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★★★★★「乱脈経理 創価学会VS.国税庁の暗闘ドキュメント」♪
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・八尋氏は今後の学会の方針をまとめた一枚の書面(写真参照)を私に渡した。・・・
1 財産目録は出さない
2 ●●品にふれない
3 (池田氏の)個人所得にさわらない
4 第一庶務にさわらない、
5 会員のプライバシーにふれない、
6 宗教活動にふれない(p121)
<ヒント>「貯蔵」ではありません。
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「乱脈経理 創価学会VS.国税庁の暗闘ドキュメント」
矢野 絢也、講談社
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4062172313/mag06-22/ref=nosim/
【私の評価】★★★★★(92点)
■1989年、創価学会の廃棄金庫から大蔵省印刷局の帯封付の1億7000万円が発見されたことからすべてははじまりました。
1990年、国税庁が創価学会の査察に動きだしたのです。
ただ、公明党は国会の議席を背景に、国会運営を左右する影響力を持つことから、官僚からは
「公明党を敵に回すとどんな報復を受けるかわからない」
と怖れられている。
すべては国税庁と公明党との交渉によって創価学会の査察方針が決まっていきます。
・この日の国税庁側の出席者は角谷氏(国税庁長官)の他、山口厚生直税部長、吉川勲四郎調査課長ら五人・・・
「本来、社長、重役の自宅、職場も伝票などの精査をやるのは当然だが、学会の場合は今回は抑えている。
こんなこと外に漏れたら大変」(p86)
■当時、創価学会では、税務調査が入らないのをいいことに、税務上不適切な処理が行われていました。
まず、墓石販売が課税対象があるのを承知で、すべて非課税にしていた。
池田名誉会長と夫人の支出はすべて学会持ちのため、池田個人の所得と認定される可能性がある。
財産目録にない絵画が多数あり、信者の寄付も表に出せない状況。
・墓苑事業の中には、墓石販売など課税対象になるものが含まれていた。ところが、当時、学会は墓苑事業すべてを非課税の公益事業扱いにして、墓石販売などについてもいっさい税金を支払ってこなかった(p72)
■そこで、創価学会は公明党の著者を窓口に国税庁に圧力を加えて時間を稼ぎながら、資料の改竄を進めていきます。
そして、ある程度の落としどころが決まった 1991年。
ルノアール事件が発覚します。
三菱商事を経由して創価学会系の美術館が購入したルノアールの絵画取引にからんで15億円が行方不明となったのです。
・ルノワール絵画の取引現場に立ち会った「立花」の女性役員が国税庁の事情聴取を受けた後、家族や知人に「自分は仲介役をしただけで金はもらっていない。
しゃべれば殺される」と話し、その後姿をくらましている(p183)
■最後は、竹下元首相の尽力により、池田名誉会長への追徴課税はゼロとなりました。
その後、公明党は竹下元首相の皇民党事件を追求し、竹下潰しに動きます。
著者は“それが学会の本質だ”としています。
創価学会の乱脈経理の尻拭いのために、政策を妥協し、国税庁に圧力をかけた公明党。
公明党内にも、自らが考える政策が実行できず、非合法の活動に加担せざるをえない心の苦しみがあることがわかりました。
矢野さん
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・池田名誉会長が秋谷、八尋両氏を「国税庁対策で結果を出すまで俺の前に現れるな」と叱りつけたらしく、それで秋谷氏はあわてたのだ。「結果を出すまで来るな」は、人を動かす際の池田氏の常套句である(p230)
・香峯子夫人もこの当時、学会内で特に役職を持たなかったが、私的な買い物を含め、どこに行くにも学会の運転手付きの車で送り迎えしてもらっていた。こうしたことは学会本部の日程表や車輛日誌に記録されていた。あまりに公私混同が明白なので学会側は急いで夫人に関する記録を破棄した(p93)
・学会本部の幹部職員から、相変わらず本部内で帳簿の改竄が続いているとの報告があった・・・
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http://1book.biz/2014/06/22/-vs.html
「乱脈経理 創価学会VS.国税庁の暗闘ドキュメント」
矢野 絢也、講談社
http://amazon.co.jp/o/ASIN/4062172313/mag06-22/ref=nosim/
【私の評価】★★★★★(92点)
■目次
第1章 押し付けられた交渉役
第2章 ブラックボックスだらけの学会会計
第3章 国税幹部たちとの攻防
第4章 ルノワール事件と宗門戦争
第5章 竹下登か小沢一郎か
第6章 そして闇は残った
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<私の評価基準>
★★★★★(絶対お薦めです!家宝となるでしょう)
★★★★☆(買いましょう。素晴らしい本です)
★★★☆☆(社会人として読むべき一冊です)
★★☆☆☆(時間とお金に余裕があればぜひ)
★☆☆☆☆(人によっては価値を見い出すかもしれません)
☆☆☆☆☆(こういうお勧めできない本は掲載しません)
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※注意書き※
よいことを書いている人が、よい人とは限らないのが世の常です。
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