昨日は渋谷でレッスンした後、日比谷シアタークリエに「ピトレスク」(絵画的。絵のように美しいという意味らしい)というミュージカル(音楽芝居?)を見に行った。
シャンソン業界からメジャー入りしたクミコさんが出演する・・というのも見たい理由だったが、わたくしはタイトルを「ピカレスク」(悪漢)と勘違いしていて、三文オペラ時代の退廃的犯罪の話かと思って楽しみにしてしまっていた。
「ピカレスク」ではなくて「ピトレスク」だったことに気付いたのは、観劇し終わってからだったが、出演者が実力者揃いだったので、後悔はしなかった。
そもそも翻訳劇、それもミュージカルはかなり苦手なわたくしだが、題材によってはこれほど助かるものはない。なにしろ想像上の産物でしかない外国の歴史が目の前で演じられるのだから。
この作品はドイツに占領された時代のパリが舞台で、ナチに取り壊されたキャバレーにまつわる人たちが、地下活動的に再び舞台を作り上げて行く中で、様々なことが浮き彫りになっていくのだが、クミコさん演じるユダヤ人や、敵であるはずのナチ兵士がその活動に加わって行くところがミソか。同性愛者を演じた保坂知寿さんの好演が目立つ。
1900年~1930年くらいのヨーロッパには、独特の匂いと色彩を放つ、まるで熟して腐りかけた果物のような魅力がある。新しい価値観。退廃の美。
しかし、その行く末にはナチやホロコーストのようなおぞましい最悪な地獄も待っていたわけだ。
東宝は時々いきなり「クルトワイル」やったり、いったい何故東宝が?と思うような作品を取り上げるが、実はわたくしはこういう作品は映画で見たい。
あるいはもっとアンダーグラウンドなカンパニーが地道にロングランするとか。そうすればチケット代が¥9500にはならないはずだし。
そもそも日本人にはユダヤ人(ユダヤ教の人)がクリスマスを祝わない・・という当たり前の事がピンと来ない。そういう意味合いのシーンが織り込まれていても気が付かない。残念である。
でも、クミコさんがこんなにお芝居の出来る人だった事を知ったことはとても嬉しかったし、劇中でJkimさんの先唱によって始まる民謡みたいなヴォカリーズのコーラスが素晴らしかった。もっと聞きたいと思った。歌は歌としてじっくりと。
やはりわたくしは歌と踊りと芝居がミックスしているのは苦手なのだと思う。
カーテンコールで初めてステージ上に出て来たミュージシャンの中にピアニストの大貫祐一郎さんの姿が。デカかった~!
クミコさんには見に来たら楽屋に来てねと言って頂いていたが、何だか気おくれして行かれませんでした。すみませんでした。
劇場の外へ出たら宝塚スターの出待ちしている人たちが
それから松屋でディズニー売り場を見てから
BONBONで楽しく歌いました。
突然妙なニックネームの人物からコメントがつき、ご迷惑をおかけし申し訳ございません。
大変不躾なお願いで恐縮でございますが、先ほど竹下ユキ様のFacebookページの方に同名のユーザから「その他」フォルダの中にメッセージをお送り致しました。ご多忙の中まことに恐れ入りますが、何卒ご一読のほどを賜りたく存じます。m(__)m
(弊コメントをお読み頂ければこれを承認して頂くとも結構でございます。私信のようなものですので……)