goo blog サービス終了のお知らせ 

Amrita Organics

薬膳・美容・掃除・畑つくり

インフルエンザに効く漢方・銀ぎょう散

2009-09-18 09:10:14 | 中薬
インフルエンザの初期に……「銀ぎょう散」

写真は金銀花。和名のスイカズラの方が有名でしょうか。中国ではよくお茶に
します。写真提供:(有)百華茶苑
そもそも漢方は病名によってお薬を出すわけでなく、そのひとの証(体質やその
ときの体調)によって治療をする医学ですが、インフルエンザの症状は、先ほど
もご紹介した風熱タイプのかぜ(感冒)に分けることが出来ます。

□ 高熱がある(悪寒より発熱がひどい)
□ のどが痛い、赤く腫れる
□ 頭が痛い、重い
□ 口が渇く
□ 目が充血し、顔が赤い
□ 冷たいものを飲みたがる
(1ページと同じチェック内容)

このような症状、とくにインフルエンザの初期にいい代表的な漢方としては
「銀ぎょう散」があります。簡単に言うと、ゾクゾクッと寒気がくるタイプの
かぜではなく、熱感が強いタイプといえるでしょうか。

銀ぎょう散の主成分である金銀花(きんぎんか)や連ぎょうが解熱・解毒を
して、桔梗、薄荷、牛蒡子は、肺の機能を整え、痰やノドの痛みを和らげます。

なお、忘れてならないのが、熱で消耗してしまったカラダの水分を補ってくれる
働きの生薬(竹葉や芦根)も入っていることです。悪い邪気を排除するだけで
なく、病気に負けない抵抗力をつけるという漢方の真髄=「扶正去邪」(ふせい
きょじゃ)の精神が、ここにも継承されているのです。

もちろん、インフルエンザの予防の一番は、クスリに頼る前に手洗い、うがい、
そして日々の体力強化です。また、 「銀ぎょう散」は保険適用外で、漢方薬局
などは手に入りますが、購入したい場合は漢方の専門家にご相談ください。

<参考:銀ぎょう散の成分>
連翹(れんぎょう) モクセイ科レンギョウ属の果実
金銀花(きんぎんか) スイカズラ科の花蕾
薄荷(はっか) シソ科ハッカの地上部
牛蒡子(ごぼうし) キク科ゴボウの果実
荊芥(けいがい) シソ科ケイガイの花穂など
淡豆チ(たんとうち) マメ科ダイズの種子を発酵加工したもの
竹葉(ちくよう) イネ科ハチクの葉
芦根(ろこん) イネ科アシの地上茎
桔梗(ききょう) キキョウ科キキョウの根
甘草(かんぞう) マメ科ウラルカンゾウなどの根