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S2000と茶の湯 日々是好日

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ぶつぶつと 私の備忘録

鵬雲斎大宗匠の花押 2個セットの蓋置は花押を変えて ・・・

2021-04-27 23:02:01 | 道具
 
 

世の中には 偽物があふれていて

自分で判断しなければ お茶会で大恥をかきます

自分が使うだけなら 何でもいいのですけれど

お茶会に持ち出すときは 100パーセント本物でないと出せません

 

その見極めを 何処でするか

その人 それぞれですけれど

私は お店の信用 もし偽物を出したら 店がつぶれるぐらいの信用で

お商売をされているお店でないと とても 買えませんね

 

その代わり そういうお店は それなりのお値段で

とてもネットオークションのようなお値段ではありません

唯 最近は お道具やさんも大変で

ちゃんとしたお店も出品していらっしゃいます

そういうお店は それなりのお値段か もしくは在庫処分で

たまに お安いものも出ています

 

 

オークションも 見ていると 凄い勉強になります

 

 

買っている方が 気の毒になるときもありますけれど

まあ こればっかりは  お勉強ですね

 

本物をたくさん見ることです

 

ネットで志野茶碗の卯花墻が出ていて

国宝で 三井記念館にありますけれど 笑

東博の茶の湯でも 出てましたね 見に行きました

 

《大名品》桃山~江戸初期 牟田洞窯 古志野茶碗 /遠州流八代家元 小堀宗中 目利き 書付 銘「卯花墻」

 

こういううたい文句で

写真も 商品の茶碗と 本物の卯花墻の掲載された本を出して

説明文は 本そのまま そして 下のほうに薄い字で

 

【備考】国宝 卯花墻の写しとされる逸品 参考資料 付属しない  と

 

こわいですねえ~~~

 

話が それ過ぎましたけれど

先日 友達が 大宗匠の蓋置 買ったよ と 下げてきて見せてくれました

 

珍しい花押です

 

こちらが多いです

 

二つ同時に描かれるときは たまに1枚目の花押を書かれるときがあるそうです

 

もちろん これは 本物

 

正玄の箱

 

本物の箱の字を ちゃんと見ておかないと

筆の流れ 跳ね 勢い

偽物は やはり どこか違います

 

こんなの買ったよ と たまに下げてこられますので

見せてもらって 写真写して 勉強させてもらってます

 

元は 旦那さんの友達ですけれど

お互い 道具大好きで

旦那曰く 病気だと  お道具病気 ・・・ まあ そうかもしれませんね


白鳥の羽をきれいにする方法 知りませんか ? 羽箒作り

2021-04-18 18:05:24 | 道具
 
 

今日は手持ちの羽の整理と

ボロボロになった 炉用の羽箒の作り直し

 

 

 

炉の炭手前に使った羽の先

ボロボロで 掃くと ガリガリ音がします

 

 

痛んだ羽を抜いて 

 

新しい羽根を 3枚挿して 完成

中の羽は かなり小さめです

 

座帚ですけれど

研究会で 手前の箒を持ち出すと

それは水屋帚で 本当の座履き用ではないと

必ず言われます

 

先日の研究会は わざと 座履きをしませんでした

翌日の炭の方が 手前の箒を持ち出されましたら

やはり 言われましたね

言わなくてもいいのに

今 白鳥の羽なんて 

ワシントン条約で 取れなくなったから

なくて当たり前

今 世の中にあるのは 片手で買えない 超高価なものか

かなり 古く ボロボロか

 

家のは ボロボロではないけれど

70年近く前のもので かなり薄汚れています

とても 持ち出せるものではないです

 

お道具やさんに 修理依頼をして 却下されました

何処か 直してくださる所があればいいけれど

 

一度 裏側の羽を 作業用洗剤で洗ったら 黄色くなりました

洗剤なら 何がいいのか ? 試行錯誤

トンビなら たまに落ちていても 白鳥なんか落ちていないし

冬には 出雲空港近くの田んぼの中で 餌をつついていますけれど

羽なんか 落ちて無いでしょうね

 

家にある つかみ帚の白鳥の羽で

少し 補修しようかと思ったり

羽そのものは あまりいたんでなくて

汚れです

 

何時か きれいになった 座帚で 座履きがしたいですね

たいていのものは 自分で直しますけれど どうしましょうか

 

誰か いい方法知らないかしら ?

