否定と破壊と自由さと（女性としての一年を振り返る）

今年はいろんな女性経営者と知り合いになりました
もちろんたくさんの花屋さん
そして仲卸　生産者
異業種の方々とも話す機会が増えました
若い人　同年代の人　年上の人
結婚している人　独身の人　子供のいる人　案外多いバツイチの人
責任を持って働いている人たちは　いつ会っても話をしても
お話がはずみます
愚痴ったりもしますが　結局　励ましあって　未来志向の話をして別れます
会う時間もなかなか互いにはとれないながらも
ちょっとした時間で　ちょっとの話で　互いにその背後にある膨大な内容を読み取ったりします
私くらいの年になると　もう誰も褒めてくれないし
ほめてもらわないともう育たないし　励みにならないのがわかっているので
同年代の話では　よくわざと　お互いに励ましあって　褒めあって！みたいなこともします
年上の方には　良く相談もします
仕事のこと　家庭のこと
その分若い方には　子育ての事やその他もろもろのこと　相談にのることも多いです

私が花屋を結婚してやめて　仲卸に誘われて　この仕事についた20年ほど前は
大田市場ができた年で　当時市場には女子はだれ一人おらず
仲卸も大森花きさんに二人だけという風でした
私のあと　当時の会社が　女子を多く取ったので
数年の間に　市場勤務の女子も増えました
そのうちに　やっと妊娠をして子供を産みました　
仲卸生活4年目だったと思います
病気と闘いながらも　出産後4カ月目には復帰
会社に必要とされているという認識があったからです
もともと専業主婦志向
仕事への自分なりの意欲は　当時はそれほどなかったです
よく　仕事が続かないのは　保育園や預け場所がないとか　周りの環境が整っていないとかいいますが
そんなのは　まったく嘘です
現状は　そんなこと働きたい意欲があればどうにでもなることで
そこまでして働かないのは
勤め先の会社に　そこまでして働いても評価が与えられないことへの不満と落胆です
それを出世というつもりはありません
責任を持ってやらせてもらえる仕事の内容であるか
それを　上司が　正当な評価をしてくれるのか
仕事の対価というのは　お給料かもしれませんが
私の中の仕事の対価は　お客様の支持であり　上司の評価であったと思います
おかげさまで　子供を産んでから　どんどん自分の中で仕事への意欲が増してきました
評価が上がりいわゆる出世をして　自分で考えるようになると
もう仕事が面白くてたまらなくなりました
でも　所詮男社会のこの業界
だんだんと出る杭は　いやになるようで
会社もある程度大きくなると　締め付けが厳しくて　楽しくない！
必要とされなくなったら　やめようと決めていたので
一年間任された仕事を　とりあえず自分なりに軌道に乗せて　やめることにしました
必要とされていないことを感じつつ暮らすのはいやですもんね～
その後表面的には　反旗を翻すような形にはなりましたが
自分としては　支持してくれたお客様と産地さんへ　中途で仕事を終えたくなかっただけでした
まだまだ　仲卸としてやりたいこと　やらねばならないことが　たくさん残っていました
それが　会社員として立ち行かなくなったので　やめたというのが本当のところです
でも　ここまで育ててくださった前会社には　感謝の気持ちでいっぱいなのも事実です
2年前　新しい会社に移りました
移った先の会社は　赤字だし　借金はあるし　大変でしたが　思うように仕事をして
日々大満足で　やっております

花は　買ってくださるのも　花屋さんも　デザイナーも　先生も　断然女性が多いのに
市場　仲卸　産地　農協など　女性が表だって活躍してはいません
私も前の会社で　店長としてやってきましたが
なかなかどうして　出る杭は打ってしまえ！的な　足引っ張り根性や　嫉妬にも似た女のくせに！的なことは
思いのほか多いです
私たち女性には　割と常識とか　横並びとか　談合とか　そういったことは　どうでもいいことで
そうなると　女性一人がいるだけで　結構足並みが乱れるものです
みだすつもりはなくても　おかしいな～と　つぶやくだけで　乱れちゃったり！？
新しいことをやると　どこかで不満やチクリがあったり
現に　世田谷の店長に決まった時に　ある大会社の仲卸の方に
「あなたが店長で何ができるの？」と言われましたから・・・
でも　私自身も　何ができるかわかりませんでしたけど！？
今の会社に移った時は　みなさんに3年は我慢！とアドバイスを受けましたが
それこそいろいろありました
おかげで　すっかり　男性不信！？になり　会議等は　すべて　男性である相棒に任せてしまっています
まあ　その方が　穏便で　世の中うまく行くのかなって！
なので　思いっきり女性としての自分たちなりにいい所だと思っている自由さを
前面に出して　日々否定し　古い習慣を破壊し
新しい仲卸を作っていこうと思っています
この業界は　思った以上に閉鎖的です
もっと　いろんな業界と　コラボするなり　渡り合っていかないと　先細るばかりです
同業者だけで　話をしていても　未来は開けない！
そして　もっと私たち女性の意見も　そろそろ取り入れていかないと　
先導すべき市場や仲卸が　より立ち遅れてゆくのではないかと　危惧してしまいます
お前の言うことなんざぁ　知るかよっていうのも　わかりますが・・・
今年の　いろんな女性経営者との　出会いは　
励まされることばかりで　大変に　勉強になりました
たくさん活躍している女性はいるんだなって　目の前が少し明るくなったりして！
12月ずっと　ぐずっていた私でしたが
皆さんのアドバイスや　何気ない話で　少し解決しました
もう覚悟を決めて　走るしかない！
それも　日々否定し　破壊し　自由に試行する！
だって　それが私に与えられた特権だもの
うふふ・・・スタッフには迷惑かけそう！まっつン！来年もよろしくねっ！
最後の最後も　またきわどい発言って言われそうですが
うっぷん！をはらして　今年はおしまい！
毎日長いブログを読んでくださった皆さん！ありがとうございました！
花屋さんの皆さん！お疲れさまでした！
良いお年を！！！