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Amrita Organics

薬膳・美容・掃除・畑つくり

薬膳18茶

2009-01-19 13:33:20 | 薬膳
 薬酒と薬荼は中国医学の重要な構成部分です。

 茶は発酵度合いで緑茶、ウーロン茶、紅茶、他に菌類を加えたプウアル茶など
があります。中国で茶の利用が始まったのは4000年以前と推定されます。中国で
茶が総合的に研究された最も古い書は、紀元730年〜80年代の陸羽の10章から
なる《茶経》です。

 茶は中国から世界に広がった物ですが、紀元815年に日本に伝わったのが、国
としては一番早かったと言われています。

 神農は「一日に百草を嘗め、七十二毒に当たリ」苦菜(「菜」には摘むの意味
があります)で解毒したと伝えられています。茶は、もとは「苦菜(ニガナ)」
と称し、茶の古い作りは「荼」で一画取って「茶」になったと言われます。また
早く摘むものは「荼」と言い、遅く摘むものは「茗」と言うとも言われます。荼葉
には多種の有効成分と薬理効果があり、臨床上予防と病気治療に対してとても
良い作用があります。"茶は万病の菓だ"の論断があり、歴代の医書には数多くの
処方があります。現在、茶の化学成分は300種とも500種とも言われています。

 茶の種はすべて各々異なる茶療効果があります。しかし「薬茶」と言われる
ものは、茶の葉を使わなくとも、茶形式で飲むものは「茶」と称されます。例え
ば麦茶など。通常生薬を煎じるには、水が半分くらいになるまで煮詰めますが、
生薬を5〜20分程度煮る、またお湯を注いで飲むものを「茶」と言います。


《茶葉の禁忌》
 鉄を含む薬剤、酵素製剤薬物、たとえば補血剤、プロテアーゼ、酵素の多いもの
などは、茶葉の中に多いフェノール類の物質と薬物の有効成分とが化学反応を
発生するため、薬の効果に影響、また副作用を起こす恐れがある。だから、茶で
ふく用してはいけません。催眠剤類の薬物も、同じく茶でふく用してはいけ
ません。

《薬茶の種類と作り方》

 1.カボチャの茶「代茶」
【効用】 降糖、降胞、降圧。(出所《中国薬茶譜》験方)
【材料】 新鮮なカボチャ…250g、水…1〜1.2L
【作り方】 カボチャを小さいブロックに切る。
水を加え崩れるまで煮て液を取って魔法瓶か冷蔵庫に保存。
【用法】 時に拘らず茶の代わりにしきりに飲む。
毎日1剤。

 2.「生姜茶」
【効用】 風邪で寒気のするとき、下痢止め
【材料】 緑茶5g、生姜中1個、葱白5〜8根
※下痢止めには葱不使用

 3.「ハッカ茶」
【効用】 風邪で熱のあるとき
【材料】 緑茶5g、ハッカ2gまたはハッカ糖。

 4.「大根茶」
【効用】 気管支炎多痰
【材料】 緑茶5g、おろし大根100g、塩少量

 5.「抹茶」
【効用】 耳鳴り、頭痛のとき
【用法】 抹茶を鼻から吸引

 6.「醤油茶」
【効用】 消化不良で胃が張るとき
【材料】 緑茶9g、醤油30mL

 7.「塩茶」
【効用】 暑気あたり、解熱
【材料】 緑茶5g、竃59g,塩5g

 8.「酢茶」
【効用】 慢性の胃病、ぎっくり腰
【材料】 緑茶10g、米酢20mL(ぎっくり腰には50mL)

 9.「蜜茶」
【効用】 便秘、喉痛
【材料】 緑茶3g、蜂蜜5mL

 10.「黒砂糖茶」
【効用】 便秘、喉痛
【材料】 緑茶3g、黒砂糖5g

 11.「昆布とハブ茶」
【効用】 高血圧、高脂血症および肥満
【材料】 昆布10g、ハブ茶15g

 12.「とうもろこしの毛茶」
【効用】 降脂、降圧、むくみ
【材料】 乾燥物10g
【作り方】 刻んで10分煮出す。湯量1L。
【用法】 随時飲用

 13.「梅干茶」
【効用】 袪寒解表、咳止め、食欲増進
【材料】 紅茶2〜3g、梅干1個

 14.「林檎皮茶」
【効用】 健脾補気、生津止喝、化痰潤肺
【材料】 緑茶1g、低農薬のリンゴの皮50g、蜂蜜25g

 15.「緑茶マスクメロン湯」
【効用】 潤肺袪痰
【材料】 マスクメロン250g、緑茶1g、氷砂糖25g

 16.「バナナ茶」
【効用】 燥潤、滑腸(熱秘)
【材料】 バナナ50g、茶葉10g、蜂蜜少量

 17.「緑茶トマトスープ」
【効用】 高血圧、眼底出血
【材料】 緑茶1〜1.5g、トマト50〜100g

 18.「キウイ・フルーツ紅茶」
【効用】 煩熱、糖尿、がん患者の放射線治療後
【材料】 紅茶3g、キウイ・フルーツ100g