アムリタ(Amrita)は、インド神話に登場する神秘的な飲料の名で、飲む者に
不死を与えるとされる。乳海攪拌によって醸造された。
神話によるとアスラ族との戦いに疲弊した神々が、アスラ族に協力させて
造ったとされる。乳海と呼ばれる海に様々な素材を投げ入れ、マンダラ山を
攪拌棒に、ヴァースキ竜王を綱として1000年の間攪拌した末に、ダヌヴァンタリ
神がアムリタの入った壺を携えて出現した。神々とアスラたちはアムリタを
自分たちだけのものにしようと争ったが、ヴィシュヌ神の機転によって神々の
ものとなった。しかし神々がアムリタを飲んでいるとき魔神ラーフがまぎれ込ん
で盗み飲みした。ラーフはヴィシュヌ神によって首を切り落とされたが、アムリタ
の力で死なず、ラーフとケートゥという天の遊星となり、日食、月食を起こす
悪星となった。
その後、アムリタは神々によって厳重に保管されたが、ガルダがこれを略奪
した。またナーガはアムリタの壺が置かれていたところを何度もなめたために
舌が二股に分かれたとされる。
仏典では阿密哩多と音写され、漢訳では中国の伝説の飲料甘露の名で呼ばれた。
仏教でいう不死とは、いつまでも死なないということではなく、死を(正確には
生死を)超越するということであり、言葉を変えれば、生死の輪廻から解脱する
こと、涅槃にいたることであろう。
不死を与えるとされる。乳海攪拌によって醸造された。
神話によるとアスラ族との戦いに疲弊した神々が、アスラ族に協力させて
造ったとされる。乳海と呼ばれる海に様々な素材を投げ入れ、マンダラ山を
攪拌棒に、ヴァースキ竜王を綱として1000年の間攪拌した末に、ダヌヴァンタリ
神がアムリタの入った壺を携えて出現した。神々とアスラたちはアムリタを
自分たちだけのものにしようと争ったが、ヴィシュヌ神の機転によって神々の
ものとなった。しかし神々がアムリタを飲んでいるとき魔神ラーフがまぎれ込ん
で盗み飲みした。ラーフはヴィシュヌ神によって首を切り落とされたが、アムリタ
の力で死なず、ラーフとケートゥという天の遊星となり、日食、月食を起こす
悪星となった。
その後、アムリタは神々によって厳重に保管されたが、ガルダがこれを略奪
した。またナーガはアムリタの壺が置かれていたところを何度もなめたために
舌が二股に分かれたとされる。
仏典では阿密哩多と音写され、漢訳では中国の伝説の飲料甘露の名で呼ばれた。
仏教でいう不死とは、いつまでも死なないということではなく、死を(正確には
生死を)超越するということであり、言葉を変えれば、生死の輪廻から解脱する
こと、涅槃にいたることであろう。