ブログ雑記

感じることを、そのままに・・・

人の一生

2008-09-04 10:48:32 | Weblog
ここ二年の間に姉を亡くし、母もそして伯母も亡くした。
妹がガンの手術をし、今又家内の弟が難しいガンと戦っていたがあっという間に逝ってしまった。
みんなの輝いていた日々の顔が思い出されて時折捕らえ所のない寂寥感が心を塞いでしまうことがある。

生まれ出て“時の列車”に乗り込んだ時からひたすら自分の降りる駅に向って走り続けているのだけれど、到着時間は誰にも分からない。
過ぎて行く風景の見え方は人それぞれに違っている。
ある人にはなだらかな緑豊かなもので、又ある人には不毛の岩ばかりの荒涼とした原野かも知れない。
人生は過ぎ行く時間同様にどうすることも出来ないことに満ちている。

七十才近くになると仕事で塞がれていた人生の大きな部分がポッカリと広がってしまって、とまどってしまう。
そこを埋めるように旅に出たり、読書を楽しんだり、趣味の同好の人を求めてみても中々充足感を味わえない。
老後は平穏に緩やかに過ぎて行く時間に浸って、求めることをせず、成るがままにまかせた生活をおくるのが一番なのだろう。
先日知人が、「もうここまで来れば、後は上手く着地を決めるだけだよ」と云っていた。
しかし難しい。