昨日やっと 皆さんの気持ちを届けに福島へ行ってきました
偶然にも七夕の日
皆さんに 届けたい思いをかいていただいた短冊そして集まった義援金
しっかり届けてきました
短冊は60枚以上 義援金は105万3297円
もともとは 砧花きの産地さんが福島でたくさん被災したという話から始まっていて
いつも買っているシクラメンの根本さんや マーガレットの田中さんたちに
なにかできないんだろうか?ということから
今回のチャリティーフラワーをやっていくことにしたんです
砧の皆さんをはじめ 産地さんや花屋さんにもずいぶんご協力頂きました
そうじゃないと こんな風に続けられなかったです
最初は 砧花きの難波取締役に行ってもらおうということだったのですが
忙しいようで なかなか・・・
それで 私たち自身で行ってこようということになりました
朝6時前に出発して まずは 根本さんの息子さん夫婦が今お世話になっている栃木のイッセイ花園さんへ
もともと根本さんは 若いころこちらで修業されたそうです
根本さんのところは 原発から12キロ
完全に避難地域です
息子さんご夫婦には3人のお子さんがいらっしゃるので
生活もしなくてはいけないし 子供を原発から遠ざけたい気持ちもあったのでしょう
イッセイさんが 快く受け入れてくれたそうです左二人が根本さん
早く帰って自分たちのシクラメンを作りたい!その気持ちが伝わってきます
年末には イッセイさんと根本さんとで わが社でシクラメンフェアをやることも決まりました
皆さんに根本さんの頑張りを見ていただきたいと思います
そしていざ福島へ
途中で気仙沼緑化サービスの小野寺さんと合流し 相馬市へ
気仙沼さんは砧の配送屋さんですが よく話を聞くと彼のすんでいる気仙沼が一番ひどい状況だったようです
彼の会社も4tトラックが2台流されたそうです
彼の案内で 高速を降りて2時間近くかけ 田中園芸さんへ
こちらは マーガレットの産地さんとしては トップ
被災した日あたりは まさにマーガレット出荷のトップシーズンでした
あの日ハウスにいた田中さんは ラジオを聞いて 津波を知り
5キロ以上離れた海岸の松林を超えてやってくる津波を見て茫然となったそうです
近くの高くなっているバイパスの先までとりあえずは逃げて
次々に何波もやってくる津波を見たそうです
3ヶ月以上たった今でも近所には 船が何隻も打ち上げられていました
なぎ倒された松やがれきは ずいぶんと撤去されていましたが
周りのたくさんの水田は 潮を吹き 5年は使い物にならないそうです
ハウスも半壊状態です
それでも残っただけありがたいと・・・
ベットの上の花はすべて津波でもっていかれ 散りじりに・・・
ボランティアの方が 延べ380人ほどいらして がれきを撤去して
プラ鉢や花を 集めてくれたそうです
それが このマーガレット
まさに戦下の花のようです
潮に浸かって葉っぱも くたびれていますが こんな風に今かわいい花をつけています
シクラメンも同級生の川久保さんから苗を譲り受け ほら・・・
花もつけています
避難生活を振り返り 皆さん異口同音に やることがないつまらない生活だったといいます
とにかく花を作りたい!そうおっしゃるのです
田中さんは 年末か年明けにはシクラメンを出したい!と力強くおっしゃっていました
待っていますよ!
そして 相馬の鉢もの部会の会長さんの川久保さんのところへ
川久保さん自身は それほど大きなダメージはなかったそうですが
次々に 相馬を出ていく仲間たちに 心が折れそうになったそうです
でも 花の力を信じて 頑張っていくそうです
いつまでもこの相馬で・・・
最後は根本さんのお父さんのところへ
原発12キロの根本さん
何も分からず2日目から避難生活
今は仮設住宅で暮らしていました
こんな風ににこにこしてくださいましたが
本当に聞くに堪えない様な悲惨さです
家があるのにもかかわらず 行けない
ハウスは水没したけれど それは何とかなったはずで あの原発の非難さえなければと思うくやしさ
何十年もシクラメン作りを頑張って ここまで来たという思い
必ずまたあの魚マークのシクラメンを復活させたい!来年はまずガーデンシクラメンを
そして再来年には あの大きなシクラメンを!と おっしゃっていました
東京電力との補償問題次第なので 当分の間は なにも動けないそうですが
小さなハウスは借りたそうです
やはり息子さんを呼び寄せて一緒に作ってゆきたいのでしょうが
お孫さんたちのことが心配のようです
根本さんのハウスの状況は 写真をいただいてきましたので 会社の掲示板にはってありますので
御覧ください
常に前を向いて進んでいる産地さんたち
皆さんの気持ちを伝えて 元気を出してもらおうなんてとんでもなくって
かえって私たちが 励まされて帰ってくる始末
待っていますよ!みなさんの花が市場に戻ってくるのを!
短冊は 皆さんにすべてコピーしてお渡ししました
原本は根本さんパパのところです
義援金は 4者に同等に分配25万ずつお渡しし 端数は 同様に被災された気仙沼さんへお渡ししました
ここでも ご報告させていただきます
ありがとうございました
「こんな時だからこそ花の力を信じよう」
3月あのとき チャリティフラワーに そのひとことを添えました
花は必要とされている そう信じて みんなで 引き続き頑張っていきましょう
チャリティーフラワーはいったん解散しますが
また別な形で やれることを見つけて 細々と続けていければと思っています
長々とした文章 読んでくださってありがとう!
このチャリティーフラワーを 最後まで支えてくださったみなさんにも
心からありがとう!