 

お知恵拝借   SOS です


水次 片口と腰黒薬缶 どう使い分けるのか ?

2021-04-15 22:42:13 | 道具

水次 2種

 

 

片口を使うことが多いですけれど

 

水指を棚から下ろすときは 薬缶 

蓋を開けたりすると 前が 狭くなりますから

 

そのままの時は 片口

 

必ず そうだとは言えませんけれど

お稽古だと 色々使って

持ち方とかのお勉強もしなければいけません

 

片口は 蓋を口のほうにあらかじめ寄せておきます

決して お水を注ぐときに 親指で蓋を押さえてはいけません

しっかり 持ち手を握りこんでお水を注ぎます

茶巾は口の付け根に添えます

 

歩くときはしっかり持ち手を握りこみ

片方の手は小指と薬指 指2本が底にあたるようにもって歩きます

 

やかんは 弦の真ん中を持ち 

口の下に手を添えて 薬缶の底には手を入れません

 

何故 今こんなお話をするのかというと

お炭 後炭や盆香合の時にお水を注ぐのですが

今月は透き木釜 かなり大きなお釜です

片口の蓋が邪魔になるので 薬缶で竹の蓋置を持ち出します

 

2月の大炉もお釜の蓋が大きいので

薬缶を使いました

 

お炭の時は 釜に合わせて 使い分けるというのがベストですね

ついつい 片口を使ってしまうので 今月は薬缶です


型物香合 交趾の菊カニ

2021-04-15 01:28:10 | 道具

炉が最後で 皆さん 怒涛のように炭手前をされます

初炭 後炭

そうなれば 盆香合だと 後炭のようにお水も次ぐし

両方のお稽古になるかと思い

昨日から 盆香合のお稽古をしています

 

香合は 交趾の菊カニ

 

 

大阪堺の湊焼 

いまは もう廃絶の楽焼の窯元です

楽三代 道入の弟の道楽が 堺市湊で開いた窯が湊焼

とても古い窯です

 

交趾の菊カニは香合番付表の 前頭です

 

 

 

関脇に 染付の菊カニがあります

交趾よりも 染付が上なんですね

 

どういう分け方が よくわかりませんが見ていると面白いです

先日使った 有馬筆は二段目の前頭

 

やはり 交趾の大亀が最高峰でしょうね

日本に3個 世界に3個かな ?

藤田美術館には黄色 野村美術館には緑 紫は個人蔵 

表には出てきませんけれど 国内にあるようです

 

お道具には魔力があるようで

それを手にした方の逸話が色々とあります

三十六歌仙の益田鈍翁さんのように ・・・

長年あこがれ続けた この香合を手に入れた藤田傳三郎という方は

今の金額なら9億で 落札し その10日後に亡くなられたとか ・・・

執念ですね その思い よくわかります

それが今も 藤田美術館にあり たまに 外へお出かけしています

不昧公展 や 茶の湯展 で 拝見しました

 

昔の財閥の方は 今の日本の美術界にすごい貢献されてますね

 

余談で

お茶道具ではないですけれど

大原美術館のエルグレコの受胎告知

日本にあることが 奇跡といわれていますけれど

あの絵の買い付けのお話も面白いです


釣り釜の蓋置は五徳で ・・・

2021-03-24 22:04:37 | 道具
 
 

炉中の五徳を上げたときに 五徳の蓋置を使います

 

釣り釜 透き木 など

 

今月は 

 

 

使用するときは 裏返して 1本が手前

 

 

普通 どこかに特徴があるはずなんですが

この蓋置は 見当たらないので とりあえず1本を手前にしました

 

建水の中に入れるときは 上を向けて入れます

建水から取り出して 裏返しておきます

 

最後 棚に飾るときも 上を向けて飾ります

 

蓋置として 使用するときだけ さかさまに使用

 

たまには 七種の蓋置の扱いのお稽古もいいものですね

出すのが面倒で ついあることを忘れてしまいます

先日 研究会用の香合を探していて見つけました