Yumi @ Sudan

北アフリカの国、スーダンでの生活日記

お誕生日会

2005-08-20 | everyday
いつも家に遊びに来てくれる、バッタの4歳のお誕生日でした。
私はオーブンで大きなケーキを焼いて、お誕生日会へ。
プレゼントは日本から持ってきた色鉛筆。色鉛筆はよほど嬉しかったらしく、何度も何度もその本数を数えていました。

兄弟たちが飾りつけした家で、誇らしげなバッタ。
日が暮れると、近所の人たちもプレゼントをもって集まります。

でも、バッタのママや近所のオバちゃんたちは、水タバコを吸っておしゃべりしていて、なかなかお誕生日会がはじまらない。
8時前から集まりだして、結局お誕生日会がはじまったのは、10時過ぎ。
4歳の子どものお誕生日会だよ。遅すぎる。

バッタは、9人兄弟の末の男の子。
家族みんなで溺愛してるため、かなりやんちゃな男の子です。
特技はブレークダンス。お兄ちゃんと一緒に毎日練習。今日もみんなの前で踊ってくれました。結構上手で驚くよ。。。

お誕生日おめでとう!ってアラビア語で言ったら
’サンキューベリーマッチ。ユミ’と英語でかえってきた。
花町では、英語が流行ってます。


コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オーガニック

2005-08-19 | everyday
ここでまともにお料理をしようって思うと、かなりの時間と労力が必要です。

虫や泥のいっぱい付いた野菜を丁寧に荒い、ボコボコの皮をむき、調理。
ごみだらけのゴマ、目に見えるごみを取り除き、水洗いして、天日に干すして、炒ります。
チキンも丸ごと買うと、羽をむしらなくちゃならない。
挙げると切りがないのですが、新鮮なものを使おうって思うと、全てがこんな感じ。
手は荒れるし、時間はかかるし、虫だって、羽だって、泥だって嫌い。って思いそうになったけれど、発想の転換!

日本だって、オーガニックcafeとか流行ってるじゃんって思うことにした。それに、やっぱり素材の味と香りが、日本のそれとは比較にならないほど豊か。
ここでお料理できる私って幸せかも。

どの食材も、太陽の光を浴びて精一杯生きて来ましたって味です。
自然の味と、ハーブや、スパイスを楽しむスーダンのお料理。みんなで輪になって食べるお食事はとっても美味しいよ。ぜひ、食べに来てください。




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

プチ遠足

2005-08-18 | everyday
今日は、4年生から6年生までが、朝の2時間プチ遠足へ出かけました。
朝、校長先生から連絡があり、教員が乗ったスクールバスが途中で止まってしまい(故障のため)、何人かの先生が遅れるので、3学年を連れて、近くの公園に遊びに行って欲しいとのこと。
行く場所はドライバーさんに指示をしてあるから、人数を数えて連れて行ってくれればよいと、いたっていい加減な指示をいただきました。
学校から車で20分のところにある広い公園。バスケットボールコートと、手入れのされてない芝生(?)の広場と、壊れたアスレチックのある公園です。

まずびっくりしたのが、車。バン3台、総勢92名。私の乗った車は、バックシートが9人乗りのバン。そこに28人詰め込みました。私は助手席に座って、ひざには生徒が二人。窒息寸前で公園につきました。

公園につくと・・・・どうみても、ボロボロの公園。
お花も殆どなく、生命力の強い雑草が生えている程度。
それなのに、子どもたちは自慢げに、「きれいでしょ、きれいでしょ!」って喜んで、私に雑草を摘んできてくれた。
髪の毛に花をさしてくれるのはいいけれど、虫が顔を歩いたりした。

炎天下の中、みんなで鬼ごっこをしたり、かけっこしたり、バスケットボールをしてくたくたになって、水道へ行ったら水が出ない。壊れている。
ぐったりする生徒。子どもたちが脱水症状にならないかと、心配な私。

もうすぐ帰るタイミングで、アイスキャンディー屋さんと駄菓子やさんの屋台がやってきた。みんな各自かってにお菓子やアイスを買って食べている。

帰り道。また同じ車に詰められて、それでも楽しそうに歌を歌う子どもたち。


さて。ユミ先生とお出かけするこの行事。
生徒たちに大変好評だったようで、来週から、毎週プチ遠足をカリキュラムに入れる事になったと、校長先生に言われた。
この暑い中。毎週ですか・・・。勘弁して欲しいなあと思いながらも、来週は何して遊ぼうかなって考えてます。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

