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「アウシュビッツの歯科医」を読む

2018-03-19 16:13:34 | Weblog
ベンジャミン・ジェイコブス著“アウシュビッツの歯科医”を新刊書コーナで見つけて早速借り出した。
アウシュビッツ関連の本はたくさん読んでいるけれど現実にホロコースを生き抜いて生還した人が書いたものは読んだことがなかった。ポーランドで500年も続いていたユダヤ人の村から父母兄妹の家族全員がユダヤ人だと言うことで収容所へ送られ、母と妹は焼却され煙になってしまい、父も苦難の挙句に殺され、兄と二人だけが生き残っただけだった。何百万人の人を人種浄化で殺戮する狂気の思想、それを実行する異常な心理の人々。昨日までの隣人が思想に染まると鬼畜に変わってしまう異常さ!人間は恐ろしい生き物だと思った。
死体を山のように積み上げて1日に5000人が焼却されるような異常な中を歯科治療の技術と生き抜くこととへの執念と運で生還できた人が書いた本だったので、読みながら辛い現場にいるような感覚なった。
老人には350ページは長すぎたけれど夢中になって読んでいた。
現在も世界各地でナチズムと同じような殺戮が繰り返されている。平和は永久に到来しないような気がしてならない。


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