楽しくて つらくて かっこいい!

ロードバイクとキヨシローと仏像が好き。
2017年春、念願の作業療法士になりました。

感覚と姿勢の関係は難しい・・・

2015-02-11 17:40:41 | 勉強したこと
うわー!
コメント欄開ときますとか言って、開いてなかった
ゴメンナサイ。
コメント欄、できました!
是非とも一声かけてやってクダサーイ!

*****

今日は姿勢の事を書いてみようかと思います。
ココは私のウイークポイントでもあります

私が介護している時、
多分、八兵衛さんを始め、ママン、他にもいろいろな方が言っていたのに
全然頭になかったこと。
それは

感覚

です。
麻痺側を動かすことばっかり考えて、ちゃんとした姿勢がとれない理由は
「麻痺してるから!」
だけで片付けていました。
なんでそんな姿勢になっちゃうんだろ?
を考えないといけなかったみたいです。

2年生になって、実際に治療学も始まると、
どの先生も必ず言うのがこの「感覚」です。

感覚って一口に言っても
・視  覚:自分の体と外部環境の位置関係を把握する
・前庭覚 :三半規管って言うやつです。耳の中にあってね、頭の位置がどこにあるか把握する
・体性感覚:1.表在覚:皮膚からくる感覚ですね。身体が触れている場所からの触っているーとか、
           圧力かかってるーとかの情報(触圧覚)
      2.深部覚:関節や体の各部位がどういう方向や動きになっているかの情報

なんてのがあります。
家のママンは「表在、深部感覚重度鈍麻」とかって、リハで評価されていた気がするので、
熱い、冷たい、触られてる的な感覚はもとより、
麻痺側の手足がどっち向いてるか、どこにあるかとかの感覚もなかったんだろうな。

授業でやったのですが、健常の方が経験できる、麻痺を持つ方の感覚に最も近いのが
ベッドに寝て、身体の半身だけバランスボールに乗せる。
又は、椅子に座って、
片方のお尻だけバランスボールに乗せる。
(注:バランスボールとベッドや椅子は同じ高さ)

支持面から情報が入ってこない、不安定ってことが
こんなに怖いことなんだーって、初めてわかりました。

ウチのママンはベッドに寝ている時、
健側(右)の手でいつもベッド柵を握っていました。
なんでだろ?なんでだろ?って思ってたのですが、
おそらく普通にに仰向けに寝ていても、麻痺側(左)に感覚がないから
不安だったんだと思います。
だからまだ少しは感覚がある右側に力を入れて安定感を得ようとしていたのかな。

感覚障害は姿勢にものすごく影響します。
自分の重心をね、決めるのにはやっぱり感覚がある所で決めるでしょ?
だから非麻痺側に片寄るのは仕方ないんですね。
逆に
麻痺側の感覚が感じられないから、それを求めて
どんどん麻痺側に傾いて行ってしまうケースもあります。
麻痺がある方に傾いちゃうから、支えるちからがないのかな?って思って
麻痺側のお尻の下とかにクッション入れても(私、した覚えがある(笑))
更に非麻痺側のの重さが重くなって、麻痺側が軽くなるから
もっと麻痺側の感覚を求めて、麻痺側に傾いていく。
授業で習った時のメモ

普通70キロの人は、健常時、通常両方の臀部に35kgずつの圧力を感じてるはずなんですが、
片方麻痺になり感覚鈍麻になって、麻痺側は17.5kgの圧力しか感じられなくて
「おかしいぜ!」ってどんどん麻痺側に傾いていくー
という感じでしょうか。

感覚を取り戻すのもすぐにはいかないのですが、
それでも視覚を使ったり(鏡で見たりしますよね)
少しずつ正しい感覚を体に覚えさせていくのが大切なのです。
八兵衛さんのおっしゃってる
麻痺側をこするって、とても感覚を取り戻すにはいいことなんだそうです。
さすが!!

姿勢を整えるって、筋力ももちろん大事ですが
正しい感覚の再入力も本当に大切だったんです。

麻痺がなくても、少しずつ誰でも体の歪みがあります。
例えば椅子に座って、もう一人の方が後ろからお尻の下に手を入れて
片方ずつ持ち上げてみてください。
絶対軽い方があるの。
重い方でいっつも重心を取っているということなんです。
あと肩甲骨と背骨との位置。

肩甲骨の内側縁と背骨の位置を左右比べてみて、
離れている方が、少し猫背が強い。
あと肩甲棘の位置が左右で違っていたら、肩がアンバランスになっているかな。等々。

なんてことを習いました。
リハビリには姿勢はすっごく大事なので
実際にはまだまだ奥が深いんですけどね。
食事をとるにも座位姿勢がすべてに影響するし、
これも私が在宅介護をしている時に知っていれば!
という知識でした。

*****

早いもので、家のパピ、今年の2/14の命日で十七回忌だって!
ずーーーーっとご無沙汰していたお墓参りに
先週の週末、行ってきました。
介護してた時以来だなー。(え!そんな?パピ、ごめんよ~~!)

