ブログ雑記

感じることを、そのままに・・・

“ナチ科学者を獲得せよ”を読む

2015-10-27 17:22:57 | Weblog


この本を読み始めて高校時代に観たり読んだりしたナチの“夜と霧”が頭をよぎった。
本当に恐ろしい記憶だ。
夜誰もいないだだっ広い部屋の一番奥に布団を敷いて電気を消して天井を見ていると
ガス室へ送り込まれた人の眼鏡や靴や遺品がうずたかく積み上げられた写真から
想像が広がって、骸骨のようにやせ細った人々の顔が闇の中に浮き上がったように
思えて中々眠りに入り込めなかった。
ドイツの降伏と同時に始まったナチの科学者のアメリカとソビエトの熾烈な争奪戦は
何百万人ものユダヤ人の人種浄化を無視して続けられた。
ロケット、毒ガス、生物兵器、などなど相手を殺戮する兵器のノウハウ持った科学者を
アメリカへ連れ帰ってソビエトに負けない軍事力を作り上げることに邁進していた。
米ソ冷戦が始まる時代だから、と言えばそれまでだけれど軍事力が世界を制する、と
言うのには同調できない。
NASAの初代所長がナチのV2ロケットを開発したフォン・ブラウンだったとは・・・
サリンもLSDもドイツの化学者が作っていたとは、戦争って本当に恐ろしい。
ベトナムに撒かれた枯れ葉剤も然り。
日本も同じようなことをしていたのでは、と思うと、憲法9条を守ることが
大切だと思うのだが・・・左の頬を出して、耐えることも出来ない。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