに浮いて、これをセンター前に弾き返され、初ヒットを許す。これでリズムを崩したのかもしれない……

 3番ジェイソン・グラボウスキーも「2-1」と追い込みながら、4球目(138㎞)のファウルがキャッチャー矢野のミットに触れ、打撃妨害を採られ、1アウト1,2塁。矢野の責任、だ。
 4番・北川博敏に初球のカーヴ(115㎞)を狙われ、ライト前ヒットを浴び、1アウト満塁。5番クリフ・ブランボーにも初球(139㎞)を狙われ、レフトへ大飛球! 3塁ランナー還って、まず1失点。そこから5連打を浴びる……!!
 6番・水口栄二には2球目の何の変哲もない速球(140㎞)を叩かれ、左中間を破られ、2者還って、3失点。7番・後藤光尊には(同じく)2球目(139㎞)を流し打たれ、三遊間を破られ、2アウト1,3塁。8番・阿部真宏には「2-1」に追い込みながら、インサイドの速球(136㎞)を振り抜かれ、レフト線にツーベース!! これで4失点。
 9番・前田大輔には初球スライダーでストライクを先行しながら、2球目も同じ球(135㎞)を配して、これを狙われて、ライト前ヒット!! 2者が還って、これで6失点。尚も1番・谷佳知に初球(139㎞)をライト前に持っていかれ、ここで久保康生ピッチングコーチが通訳を伴って登場。
 これで少しは冷静になったか、2番・村松にも初球(139㎞)を狙い打たれるが、サード今岡誠が処理して、3アウト。このオクスプリング、コントロールは良いが、打たれ出したら止まらないピッチャーかもしれない。アテネ・オリンピック(2004年)で日本代表を斬り切り舞させた面影は微塵も残っていない。先行きが心配、だ。

 2番手のエース井川慶が8球で3者凡退に打ち取って、安心させるが、3番手の福原忍が【6回裏】に2失点。先頭の村松に3塁線を破られ、1アウト後、北川に「2-3」にして、勝負球(144㎞)が甘く入り、センター前に叩かれ、まず1失点。ブランボーにもスライダー(128㎞)を左中間に持って行かれ、1アウト2,3塁。後藤のセカンドゴロの間に3塁ランナーが還って、2失点。
 福原も心配だ。昨シーズンの不調から脱却できていない。この日は中継ぎテストも兼ねていたのかもしれないが、こんな調子では中継ぎでも怖くて使えそうにない。2回を投げて、ヒット5本を浴びて、2失点。次は先発になるだろうが、そこで「いい結果」を残せるか?

 そんな福原の「不安」を払拭させてくれたのが、4番手の左腕・江草仁貴。【7回裏】に登場して、3者連続三振! 相川亮太を「2-1」に早々に追い込み、高目の速球(142㎞)を振らせ、ベテラン的山哲也には一転、初球スライダー(127㎞)から入り、「2-3」にされるが、最後はインローに143㎞を投げ込み、見逃し。若手の坂口智隆にはスライダー2球で追い込み、143㎞でファウルを打たせ、最後はスライダー(129㎞)で空振り。
 見事なピッチング、だった。そのテンポの良さが、味方の攻撃にもいい影響を与えると思ったら、【8回表】に2点を返したタイガース。最終的にはオクスプリングの序盤の失点が祟り、「5対8」で敗れたが、江草が『J』ジェフ・ウィリアムスの代わりを務められる証(あかし)を示して見せた。

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