お天気よくて気分上々!


朝早く出たので、お昼までの時間つぶしに
貝類博物館なんてトコをフラフラ
クジラの背骨(本物。私が持ってるところが背側)だそうです



三ツ石


時間つぶしの目的




クラスの奴らがようやくハタチになったので
飲み会続きです。
月曜日、学校でちょっと講義があったので、その後にちょいと一杯


昨日は同じ電車使ってる奴らと地元で飲み会

学生生活楽しんでます。
まだPTSD強くて
なかなかママンのトコにはいけないけれど。。。

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今日、施設から電話があって、
ママンが股関節の激しい痛みを訴えてるとのこと。
ぎょえ~~!年寄りの股関節骨折なんて治らない治らない!
あまり痛がっているので
今日は祭日だから、休日指定の病院に行ってみてくれたら
とりあえず骨折ではないらしい。
今、施設の看護師さんがお電話下さって
腰椎の側弯症らしいとわかった。
明日改めて整形外科がある病院に行ってくれるらしいけれど。

側弯症もね
ママン、健側の手でベッド柵とか握ってて、起き上がろうと体引っ張ったりして、
身体が上から見ると、逆『く』の字みたいになるでしょ?
(ママンは左麻痺なので)
その弊害なのかなーって考えられるかな。
パピ七回忌の後に倒れたんだからもう10年になるんだな。
そんな弊害が出てくるのも当たり前なのかな。
しかしなんてタイムリーな話題だったんだろー・・・。

*****

明日は気分転換に自転車でも乗るかな・・・
実習への勉強もしなくちゃだけど。
学校が休みになると、時間の使い方がめちゃくちゃ下手くそになる気がする・・・

えんげの特徴のこと

2015-02-05 18:18:18 | 勉強したこと
期末テストもなんとか目標の

【再試ゼロ】

をクリアして、実習と遊びと勉強が交錯する春休み(なのか?)に突入いたしました。

*****

2年生で勉強した『神経内科学』の中で
「うわー、これ、介護中に知っていれば・・・」と思ったことのNo.1が
嚥下のこと。

ひとくちに嚥下障害と言っても種類があって、
ちょっと専門用語になってしまうのですが
①仮性球麻痺(かせいきゅうまひ)
②球麻痺(きゅうまひ)
という2種類に分けられます。
『球』というのは『喉』のことと捉えていいそうです。

①仮性球麻痺は、脳血管障害など、脳や脊髄とかの中枢障害が原因の、喉の麻痺
②球麻痺は、ただ飲み込むちからがないだけ(高齢者に多い)。

①仮性球麻痺は、痙性(力が入りまくる)麻痺で、
嚥下の特徴は【冷たいお水が飲みにくい】ということ。
これは、最初は力がギンギンに入って抵抗が強いけれど、ふっと力が抜けた途端、
一気に流れ込んで、気管に入ってむせるということ。

②球麻痺は力が入らない麻痺なので、
嚥下の特徴は【固形物を飲み込みにくい】ということ。
ごっくんするちからが弱いんですね。

そうだったのか!!!!!

だからウチのママンは、歯も丈夫だし、固形物でもそんなにむせなかったけれど、
水分系にはゲンゲンにむせていたんだー。
世の中の嚥下障害用の本のメニューはあまりママンには向かなかったんだー。
固形物の方が、スルッと入ってしまう水分より
「飲み込みますよ」という自覚があって飲み込めていたんだー。

授業では仮性球麻痺の方には、とろみをつけると飲み込みやすいって
先生は言っていたけど、
それもママンにあてはまらなかったけど、
(多分水分が強すぎたせい)
それでも飲み込む力が弱い方のごはんじゃ、しっくりこなかったわけだ。

ということが、今年の「あの頃知っておけば」No.1でした。

こういうことがたくさんたくさんあるので
また時間を作って綴っていけたらなと思います。
説明するのも大切な勉強なのですよ。
       
春休み、
すこーしだけですが
コメント欄、開けておきますので、
今の私の知識でお答えできることがあれば
一生懸命調べて考えますので(わからなかったらゴメンナサイ
何かありましたらお声をかけてくださいませ。
また、おなつかしやーー!と一言声かけ頂ければ
嬉しいです。
(すぐにお返事できるかわかりませんが

*****

お友達から『お地蔵さまのことば』という素敵な本を頂いたの。
その中に、私が大好きな、円覚寺のこのホトケ様とか


かめこさんち近くのお寺のこのホトケ様とか


のお写真があって、私の見仏眼もなかなかだな・・・