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Amrita Organics

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かっ香

2010-01-28 17:27:02 | 中薬
藿香(かっこう)

土藿香

○分類:袪暑薬
○出典:名医別録
○処方用名:藿香、鮮藿香、広藿香、藿香葉、藿香梗、広藿梗、カッコウ
○基原:シソ科 Labiatae のパチョリ Pogostemon cablin BENTH. の全草または葉。

 四川省産は同科のカワミドリ Agastache rugosa O. KTZE. の全草または葉で、土藿香、
 川藿香と称される。茎枝を乾燥したものを藿香梗という。
○性味:辛/微温
○帰経:肺、脾、胃

◎効能:発表解暑、化湿止嘔、行気止痛

1.温阻中焦証に用いる。
藿香は芳香行散で、湿濁を宣化することができる。
湿阻中焦、運化失調による上腹部の膨満、食欲不振、吐き気、嘔吐などに、蒼朮、厚朴、
半夏などを配合する。例:不換金正気散。

2.暑湿証と温湿証の初期に用いる。
藿香の性は温であるといっても燥ではない。
化濁の他、発表もできる。
夏季の感冒や生もの、冷たいもの、不潔な食物を食べたことにより、発熱、頭痛、腹が
脹る、嘔吐、悪心、下痢などが生じたときに、紫蘇、半夏、厚朴などを配合する。
例:藿香正気散。
湿温の初期、熱が湿とともに盛んになれば、滑石、黄芩、茵蔯蒿などの清熱利湿薬を
配合する。例:甘露消毒丹。

3.嘔吐にも用いる。
藿香は湿濁を宣化することもできれば、和中止嘔もできる。
脾胃湿濁による嘔吐にもっとも適している。
単味でも効果がある。
半夏を配合すれば、止嘔の作用がさらに増強される。
他の原因による嘔吐にも配合されて用いられる。
たとえば湿熱による嘔吐には、黄連、竹筎、脾胃虚弱による嘔吐には、党参、甘草、
妊娠による嘔吐には砂仁、半夏などを配合する。