わたしの家から出るごみ

2005-08-17 | everyday
私が日ごろ、ごみだと思っているものが、実はごみではないのです。

ごみの中には再利用できるものがいっぱいある。
分かっているけれど、私はものをどんどん捨ててしまう。
‘物を捨てられる人は片付け上手’って日本では良く言うけれど、ここでそんな事をしてると、考えさせられることが多々あります。

ある日、近所の住人が私の家のごみを開けてペットボトル、プラスチックケース、ビン、缶を取り出している。気をつけてみるようにしたら、毎日のように私の家のごみを開けている。いつも挨拶する人たち。子どもたち。
心苦しいし、恥ずかしい。

家のごみで最もかさばっていたもの=ミネラルウォーターのペットボトルの量を減らすために、ウォーターサーバーを購入。ジムにあるような給水気です。大きなミネラルウォーターのボトルはリサイクル可能。空になったらお店に持っていくとリフィルしてくれます。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サンちゃんの話

2005-08-15 | everyday
サンティーノは大丈夫だろうか?ジョンガランの死、暴動が起きてから、ずっと心配してました。
無事だろうか?魂は挫かれてないだろうか?仕事先のファティアの家にも連絡もなく、一週間が過ぎました。

毎週日曜日、サンティーノは教会へ行くため仕事は休みをとっています。それなのに、昨日、日曜日ファティアからサンティーノが仕事に来たと連絡がありました。早速、サンティーノに会いに、ファティアの家へ。

サンティーノはにっこり笑って、いつもと同じあいさつ、「おーユミ!元気だった?」
「私は元気だよ。みんなサンティーノの事心配してたんだよ、元気だったの?」

ちょっと痩せて、顔もやつれていたけれど、怪我もなく無事だった。
ただ、8月1日の暴動で、18歳のいとこが警察に打たれて亡くなったとのこと。昨日は、そのいとこのお葬式でした。
サンティーノは、8月1日に何もしていないのに捕まり、留置所に6日間も閉じ込められたとの事でした。
「えー???何にもしてないのに、捕まっちゃったの?」って驚く私に、
「でも、僕は馬鹿なことはしないから安心して」って笑ってる。人ってどこまで強くならなくちゃならないのかしら?こんな目に遭っても、私に笑顔を見せてくれるサンティーノ。

暴動が起きてから、南部出身者に対する差別はやっぱりひどくなってしまったらしい。ハルツームでのお手伝いの仕事もガードの仕事も、首になる人が多い。実際サンティーノも午前中は毎日ファティアの家で働いて、午後は他の人の家で仕事がある時には働いていたのが、午後の仕事がすべてキャンセルになってしまって、学校の費用が出せないから、もう学校は辞めなくちゃならないと言っていた。

「ユミの家で英語教えてくれる?」って言うから、「いつでもおいで」って言ったら、嬉しそうに笑う。また、英語の先生だ、わたし。


母がビートルズが好きで、英語の歌を聴いて育った。
お隣のおばちゃんが英語の先生で、小さな頃から近所の友人たちと一緒に遊びながら英語を教えてもらった。アメリカのホストファミリー、ニュージーランドでお世話になった人たち。みんなが教えてくれた英語を、私はこの国でみんなに伝える。
いつか学校の子どもたちも、サンティーノも誰かに、英語を教えたりするかもしれないなあと思う。

サンティーノの努力が、いつか報われますように。彼の夢がかないますように。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

家庭教師の先生

2005-08-13 | everyday
学校から戻って、一息ついて、シャワーを浴びていたら外で私を呼ぶ声がする。「ゆみ、早く早く!」って言っている。何事かと思って急いで服を着て、ベランダから、「なあに?」って聞いたら、「ちょっと至急来てくれない?」って近所のママ集団が叫んでる。

せっかくシャワー浴びたのに、また外出かあと思いつつ、でも何だか緊急の用件っぽいなあって思って、外へ出ると、そのまま近所の家に連れて行かれた。

子どもがゴザの上に座って宿題をしている。
ノートにはアラビア語で「イングリージィ」って書いてある。ママ集団は笑っている。
どうやら、子どもの英語の宿題ができなくて困ってたらしい。でも、別に緊急じゃあないじゃん、って思いながら、子どもの横に座って、英語のお勉強。

無免許教師のユミ先生。近所でも大活躍!!



