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Amrita Organics

薬膳・美容・掃除・畑つくり

体を温め貧血を解消・四物湯

2009-09-29 11:01:49 | 中薬
体をあたため、貧血症状を改善する漢方薬です。
作用

【働き】

四物湯(シモツトウ)という方剤です。血液循環をよくして、体をあたためる
作用があります。また、皮膚を潤したり、ホルモンのバランスを整える効果も
期待できます。

どちらかというと女性向けで、冷え症で貧血気味、顔色が悪く、皮膚や唇が
かさつく人に向きます。具体的には、生理不順や生理痛、更年期障害、貧血
症状、冷え症、しもやけ、しみ、指掌角皮症(主婦湿疹)などに適応します。

【組成】

漢方薬は、自然の草や木からとった「生薬」の組み合わせでできています。
四物湯は、その名が示すよう4種類の生薬からなります。“当帰”と“川きゅう”
と“地黄”は代表的な理血薬です。体の血行をよくするとともに、水分を保持
する作用があります。もう一つの“芍薬”には、子宮の筋肉をゆるめ痛みを
やわらげる作用があります。これらがいっしょに働くことで、よりよい効果を
発揮します。病院では、煎じる必要のない乾燥エキス剤を用いるのが一般的です。

当帰(トウキ)
川きゅう(センキュウ)
芍薬(シャクヤク)
地黄(ジオウ)

特徴 四物湯は、血虚(血流不足)に対する基本的な処方です。月経トラブルを
はじめ女性特有のさまざまな症状に用いられています。別の生薬を加えたり、
他の方剤と合わせて用いることも多いです。
宋時代の「和剤局方」という古典書で紹介されている処方です。
適応証(体質)は、虚証(虚弱)、寒証(冷え)、燥症(乾燥)、血虚
(血流不足・貧血症状)となります。