ユキだるまのつぶやき

歌う仕事の日常とインディーズならではの話あれこれ

論文:つまらない顔になってわかったこと。

2015-07-12 18:35:35 | 音楽

明後日新宿のヴィラージュでやる「パリ祭」でカツラを被るので、なるべく頭を小さくしようと、昨日髪をカットした。 

この数年「南沙織になる」というテーマで伸ばし続けてきたロン毛だが、十分南沙織もやってみたし、ここらで切ってみるのもいいか・・・と思ったこともあり。 

何でもいいから肩のあたりまで短くして・・と美容師さんに頼んで切ってもらったのだが、この髪型があまりにも自分の顔と合わないのにはビックリ。 

もともとさほど特徴のある顔でもないのだが、全くもってつまらなくなってしまった! 

例えて言うなら、「嫁の代わりに孫を初めて公園に連れていく不慣れなお婆さん」のようなのである。 

年は十分に取っているにも関わらず、どことなくオドオドしていて自信なく、あちこちに気を使っている顔である。 

あまりに顔がつまらないので、今まで被っていた帽子がどれも似合わなくなった。 

服装も同様である。今まで着ていたユニクロ商品が全然似合わない。 

どういうわけか、この「嫁の代わりに・・・」感を強めてしまう。 


そこで。 


今日は銀座でサックスの振替レッスンがあったので 

よし。この頭と顔でも面白くなるような服を買おう 

と思い、ルミネやマルイを見て回ったのだが、およよ・・・・である。 

高級ブランドのデザイナーがヒマとお金に飽かせてデザインし、バーゲンで9割引きしてもらったとしても目が飛び出るようなものは、そもそも買えないわけだから、そこそこの値段の品を見ると、どれもこれも保守的で実につまらない。 

銀座というのは丸の内のOLさんやら有閑マダムを商売相手にしているのだろうが、こんな保守的なものしか置いてないのかと思うと、時代が思いやられる。 

今や面白い作品はネットの世界と古着屋にしかないんじゃないかとわたくしは思う。 


ところで、古着屋とリサイクルショップは違います。 

わたくしは古着屋は好きだがリサイクルショップは好まない。 

リサイクル・・という考えの中には「無駄を省く」というニュアンスが入っていて、とても正しい感じがするのだが、実はファッションというのは無駄の連続てあって、そうそう合理的なものではないはず・・と思うのであります。 

古着屋の店主はしばしば自分の気に入っている商品を売りたがらない。あるいは法外な値段を付けて売れないようにしたりする。(少なくともわたくしにはそう見える) 

こういう、物に対する執着が美しいのであって、どうでもいいような物を集めて並べていても感心はしない。 

そういう意味では、難民キャンプに自社のリサイクル品を送るユニクロは究極のリサイクルショップであって、そこで買い物をするわたくしは完璧に矛盾しているのだが、ここの下着類は優秀です。 

などと考えながら、何も買わずに帰って来た。 



さて。 

わたくしのこのつまらない顔をどうしたらいいのだろうか。