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

健康管理

2005-08-13 | everyday
暑くて、乾燥していて、ばい菌だらけのこの国では、ちょっと油断するとすぐに体調を崩してしまいます。
スーダンに来て半年以上。病気らしい病気は全くないといっていい位、健康だけがとりえの私ですが、だるくなったり、頭が痛くなったりするときの理由は大抵水分不足です。

コーヒーやお茶や、ジュース類は利尿作用を促すので×。大量にお水を飲まなくてはいけないのですが、これが結構難しい。

学校で働くようになってから、学校のトイレをなるべく使いたくない私は、午前中は少ししか水分を摂っていませんでした。(だって、外のトイレって便座がなくて、トイレットペーパーもなくて、どう使ったら良いのかわからないのです・・・。誰か教えてください)
午後2時過ぎに家に帰ってきて、すぐに友だちの家に行ったりして、そうすると今度はジュースばかり飲んでいる。

それで、昨日は週末だ!って思って、夜はお酒を飲んで、一日中、殆どお水を飲まなかったのです。

そしたら夜中に頭痛がして目が覚めた。
今日は一日中頭が痛くて。お腹がたぷたぷになるまでお水を飲み続ける一日。せっかくのお休みが台無し。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

いのち

2005-08-12 | everyday
この国では、新しい命が次から次へと芽吹きます。
毎日の様に新しい命を目にする。。。

路地裏で生まれた、子犬、子猫。
友だちのヒバの家では、インコがたくさん生まれ。
ヤギの赤ちゃんが、路上で一生懸命歩く練習をしていたり、
人間の子どもも、これでもかという程産まれてます。


直訳すると
「子だくさん、仕事いっぱい、お金なし」っていう意味のアラビア語は、子どもの多い家庭への褒め言葉です。初めて聞いたとき、何てひどいことを言うんだろうって思ったけれど、言われた人たちはニコニコ。子どもはやっぱり宝物です。


スコールで出来た水溜りに、カエルが卵を産み、おたまじゃくしがウジャウジャ生まれました。数日雨が降らなくて、干からびてしまったおたまじゃくしの周りを、一握りの生き残りたちが、カエルになってピョンピョン跳ねていました。

一番暑い季節が過ぎて、蟻が行列で家に入ってきました。蟻もあの暑さの中じゃ外出したくなかったのかな。


太陽も、動物も、虫も、人々も、何もかもが精一杯生きているこの国で、私も毎日を一生懸命生きてます。



コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

学校スタート!

2005-08-10 | everyday
学校がはじまりました。

学校に入ると思った通り、先生たちがお互いの無事を喜びあって、ながーい挨拶をしている。私も始業の時間を気にしながらも、その挨拶に加わる。予定時間よりも20分も遅れて朝礼開始。
教育主任の先生が、生徒みんなの無事を報告し拍手があがる。

教室へ行くと、いつもと同じように暴れまわっている生徒、ちょっと神妙な顔をしている子ども、長い連休で楽しかったって喜ぶ生徒。何が起きているのか質問をしたがる子ども。色んな性格の人がいるんだなあって、改めて思う。

学校は、一部壊されてしまったために、電気がつかえず・・・。すなわち、あっつい!!しかも私の受け持つクラス屋根が壊れていて、まるで青空教室。まあもともとプレハブ小屋みたいなものだったから、変わらないといえば変わらないけれど。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

自由であるということ

2005-08-08 | everyday
花町、いつもの路地裏、いつもの広場、いつものお店。
いつものみんなが戻って来ました。
昔の歩行者天国のように、混みあう路地裏。みんな自由を満喫しているようでした。

私も家に閉じ込められてたときに作ったパンやクッキーを持って、お友達の家をまわりました。
みんなこんな事を体験したのは、私と同じく始めてだったのです。怖くて怖くて夜も眠れなかったと言っていました。
「こんなことはこれっきりだから、早く忘れてね」
「ハルツームはほんとは天国なのよ」

昨日、バシール大統領は、被害額は全て政府が負担すると発表。(何度も言いますが、この国、実はお金ありますね・・・。)
暴動に便乗した人たちがたくさんいたらしく、各地で泥棒が発生、特に薬局はみな被害にあったようです。ひどいよね。でもそれだけ貧しい人たちがいるということなのかもしれません。

今回の暴動で捕らえられた人はハルツームだけで1600名以上。

ジョンガランの後任の人について聞いてみると、
「彼の事は、軍人っていう以外、何もしらないのよ。でも、ガランのお葬式でのスピーチや新聞に載っている声明を読む限り、すごくいい人みたいよ」とあんまり知らないのに全面的に応援!
ほんとにみんな人がいい。
これからどうなるのかなあっていう心配よりも、今はあの恐怖と不安から開放された喜びでいっぱいのようです。

私の学校は、破損がひどく、今日は修理中。
明日から授業再開!

元気にいきましょ




コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする