goo blog サービス終了のお知らせ 

Amrita Organics

薬膳・美容・掃除・畑つくり

インフルエンザの予防・板藍根

2009-09-18 09:12:34 | 中薬
普通のかぜとは違い、急に高熱が出たり、合併症が心配なこともあるインフル
エンザ。寒くなってくるこの季節、インフルエンザの予防接種をされる方も多い
と思いますが、漢方でも秘策があるのをご存知でしょうか……? 【 INDEX 】

◎インフルエンザの予防に……「板藍根」

生薬では板藍根の根の部分を使用します。
2003年に北京や上海をはじめ、アジア一帯で猛威を振るったSARS (重症急性
呼吸器症候群)ですが、実はある漢方に注目が集まり、中国では品薄となった
ものがあります。それが「板藍根」(バンランコン)という、アブラナ科の
植物の根なのです。

「板藍根」は清熱解毒作用のある漢方で、中国でもよくかぜ薬などにも使用
されてきました。とくに風熱タイプの風邪といって、

□ 高熱がある(悪寒より発熱がひどい)
□ のどが痛い、赤く腫れる
□ 頭が痛い、重い
□ 口が渇く
□ 目が充血し、顔が赤い
□ 冷たいものを飲みたがる

このような症状に合う生薬です。解熱するだけでなく、抗ウイルス作用や、
抗菌作用があり、さまざまなウイルス感染症に働きかけるので、実はインフル
エンザや日本脳炎の予防や治療などにも使用されるものでもあります。

中国の小学校などではこの板藍根を煎じた液をうがい薬にしたり、のどにスプ
レーしたりもします。日本ではまだ知名度が少ないのが残念ですが、最近では
板藍根のお茶や、のど飴を販売しているところもあるようです。今後、幅広い
場所で気軽に買えるようになると嬉しいですね。