S2000と茶の湯 日々是好日

裏千家のお稽古 日々の出来事 大好きなS2000
ぶつぶつと 私の備忘録

帰雁のお軸 ・・・ 藤田有閑 カンザキアヤメがよく咲きます

2025-03-15 10:51:25 | 床・軸




 


帰雁
時期ですね 温かくなる前に 一斉に飛び立ちます
つい先日まで 湖面にたくさんいたのに
いまは わずかに残っているくらい
 


お軸は 藤田友閑の帰雁
 
藤田友閑 (1600~1677) 頃
 
松花堂昭乗の弟子
 
私の持っているお軸で 一番時代の古いものです
400年近く それほどの時を超えてきたかと思うと
感動ですね
わたくしの手元に来るまでに
どのような人の手を渡ってきたのか
それなりに大切にされてきたからこそ
今 ここにあるのでしょうし
 
帰雁の歌は
もともと 平安時代の女流歌人 三十六歌仙の一人の伊勢という方が
読まれた歌が 元です
 
今から1200年も前の方です
 
はるかすみ たつを見すてて ゆく雁は 花なき里に住みやならへる
 

春かすみの立つのを見捨てて 帰っていく雁は 花の咲かない里に住みなれているのかしら

 


 

帰雁 雁かねは 世を いさはや帰るらむ
あだ 菜の花に 心と無しなと 友閑
 
雁はもう帰ってしまうのか
菜の花がきれいに咲くのに 心惹かれないのか
 

 

 
表具は何度か直されたので 初心ではありませんが
お手元に置かれた方のそれぞれのお好みで
しゃれた裂が使ってあります
 
箱も時代の箱で
大切にされていたお道具だとわかります
 

 
花は サンシュ・カンザキアヤメ・紅三光椿
 


紅三光は三弁花の極小輪
大きくならない木です

釣釜で盆香合 懐かしい香合が出てきました

2025-03-14 10:58:46 | 道具



2月の大炉は初炭、後炭
3月は鎖の上げ下げだけなので 盆香合
4月は透き木の扱いで炭所望
 
年が明ければ炭手前の連続で
気を付けないと中毒になります
広間ならよいですが 小間で
炉のそばに座るのは危険ですね
換気扇はまわしておりますが
 

 

 

香合は 細川護光さんの宝珠
 




三齊流さんのお家元襲名披露の時にいただきました
伝承館のお茶席で ご本人さんと同席させていただきました
 

 
お盆が黒だとわかりにくいので
 

 
若狭盆に
このほうが 色移りがよいです
 
他の方のブログで初めて拝見しましたけれど
今のお家元さんの 教授拝受の折に下さるお香合
大宗匠の時と 色合い 形 文字 違いました
見る機会がないので そうですよね 違うのは当然か
 
盆香合にお使いくださいといただきましたけれど
懐かしいです
利休堂の床がボロボロで
入るときは 窓のそばを歩いて 真ん中を歩かないようにと
説明頂いたのに 若くて 緊張していて
真ん中歩きかけて
大宗匠に そっち歩きなさいと ・・・
 
30代での申請でしたので
途中師が亡くなって 11年近く待ちました
大宗匠が ずいぶん待たせたねっと
まだ若いから 頑張りなさいと
お声かけていただいて ・・・
 
その時いただいたお香合
 

 
無事の文字です
 

 
その時 一緒にいただいたのが
 

 

 

友湖の古帛紗
大宗匠好みの宝尽くしの紹巴の古帛紗
 
とても柔らかいです
 
たまには昔のお道具出してみるのもいいですね
色々と 忘れていたこととか思い出して 
 
現在進行形で 頑張らないと 笑
 
釣り釜の盆香合の時は
お点前は初炭ですけれど
お釜の場所が後炭と同じですので
外した弦は勝手付きの壁に立てかけます
普通だと 釜の横に置いて その中に鐶を置きます
 
お釜を上げる前に小上げ 鎖3目くらい
お釜を上げるために ・・・
 
初掃の前に大上げ鎖5目くらい
炉中の仕事をするために ・・・
 
何故鎖を上げるのかが分かっていれば
掛けるときも その逆で
お香を焚いて 炉中の仕事が終われば 大下げ
釜がかかれば 小下げ
 
炉の季節 釣り釜のこの季節が大好きです

糊こぼし お水取りのお菓子です 岡山からは大手饅頭

2025-03-14 09:15:01 | 菓子・スイーツ



 
毎年3月初めに作る 糊こぼし
先週は ちょこっと不調で先延ばし
今週作りました


 
今の時期 奈良のお菓子屋さんでは
いろんな形の糊こぼしが販売されています
 
横に寝たのやら つぼみやら 花びらが重なっていないのもあります
私は いつもこの形
 
赤2枚 白3枚 練りきり餡で
中心は粒あん 上は黄身餡
 
奈良のは みんな中が黄色です
でも 粒あんが入っているほうがおいしいです
 

 
花びら 4~5g
中の餡 12g
上の黄身餡は適当
 

 
形はそろいませんが 毎年のことで
重さ計っていますので 大きさは同じ


 

 
こちら 岡山の大手饅頭
先日 岡山へ茶碗展を見に行かれた生徒さんのお土産
 

 

昔からあるお菓子です
 
中の漉し餡 あっさりと美味しいです
この薄皮 どうして作っているのか ?
 

 
お干菓子の代わりの うめのしずく
 
苦みがなくて 美味しかったです
少し 苦みがあったほうが良いかもしれませんが 

セブンの桜きんつば 徳島の市岡堂さん 稽古は春の練りきりで

2025-03-11 20:25:11 | 菓子・スイーツ



 
頂いたお土産
 
袋を開けると フワッと桜の香りがしました
 

 

桜の刻んだのが入って
薄皮で 甘さ控えめ
 
ちょこっと探してみたら
 

セブンで
でも限定で 中国地方では販売がありませんでした
コンビニスイーツは袋が違いますね
 


 
あと 
北九州小倉の湖月堂さん
 
勤めているときに 取引先の方がお土産にお持ちくださって
 
普通の栗饅頭かと 残念がったら
これが 食べたら美味しくて
デパートの地下で売っているときは
たまに 買って帰りました
 
そのデパートも今は閉店
全国銘菓のお店がなくなりました


 
お稽古のお菓子は 今週は練り切りでした
色は春色で

3月釣り釜 お軸はお雛様 花は加賀の白嶺

2025-03-11 20:18:54 | 床・軸




 
3月 茶室の戻って 釣り釜になりました
春うらら 釣り釜が揺れて ?
何てね 寒くてエアコン・ストーブです
雪でも降りそう
 
盆香合で たっぷり炭たいて 火鉢替わり
 

 
お軸はお雛様


 
 

佐々木弘綱 
この方は 幕末から明治にかけての国文学者さんです
 

 
ももさくら おりにあひても むかしたれ いもせのかみを まつりそめけむ
 
もも斜く羅 乎りにあ飛ても む可し多れ いもせ乃可みを まつ理そ免氣舞
 
仮名習字も10年過ぎると かなり読めるようになりました
 

 

 
サンシュと加賀の白嶺
 
花入れは伊勢崎伸さんの旅枕
 

 
大輪 白一重
超早咲きで買ったのに 年内は咲いてくれませんでした