2008/10/04公開(10/11鑑賞)
製作国:日本
監督:平野俊貴
STORY:北斗神拳の伝承者でありながら、ケンシロウは南斗孤鷲拳伝承者のシンに敗れ、胸に7つの傷を負い、最愛の女性ユリアをも奪われてしまう。1年後、暴力の巨大な波に翻弄(ほんろう)され、ただ奇跡を待ち続けるしかない人々の前に、地上の愛のために生きる“死神”という名の救世主としてケンシロウが再び現れる。(シネマトゥデイより)
「北斗の拳」全5部作の最終章、ケンシロウ伝を観てきました。こちらでは1週間遅れのようですね。今回は全くのオリジナルストーリーだそうで、シンにユリアを奪われ胸に七つの傷を負わされたあとのお話です。
冒頭のケンシロウとユリアのシーンでは、戦って散った人たちが映し出されるシーンがあるのですがそこで泣けてきちゃいました。初っぱなからおいおいって感じですがね。もしかして今回一番の感動シーンなんじゃ、、、
まぁひとつのエピソードとしてはこんなこともあったんだねぇと観ることができます。しかし、最終章としては盛り上がりに欠けたかもしれませんね。確かにケンシロウは主人公なのでラストに持ってくるのはわかるんですが・・・
やはり「北斗の拳」といえばケンシロウだけが主人公ではなく、それぞれのキャラクターが主人公になるシーンがたくさんあります。本来ならばラストとしては、一番の見せ所であるケンシロウとラオウの戦いで締めくくって欲しかったのが正直なところです。『真救世主伝説 北斗の拳 ラオウ伝 激闘の章』でフィナーレだった方が個人的には盛りあがりましたね。一番良かったですもん。
「北斗の拳」といえばやはり悪キャラはゲテモノがつきものですが、今回はジャバ・ザ・ハット(シスカ)が出てたのにはビックリでした。しかもまるで捕らわれたレイア姫のような女性2人いるし(笑)
元はパソコンソフト会社の開発課長というのは笑えました。全然見えない・・・でもなかなか用心深くて頭は良いんですねぇ。
そのジャバのようなシスカの上司だったというグルマは元会社社長というのも笑えました。今では奴隷ショップの店長。最初は嫌なやつだと思ったのですが、実は良い人だったりとちょっと意外でした。ラストはちょっと切なかったですね。
興味深かったのは、南斗孤鷲拳伝承者の地位をシンと争ったというジュガイですね。互角の力を持っていたのにもかかわらず、妻と子供を失い伝承者争いから身を引いたジュガイ。でも結局は悪の方に走っちゃったんですけどね。シンとの伝承者争いのエピソードも観てみたかったかも。それと声がキーファー・サザーランド吹き替えでおなじみの小山力也さんで素敵なお声でした。
そのほか、シンとジュガイのお師匠さんのフウゲンも出てきたのもなかなか興味深いところです。このお師匠さんもかわいそうな人です。どちらも弟子は良い方向へは行きませんでしたからね。
ラストは救世主としての宿命に目覚めてコミック第1巻に繋がるるわけですが、エンドロール後が良かったですねぇ。リンとバットとの出会いなど第1巻のダイジェスト的なものがイラストで映されていきます。これがただのダイジェストなのになぜか感動するんですよ。またコミックを最初から読みたくなりました。この映像をつけてくれてありがとう!これがなかったらフィナーレを感じなかったかもしれません。
そしてなかなか出てこなかったケンシロウの名セリフで締めくくり。
やっぱり北斗の拳の世界は好きです・・・
声の出演:
阿部寛/ケンシロウ
石田ゆり子/ユリア
朴路美/ダン
今野宏美/アモ
難波圭一/ヤマン
冨永みーな/サヤ
玄田哲章/グルマ
飯塚昭三/シスカ
千葉繁/ジニア
桐本琢也/シン
小山力也/ジュガイ
青野武/フウゲン
稲田徹/ガデス
大塚周夫/リュウケン
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