6月20日 2007年に癌研有明病院で前立腺の全摘手術を受け、今日で10年経過した。結局完治はせず、現在3か月に1度の、抗癌のためのホルモン注射による治療を受けている。
予約が9時10分のため朝、家を6:19分のバスで小手指駅、そして有楽町線直通の電車で8:09分豊洲駅、そこからユリカモメの有明下車この日は8:23分の受付となった。血液と尿の採取で検査。その検査をもとで、先生の問診、そして注射で、会計を済ませ病院を出たのは今日は比較的早く10時40分だが、治療というか先生との時間は10分だ。病院の会計は23200円。今問題になっている老人の医療保険問題だが、正直負担はつらいが、これ以上国の負担はを求めるのは反対だ。むしろ75歳以上の負担率軽減措置はおかしいと思う。
むしろ18歳以下の医療優遇措置を講じるべきで、高齢者の保健優遇措置は公平の原則からも受益負担の原則からもおかしいと思う。親を撰べぬ子供の保険負担が、高齢者ということで自らの健康管理を怠り、リスクヘッジの手段を選択しなかった者より負担が重いのは、法の平等に反すると思う。有明癌研病院で思うことは、私を含め圧倒的に高齢者が多いことだ。そして先生方の忙しいことだ。私のような術後の治療はむしろ地元の医療機関へ紹介し回す仕組みができないのだろうか。中核病院構想からすれば、術後とそのアフターは分離するのが、原則だと思うのだが、以前、担当の先生が独立されたときに、その先生の診療所に変えたいと申し出たのだが、断れてしまった。
そんなことで待ち時間つぶしに文庫本を持参した。一言でいえば3P小説だ。Populisum(大衆迎合)Porno(わいせつ性)Political(政治情勢)をバランスよく詰め込んだ仕上がりになった読み物だ。
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この小説の本筋が、Political:現在のフランス大統領選挙を見据え、2020年を想定しての政治情勢から、フランス政界がアラブに乗っ取られて、大統領がイスラム系に代わり、ソルボンヌ大学がイスラムが支配するとの話だ。ここに実名政治家が顔を出す。そしてユーロが環地中海諸国が主体となるとの話。(イスラム圏が参加し、支配権を握る)
主人公の中年ソルボンヌ大学教授が、詩人ユイスマンの研究者で、一旦はアラブに乗っ取られたソルボンヌ大学を辞し(populisum)遺産相続のため中央フランスの実家に戻る過程での、観光・名物料理の紹介、またパリ、ベルギーでのグルメ紹介、
そして隠し味のpornoではユダヤ系の教え子、パリの娼婦、イスラムの一夫多妻精度におけるSexシーンと3pを程よい加減で織り交ぜた小説に仕上げているが、イスラムがユーロを乗っ取るにあたっての、ドイツの対応は無視されている。病院での待ち時間に読むには良いが、このストーリーの下敷きとなっている、地中海ユーロ構想には(アテネが首都で議会はローマ)は無理がある。
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